ASUSのProArtシリーズから、31.5型の4K QD-OLEDモニター「ProArt Display OLED PA32USD」が登場しています。PC Watchの報道では、10月9日から順次発売と伝えられています。
ASUSの製品ページは、PA32USDを「コンテンツクリエイター向けに設計されたProArt Display OLED PA32USDは、最先端の31.5インチ4K HDR QD-OLEDパネルを搭載したプロフェッショナルモニターです。」と紹介しています。
この記事では、ASUSの製品ページと仕様ページ、PC Watchの報道をもとに、PA32USDの特徴をまとめます。

31.5型の4K有機ELで、プロ向けなんだね。どんなところが特徴なの?

大きな特徴は3つあるよ。最大240Hzの表示、自分でキャリブレーションできる内蔵カラーメーター、それに撮影機材をつなげるデュアル12G-SDIだね。
結論:撮影現場から色の仕上げまでを1台で担う31.5型QD-OLED
PA32USDは、31.5型・3840×2160のQD-OLEDパネルを使ったモニターです。リフレッシュレートは最大240Hz、応答速度は0.1ms(GTG)です。
色域はDCI-P3 99%、sRGB 100%で、表示色は10bitです。輝度は標準で250cd/㎡、HDRのピークで1,000cd/㎡です。
端子は、12G-SDI×2、Thunderbolt 4×2、DisplayPort 2.1×1、HDMI 2.1×1です。Thunderbolt 4のうち1つは、96Wの給電に対応しています。
PC Watchは、「加えて、電動フリップ式カラーメーターを備えており、単体でのキャリブレーションも行なえる。」と伝えています。
主な仕様
| 項目 | 仕様(ASUSの仕様ページ) |
|---|---|
| 画面 | 31.5型、16:9、3840×2160、140PPI |
| パネル | QD-OLED、表面はAnti-Reflection |
| リフレッシュレート | 最大240Hz |
| 応答速度 | 0.1ms(GTG) |
| 輝度 | 標準250cd/㎡、HDRピーク1,000cd/㎡ |
| コントラスト比 | 1,500,000:1 |
| 色域 | DCI-P3 99%、sRGB 100% |
| 表示色 | 1073.7M(10bit) |
| HDR | Dolby Vision、HLG、HDR10 |
| 映像入力 | 12G-SDI×2、Thunderbolt 4×2、DisplayPort 2.1×1、HDMI 2.1(FRL)×1 |
| USBハブ | USB 3.2 Gen 2 Type-C×1、USB 3.2 Gen 2 Type-A×2 |
| 給電 | USB-C 96W |
| スピーカー | 3W×2 |
| センサー | カラーメーター(セルフキャリブレーション対応)、環境光センサー、近接センサー |
| 質量 | 9.08kg(スタンドなし6.54kg) |
| 保証 | 日本国内3年保証(パネル焼付き保証含む) |
画質と色の管理
画面と色
QD-OLEDと240Hz
製品ページは、ゲーム開発や動画編集について「PA32USDでは、240Hzのリフレッシュレートと可変リフレッシュレート(VRR)技術により、クリエイターが高速レンダリングの映像制作や品質チェックを効率的に行うことができます。」と書いています。
接続との関係では、「HDMI® 2.1、DisplayPort™ 2.1、Thunderbolt™ 4接続に対応し、4K@240Hzをサポートすることで、非常に滑らかな映像と卓越したディテールを実現します。」とあります。
3D/VFXの仕事については、「240Hzの高速リフレッシュレートと4Kの高画質が3D/VFXアーティストに超高速・高精細な映像を提供します。」と紹介しています。
明るさとコントラスト
明るさについては、「ピーク輝度1000nit(面積比3%)により、深い黒と輝く白の圧倒的なコントラストを実現します。」と書かれています。
仕様ページのコンプライアンスには、VESA DisplayHDR 400 True Blackが入っています。PC Watchも、DisplayHDR True Black 400認証を取得していると伝えています。
OLEDの明るさの変化については、「OSDメニューの輝度均一化機能(オプション)は、コントラストレベルが大きく異なるウィンドウを切り替えたり、サイズを変更したりする場合に特に便利です。」とあります。製品ページによると、この機能は輝度を最大250nitで一定に保ちます。
熱への対策
パネルの熱については、「QD-OLEDパネルの背面にグラフェンフィルムを採用することで動作温度を低く抑えています。」と説明しています。
内蔵カラーメーターとキャリブレーション
製品ページは、「内蔵の電動フリップカラーメーターにより、自動およびセルフキャリブレーションが可能になり、一貫したプロフェッショナルグレードの色精度を実現します。」と書いています。
セルフキャリブレーションについては、「この内蔵機能は、あらゆるオペレーティングシステムに対応しており、追加のキャリブレーションソフトウェアは必要ありません。」とあります。
実行のタイミングは、「ユーザーはいつでもキャリブレーションプロセスを実行できるほか、OSDメニューから非稼働時間中にスケジュール設定することも可能です。」と説明されています。

