ハーマンインターナショナルは、JBLの新しいワイヤレスホームオーディオシステム「JBL COVE(コーヴ)」シリーズを2026年10月22日に発売します。シリーズは「COVE X1」「COVE P1」「COVE M1」の3モデルで、この記事で取り上げるCOVE M1はシリーズのエントリーモデルです。
COVE M1の価格はオープン価格で、JBLオンラインストアの販売価格は35,200円(税込)です。カラーはブラックとホワイトの2色です。コンパクトな本体に3基のツイーターと1基のウーファーを積み、Wi-FiとBluetoothで音楽を再生します。
この記事では、ハーマンインターナショナルの報道発表、AV Watchの記事、JBLの英語の仕様書(スペックシート)をもとに、COVE M1の特徴と仕様、上位のX1・P1との違いを整理します。発売前の製品で、実際に聞いた感想ではなく公式の情報をまとめた内容です。

Bluetoothスピーカーとは何が違うの?家で使うスピーカーを探しているんだ。

COVE M1はWi-Fiでつないで、音楽配信サービスから直接再生できるのが大きな違いだね。家の中の何台かをまとめて鳴らすこともできるよ。
JBL COVE M1の特徴と主な仕様
まず、ハーマンインターナショナルの発表にある主な仕様を表にまとめます。
| 項目 | JBL COVE M1 |
|---|---|
| 発売日 | 2026年10月22日 |
| 価格 | オープン価格(JBLオンラインストア販売価格 35,200円) |
| カラー | ブラック、ホワイト |
| 使用ユニット | 20mm径ツイーター×3、100mm径ウーファー×1、パッシブラジエーター×1 |
| 出力 | 合計120W |
| 周波数特性 | 55Hz~20kHz(-6dB) |
| 入力 | Wi-Fi、Bluetooth |
| Wi-Fi | IEEE 802.11 a/b/g/n/ac/ax(2.4GHz/5GHz) |
| Bluetooth | バージョン5.3、A2DP 1.3.2、AVRCP 1.5、コーデックはSBC・AAC・LC3 |
| ネットワーク機能 | AirPlay 2、Google Cast、Spotify Connect、Qobuz Connect、Roon Ready、Built-in Alexa、Works with Google Home |
| サイズ(幅×高さ×奥行) | 125×184×125mm |
| 質量 | 1.7kg |
| 同梱物 | 本体、電源ケーブル(2m)、取扱説明書、安全シートと保証書 |
英語の仕様書では、サウンドシステムは3.0チャンネル、電源はAC100~240V、ネットワーク待機時の消費電力は2.0W未満、動作温度は0~40℃とされています。バッテリーは内蔵していないので、電源ケーブルをつないで使う据え置き型のスピーカーです。
なお、英語の仕様書では、総出力が110W(RMS、THD 1%時)、ウーファーが105mm(4インチ)、本体の重さが1.65kgと書かれています。日本の発表の数字(合計120W、100mm径、1.7kg)とは表記が少し違うため、この記事では日本の発表の数字を基本にしています。
音の特徴|3基のツイーターとConstant Sound Field
小さな本体に4つのスピーカー
COVE M1は、20mm径のツイーターを3基、100mm径のウーファーを1基、パッシブラジエーターを1基搭載しています。幅と奥行きが125mm、高さが184mmの筒に近い形で、棚やデスクの上に置きやすい大きさです。
ハーマンインターナショナルの発表では、ワイヤレススピーカーを手軽に導入できるモデルでありながら、JBLならではの力強く広がりのあるサウンドを実現するとしています。シリーズ全体として、高出力アンプと、それを安定して動かす電源回路を各モデルに搭載していると説明しています。
部屋のどこでもバランスよく聞こえる設計
JBL独自の音響技術「Constant Sound Field」は、部屋全体を包み込むような広がりのある音を目指した技術です。英語の仕様書では、スイートスポット(いちばんよく聞こえる位置)を広げ、部屋の中を動いてもバランスのとれた自然な音を聞けると紹介されています。
英語の仕様書では、細かな部分まで聞き取れる超ワイドなサウンドで、どの音量でも部屋の隅まではっきり聞こえることもうたっています。ソファで聞くとき、キッチンで料理しながら聞くときなど、聞く位置が変わる部屋で使いやすい考え方です。

ハイレゾやDolby Atmosにも対応しているの?

