DS925+とDS923+の違いを徹底比較。買うならどっちの4ベイNAS?

NAS

Synologyの4ベイNASを選ぶとき、今いちばん迷いやすいのが DS925+DS923+ です。

どちらもPlusシリーズの4ベイモデル。
写真、動画、PCバックアップ、家族共有、小規模オフィスのファイルサーバーまでこなせる、かなり実用的なNASです。

ただし、違いはけっこう深いです。

DS925+ は2.5GbEを標準搭載し、CPUも4コア8スレッドになった新世代モデル。
一方で DS923+ は、標準LANこそ1GbEですが、10GbE増設に対応する柔軟さがあります。

先に結論をいうと、今から新品で買うなら基本は DS925+ がおすすめです。
ただし、10GbE化したい人や、旧モデルを安く買えるタイミングなら DS923+ もまだ十分候補になります。

Amazonで探すなら、以下から確認できます。

※記事内のリンクには広告を含む場合があります。

この記事では、公式仕様、発表情報、海外レビュー、販売状況、ドライブ互換性の変化まで確認しながら、DS925+DS923+ の違いを整理します。

まず結論。DS925+は2.5GbE標準、DS923+は10GbE増設が強み

DS925+DS923+ の違いをひと言でいうなら、ネットワーク設計の考え方が違います。

DS925+ は、最初から2.5GbEを2ポート搭載しています。

つまり、2.5GbE対応のルーターやスイッチを使っているなら、買ってすぐ高速化しやすいモデルです。

対して DS923+ は、標準では1GbEが2ポートです。

ただし、別売りのネットワークアップグレードモジュールを使えば10GbE化できます。

ここが悩みどころ。

2.5GbEで十分なら DS925+
将来的に10GbEまで伸ばしたいなら DS923+

この切り口で見ると、かなり選びやすくなります。

DS925+とDS923+の違いを一覧で比較

まずは主要スペックを表で整理します。

比較項目DS925+DS923+
発表・発売時期2025年モデル2022年発表モデル
ベイ数4ベイ4ベイ
CPUAMD Ryzen V1500BAMD Ryzen R1600
CPUコア/スレッド4コア/8スレッド2コア/4スレッド
CPU周波数2.2GHz2.6GHz / 最大3.1GHz
メモリ4GB DDR4 ECC4GB DDR4 ECC
最大メモリ32GB32GB
LAN2.5GbE×21GbE×2
10GbE増設非対応対応
M.2スロットNVMe×2NVMe×2
M.2ストレージプール対応対応
拡張ユニットDX525DX517
拡張接続USB Type-CeSATA
最大ドライブベイ数9ベイ9ベイ
USBUSB 3.2 Gen 1×2USB 3.2 Gen 1×2
サイズ166×199×223mm166×199×223mm
重さ約2.26kg約2.24kg
ハードウェア保証3年3年
Plex向きか直接再生中心なら可直接再生中心なら可
ハードウェアトランスコード期待しにくい期待しにくい

大きく変わったのは、CPU、LAN、拡張ユニット、ドライブ互換性まわりです。

逆に、4ベイ構成、メモリ、M.2スロット、本体サイズ、DSMでできることはかなり近いです。

いちばん大きい違いはLANポート

実用面でいちばん分かりやすい違いは、LANポートです。

DS925+ は2.5GbEポートを2つ搭載しています。
DS923+ は1GbEポートを2つ搭載しています。

NASは、CPUだけ速くてもネットワークが詰まると体感速度が伸びません。

大きな写真データ、動画素材、PCバックアップ、家族のスマホ写真同期などを扱うなら、1GbEより2.5GbEのほうが快適になりやすいです。

特に、最近は2.5GbE対応のルーターやスイッチ、USB LANアダプターもかなり増えています。

そのため、今から家庭や小規模オフィスで組むなら、標準で2.5GbEを使える DS925+ はかなり扱いやすいです。

ただし、注意点もあります。

DS925+ は10GbE増設に対応していません。

一方で DS923+ は、標準では1GbEですが、別売りの E10G22-T1-Mini で10GbE化できます。

つまり、素の状態では DS925+ が速い。
本気で10GbEまで行くなら DS923+ が強い。

ここは、今回の比較でかなり重要です。

CPUはDS925+が多コア、DS923+は高クロック

CPUも変わっています。

DS925+ はAMD Ryzen V1500B。
4コア8スレッド、2.2GHzです。

DS923+ はAMD Ryzen R1600。
2コア4スレッド、2.6GHz / 最大3.1GHzです。

分かりやすくいうと、DS925+ は同時処理に強い方向。
DS923+ はコア数は少ないものの、クロックが高めです。

NASでよくある作業は、単純なファイルコピーだけではありません。

  • 複数PCのバックアップ
  • Synology Photosの写真管理
  • Synology Driveの同期
  • Docker/Container Manager
  • 監視カメラ録画
  • スナップショット
  • Hyper Backup
  • 小規模な仮想化

