ドラレコの世代交代と聞けば、夜間画質や液晶が良くなったと思いがち。
ところが、NEXTECの新型と旧型は驚くほどよく似ています。200万画素のフルHD録画、1.5型液晶、日本国内生産、1年保証は同じ。本体サイズや画角まで変わりません。
目に見える新旧差は、付属microSDHCカードが8GBから32GBへ増えた点です。
先に結論をまとめます。
- 価格差が3,000円以内なら、32GBカードが付く新型がおすすめ
- 旧型が4,000円以上安く、32GBカードを別に用意できるなら旧型で十分
- 速度・位置・正確な時刻も残したいなら、GPS同梱のPLUSがおすすめ
- あおり運転対策まで重視するなら、1カメラの新旧比較より前後2カメラを優先
「新しいから高画質」ではありません。選ぶ基準は、初期費用と記録できる時間、事故後に映像以外の情報まで確認したいかです。
本記事では、NX-DRW3とNX-DRW2の違いに加え、GPS付きのPLUSを選ぶべき人まで整理します。
※本文中の製品リンクには広告を含みます。価格や在庫は販売ページで確認してください。
「新型なら画質が上」は今回の比較に当てはまらない
NX-DRW3とNX-DRW2は、名称こそ世代が変わっていますが、録画の基本仕様は共通です。
どちらも200万画素CMOSセンサーを搭載し、最大1920×1080のフルHDで記録します。明暗差による白飛びや黒つぶれを抑えるWDR、約27.5fpsのフレームレート、最大記録画角130度も同じです。
液晶は1.5型、本体は幅54×高さ50×厚さ24mm、重さは約43g。フロントガラスの視界を邪魔しにくい小ささも引き継がれました。
保証期間も両機とも1年です。新型になって保証が延びたわけではありません。
画質、液晶、サイズ、保証を理由に買い替えても、仕様表から読み取れる変化はありません。旧型からの買い替えなら、故障や車の乗り換えなど明確な事情がない限り、急ぐ必要はないでしょう。
新旧の違いは付属microSDHCカードの容量
違いを一覧にすると、新型の立ち位置がよく分かります。
| 比較項目 | NX-DRW3 | NX-DRW2 |
|---|---|---|
| 付属microSDHCカード | 32GB | 8GB |
| 対応容量 | 4~32GB | 4~32GB |
| フルHDの記録時間目安 | 合計約4時間10分(32GB) | 合計約1時間3分(付属8GB) |
| 撮像素子 | 200万画素CMOS | 200万画素CMOS |
| 最大解像度 | 1920×1080 | 1920×1080 |
| 画像補正 | WDR | WDR |
| フレームレート | 約27.5fps | 約27.5fps |
| 最大記録画角 | 水平約110度・垂直約58度・対角約130度 | 水平約110度・垂直約58度・対角約130度 |
| 液晶 | 1.5型 | 1.5型 |
| 本体サイズ | 約54×50×24mm | 約54×50×24mm |
| 本体質量 | 約43g | 約43g |
| GPS | 別売り/PLUSに同梱 | 別売り/PLUSに同梱 |
| リアカメラ | 別売り | 別売り |
| 電源 | DC12V・24V | DC12V・24V |
| 保証 | 1年 | 1年 |
| 生産 | 日本国内 | 日本国内 |
8GBから32GBになると何が変わる?
