完全ワイヤレスイヤホンで知られるEarFunから、ノイズキャンセリング対応のワイヤレスヘッドホン「EarFun Wave Pro X」が2026年10月13日に発売されました。EarFun公式ストアの価格は16,990円(税込)です。
1万円台ながら、2つのドライバーを同じ軸上に並べた「DCAA同軸デュアルドライバー」、QualcommのQCC3095、LDACとaptX Lossless、8基のマイクを使うノイズキャンセリングと、上位機に近い装備をそろえています。
この記事では、EarFun公式の製品ページとAV Watchの報道、Amazonの口コミをもとに、Wave Pro Xの特徴と、買う前に知っておきたい点を整理します。

1万円台のヘッドホンで、そんなに機能が入ってるの?

仕様だけ見ると、かなり盛りだくさんなんだ。ただ、防水には対応していないし、着脱検知がないという口コミもある。何を優先するかで評価が変わるモデルだよ。
結論:音と機能を1万円台でそろえたい人の有力候補
先に結論です。Wave Pro Xは、次のような人に向いています。
- 2万円以下で、LDACやaptX Losslessに対応したノイズキャンセリングヘッドホンが欲しい人
- 充電の回数を減らしたい人(ANCオフで最大90時間、オンで最大50時間)
- Bluetoothだけでなく、AUXケーブルやUSBでの有線接続も使いたい人
- アプリのパラメトリックEQで、音を細かく調整したい人
一方で、EarFun公式の比較表では耐水は「×」で、雨の中や汗をかく運動での使用には向きません。口コミでは、着脱検知がない点を惜しむ声もありました。
主な仕様と音のしくみ
EarFun公式の製品ページとAV Watchの報道をもとに、おもな仕様をまとめます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発売日 | 2026年10月13日 |
| 価格(税込) | 16,990円(EarFun公式ストア) |
| ドライバー | DCAA同軸デュアルドライバー(40mm DLC複合振動板+10mm LCP振動板) |
| Bluetooth | 6.0(Qualcomm QCC3095、Snapdragon Sound認証) |
| 対応コーデック | aptX、aptX Adaptive、aptX Lossless、LC3、LDAC、AAC、SBC |
| ノイズキャンセリング | アダプティブ・ハイブリッドANC(マイク計8基、4段階で調整) |
| 再生時間 | ANCオフで最大90時間、ANCオンで最大50時間 |
| 急速充電 | 15分の充電で最大10時間再生 |
| 充電時間 | 2時間 |
| バッテリー容量 | 800mAh |
| 有線接続 | 3.5mm AUX、USB-Cデジタル接続(USBオーディオ) |
| そのほか | マルチポイント、LE Audio、Auracast、Google Fast Pair、ゲームモード |
| 耐水 | なし(公式の比較表で「×」) |
| 重さ | 約259g |
| 最大動作範囲 | 15m(障害物なし) |
| 付属品 | 専用キャリングケース |
DCAA同軸デュアルドライバー
Wave Pro Xの音の中心は、40mmのDLC(ダイヤモンド・ライク・カーボン)複合振動板と、10mmのLCP(液晶ポリマー)振動板を同じ軸上に配置した「DCAA(Dual-Coaxial Acoustic Architecture)」です。40mmのドライバーが低音と迫力を、10mmのドライバーがボーカルや楽器の細かなニュアンスを受け持つ設計です。
AV Watchによると、筐体構造やドライバー間の距離をマイクロメートル単位で調整し、AIによるクロスオーバーの最適化も行っているとのことです。2つのドライバーを同軸に置くことで、音の定位や帯域のつながりを自然にすることを狙っています。
高音質コーデックと有線接続
ワイヤレスでは、LDAC、aptX Lossless、aptX Adaptiveなどの高音質コーデックに対応しています。再生する機器がこれらに対応していれば、ハイレゾ相当の音をワイヤレスで楽しめます。
有線では、3.5mmのAUX接続と、USB-Cでのデジタル接続の両方が使えます。AV Watchは、AUXケーブルで有線接続するとハイレゾオーディオにも対応すると伝えています。パソコンにUSBでつなげば、USBオーディオとしても使えます。

有線が2種類あるって、どう使い分けるの?

