ASUSのクリエイター向けブランド「ProArt」から、26.5型の4K QD-OLEDモニター「ProArt Display OLED PA27USD」が登場しています。PC Watchの報道では、発売日は8月28日と伝えられています。
ASUSの製品ページは、PA27USDを「コンテンツクリエイター向けに設計されたProArt Display OLED PA27USDは、最先端の26.5インチ4K HDR QD-OLEDパネルを搭載したプロフェッショナルモニターです。」と紹介しています。
この記事では、ASUSの製品ページと仕様ページ、PC Watchの報道をもとに、PA27USDの特徴をまとめます。

QD-OLEDの4Kモニターって、ほかにもあるよね。PA27USDは何が違うの?

製品ページで大きく取り上げられているのは、カメラから映像を受けられる12G-SDI入力と、画面の色を自分で測って合わせる内蔵カラーメーターだよ。順番に見ていこう。
結論:12G-SDI入力と内蔵カラーメーターを備えた26.5型4K QD-OLED
PA27USDは、26.5型・3840×2160のQD-OLEDパネルを使ったクリエイター向けモニターです。リフレッシュレートは最大240Hz、応答速度は0.1ms(GTG)です。
映像の入力には、12G-SDI、Thunderbolt 4×2、DisplayPort 2.1、HDMI 2.1×2を備えています。12G-SDIでは、最大4K@60Hzの非圧縮映像を受けられます。
画面の下には電動フリップカラーメーターを内蔵していて、モニター単体で色を測り直すセルフキャリブレーションができます。
付属品には、モニターフード、Mini Stand、Ergonomic Standがあり、置き方を2通りから選べます。

主な仕様
| 項目 | PA27USD |
|---|---|
| パネル | 26.5型 QD-OLED、表面はAnti-Reflection |
| 解像度 | 3840×2160 |
| リフレッシュレート | 最大240Hz |
| 応答速度 | 0.1ms(GTG) |
| 輝度 | 標準250cd/㎡、HDRピーク1,000cd/㎡ |
| コントラスト比 | 1,500,000:1 |
| 色域 | DCI-P3 99%、sRGB 100% |
| 表示色 | 1073.7M(10 bit) |
| HDR | Dolby Vision、HLG、HDR10、VESA DisplayHDR 400 True Black |
| 映像入力 | 12G-SDI×1、Thunderbolt 4×2(デイジーチェーン)、DisplayPort 2.1×1、HDMI 2.1×2(FRL) |
| USBハブ | USB 3.2 Gen 2 Type-C×1、USB 3.2 Gen 2 Type-A×2 |
| USB-C給電 | 96W |
| スピーカー | 2W×2 |
| スタンド | チルト+23°~-5°、スイーベル±30°、ピボット±90°、高さ調整0~130mm |
| VESAマウント | 100×100mm |
| 質量 | 7.50kg(スタンドなし4.96kg) |
| 保証 | 日本国内3年保証(パネル焼付き保証含む) |
表示性能と色の管理
26.5型4K QD-OLEDと240Hz
製品ページは、パネルについて「26.5インチ 4K UHD(3840×2160)QD-OLEDパネル、240Hzリフレッシュレート、0.1ms(GTG)応答速度による滑らかな表示」と書いています。
240Hzの使い道については、「また、240Hzのリフレッシュレートにより、色再現が重要なアートワーク制作からパフォーマンス重視のゲーム開発まで、クリエイターはあらゆる作業を1台のモニターで行うことができます。」と説明しています。
可変リフレッシュレートについても、「PA27USDでは、240Hzのリフレッシュレートと可変リフレッシュレート(VRR)技術により、クリエイターが高速レンダリングの映像制作や品質チェックを効率的に行うことができます。」とあります。
接続できる端子については、「HDMI® 2.1、DisplayPort™ 2.1、Thunderbolt™ 4接続に対応し、4K@240Hzをサポートすることで、非常に滑らかな映像と卓越したディテールを実現します。」と書かれています。
輝度とコントラスト
輝度について、製品ページには「ピーク輝度1000nit(面積比3%)により、深い黒と輝く白の圧倒的なコントラストを実現します。」とあります。ピーク輝度の1,000nitは、面積比3%のときの値です。
仕様ページでは、標準の輝度は250cd/㎡、コントラスト比は1,500,000:1です。
輝度の安定については、「何時間も使用した後も輝度レベルを最大 250 nitで一定に保つので、快適な視聴と、より正確な色を実現します。」と、OSDメニューの輝度均一化機能(オプション)を紹介しています。
熱対策としては、「QD-OLEDパネルの背面にグラフェンフィルムを採用することで動作温度を低く抑えています。」と説明しています。
内蔵カラーメーターとキャリブレーション
製品ページは、「内蔵の電動フリップカラーメーターにより、自動およびセルフキャリブレーションが可能になり、一貫したプロフェッショナルグレードの色精度を実現します。」と書いています。
使い方については、「この内蔵機能は、あらゆるオペレーティングシステムに対応しており、追加のキャリブレーションソフトウェアは必要ありません。」「ユーザーはいつでもキャリブレーションプロセスを実行できるほか、OSDメニューから非稼働時間中にスケジュール設定することも可能です。」と説明しています。

