ゲーミングギアブランドのGRAPHTから、27インチのゲーミングモニター「THE SHOOTER – Gaming Monitor 27″ Essential」が2026年10月16日に発売されました。FPSプレイヤー向けの「THE SHOOTER」シリーズの第4弾です。
価格は、モニターアームでの使用を想定したスタンドレスモデルが36,980円(税込)、スタンドが付属するモデルが39,980円(税込)です。販売はGRAPHT公式ECサイト(GRAPHT OFFICIAL STORE)とAmazonブランドストアに限られます。
この記事では、GRAPHTを運営するMSYのプレスリリースとAmazonの商品ページをもとに、27″ Essentialの特徴と、スタンドの有無の選び方、買う前に知っておきたい点を整理します。

Essentialって、ふつうの27インチモデルと何が違うの?

同じシリーズの27インチは320Hzなんだけど、Essentialはリフレッシュレートを240Hzに抑えたモデルなんだ。そのぶん価格を下げて、Mini LEDの明るさとWQHDの解像度はしっかり持たせているよ。
THE SHOOTER 27″ Essentialがおすすめな人
先に結論です。27″ Essentialは、次のような人に向いています。
- WQHDで240Hzが出せるゲーミングPCを持っていて、FPSを中心に遊ぶ人
- 暗いシーンと明るいシーンの差がはっきりした映像を楽しみたい人(1,152ゾーンのMini LED)
- モニターアームを使っていて、スタンドにお金をかけたくない人
- 色域の広さも重視して、ゲーム以外に写真や動画も扱う人
一方で、240Hzが出るのはDisplayPort接続のときで、HDMI 2.1ではWQHDで144Hzまでです。PS5などの家庭用ゲーム機を中心に使う人は、この点を理解したうえで選ぶ必要があります。
主な仕様とパネルの特徴
MSYのプレスリリースをもとに、おもな仕様をまとめます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発売日 | 2026年10月16日 |
| 価格(税込) | スタンドレス36,980円、スタンド付属39,980円 |
| 型番 | スタンドレス GRT102-2724DML-BK-SL、スタンド付属 GRT101-2724DML-BK |
| 画面 | 27インチ、Fast IPS、アンチグレア、16:9 |
| バックライト | QD(量子ドット)Mini LED、1,152ゾーン |
| 解像度 | WQHD(2,560×1,440) |
| リフレッシュレート | DisplayPort 1.4でWQHD/240Hz、HDMI 2.1でWQHD/144Hz |
| 応答速度 | 1ms(オーバードライブ時) |
| HDR | HDR1000 |
| 輝度 | SDR 450cd/m²(標準)、HDR 1,000cd/m² |
| 色域 | sRGB 100%、AdobeRGB 99%、DCI-P3 99% |
| 表示色 | 約10億7,000万色(8bit+Hi-FRC) |
| コントラスト比 | 1000:1 |
| 端子 | DisplayPort 1.4×2、HDMI 2.1×2、オーディオ出力×1 |
| そのほか | Adaptive Sync、MPCS TECH、PIP/PBP |
| 消費電力 | 58〜145W |
| 保証 | 国内3年間 |
1,152ゾーンのQD-Mini LED
バックライトには、量子ドット(QD)技術を組み合わせたMini LEDを使っています。画面を1,152のエリアに分け、エリアごとに明るさを調整するローカルディミングで、明るい部分はより明るく、暗い部分はより深く表示します。
Amazonの商品ページでは、量子ドットで色の純度と再現性が高まり、ステージの色に紛れがちな敵の輪郭がくっきり浮かぶと説明されています。HDR1000に対応し、HDR表示では最大1,000cd/m²の明るさを出せます。
ほかのメーカーのMini LEDゲーミングモニターも比べたい人は、XiaomiのG Pro 27Qi 2026とG Pro 27iの違いの記事もあわせてどうぞ。
WQHDとFast IPS
解像度はWQHD(2,560×1,440)で、27インチではフルHDより文字や遠くの敵が細かく描かれます。パネルは応答の速いFast IPSで、視野角は上下左右178°です。色域はsRGB 100%、AdobeRGB 99%、DCI-P3 99%と広く、ゲーム以外の写真や動画の作業にも使いやすい数値です。
HDR1000と標準時の明るさ
SDRでの輝度は標準450cd/m²で、一般的なオフィス向けモニターより明るめです。HDRの映像ではHDR1000の規格に沿って最大1,000cd/m²まで明るくなり、爆発や太陽、ライトの光が強く表現されます。コントラスト比は1000:1ですが、ローカルディミングを使うことで、暗い部分を引き締めた表示を狙っています。
FPS向けの機能と240Hzの考え方
「必要十分」という位置づけ
MSYは、Essentialモデルのリフレッシュレートについて、FPSプレイに必要十分な240Hzに調整したと説明しています。同シリーズの27インチモデルは320Hzなので、最高の数値より価格とのバランスを取ったモデルといえます。
240Hzは、1秒間に240回画面を描き換える速さです。60Hzのモニターと比べて4倍の回数で、横に動く敵を目で追いやすくなります。ただし、その効果を得るには、ゲームの中で240fps前後を出せるPCが必要です。