USB-Cはパソコンやスマホにデジタルでつなぐ方法、AUXはDAPやオーディオ機器のイヤホン端子につなぐ方法だね。口コミでも、2種類の有線接続ができるのは使いやすいという声があったよ。
同じEarFunのWave Proとの違い
EarFun公式の製品ページには、同社のヘッドホン「EarFun Wave Pro」との比較表も載っています。おもな違いは次のとおりです。
| 項目 | Wave Pro X | Wave Pro |
|---|---|---|
| 公式価格 | 16,990円 | 8,990円 |
| ドライバー | 40mm+10mm DCAA同軸デュアル | 40mm DLC複合膜 |
| Bluetooth | 6.0 | 5.4 |
| マイク | 8基(AI+cVc 8.0) | 4基(AI通話) |
| 再生時間(ANCオフ) | 最大90時間 | 最大80時間 |
| 急速充電 | 15分で10時間 | 10分で10時間 |
| 重さ | 約259g | 約287g |
価格はほぼ倍ですが、Wave Pro Xはドライバーが2つになり、マイクの数、Bluetoothのバージョン、再生時間が上がっています。重さは約28g軽くなりました。急速充電は、同じ10時間の再生に必要な充電時間が、Wave Proの10分に対してWave Pro Xは15分です。
ノイズキャンセリングと、毎日の使い勝手
8マイクのアダプティブ・ハイブリッドANC
ノイズキャンセリングは、フィードフォワードとフィードバックを組み合わせたハイブリッド方式です。EarFun独自の「QuietSmart 3.5」で周囲の騒音を分析し、環境に合わせて効き方を調整します。効き具合は4段階で選べます。
EarFunは、より高い効果を得るには、耳との間にすき間ができないようにしっかり装着するよう案内しています。イヤーパッドはわずかにカーブを持たせたフラットな形で、耳まわりの圧力を均等にしつつ、密閉性を高める設計です。
電池の持ちと充電
800mAhのバッテリーで、ANCオフなら最大90時間、ANCオンでも最大50時間の再生ができます。15分の充電で最大10時間使える急速充電にも対応しています。再生時間は、音量や再生する内容によって変わるとされています。
毎日2時間ずつ使う人なら、ANCをオンにしても計算上は3週間以上、充電なしで使える長さです。出張や旅行が多い人には、充電を気にしなくてよい点は大きなメリットでしょう。
電池の持ちと持ち運びやすさで、ほかのノイズキャンセリングヘッドホンも比べたい人は、ソニーのWH-CH730NとWH-CH720Nの違いの記事も参考になります。
通話・接続・アプリ
通話では、8基のマイクとQualcommのAI cVcノイズ低減技術で、騒がしい場所でも声を届けやすくしています。マルチポイント接続で2台の機器に同時につなげ、ゲームや動画の音ズレを抑える低遅延のゲームモードもあります。
専用アプリ「EarFun Audio」では、イコライザーやノイズキャンセリングの調整、操作の設定ができます。Wave Pro Xでは、周波数やゲインを細かく調整できるパラメトリックEQがEarFunのヘッドホンとして初めて使えるようになりました。アプリはアカウントの登録なしで使えるとされています。
LE AudioとAuracastで音を共有する
次世代のBluetooth規格であるLE Audioと、Auracastに対応しています。Auracastを使うと、1つの音源から複数の対応機器へ同時に音を届けられます。EarFunは、公共施設などで配信されるAuracast対応の音声にも接続できると説明しています。
折りたたみとケース
イヤーカップは90°回転し、折りたたんでコンパクトにできます。ヒンジには軽さと強度を両立するPBT+PC素材が使われ、専用のキャリングケースも付属します。ハウジングには航空機用アルミニウム合金を使い、CDパターンの加工が施されています。
EarFunの完全ワイヤレスイヤホンが気になる人は、EarFun Air Pro 4+とAir Pro 4の違いの記事もあわせてどうぞ。