こういう処理を同時に動かすなら、4コア8スレッドの DS925+ は余裕を作りやすいです。

ただし、DS923+ が遅いわけではありません。

DS923+もPlusシリーズらしく、家庭用から小規模オフィスまで十分こなせる性能があります。
すでにDS923+を使っていて、動作に不満がないなら、CPUだけを理由に急いで買い替える必要は薄いです。

メモリはどちらも4GB ECC、最大32GB

メモリ構成はかなり似ています。

どちらも標準で4GB DDR4 ECC SODIMM。
最大32GBまで拡張できます。

NASを単なるファイル置き場として使うだけなら、標準4GBでも始められます。

ただし、次のような使い方をするならメモリ増設を考えたいです。

  • Synology Photosを家族全員で使う
  • Synology Driveで多くのファイルを同期する
  • Container Managerを使う
  • 仮想マシンを動かす
  • 監視カメラ録画も兼ねる
  • 複数ユーザーで同時アクセスする

このあたりは、DS925+DS923+ どちらでも同じです。

メモリで選ぶというより、使い方に合わせて後から増やす前提で見るのが現実的です。

拡張ユニットがDX525とDX517で違う

ストレージを後から増やしたい人は、拡張ユニットの違いも見ておきましょう。

DS925+DX525 に対応します。
接続はUSB Type-C系の拡張ポートです。

DS923+DX517 に対応します。
接続はeSATAです。

どちらも、本体4ベイに拡張5ベイを足して、最大9ベイ構成にできます。

ただし、拡張ユニットは互換性がややこしい部分です。

すでにDX517を持っている人が DS925+ にそのまま流用できるとは考えないほうが安全です。
逆に、これから新規で組むなら、現行の DS925+DX525 の組み合わせが自然です。

既存資産を活かすなら DS923+
新規でそろえるなら DS925+

ここも判断ポイントになります。

10GbEを使いたいならDS923+が有利

ここはかなり大事です。

DS925+ は2.5GbEを標準搭載した代わりに、10GbE増設の道がありません。

DS923+ は標準では1GbEですが、10GbEモジュールに対応しています。

つまり、用途によっては新しいDS925+より、古いDS923+のほうが上位構成を作れます。

たとえば、次のような人は DS923+ を検討する価値があります。

  • 動画編集用の素材置き場にしたい
  • 10GbEスイッチをすでに持っている
  • Mac Studioや自作PCを10GbEでつなぎたい
  • 大容量データを毎日NASへ出し入れする
  • 将来的に10GbE化する計画がある

2.5GbEで十分なら DS925+
10GbEまで見ているなら DS923+

この分岐は、かなりはっきりしています。

M.2 NVMeはどちらも使える

DS925+DS923+ は、どちらもM.2 NVMe SSDスロットを2つ備えています。

キャッシュ用途だけでなく、条件を満たせばM.2 SSDをストレージプールとして使える点も魅力です。

ただし、ここは何でも自由に使えると考えないほうがいいです。

Synologyは互換性リストを重視しており、とくにM.2 SSDをストレージプールに使う場合は、Synology検証済みSSDの利用が前提になりやすいです。

手持ちの安いNVMe SSDを入れて、自由にストレージプール化できると思って買うと、あとで困る可能性があります。

M.2を本格的に使いたい人は、購入前に必ず互換性リストを確認しましょう。

HDD互換性はDS925+でかなり話題になった

DS925+ を調べると、HDD互換性の話がかなり出てきます。

発売当初、2025年世代のSynology NASでは、対応ドライブの扱いが厳しくなったことが話題になりました。

とくに海外レビューでは、Synologyブランドのドライブ以外を使いにくい点が大きな懸念として取り上げられていました。

ただし、その後DSM 7.3で方針が緩和され、2025年モデルでもサードパーティ製SATA HDDを使える方向になったという報道があります。

ここは、購入時点で必ず確認したいポイントです。

現実的には、次のように考えるのが安全です。

  • 3.5インチSATA HDDは、最新DSMと互換性リストを確認する
  • M.2 SSDのストレージプール用途は、Synology検証済みSSD前提で見る
  • 既存HDDを流用するなら、DS923+のほうが心理的に安心しやすい
  • 新規でSynology推奨ドライブ込みで組むなら、DS925+でも問題になりにくい

NASは本体だけでなく、HDD込みで総額が決まります。

本体価格だけでなく、使いたいHDD/SSDが問題なく使えるかまで確認してから選びましょう。

Plexや動画用途なら注意点がある

DS925+DS923+ も、Plexや動画ライブラリ用途で使えます。

ただし、どちらもIntel Celeron系ではなくAMD Ryzen系です。

そのため、ハードウェアトランスコードを重視する人には向きにくいです。

たとえば、自宅内で同じ形式の動画をそのまま再生する「直接再生」が中心なら問題になりにくいです。

一方で、外出先からスマホで見たり、解像度や形式を変換しながら再生したりする用途では、別モデルのほうが合うことがあります。

Plex用に買うなら、次のように考えると失敗しにくいです。

  • 直接再生中心ならDS925+ / DS923+でも候補
  • トランスコード重視ならIntel系CPU搭載モデルも検討
  • 動画編集素材置き場ならLAN速度を重視
  • 大容量メディア保管ならHDD互換性と拡張性を重視