シリーズとしてはハイレゾやロスレスの再生に対応しているよ。ただ、Dolby Atmos Musicに対応しているのはX1とP1で、M1は対象外なんだ。
Wi-Fiにつないでできること
AirPlay 2やGoogle Castで直接再生
JBL COVEシリーズは全モデルが5GHz/2.4GHzのデュアルバンドWi-Fiに対応し、ロスレス音源やハイレゾ音源など、ストリーミング時代の音楽を高音質で楽しめるとされています。AirPlay 2、Google Cast、Spotify Connect、Qobuz Connectに対応していて、スマートフォンの音楽アプリからそのままCOVE M1に音を送れます。英語の仕様書ではTidal ConnectとRoon Readyも挙がっています。
Spotify ConnectやGoogle Castでは、スマートフォンは操作に使い、スピーカーがWi-Fiを通じて音楽を受け取ります。Bluetoothのようにスマートフォンとスピーカーの距離を気にしなくてよいのが利点です。もちろんBluetooth 5.3での接続もでき、コーデックはSBC、AAC、LC3に対応しています。
JBL ONEで初期設定と音の調整
初期設定は、独自の「JBL ONE」アプリを使って3ステップで完了できるとされています。アプリでは、音質の調整や、複数の機器の一元管理もスマートフォンやタブレットから行えます。英語の仕様書でも、JBL One アプリがCOVE M1をすばやくWi-Fiにつなぎ、そのあと音の調整ができると説明しています。
Momentボタンで音楽が部屋を移動
英語の仕様書では「Music Follows Me」という機能が紹介されています。どのスピーカーでもMomentボタンを長押しすると、いま流れている音楽をいる部屋のスピーカーに移せる機能で、スマートフォンやアプリを操作する必要はありません。COVEを部屋ごとに置いた場合に便利な機能です。
音声アシスタントは、Built-in AlexaとWorks with Google Homeに対応しています。本体のUSB端子(Type-A)は、英語の仕様書によると、USBメモリーの音楽再生ができるのは米国版だけで、ほかの地域ではサービス用の端子という扱いです。
ステレオペア・マルチルーム・サウンドバー連携
同じモデル2台で左右に、家じゅうで同じ曲も
COVEシリーズは、各モデルを1台で使うだけでなく、同じモデル2台でのステレオペア再生と、複数の部屋をつなぐマルチルーム再生に対応しています。COVE M1を2台並べれば左右のスピーカーとして使えるので、まず1台で始め、あとから1台を足す買い方もできます。
英語の仕様書では、JBL Oneアプリを使えば、COVEとBAR MK2の機器をつないで家じゅうで同じプレイリストを流したり、部屋ごとに別の音楽を流したりできると説明しています。製品はあとからいつでも追加できるとされています。
JBL BAR MK2シリーズとの連携
COVEシリーズは、JBLのサウンドバー「JBL BAR MK2」シリーズと連携できます。AV Watchの記事では、COVEシリーズをサウンドバーのリアスピーカーにすることもできると伝えています。英語の仕様書でも、COVE M1とBAR MK2を組み合わせて映画を楽しむホームシアターを作れると紹介しています。
すでにBAR MK2シリーズを持っている人にとっては、COVE M1をリビングの後ろに置いて映画の音を広げ、ふだんは音楽用のスピーカーとして使う、といった使い分けも考えられます。
COVE X1・P1との違い
JBL COVEシリーズの3モデルを、ハーマンインターナショナルの発表の仕様で並べます。
| 項目 | COVE M1 | COVE P1 | COVE X1 |
|---|---|---|---|
| タイプ | ワイヤレススピーカー | ポータブルワイヤレススピーカー | ワイヤレススピーカー |
| JBLオンラインストア価格 | 35,200円 | 68,200円 | 74,800円 |
| 使用ユニット | ツイーター×3、ウーファー×1、パッシブラジエーター×1 | ツイーター×3、ハイトスピーカー×1、ウーファー×1、パッシブラジエーター×2 | ツイーター×3、ハイトスピーカー×1、ウーファー×2、パッシブラジエーター×2 |