キャリブレーション用の機械を別に買わなくても、色を合わせ直せるんだね。

製品ページでは、内蔵カラーメーターによるセルフキャリブレーションは、追加のソフトウェアなしで使えると書かれているよ。OSDメニューから、使っていない時間にスケジュールを組むこともできるんだ。
ソフトウェアと色の保存先
ASUSのソフトウェアについては、「すべてのカラーパラメータプロファイルは、PCではなくProArtモニターの内蔵スケーラーICチップに直接保存されます。」とあります。
ほかの会社のソフトウェアとの連携については、「ProArtモニターは、CalmanやLight Illusion ColourSpace CMSなど、サードパーティのプロ向けハードウェアキャリブレーションソフトウェアとシームレスに連携しています。」と書かれています。
工場での調整については、「ProArtモニターには、業界トップクラスの色精度を保証するため工場出荷時にキャリブレーションを実施しています。」とあり、付属品にはColor pre-calibration reportが含まれています。
PC Watchは、Delta E 1未満の色精度を実現したとASUSが説明していると伝えています。
12G-SDI入力
製品ページは、12G-SDIについて「PA27USDは、標準のI/Oインターフェースに加え、12G-SDI接続にも対応しており、最大4K@60Hzの非圧縮ビデオ信号を受信できます。」と書いています。
SDIそのものについては、「SDI(シリアルデジタルインターフェース)は、制作現場で広く使用されているプロフェッショナルなビデオ信号規格です。」「SDIは両端にロックコネクタを備えたBNCケーブルを使用するため、容易に外れることのない確実な接続が保証されます。」と説明しています。
帯域については、「標準的な3G-SDIと比較して、12G-SDIは最大4倍の帯域幅を提供し、カメラ機器から最大4K@60Hzの解像度で非圧縮ビデオを超低遅延で直接送受信することを可能にします。」とあります。
使う場面としては、「12G-SDI接続に対応したPA27USDは、撮影現場での制作ワークフローに最適です。」と紹介しています。

12G-SDIって、普段パソコンにつなぐだけなら使わない端子?