届いたら最初にしておきたいこと
Google Fast Pairに対応しているので、Androidスマートフォンなら近づけるだけでペアリングを始められます。そのあと「EarFun Audio」アプリを入れておくと、ノイズキャンセリングの強さやイコライザーを自分で選べるようになります。
ノイズキャンセリングは4段階で調整できるので、電車や飛行機では強め、オフィスやカフェでは弱め、というように場面で使い分けるのがおすすめです。音のバランスが好みと違うと感じたら、パラメトリックEQで少しずつ調整してみましょう。
Wave Pro Xの口コミ・評判
Amazonでは、星5つ中4.7(27件)の評価が付いています。予約キャンペーンのクーポンで割引を受けて購入した人や、Amazon Vine(メーカーから商品の無料提供を受けたレビュー)の投稿も含まれる点に注意して読んでください。ここからは口コミの内容で、メーカーの仕様とは分けて紹介します。
評価されている点
- 低音にも高音にも寄りすぎず、バランスがよい。解像感と分離感がある
- ノイズキャンセリングが強い。扇風機の音などは遮断された
- USBとオーディオケーブルの2種類で有線接続できるのが便利
- 本体の質感や付属のハードケースの作りがよく、価格以上に感じる
- 装着感が軽く、長時間使っても疲れや痛みはなかった
気になる点として挙がっていること
- 着脱検知がない
- 外音取り込みは、他社の上位製品ほどの自然さはない
- 初期状態の音ではボーカルが引っ込んで聞こえた。パラメトリックEQで調整して好みの音になった
- 付属の有線ケーブルが細く、有線で聴いたときの音はいまひとつだった
- イヤーパッドが少し蒸れる感じがある
- メーカーロゴが大きく、目立ちすぎる
口コミでは、音質とノイズキャンセリングの評価が高く、「この価格なら満足」という声が目立ちます。一方で、初期の音のバランスは好みが分かれていて、アプリでの調整を前提にしている人もいます。
Wave Pro Xがおすすめな人
- 2万円以下で、ノイズキャンセリングと高音質コーデックの両方が欲しい人
- 出張や旅行が多く、充電の回数を減らしたい人
- パソコンやDAPに有線でつなぐ使い方もしたい人
- イコライザーで、自分好みの音に追い込みたい人
反対に、雨の中やジムで使いたい人は、耐水に対応した製品を選んだほうが安心です。外したときに自動で一時停止する着脱検知が欲しい人も、ほかのモデルと比べてみましょう。
ノイズキャンセリングを重視して、Boseのヘッドホンとも比べたい人は、Bose QuietComfortの新旧モデルの比較の記事もあわせてどうぞ。
よくある質問
Wave Pro Xは防水ですか?
防水ではありません。EarFun公式の比較表では、耐水は「×」となっています。
有線でも使えますか?
使えます。3.5mmのAUXケーブルと、USB-Cでのデジタル接続の両方に対応しています。
ANCをオンにすると、電池はどれくらい持ちますか?
ANCオンで最大50時間、オフで最大90時間です。音量や再生内容によって変わります。
ゲームや動画で音ズレは気になりませんか?
低遅延のゲームモードがあり、ゲームや動画の音ズレを抑えられるとされています。遅延をさらに避けたい場合は、USB-CやAUXでの有線接続も選べます。
2台のスマートフォンに同時につなげますか?
つなげます。マルチポイント接続に対応していて、2台の機器を切り替えながら使えます。
Wave Pro Xのまとめ|1万円台で音もANCも電池も欲しい人の1台
EarFun Wave Pro Xは、同軸デュアルドライバー、LDACとaptX Lossless、8マイクのノイズキャンセリング、最大90時間の再生を、1万円台にまとめたワイヤレスヘッドホンです。口コミでも、音とノイズキャンセリングの評価が高く見られます。
防水ではない点や、着脱検知がない点を許せるなら、価格を抑えて機能をそろえたい人にとって有力な候補です。届いたら、アプリのEQで自分の好みに合わせて調整してみましょう。