夜のうちに、モニターが自分で色を合わせておいてくれるってこと?

製品ページでは、使っていない時間にOSDメニューからスケジュールを組めると書かれているよ。仕様ページにも、Embedded ColorimeterがYes(Support Self-Calibration)と載っているんだ。
ハードウェアキャリブレーションについては、「すべてのカラーパラメータプロファイルは、PCではなくProArtモニターの内蔵スケーラーICチップに直接保存されます。」とあります。
工場での調整については、「ProArtモニターには、業界トップクラスの色精度を保証するため工場出荷時にキャリブレーションを実施しています。」と書かれています。付属品にはColor pre-calibration reportがあります。
複数台の管理には、「ProArt Color Centerは、ハードウェアキャリブレーションに対応した複数のProArtモニターの色精度を管理するためのオンラインツールです。」と紹介されています。
仕様ページのProArt Presetには、CAL 1〜3、Dolby Vision、HDR_HLG_P3、HDR_HLG_BT.2020、HDR_PQ_BT.2020、HDR_PQ_P3、Rec. 709、DICOM、BT.2020、P3、Adobe RGB、sRGB、Nativeが並んでいます。色温度は5000Kから12000Kまでの6段階、ガンマは1.8から2.6までの5段階です。
ほかのソフトとの連携については、「ProArtモニターは、CalmanやLight Illusion ColourSpace CMSなど、サードパーティのプロ向けハードウェアキャリブレーションソフトウェアとシームレスに連携しています。」とあります。
撮影機材とパソコンへの接続
デュアル12G-SDIと撮影現場での使い方
製品ページは、SDIを「SDI(シリアルデジタルインターフェース)は、制作現場で広く使用されているプロフェッショナルなビデオ信号規格です。」と説明しています。
ケーブルについては、「SDIは両端にロックコネクタを備えたBNCケーブルを使用するため、容易に外れることのない確実な接続が保証されます。」とあります。
帯域については、「標準的な3G-SDIと比較して、12G-SDIは最大4倍の帯域幅を提供し、カメラ機器から最大4K@60Hzの解像度で非圧縮ビデオを超低遅延で直接送受信することを可能にします。」と書かれています。
製品ページのよくある質問では、3G-SDIのレベルAとレベルBの両方のフォーマットに対応していると答えています。
HDRプレビューとQuickFit Plus
HDRプレビューについては、「HDRプレビューを使用すると、カメラを直接モニターに接続して、撮影したHDRコンテンツを全色調範囲で再生することができます。」とあります。
QuickFit Plusは、「QuickFit Plusは、画面上にグリッド線を重ねて表示することで、位置合わせや撮影現場でのプレビューをサポートします。」と紹介されています。センターマーカー、セーフティエリア、ルーラー、カスタマイズの表示があります。
HDRの方式とPQカーブ
HDRの方式は、Dolby Vision、HLG、HDR10に対応しています。製品ページでは、PQ Hard Clip、PQ Optimized、PQ Basicの3つのHDR-10カーブが紹介されています。
HLGについては、「HLGを使用すると、BBC iPlayer、NHK、DirecTVなどの地上波・衛星放送用の素材を視聴・作成することが可能になります。」と書かれています。
パソコンとのつなぎ方