SDIは、製品ページの説明だと制作現場で使われる映像の規格だよ。カメラなどからBNCケーブルで映像を受けるときに使う端子なんだ。パソコンはThunderbolt 4、DisplayPort 2.1、HDMI 2.1でつなげるよ。
HDRとプレビュー機能
HDRについて、製品ページは「ASUS独自のSmart HDRテクノロジーにより、Dolby Vision®、HLG、HDR10 などさまざまなHDR方式に対応しています。」と書いています。
HDR10の表示方法は、「ASUS ProArt displayはPQ Hard Clip、PQ Optimized、PQ Basicなど複数のHDR-10カーブに対応しており、コンテンツクリエイターのあらゆるニーズに応えます。」とあります。
HDRプレビューについては、「HDRプレビューを使用すると、カメラを直接モニターに接続して、撮影したHDRコンテンツを全色調範囲で再生することができます。」と説明しています。
仕様ページのProArt Presetには、CAL 1~3、Dolby Vision、HDR_HLG_P3、HDR_HLG_BT.2020、HDR_PQ_BT.2020、HDR_PQ_P3、Rec. 709、DICOM、BT.2020、P3、Adobe RGB、sRGB、Nativeが並んでいます。
複数の映像を並べる表示
ピクチャーバイピクチャーについては、「最大4つの入力ソースからのコンテンツを同時に表示できます。」とあります。
ピクチャーインピクチャーについては、「このモードでは、2つ目の入力ソースからのコンテンツが、ディスプレイの任意の隅に配置できる小さなウィンドウに表示されます。」と説明しています。
QuickFit Plusについては、「QuickFit Plusは、画面上にグリッド線を重ねて表示することで、位置合わせや撮影現場でのプレビューをサポートします。」と書かれています。
PA27USDの使い道と端子・スタンド
製品ページが挙げる使い道
3D/VFXについては、「240Hzの高速リフレッシュレートと4Kの高画質が3D/VFXアーティストに超高速・高精細な映像を提供します。」と書かれています。
ゲーム開発については、「高解像度、広色域、そしてスムーズな描画を実現する240Hzのリフレッシュレートと広色域を備えた高解像度のモニターがあれば、ゲーム開発と作品のレビューを1台のモニターで行えます。」とあります。
デザイナーやフォトグラファーに向けては、「DCI-P3 99%のスタジオグレードの色域が、より豊かで鮮やかな色を再現します。」と紹介しています。
撮影現場については、「設置が簡単なミニスタンドと、反射を軽減するモニターフードが付属しています。」と書かれています。
端子と給電
製品ページは、端子について「Thunderbolt 4ポートのうち1つは、1本のケーブルでノートパソコンを充電できる最大96WのPower Deliveryに対応し、その以外のポートは、マルチディスプレイのデイジーチェーン接続に対応し、拡張されたシステム構成を実現します。」と説明しています。
USBハブについては、「内蔵のUSB 3.2ハブは、USB Type-Aポート2つとUSB Type-C®ポート1つを備え、幅広いデバイスや周辺機器をサポートします。」とあります。
仕様ページによると、KVMスイッチ用のUSB Type-C(信号)も1つあり、イヤホンジャックも備えています。
仕様ページの走査周波数は、HDMI、DisplayPort、Thunderbolt USB-Cのいずれも、垂直48~240Hzです。
スタンド、フード、ハンドル
製品ページは、スタンドについて「PA27USDは、2種類の汎用性の高いスタンドオプションを備えており、あらゆる設置環境に容易に対応し、ロケ撮影でもスタジオ撮影でも最適な作業位置や視聴位置を提供します。」と書いています。
持ち運びについては、「上部には頑丈でエレガントな金属製のハンドルが付いているため、簡単に持ち運ぶことができます。」とあります。
モニターフードについては、「フード上部の開口部により、モニターフードを取り外すことなく、サードパーティ製のカラーメーターを使用して正確なキャリブレーションを行うことができます。」と説明しています。
仕様ページによると、Ergonomic Standでは、チルトが+23°~-5°、スイーベルが±30°、ピボットが±90°、高さ調整が0~130mmです。VESAマウントは100×100mmに対応しています。
質量は、スタンドを含めて7.50kg、スタンドなしで4.96kgです。Mini Standを付けたときの質量は5.36kgと書かれています。
焼き付きへの対策と保証