240fpsも出せるPCじゃないと、意味がないの?

出せたほうが効果は大きいけど、それだけじゃないんだ。Amazonの商品ページでは、残像を減らす「MPCS TECH」で、ハイスペックではないPCや120Hzまでの家庭用ゲーム機でも、高リフレッシュレート相当のなめらかさに近づけると説明しているんだ。
さらに高いリフレッシュレートのモニターも気になる人は、240Hzと500Hzのモデルを比べたBenQのEX271QMZとEX271QZの違いの記事も参考になります。PC側で出せるフレームレートの考え方も解説しています。
残像低減のMPCS TECH
MPCS TECHは、画面の中で動いている部分を検知して、全体の画質を損なわずに残像感を抑える機能です。高いフレームレートを出しにくい環境でも、動きのにじみを減らすことを狙っています。
Game+の支援機能
ゲーミング支援機能「Game+」には、HDRやAdaptive Sync、MPCS TECH、ローカルディミングの切り替えに加え、クロスヘア、カウントタイマー、カウントダウン、拡大鏡モード、ホークアイビジョン、ディスプレイアライメントといった機能がまとめられています。
Adaptive Syncに対応しているので、対応するグラフィックスカードと組み合わせれば、フレームレートの上下で起きる画面のズレ(ティアリング)を抑えられます。
スタンドの有無で選ぶ2モデル
27″ Essentialは、スタンドの有無で2つのモデルがあります。違いは次のとおりです。
| 項目 | スタンドレス | スタンド付属 |
|---|---|---|
| 型番 | GRT102-2724DML-BK-SL | GRT101-2724DML-BK |
| 価格(税込) | 36,980円 | 39,980円 |
| サイズ | 幅614×高さ364×奥行き66mm | 幅614×高さ518×奥行き238mm |
| 重さ | 約4.2kg | 約6.0kg |
| スタンドの調整 | —(モニターアームを使う前提) | チルト前5°〜後20°、ピボット±90°、高さ120mm |
| VESA | 100×100mm | 100×100mm |
アーム派は安いほうで十分
すでにモニターアームを使っているか、これから買う予定なら、3,000円安いスタンドレスモデルで十分です。VESA 100×100mmに対応し、パネル部の重さは約4.2kgなので、多くのモニターアームの耐荷重に収まる重さです。アームを使えば、机の奥行きを広く使えます。
机に直置きなら高さ調整つき
モニターアームを使わないなら、スタンド付属モデルを選びましょう。前後の傾き、画面の縦回転(ピボット)、120mmの高さ調整ができ、目の高さに合わせやすいスタンドです。ピボットを使えば、縦長の画面で資料やSNSを表示することもできます。
使い方別のつなぎ方
入力端子と機能を、よくある使い方に当てはめた例です。端子の仕様はMSYの情報、組み合わせはかでくらの提案です。
PCでFPSを遊ぶ
ゲーミングPCは付属のDPシグナルケーブルでDisplayPort 1.4につなぎ、WQHD/240Hzで表示します。グラフィックスカード側の設定でリフレッシュレートを240Hzに切り替えるのを忘れないようにしましょう。初期状態のまま60Hzで使っている人は意外と多く、ここを変えるだけでも動きのなめらかさが変わります。
FPSでは、HDRやローカルディミングを切った状態のほうが見やすいと感じる人もいます。Game+の設定はゲームごとに試して、敵を見つけやすいほうを選ぶのがおすすめです。
PCと家庭用ゲーム機を1台で
DisplayPortが2つ、HDMI 2.1が2つあるので、PCをDisplayPort、家庭用ゲーム機をHDMIにつないで、入力を切り替えて使えます。ゲーム機側はWQHD/144Hzまでですが、MPCS TECHで120Hzまでのゲーム機でもなめらかさに近づけると案内されています。
作業用の画面としても
PIP/PBP表示に対応しているので、2台の機器の画面を1枚のモニターに並べて表示できます。PCで攻略情報を見ながらゲーム機で遊ぶ、仕事用のPCと私用のPCを並べる、といった使い方ができます。色域がAdobeRGB 99%と広いので、写真の現像や動画の編集にも向いた画面です。