動画用途は「NASに保存できるか」より「どう再生するか」で向き不向きが変わります。

価格と販売状況はDS923+の流通がポイント

DS925+ は現行モデルなので、これから新品で買いやすいです。

国内では2025年4月に発表され、Amazon.co.jpでも販売が確認されています。
価格は時期や販売店で変わりますが、10万円台前半から中盤で見かけることがあります。

DS923+ は旧モデルです。

新品在庫が残っていれば狙い目ですが、流通状況によっては価格が高止まりしたり、HDDセット品や並行品が混ざったりします。

そのため、DS923+を買うなら、次の点を見てください。

  • 国内正規品か
  • HDDなしの本体のみか
  • HDDセット品か
  • 保証はどうなるか
  • 10GbEモジュールを別途買う前提か
  • DS925+との価格差が十分あるか

価格差が小さいなら、基本は DS925+ でいいです。

ただし、DS923+ がかなり安く買える、または10GbE前提で使うなら、DS923+を選ぶ理由は残ります。

DS923+からDS925+へ買い替えるべき?

すでに DS923+ を使っている人は、買い替えを急がなくても大丈夫です。

理由は、DS925+が「完全上位互換」とは言い切れないからです。

たしかに、DS925+は2.5GbE標準搭載で、CPUも4コア8スレッドです。

でも、DS923+には10GbE増設という強みがあります。
すでに10GbE化しているなら、DS925+へ買い替えるとネットワーク面ではむしろ不満が出る可能性があります。

買い替えを検討していいのは、次のようなケースです。

  • 1GbEのDS923+をそのまま使っていて速度に不満がある
  • 10GbEまでは必要なく、2.5GbEで十分
  • DX517など旧拡張ユニットを使っていない
  • DS923+の性能に余裕がなくなってきた
  • 現行モデルにそろえたい

逆に、DS923+で安定していて、10GbE化も視野に入れているなら、買い替え優先度は低めです。

DS925+がおすすめな人

DS925+ は、こんな人に向いています。

  • 今から新品で4ベイNASを買いたい人
  • 2.5GbE環境でNASを使いたい人
  • 10GbEまでは必要ない人
  • 写真、動画、PCバックアップをまとめたい人
  • Synology PhotosやDriveを快適に使いたい人
  • 小規模オフィスのファイルサーバーにしたい人
  • 新しいDX525で将来拡張したい人
  • 現行モデルを長く使いたい人

DS925+は、2.5GbE時代の標準的な4ベイNASとしてかなり使いやすいです。

家庭から小規模ビジネスまで、今から選ぶなら本命になりやすいモデルです。

DS923+がおすすめな人

DS923+ は、こんな人に向いています。

  • 10GbE化したい人
  • すでに10GbEスイッチや対応PCを持っている人
  • 旧モデルを安く買える人
  • DX517を使いたい人
  • 既存HDDを流用したい人
  • DS925+との価格差が大きいタイミングで買える人
  • DS923+をすでに使っていて不満がない人

DS923+は旧モデルですが、弱いNASではありません。

むしろ10GbE増設という一点では、DS925+より柔軟です。

安く買えるなら、まだ十分に魅力があります。

迷ったときの選び方

迷ったら、最初に「2.5GbEで十分か、10GbEまで必要か」を考えてください。

2.5GbEで十分なら DS925+
10GbEが必要なら DS923+

次に、拡張ユニットを使うかどうかです。

これから新規で組むなら DS925+ とDX525。
すでにDX517を持っている、またはeSATA拡張を前提にするなら DS923+

最後に、HDD/SSD互換性を確認します。

Synology NASは本体だけで完結しません。
HDDやSSD、メモリ、ネットワーク機器まで含めて総額と相性が決まります。

本体価格だけでなく、使いたいドライブが互換性リストに載っているかまで見て選ぶのが大事です。

DS925+とDS923+の違いまとめ

DS925+DS923+ の違いは、単なる新旧差ではありません。

DS925+ は、2.5GbEを標準搭載し、4コア8スレッドCPUとDX525拡張に対応した現行モデルです。

DS923+ は、1GbE標準ながら10GbE増設に対応し、DX517を使える柔軟な旧モデルです。

今から新品で買うなら、基本は DS925+

ただし、10GbE化したいなら DS923+
価格差が大きいなら DS923+
すでにDS923+を使っていて不満がないなら、買い替えは急がなくても大丈夫です。

NAS選びで大事なのは、スペック表の新しさだけではありません。

自宅やオフィスのネットワーク速度、使いたいHDD/SSD、将来の拡張方針まで含めて選ぶと、長く満足しやすいです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました