ASUSのProArtシリーズから、31.5型の4K QD-OLEDモニター「ProArt Display OLED PA329CDV」が登場しています。PC Watchの報道では、10月9日から順次発売と伝えられています。
ASUSの製品ページは、PA329CDVを「ProArt Display OLED PA329CDVは、コンテンツクリエイター、動画編集者、そして色精度が求められる作業のために設計された31.5インチ 4K UHD QD-OLEDプロフェッショナルモニターです。」と紹介しています。
この記事では、ASUSの製品ページと仕様ページ、PC Watchの報道をもとに、PA329CDVの特徴をまとめます。

31.5型の4K有機ELで、クリエイター向けなんだね。どんなところが特徴なの?

製品ページで目立つのは、Calman Verifiedの色精度、傷に強くするフィルム、USB-C 1本で96Wまで給電できること、2台のPCを切り替えられる自動KVMだよ。
結論:120Hzの31.5型4K QD-OLEDに、USB-C 96Wと自動KVM
PA329CDVは、31.5型・3840×2160のQD-OLEDパネルを使ったモニターです。リフレッシュレートは最大120Hz、応答速度は0.1ms(GTG)です。
色域はDCI-P3 99%、sRGB 100%で、コンプライアンスにはCalman Verifiedが入っています。PC Watchは、工場出荷時のキャリブレーションによるDelta E 1.5未満の色精度をうたうモデルと伝えています。
端子は、USB-C(DP Alt Mode)×1、DisplayPort 1.4 DSC×2、HDMI 2.1×1です。USB-Cからの給電は96Wです。
製品ページは、本体について「前モデルより33%小型化され、デスクスペースを確保」、「前世代のデザインより2倍スリムになり、洗練されたミニマルな外観を実現」と紹介しています。

主な仕様
| 項目 | PA329CDV |
|---|---|
| パネル | 31.5型 QD-OLED、表面はAnti-Reflection |
| 解像度・画素密度 | 3840×2160、140PPI |
| リフレッシュレート | 最大120Hz |
| 応答速度 | 0.1ms(GTG) |
| 輝度 | 標準300cd/㎡、HDRピーク1,000cd/㎡ |
| コントラスト比 | 1,500,000:1 |
| 色域 | DCI-P3 99%、sRGB 100% |
| 表示色 | 1073.7M(10 bit) |
| HDR | HDR10、VESA DisplayHDR 500 True Black |
| 映像入力 | USB-C×1(DP Alt Mode & USB 3.2)、DisplayPort 1.4 DSC×2(デイジーチェーン)、HDMI 2.1×1(FRL) |
| USBハブ | USB 3.2 Gen 1 Type-C×1、USB 3.2 Gen 1 Type-A×3 |
| USB-C給電 | 96W |
| スピーカー | 2W×2 |
| スタンド | チルト+23°~-5°、スイーベル±30°、ピボット±90°、高さ調整0~130mm |
| センサー | 周囲光センサー、近接センサー |
| VESAマウント | 100×100mm |
| 質量 | 7.05kg(スタンドなし4.47kg) |
| 保証 | 日本国内3年保証(パネル焼付き保証含む) |
画質と色
パネルと表示
製品ページは、パネルについて「31.5インチ 4K UHD (3840 × 2160) QD-OLEDパネルは、120Hzのリフレッシュレートと0.1ms (GTG)の応答速度により、滑らかな描画を実現」と書いています。
HDRについては、「1000nitのピーク輝度とVESA DisplayHDR™ True Black 500対応により、優れたコントラストと色彩表現を実現」とあります。
ピーク輝度の条件は、「ピーク輝度1000nit(面積比3%)により、深い黒と輝く白の圧倒的なコントラストを実現します。」と書かれています。1,000nitは面積比3%のときの値です。
120Hzの使い道については、「最大120HzのリフレッシュレートとVRR(可変リフレッシュレート)技術を搭載した本モニターがあれば、高速描画の映像編集と品質チェックをすべて1台のモニターで行うことができます。」と説明しています。
HDMIについては、「4K@120Hz対応のHDMI® 2.1が細部まで非常に滑らかな映像を映し出します。」とあります。
輝度を保つ機能については、「何時間も使用した後も輝度レベルを最大300 nits で一定に保つので、快適な視聴と、より正確な色を実現します。」と、OSDメニューの均一輝度機能(オプション)を紹介しています。
傷に強いフィルム
製品ページは、パネルの表面について「追加されたフィルムはパネルの硬度を高め、前世代のQD-OLEDパネルと比較して2.5倍優れた傷耐性を提供します。」と書いています。
続けて、「この革新的な層は、清掃時や取り扱い時の偶発的な擦り傷からディスプレイを保護し、モニターの寿命を延ばすことで、安心感を提供します。」とあります。

画面を拭くときの擦り傷が気になっていたから、これはうれしいね。

製品ページでは、清掃時や取り扱い時の擦り傷から画面を守るフィルムとして紹介されているよ。
熱への対策
熱については、「QD-OLEDパネルの背面にグラフェンフィルムを採用することで動作温度を低く抑えています。」と説明しています。
色の精度とプリセット
製品ページは、色精度について「Calman Verified認証済みの優れた色精度 (∆E <1.5)」と書いています。
工場での調整については、「ProArtモニターには、業界トップクラスの色精度を保証するため工場出荷時にキャリブレーションを実施しています。」とあり、付属品にはColor pre-calibration reportが含まれています。
色域については、「True 10-bitの色深度が、100% sRGB、99% DCI-P3、BT.2020の広色域をカバー」とあります。
仕様ページのProArt Presetには、User mode1、User mode2、HDR PQ、BT.2020、P3、Adobe RGB、BT.709、sRGB、Nativeが並んでいます。色温度は9300K、6500K、5500K、5000K、DCI-P3、M Modelから選べます。
Macとの色合わせ
Mac向けには、「Mac対応:Macディスプレイの色精度に最適化されたM Model-P3カラープリセットモードを搭載」と書かれています。
製品ページは、この機能を「ProArtモニターとmacOSデバイスの色表示を一致させる新機能M Model P3カラーを搭載」と紹介しています。
また、「120Hz可変リフレッシュレートで、Apple ProMotionテクノロジー搭載Macとのスムーズな表示互換性を実現します。」ともあります。
明るさの調整については、「ASUS DisplayWidget Centerをインストールすれば、MacBookの輝度キーでモニターの明るさを簡単に調整*できます。」と書かれ、注記で、ProArtモニター上にマウスカーソルが表示されている必要があると説明しています。
端子と給電・自動KVM、サイズ感とスタンド
端子と給電
製品ページは、端子について「本モニターは、USB-C®ポートに加え、HDMI® 2.1、DisplayPort™ 1.4 DSC (入力および出力)、USB Type-A、およびさまざまなデバイスとの互換性を持つため、追加のダウンストリームUSB-C®ポートを含む、幅広い接続オプションを備えています。」と書いています。
USBハブの使い方については、「MacBookまたはWindowsノートPCがThunderbolt™/USB-Cポート(DP Altモード対応)を備えている場合、USB-Cケーブル1本でProArtモニターに接続するだけで、USBハブは自動的に有効になります。」と説明しています。
HDMIでつなぐときは、「MacBookまたはWindowsノートPCをHDMI経由でProArtモニターに接続する場合は、USBハブを有効にするために、アップストリーム接続として追加のUSB-C to USB-Aケーブル、またはUSB-C to USB-Cケーブルが必要です。」とあります。
仕様ページによると、USB-Cの給電は96Wです。DisplayPort 1.4 DSCは2つあり、デイジーチェーンに対応しています。走査周波数は、HDMI、USB-C、DisplayPortのいずれも垂直48~120Hzです。
製品ページのMac向けの説明では、「あらゆるクリエイティブな作業を1つのUSB-Cポートで実現できます。」とも書かれています。
自動KVM
製品ページは、「内蔵の自動KVMにより、1組のキーボードとマウスで2台の接続されたノートPCまたはPCを簡単に切り替え・制御でき、マルチタスクを容易にします。」と書いています。

仕事用のノートPCと自宅のPCを、同じキーボードとマウスで使い分けられるってこと?

製品ページの説明では、1組のキーボードとマウスで、つないだ2台のノートPCまたはPCを切り替えられるよ。仕様ページには、KVMスイッチ用のUSB Type-C(信号)が1つあると書かれているんだ。
本体のサイズ感とスタンド
製品ページは、本体について「前モデルより33%小型化され、デスクスペースを確保」と書いています。注記には「*Compared to a ProArt display of the same size.」とあり、同じサイズのProArtディスプレイと比べた値です。
スタンドについては、「上下, 左右, ピボット, 高さの角度調節機能を備えたエルゴノミクスデザインで快適な視聴体験を実現」とあります。
仕様ページによると、チルトは+23°~-5°、スイーベルは±30°、ピボットは±90°、高さ調整は0~130mmです。VESAマウントは100×100mmに対応しています。
配線については、「統合された開口部を通してケーブルをきれいに配線でき、よりすっきりとした整理されたワークスペースを実現します。」と書かれています。
質量は、スタンドを含めて7.05kg、スタンドなしで4.47kgです。
PA329CDVの使い道とソフトウェア・付属品
製品ページが挙げる使い道
HDR制作については、「4KのHDRコンテンツを制作する上で、広色域、True Blackの表現力、超高コントラストを備えた高解像度モニターは必須のツールです。」と書いています。
3D/VFXについては、「120Hzの高速リフレッシュレートと4Kの高画質が3D/VFXアーティストに超高速・高精細な映像を提供します。」とあります。
ゲーム開発については、「スムーズな描画を実現する120Hzのリフレッシュレートと広色域を備えた高解像度のモニターがあれば、ゲーム開発と作品のレビューを1台のモニターで行えます。」と紹介しています。
デザイナーやフォトグラファーに向けては、「クリックから印刷または作品完成まで、クリエイティブなディテールを損なうことなく超高画質の画像を実現します。」と書かれています。
設定用のソフトウェア
製品ページは、「独自のASUS DisplayWidget Centerソフトウェアにより、マウス操作でOSD設定やモニター調整に簡単にアクセス可能」と紹介しています。
複数台で使うときについては、「ColorSync機能を使えば、ASUS DisplayWidget Centerソフトウェアを通して、同一モデルのモニター間で表示設定を同期できます。」と説明しています。
仕様ページでは、Auto RotationにDisplayWidget Centerで対応すると書かれています。ガンマは1.8、2.0、2.2、2.4、2.6から選べ、RGBのGainとOffsetも調整できます。
センサーと焼き付き対策
近接センサーについては、「ユーザーが離れたことを検知すると、自動的に画面が暗くなります。」と説明しています。
周囲光センサーについては、「周囲の明るさに応じてモニターの色域を自動調整します。」とあります。
焼き付き対策としては、「ProArt Display OLEDシリーズのモニターには、画面の焼き付きを最小限に抑えるASUS OLED Care機能が搭載されています。」と書いています。
中身は、「静止画像が継続的に表示されないように、センサー保護、ピクセルシフト、スクリーンセーバー、ISP(グローバル)、オフ検知機能が搭載されています。」と説明されています。
画面の一部を暗くする機能については、「タスクバー、ロゴ、ビデオの境界を動的に検出・識別し、それらの周囲の輝度を低減させることで焼き付きのリスクを最小限に抑えます。」と書かれています。
自動輝度リミッターについては、「特定のウィンドウに白い (明るい) 画像を表示する際には、ウィンドウ サイズが大きくなるにつれて、ディスプレイの画像を自動的に暗くします。」と説明しています。
保証は、日本国内3年保証(パネル焼付き保証含む)です。
認証と規格
仕様ページの「コンプライアンスと基準」には、次のものが並んでいます。
- Mac Compliance
- Calman Verified
- VESA MediaSync Display