フルHDで録画する場合、公式の目安は8GBで合計約1時間3分、32GBで約4時間10分です。
ドラレコは容量がいっぱいになると、古い常時録画から上書きします。32GBなら上書きまでの余裕が約4倍に伸びるため、事故に気づくまで時間が空いた場合や、長距離運転を振り返りたい場面で助かります。
ただし、NX-DRW3自体が32GBを超えるカードに対応したわけではありません。対応上限は新旧とも32GBです。
旧型に対応する32GBカードを入れれば、記録時間の差は埋められます。新型のメリットは「大容量カードを別に選ばなくてよいこと」であり、記録性能そのものの向上ではありません。
価格差は32GBカード込みの総額で見る
NX-DRW2が安く見えても、8GBのまま使うか、32GBへ交換するかで実質価格は変わります。
比較するときは、次の計算が分かりやすいです。
旧型の本体価格+ドラレコ向け32GBカード代+カードを選ぶ手間
価格差が3,000円以内なら、最初から32GBカードが付くNX-DRW3がおすすめです。届いた状態で記録時間を確保でき、カード相性を調べる手間も省けます。
旧型が4,000円以上安く、メーカー推奨条件に合うカードを自分で用意できるならNX-DRW2で十分です。
microSDHCカードは消耗品です。容量だけで決めず、Class 10以上でドラレコの常時書き込みに適した製品を選びましょう。
GPSは「現在地」より証拠の説明を補うために使う
GPSの役割をカーナビのような道案内だと思うと、必要性を判断しにくくなります。
NEXTECのGPSユニットを取り付けると、日時合わせを自動化でき、専用ビューアーで走行速度や走行軌跡を確認できます。映像だけでは説明しにくい場面を、時刻・位置・速度で補えるのが利点です。
たとえば、相手から「もっと速度が出ていた」と主張されたとき、GPS記録は状況を振り返る材料になります。ただし、ドラレコ映像やGPS情報が、あらゆる事故で法的な証拠になると保証されるわけではありません。
PLUSがおすすめな人
GPS同梱のNX-DRW3 PLUSは、高速道路や長距離通勤で使う人、速度や走行地点も確認したい人、時計合わせを手で行いたくない人におすすめです。
通常版との実売差が約1,830円なら、別売りGPSユニットHX-GP200の希望小売価格3,300円を下回ります。GPSを使う予定があるなら、後付けよりPLUSを最初から選ぶほうが安く済みます。
販売価格は変動するため、購入時は通常版とPLUSの差額を確認してください。
GPSなしで十分な人
近所の買い物が中心で、前方の信号や車両の動きを映像で残せればよいなら、通常版のNX-DRW3で足ります。
GPSユニットは取付ステーと一体です。通常ステーから交換すると、追加の配線と設置が必要になります。使うか迷っている段階で無理に付ける必要はありません。
小型ボディは軽自動車で効く。ただし画面も小さい
幅54mmの本体は、ルームミラーの陰へ収めやすい大きさです。軽自動車やコンパクトカーはフロントガラスが広くないため、大画面ドラレコより圧迫感を抑えられます。
1.5型液晶では、録画方向や動作状態の確認はできます。事故映像の細部やナンバーを本体画面だけで確かめるには小さいため、詳しく見るときはパソコンを使う前提です。
「液晶が付いているから、その場で証拠を細かく確認できる」と考えると期待が外れます。小型化を優先した結果として、画面の見やすさには限界があります。
機械が苦手な人ほど、取り付け後に試し撮りをして、パソコンでファイルが開けるかまで確認しておきましょう。事故が起きてから再生方法を調べるのでは遅れます。
取り付け前に知っておきたい注意点
電源コードを隠さないと小型の良さが薄れる
本体は小さくても、約3.5mのカー電源コードをシガーソケットまで通します。
フロントガラス上部からAピラー付近へコードを沿わせれば、運転席まわりをすっきり見せられます。エアバッグの展開を妨げる場所へ押し込まず、不安なら販売店へ依頼してください。
シガーソケットを空けたい場合は、別売りの直接配線コードが必要です。
取り付け位置は車検と運転視界を優先する
小型でも、好きな位置へ貼れるわけではありません。フロントガラスへの取り付け範囲や、ワイパーが拭き取れる撮影位置を確認する必要があります。