製品ページは、「Thunderbolt 4ポートのうち1つは、1本のケーブルでノートパソコンを充電できる最大96WのPower Deliveryに対応し、その以外のポートは、マルチディスプレイのデイジーチェーン接続に対応し、拡張されたシステム構成を実現します。」と書いています。
USBハブについては、「内蔵のUSB 3.2ハブは、USB Type-Aポート2つとUSB Type-C®ポート1つを備え、幅広いデバイスや周辺機器をサポートします。」とあります。
製品ページのよくある質問によると、HDMIでノートPCとつなぐ場合は、USBハブを使うためにアップストリーム専用のUSB-C-to-USB-Aケーブルが別に必要です。
画面の分割表示
ピクチャーバイピクチャーについては、「最大4つの入力ソースからのコンテンツを同時に表示できます。」と書かれています。ピクチャーインピクチャーでは、2つ目の入力ソースを画面の隅の小さなウィンドウに表示できます。
設定用のソフトについては、「ASUS DisplayWidget Centerは、明るさ、コントラスト、色温度など、モニターの設定を調整するための直感的なインターフェースを提供するソフトウェアです。」と紹介されています。WindowsとmacOSに対応しています。
Macとの組み合わせ
Mac向けには、「最大240Hzの可変リフレッシュレートにより、Apple ProMotionテクノロジーを搭載したMacとの互換性が確保されます。」と書かれています。
製品ページによると、ASUS DisplayWidget Centerをインストールすれば、MacBookの輝度キーでモニターの明るさを調整できます。ProArtモニター上にマウスカーソルが表示されている必要があります。仕様ページのコンプライアンスには、Mac Complianceがあります。
ColorSyncについては、「ColorSync機能を使えば、ASUS DisplayWidget Centerソフトウェアを通して、同一モデルのモニター間で表示設定を同期できます。」とあります。
本体まわりと同梱物
モニターフード、2つのスタンド、金属製ハンドル
スタンドについては、「PA32USDは、2種類の汎用性の高いスタンドオプションを備えており、あらゆる設置環境に容易に対応し、ロケ撮影でもスタジオ撮影でも最適な作業位置や視聴位置を提供します。」と紹介されています。付属品には、Ergonomic StandとMini Standがあります。
持ち運びについては、「上部には頑丈でエレガントな金属製のハンドルが付いているため、簡単に持ち運ぶことができます。」と書かれています。PC Watchも、金属製ハンドルを同梱していると伝えています。
モニターフードについては、「周囲を覆うフードが周囲の光源からの反射を最小限に抑え、スタジオでもロケ地でも確実なカラー作業を可能にします。」とあります。フードの上部には開口部があり、フードを付けたままサードパーティ製のカラーメーターでキャリブレーションできます。