- VESA DisplayHDR 500 True Black
- TÜV Low Blue Light、TÜV Flicker-free
- EPEAT Gold、Energy Star
- FSC MIX
フリッカーフリー機能にも対応しています。色温度の選択肢にM Modelがあるのは、Mac向けのM Model P3カラーと合わせた設定です。
付属品
- Quick release stand
- USB-TypeCケーブル
- Displayportケーブル
- 電源コード
- Color pre-calibration report
- クイックスタートガイド、保証書
梱包については、「環境サステナビリティ:紙製の梱包材と環境基準を満たす優れたエネルギー効率」と書かれています。
PA329CDVの口コミと見ておきたい点
口コミについて
口コミは、2つの場所で探しました。価格.comのPA329CDVのページでは、レビュー・評価が0件でした。
X では「PA329CDV」で、8月1日以降の投稿を検索し、23件の投稿がありました。内容はASUSの告知、国内外の報道、販売店やAmazonの出品の告知、解説記事の告知で、購入して使った人の感想の投稿は0件でした。
そのため、この記事では、ASUSの製品ページと仕様ページ、PC Watchの報道をもとに特徴をまとめています。
選ぶときに見ておきたい点
- 画面:31.5型、3840×2160のQD-OLED、最大120Hz
- 色:DCI-P3 99%、sRGB 100%、Calman Verified
- 表面:傷に強いフィルム
- 接続:USB-C(96W給電)、DisplayPort 1.4 DSC×2、HDMI 2.1、自動KVM
- 色の調整:工場出荷時のキャリブレーション、Color pre-calibration report付属
製品ページは、使い道として、動画編集、3D/VFX、ゲーム開発、写真やデザインの仕事を挙げています。ノートPCをUSB-C 1本でつなぎたい人や、2台のPCを1組のキーボードとマウスで使いたい人に向けた機能がそろっています。
よくある質問
リフレッシュレートは何Hzですか?
仕様ページでは最大120Hzです。製品ページでは、4K@120Hz対応のHDMI 2.1と紹介しています。
ノートPCを充電しながら使えますか?
USB-Cの電力供給は96Wです。USB-Cポートは、DP Alt ModeとUSB 3.2に対応しています。
色のキャリブレーションはどうなっていますか?
工場出荷時にキャリブレーションされています。付属品にはColor pre-calibration reportがあります。
スピーカーは付いていますか?
仕様ページでは、2W×2のスピーカーと、イヤホンジャックがあります。
縦向きで使えますか?
付属のスタンドはピボット±90°に対応しています。
Macの輝度キーで明るさを変えられますか?
製品ページによると、ASUS DisplayWidget Centerをインストールすれば、MacBookの輝度キーでモニターの明るさを調整できます。ProArtモニター上にマウスカーソルが表示されている必要があります。
HDMIでつないだときもUSBハブは使えますか?
製品ページによると、HDMIでつなぐ場合は、USBハブを有効にするために、USB-C to USB-AケーブルかUSB-C to USB-Cケーブルを別につなぐ必要があります。
27インチ前後のモニター45機種を、画質・リフレッシュレート・端子・スタンド・目の配慮の公式スペックと価格で100点満点採点したランキングもあわせて参考にしてください。

PA329CDVのまとめ|USB-C 96W給電と自動KVMの4K QD-OLED
PA329CDVは、31.5型4K QD-OLEDパネルと最大120Hzの表示に、Calman Verifiedの色精度と、傷に強いフィルムを組み合わせたモニターです。
USB-Cからの96W給電、DisplayPort 1.4 DSCのデイジーチェーン、自動KVMで、ノートPCや複数のPCとつなぐ使い方にも向いています。保証は日本国内3年で、パネルの焼き付きも含まれます。