Mini LEDって、画面の焼き付きは気にしなくていいの?

Mini LEDは液晶のバックライトを細かく分けたしくみだから、有機ELのような焼き付きは起きにくい構造だよ。同じ画面を長時間表示するゲームや作業でも、そこは気が楽だね。
買う前に知っておきたい注意点
家庭用ゲーム機はHDMIで144Hzまで
HDMI 2.1での表示はWQHD/144Hzまでです。家庭用ゲーム機はHDMIでつなぐことが多いので、ゲーム機で240Hzが出るわけではありません。PCはDisplayPort、ゲーム機はHDMIと分けて、2系統の入力を切り替えて使う形が現実的です。
付属のケーブルはDisplayPort
同梱物はモニター本体、DPシグナルケーブル、電源アダプター、電源ケーブル、使用上の注意(スタンド付属モデルはスタンドステムとスタンドベースも)です。HDMIでつなぐ機器がある場合は、HDMIケーブルを用意しておきましょう。
スピーカーは内蔵していない
仕様の入出力端子はDisplayPort、HDMI、オーディオ出力で、スピーカーの項目はありません。ゲームの音は、オーディオ出力にヘッドホンやスピーカーをつなぐか、PC側の出力を使う前提で考えてください。
電源は外部アダプター
電源は外付けの電源アダプターで、消費電力は58〜145Wです。HDRで明るく表示するほど電力は増えます。机の下の電源タップに、アダプターを置くスペースを空けておきましょう。モニターアームを使う場合は、アダプターのケーブルがアームの動きに引っかからないよう、配線を少し余らせておくと安心です。
口コミはこれから
発売から日が浅く、購入者の口コミはまだほとんど集まっていません。ローカルディミングの効き方や、暗い場面での光のにじみ(ハロー)の出方は、Mini LEDモニターで評価が分かれやすい部分なので、発売後の評価も参考にすると安心です。
売り場は2か所だけ
27″ Essentialの販売は、GRAPHT公式ECサイトとAmazonブランドストア(GAMING CENTER by GRAPHT)に限られます。ほかの出品者から買う場合は、国内3年保証の対象になるかどうかを販売店に問い合わせておくと安心です。
ほかの27インチクラスのゲーミングモニターと比べたい人は、XG27AQDMES-Jのレビューや、MAG 255PXFとMAG 255XFの比較もあわせて読んでみてください。
27インチ前後のモニター45機種を、画質・リフレッシュレート・端子・スタンド・目の配慮の公式スペックと価格で100点満点採点したランキングもあわせて参考にしてください。

27″ Essentialのまとめ|Mini LEDとWQHD 240Hzを4万円以下で
GRAPHTのTHE SHOOTER – Gaming Monitor 27″ Essentialは、1,152ゾーンのQD-Mini LED、WQHD、240Hz、HDR1000をそろえた27インチのゲーミングモニターです。240HzはDisplayPort接続時で、HDMIではWQHD/144Hzまでという条件はありますが、MPCS TECHやGame+などFPS向けの機能もそろっています。モニターアームがあればスタンドレスモデル、なければスタンド付属モデルを選び、PCでFPSを遊ぶ人の次の1台として検討してみてください。

結局、どんな人がEssentialを選ぶといいの?

WQHDで240fps前後を出せるPCで、FPSを遊ぶ人だね。モニターアームがあるならスタンドレスで3,000円浮かせて、マウスパッドやヘッドセットに回すのもありだよ。