製品ページは、「ProArt Display OLEDシリーズのモニターには、画面の焼き付きを最小限に抑えるASUS OLED Care機能が搭載されています。」と書いています。
中身については、「静止画像が継続的に表示されないように、センサー保護、ピクセルシフト、スクリーンセーバー、ISP(グローバル)、オフ検知機能が搭載されています。」と説明しています。
離席したときの動きについては、「ユーザーが離れたことを検出すると、自動的に画面が暗くなります。」とあります。
画面の一部を暗くする機能については、「タスクバー、ロゴ、ビデオの境界を動的に検出・識別し、それらの周囲の輝度を低減させることで焼き付きのリスクを最小限に抑えます。」と書かれています。
自動輝度リミッターについては、「特定のウィンドウに白い (明るい) 画像を表示する際には、ウィンドウ サイズが大きくなるにつれて、ディスプレイの画像を自動的に暗くします。」と説明しています。
仕様ページの保証は、日本国内3年保証(パネル焼付き保証含む)です。
付属品
- モニターフード
- Mini Stand
- Ergonomic Stand
- Thunderbolt 4ケーブル
- DisplayPort 2.1(DP80)ケーブル
- HDMIウルトラハイスピードケーブル
- USB-TypeCケーブル、USB-C to Aケーブル
- 電源コード
- ケーブルクリップ
- Color pre-calibration report
- クイックスタートガイド、保証書
PA27USDの口コミと見ておきたい点
口コミについて
口コミは、2つの場所で探しました。価格.comのPA27USDのページでは、レビュー・評価が0件、クチコミが0件でした。
X では「PA27USD」で、8月1日以降の投稿を検索し、13件の投稿がありました。内容はASUSの告知、報道や販売店の紹介、購入を検討している人の投稿で、購入して使った人の感想の投稿は0件でした。
そのため、この記事では、ASUSの製品ページと仕様ページ、PC Watchの報道をもとに特徴をまとめています。
選ぶときに見ておきたい点
- 画面:26.5型、3840×2160のQD-OLED、最大240Hz
- 色:DCI-P3 99%、sRGB 100%、内蔵カラーメーターでセルフキャリブレーション
- 入力:12G-SDI、Thunderbolt 4×2、DisplayPort 2.1、HDMI 2.1×2
- 給電:Thunderbolt 4の1ポートで最大96W
- 置き方:Ergonomic StandとMini Standの2通り、モニターフード付き
製品ページは、PA27USDの使い道として、映像制作、3D/VFX、ゲーム開発、写真やデザインの仕事を挙げています。カメラの映像をSDIで受けたい人や、色を定期的に合わせ直したい人に向けて作られたモニターです。
よくある質問
パソコンとはどの端子でつなげますか?
Thunderbolt 4、DisplayPort 2.1、HDMI 2.1でつなげます。製品ページでは、これらの接続で4K@240Hzに対応すると書かれています。
ノートパソコンを充電できますか?
Thunderbolt 4ポートの1つが、最大96WのPower Deliveryに対応しています。
キャリブレーションに別の機器は要りますか?
内蔵の電動フリップカラーメーターでセルフキャリブレーションができます。製品ページでは、追加のキャリブレーションソフトウェアは必要ないと説明しています。
縦向きでも使えますか?
仕様ページでは、Ergonomic Standのピボットは±90°です。製品ページでは、縦向きモードについて、長文ドキュメントの閲覧やコーディングなどの作業に便利だと紹介しています。
Macで使えますか?
仕様ページのコンプライアンスにはMac Complianceがあります。製品ページでは、ASUS DisplayWidget Centerを入れると、MacBookの輝度キーでモニターの明るさを調整できると紹介しています。
27インチ前後のモニター45機種を、画質・リフレッシュレート・端子・スタンド・目の配慮の公式スペックと価格で100点満点採点したランキングもあわせて参考にしてください。

PA27USDのまとめ|12G-SDIとカラーメーター内蔵の26.5型4K QD-OLED
PA27USDは、26.5型4K QD-OLEDパネルと最大240Hzの表示に、12G-SDI入力と内蔵カラーメーターを組み合わせたクリエイター向けモニターです。
端子はThunderbolt 4×2、DisplayPort 2.1、HDMI 2.1×2もそろい、2種類のスタンド、モニターフード、金属製のハンドルが付いています。保証は日本国内3年で、パネルの焼き付きも含まれます。