現場に持っていけるように、ハンドルとミニスタンドが付いているんだね。

仕様ページでは、Mini Standを付けたときの質量が6.96kg、エルゴノミックスタンドでは9.08kgだよ。使う場所に合わせて選べるんだ。
エルゴノミックスタンドの調整範囲は、高さ0〜130mm、チルト-5°〜+23°、スイーベル-30°〜+30°、ピボット-90°〜+90°です。VESAマウントは100×100mmに対応しています。
焼き付きへの対策
製品ページは、「ProArt Display OLEDシリーズのモニターには、画面の焼き付きを最小限に抑えるASUS OLED Care機能が搭載されています。」と書いています。
パネル保護については、「静止画像が継続的に表示されないように、センサー保護、ピクセルシフト、スクリーンセーバー、ISP(グローバル)、オフ検知機能が搭載されています。」とあります。
画像保護については、「タスクバー、ロゴ、ビデオの境界を動的に検出・識別し、それらの周囲の輝度を低減させることで焼き付きのリスクを最小限に抑えます。」と説明されています。
ASUS OLED Careは、パネル保護、画像保護、近接センサーの3つの機能で構成されています。近接センサーは、使う人が離れたことを検出すると画面を暗くします。仕様ページの保証の欄は、日本国内3年保証(パネル焼付き保証含む)です。
付属品
仕様ページに載っている主な付属品は、Thunderbolt 4ケーブル、DisplayPort 2.1(DP80)ケーブル、HDMIウルトラハイスピードケーブル、USB-TypeCケーブル、USB-C to Aケーブル、電源コード、モニターフード、Ergonomic Stand、Mini Stand、ケーブルクリップ、Color pre-calibration report、クイックスタートガイド、保証書です。
梱包材
梱包材については、「ProArtモニターの梱包材は、リサイクル可能な段ボールを80%以上使用しています。」と書かれています。製品ページによると、箱は小さくカットして小物入れとして使え、折りたたみ式のスマホスタンドも付いています。
PA32USDの口コミと見ておきたい点
口コミについて
口コミは、2つの場所で探しました。価格.comのPA32USDのページでは、レビュー・評価が0件でした。
X では「PA32USD」で、8月1日以降の投稿を検索し、11件の投稿がありました。内容はASUSの告知、国内外の報道や解説記事の紹介、海外の販売サイトの出品の告知で、購入して使った人の感想はありませんでした。
そのため、この記事では、ASUSの製品ページと仕様ページ、PC Watchの報道をもとに特徴をまとめています。
選ぶときに見ておきたい点
- 画面:31.5型、3840×2160のQD-OLED、最大240Hz
- 色:DCI-P3 99%、sRGB 100%、10bit
- キャリブレーション:電動フリップ式カラーメーター内蔵
- 接続:12G-SDI×2、Thunderbolt 4×2(1つは96W給電)、DisplayPort 2.1、HDMI 2.1
- 現場向け:モニターフード、2種類のスタンド、金属製ハンドル
製品ページは、使い道として、映画製作や動画編集、色の仕事、デジタルイメージングテクニシャン、ゲーム開発、3D/VFX、デザインや写真の仕事を挙げています。カメラとSDIでつなぐ人や、色の管理をモニターだけで完結させたい人に向けた機能がそろっています。
よくある質問
リフレッシュレートは何Hzですか?
仕様ページでは最大240Hzです。製品ページでは、HDMI 2.1、DisplayPort 2.1、Thunderbolt 4の接続で4K@240Hzをサポートすると書かれています。
ノートPCを充電しながら使えますか?
Thunderbolt 4ポートのうち1つが、最大96Wの給電に対応しています。
キャリブレーションにパソコンは必要ですか?
製品ページによると、内蔵カラーメーターによるセルフキャリブレーションは、あらゆるOSに対応し、追加のキャリブレーションソフトウェアは必要ありません。
スピーカーは付いていますか?
仕様ページでは、3W×2のスピーカーと、イヤホンジャックがあります。
縦向きで使えますか?
エルゴノミックスタンドはピボット±90°に対応しています。仕様ページでは、DisplayWidget Centerによる自動回転にも対応しています。
壁やアームに取り付けられますか?
VESAマウントは100×100mmです。
27インチ前後のモニター45機種を、画質・リフレッシュレート・端子・スタンド・目の配慮の公式スペックと価格で100点満点採点したランキングもあわせて参考にしてください。

PA32USDのまとめ|カラーメーターとデュアル12G-SDIの31.5型QD-OLED
PA32USDは、31.5型4K QD-OLEDパネルと最大240Hzの表示に、電動フリップ式の内蔵カラーメーターを組み合わせたモニターです。
デュアル12G-SDIでカメラ機材とつなぎ、モニターフード、2種類のスタンド、金属製ハンドルで撮影現場にも持ち込めます。Thunderbolt 4の96W給電で、ノートPCとの組み合わせにも向いています。保証は日本国内3年で、パネル焼付き保証を含みます。