| 出力 | 合計120W | 合計120W | 合計200W |
| 周波数特性(-6dB) | 55Hz~20kHz | 50Hz~20kHz | 45Hz~20kHz |
| Dolby Atmos Music | 非対応 | 対応 | 対応 |
| バッテリー/防塵防水 | なし | 最大14時間/IP56(本体のみ) | なし |
| サイズ | 125×184×125mm | 146×233×147mm(スピーカー) | 260×178×172mm |
| 質量 | 1.7kg | 3.3kg(スピーカー) | 4.9kg |
COVE X1はハイトスピーカーを含む合計6基のスピーカーを合計200Wのアンプで独立して駆動する最上位モデルで、COVE P1はシリーズ唯一のポータブルモデルです。COVE M1は、Dolby Atmos Musicとバッテリーを省いたかわりに、価格を抑え、本体を小さく軽くしたモデルと言えます。
JBL COVE M1のよくある質問
Bluetoothだけでも使える?
使えます。入力系統はWi-FiとBluetoothで、Bluetooth 5.3に対応しています。ただし、マルチルーム再生やステレオペア、アプリでの細かい設定を使うには、Wi-FiにつないでJBL ONEアプリで設定するのが前提です。
持ち運んで使える?
COVE M1はバッテリーを内蔵していないので、コンセントにつないで使います。ベランダやキッチン、庭などに持ち運んで使いたい場合は、最大14時間再生のバッテリーとIP56の防塵防水を備えたCOVE P1がシリーズの選択肢になります。
いつ、どこで買える?
発売日は2026年10月22日です。ハーマンインターナショナルの発表では、JBLオンラインストアのほか、楽天市場、Yahoo!ショッピング、AmazonのJBL公式ストアが案内されています。記事作成時点のAmazon.co.jpでは、ブラックとホワイトがどちらも32,000円の表示でした。価格は変わりやすいので、購入前に最新の表示を見てください。
JBL COVE M1がおすすめな人
- Spotifyやストリーミングの音楽を、Wi-Fiで手軽にいい音で聞きたい人
- まず1台から始めて、あとでステレオやマルチルームに広げたい人
- JBL BAR MK2シリーズのサウンドバーを持っている、または買う予定の人
- 棚やデスクに置ける小さめのホームスピーカーを探している人
JBL COVE M1は、20mm径ツイーター3基と100mm径ウーファー1基を合計120Wで鳴らす、Wi-Fi対応のコンパクトなホームスピーカーです。AirPlay 2やGoogle Cast、Spotify Connectなどで使い慣れたアプリからそのまま再生でき、JBL ONEアプリで設定や音の調整をまとめて行えます。
ほかを選んだほうがいい人
Dolby Atmos Musicの立体的な音を楽しみたい人はCOVE X1かCOVE P1を、屋外や家の中で持ち歩きたい人はバッテリー内蔵のCOVE P1を選ぶほうが合います。USBメモリーの音楽を再生したい人は、日本で使う場合はUSB端子がサービス用である点に注意しましょう。
まとめ|JBL COVE M1はストリーミングを家じゅうで楽しむ入り口になる1台
JBL COVE M1は、JBL COVEシリーズのエントリーモデルです。5GHz/2.4GHzのデュアルバンドWi-Fi、AirPlay 2やGoogle Castなどの再生方式、JBL独自のConstant Sound Fieldを備え、同じモデル2台でのステレオペア、マルチルーム再生、JBL BAR MK2シリーズとの連携に対応しています。Dolby Atmos Musicとバッテリーはありませんが、35,200円(JBLオンラインストア価格)で、家で音楽ストリーミングをいい音で聞き始めたい人に向いたスピーカーです。

まず1台をリビングに置いて、気に入ったらもう1台足してみようかな。

いいね。同じM1をもう1台そろえれば、ステレオで聞けるようになるよ。