ルームミラーの陰へ隠しすぎると、ボタン操作やmicroSDHCカードの抜き差しがしにくくなります。運転の邪魔にならず、レンズ前をワイパーが通り、手も届く場所を選びましょう。
駐車監視を重視する製品ではない
新旧とも基本は走行中の常時録画と、Gセンサー・手動によるイベント記録です。
駐車中の当て逃げやいたずらまで長時間残したい人は、駐車監視を前提に設計された機種が合います。駐車監視を重視したドラレコ比較も参考にしてください。
1カメラのままでは後方を録れない
NX-DRW3とNX-DRW2は前方1カメラモデルです。別売りのリアカメラと接続ケーブルを追加すれば前後録画に対応しますが、配線も費用も増えます。
あおり運転や追突への備えが目的なら、後から部品を足す総額と、前後2カメラ製品の価格を比べましょう。小型の前後2カメラを比較した記事へ進むと、取り付けや駐車録画も含めて検討できます。
口コミを見るときは旧型の弱点と新型の進化を混同しない
発売直後のNX-DRW3は、長期使用の口コミが十分に集まっていません。
旧型の評判は、小ささ、日本国内生産、シンプルな録画機能を判断する材料にはなります。画質や液晶、筐体サイズが同じためです。
ただし、旧型で見かけた不満が新型で改善されたとは断定できません。公式仕様ではセンサー、解像度、WDR、画角が変わっていないからです。
「NX-DRW3E」という表記を量販店で見かける場合があります。販売店向けの商品表記が異なる可能性があるため、購入前に200万画素、1.5型液晶、32GBカード付属、GPS同梱の有無を商品ページで確認してください。
NX-DRW3がおすすめな人
NX-DRW3がおすすめなのは、32GBカード付きですぐ使いたい人、軽自動車で本体を目立たせたくない人、旧型との価格差が3,000円以内の人です。
新型の魅力は画質向上ではなく、最初から約4時間10分の記録時間を確保しやすい点です。カードを買い足さずに済むなら、価格差にも納得しやすいでしょう。
NX-DRW2がおすすめな人
NX-DRW2がおすすめなのは、在庫処分で新型より4,000円以上安い人、対応する32GBカードを持っている人、フルHDの前方録画ができれば十分な人です。
画質、液晶、画角、サイズ、保証は新型と同じです。付属8GBカードの記録時間に不安があれば、カード代を含めた総額で比較してください。
よくある質問
NX-DRW3は夜間の映像がNX-DRW2よりきれいですか?
公式仕様では、撮像素子、解像度、WDR、画角が共通です。新型のほうが夜間画質に優れるとは断定できません。
街灯のない道や雨天時の記録を重視するなら、STARVISなど暗所撮影を強みにした上位機も比較しましょう。
32GBより大きいmicroSDカードは使えますか?
公式の対応範囲は新旧とも4~32GBです。64GB以上は対応外なので、容量だけを見て購入しないでください。
GPSがないと事故の記録は残せませんか?
GPSなしでも映像、音声、Gセンサーによるイベント記録は利用できます。GPSを追加すると、日時、速度、走行軌跡を確認しやすくなります。
リアカメラは付属しますか?
通常版にもPLUSにも、リアカメラは付属しません。前後を録画するには、対応リアカメラと接続ケーブルを別途用意する必要があります。
事故の直後は何をすればよいですか?
安全を確保したうえで、録画の上書きを防ぐため早めに記録を停止し、microSDHCカードを取り出して保管します。警察や保険会社の案内にも従ってください。
まとめ:新型を買う理由は高画質ではなく「32GBを最初から使えること」
NX-DRW3とNX-DRW2は、200万画素フルHD、1.5型液晶、日本国内生産、1年保証が共通です。
新型の明確な違いは、付属microSDHCカードが8GBから32GBへ増えた点。フルHDの記録時間目安は約1時間3分から約4時間10分へ伸びます。
価格差が3,000円以内ならNX-DRW3がおすすめです。旧型が4,000円以上安く、32GBカードを用意できるならNX-DRW2で十分です。
速度や走行地点も残したい人は、通常版とGPS同梱のNX-DRW3 PLUSの実売差を確認しましょう。差額が別売りGPSユニットより安ければ、PLUSを最初から選ぶほうがお得です。
画質の進化を期待して新型を買うのではなく、記録時間とGPSを含めた総額で決める。新旧がよく似たドラレコだからこそ、後悔を減らせる選び方です。


