JBLの「BandBox Solo」と「BandBox Trio」は、AI搭載のポータブルなスマートギターアンプ&Bluetoothスピーカーです。ハーマンインターナショナルのプレスリリース(2026年10月14日)では、2機種とも発売日が2026年10月30日(金)と案内されています。
2機種は、本体内蔵のAIでボーカルや楽器のパートを分けるSTEM AI、アンプシミュレーターやエフェクト、チューナーなどの練習機能、アプリの「JBL One」への対応が共通しています。違いは、出力(18Wと135W)、バッテリー、入力端子の数、サイズと重さといった「規模」にあります。
記事作成時点のAmazonでは、BandBox Soloが49,900円、BandBox Trioが120,000円と表示されていました。この記事では、プレスリリース、JBLの取扱説明書と仕様資料、Amazonの商品ページから、2機種の違いを整理します。実際に演奏して比べた感想ではなく、公式情報の整理です。

名前は似ているけど、Soloは1人用で、Trioは3人用なの?

名前だけでは決められないよ。入力端子の数や出力に大きな差があるから、順番に見ていこう。
BandBox SoloとBandBox Trioの違いを比較表で整理
まず、プレスリリースの仕様表を中心に、公式の資料で数値が確かめられた項目を表にまとめます。
| 項目 | BandBox Solo | BandBox Trio |
|---|---|---|
| 出力 | 18W RMS | 135W RMS |
| 周波数特性 | 73Hz-20kHz(-6dB) | 50Hz-20kHz(-6dB) |
| 連続再生時間(プレスリリース) | 約6時間 | 約10時間 |
| バッテリー容量 | 17Wh | 68Wh |
| Bluetooth | 5.4(A2DP 1.4、AVRCP 1.6) | 5.4(A2DP 1.4、AVRCP 1.6) |
| 対応コーデック | SBC、AAC | SBC、AAC |
| ギター・マイクの入力端子 | 6.3mmフォーンプラグ×1 | XLR/6.3mmコンボジャック×2、6.3mmフォーンジャック×1 |
| 出力端子 | 3.5mmヘッドホン出力、USB-C | 3.5mmヘッドホン出力、USB-C |
| サイズ(幅×高さ×奥行き) | 150×87×55mm | 344×265×228mm |
| 本体質量 | 0.53kg | 6.65kg |
| 同梱物 | 本体、クイックスタートガイド、保証書/安全シート | 本体、クイックスタートガイド、保証書/安全シート、電源コード(PRでは1.9m、仕様資料ではケーブルの長さ2.0m) |
| JBLオンラインストア価格(税込) | 54,890円 | 132,000円 |
| Amazonの価格(記事作成時点) | 49,900円 | 120,000円 |
表のとおり、Bluetoothのバージョンや対応コーデックは同じです。出力、バッテリー、入力端子、サイズ、質量は大きく異なります。出力は135Wが18Wの7.5倍、質量は6.65kgが0.53kgの約12.5倍です。
出力とサイズ・重さの違い|18Wの小型と135Wの大型
出力は2機種で大きく違う
出力は、BandBox Soloが18W RMS、BandBox Trioが135W RMSです。スピーカーの構成は、プレスリリースでは、Soloが55mm径ドライバー1基とパッシブラジエーター2基、Trioが165mm径ウーファー1基と25mm径シルクドームツイーター2基と案内されています。
周波数特性は、Soloが73Hz-20kHz(-6dB)、Trioが50Hz-20kHz(-6dB)です。低い側の数値は、Trioのほうが23Hz低くなっています。なお、Soloの日本語の取扱説明書には、スピーカー構成が「57mmフルレンジユニット×1基」と書かれていて、プレスリリースの55mm径とは数値が異なります。ドライバーの口径は、購入前にJBLの公式ページで確かめておきましょう。
プレスリリースでは、Soloは日常の練習や自宅での演奏を中心に、ギターやボーカルを楽しみたい人向けのモデルとして紹介されています。Trioは、4チャンネルミキサーと高い出力性能を備え、バンド演奏やセッションなど、複数人での演奏にも対応するモデルと説明されています。
幅150mmと幅344mmの本体
本体サイズは、Soloが幅150×高さ87×奥行き55mm、Trioが幅344×高さ265×奥行き228mmです。幅は194mm、高さは178mm、奥行きは173mm、Trioのほうが大きい数値です。
質量は、Soloが0.53kg、Trioが6.65kgです。梱包状態の総重量は、Soloが約0.78kg(取扱説明書)、Trioが8.74kg(JBLの仕様資料)と書かれています。持ち出す頻度と運び方を考えて、本体の大きさを選びましょう。

Trioは6kg以上あるんだね。気軽に持ち出すなら、Soloのほうが楽そう。

そうだね。出力と重さはセットで増えているから、使う場所を先に考えておこう。
電源と入力端子の違い|バッテリー、ミキサー、つなぎ方
蓄えられる電力は17Whと68Wh
連続再生時間は、プレスリリースで、Soloが約6時間、Trioが約10時間です。バッテリー容量は、Soloの取扱説明書で17Wh(3.6V/4722mAh相当)、Trioの仕様資料で68Wh(7.2V/9444mAh相当)と書かれています。
充電にかかる時間は、スピーカーオフの状態で、Soloが約3.5時間、Trioが3時間です。再生時間は、音量やオーディオの内容によって変わると、どちらの資料にも注記されています。
Soloの充電は、USB-Cで行います。取扱説明書には、USB-C充電ケーブルは付属していないと書かれています。Trioは、AC 100-240Vの電源またはUSB PD 3.1(20V 3A)で給電でき、同梱物には電源コードが含まれています。コードの長さは、PRでは1.9m、JBLの仕様資料ではケーブルの長さが2.0mと書かれていて、数字が異なります。
Trioは電池を取り替えられる
JBLの仕様資料によると、Trioには交換可能なバッテリーが搭載されています。予備の交換用バッテリーは別売りです。コンセントがない場所で長く使いたい人は、予備のバッテリーを追加で用意する選び方もできます。
ギターやマイクをつなぐ口は1つと3つ+AUX
ギターやマイクをつなぐ入力は、Soloが6.3mmフォーンプラグ1つです。Soloの取扱説明書では、1つの入力にギターかマイクのどちらかをつなぐ形で説明されています。また、ヘッドホンを3.5mmのヘッドホンポートにつなぐと、内蔵マイクが使えるとも書かれています。
Trioは、XLR/6.3mmコンボジャック2つと、6.3mmフォーンジャック1つに加えて、3.5mm AUX-inを備えています。JBLの仕様資料では、「3系統のギター/マイク入力と1系統のAUXを自由にMIX」できると説明されています。それぞれのチャンネルは、天面の大型LCDカラーディスプレイで調整できます。
ヘッドホン出力は、2機種とも3.5mmです。Trioの仕様資料には、セカンダリースピーカーへステレオで出力するラインアウトも載っています。ギターとボーカルを同時に使う人や、複数人でつなぐ人は、入力の数を先に決めて選びましょう。
共通する機能|STEM AI、エフェクト、アプリ、USB-C
ボーカルや楽器を分けるAI機能
プレスリリースでは、2機種に共通する最大の特長として、「クラウドに依存することなく、本体内処理のみでボーカルや楽器のステム分離を可能にする独自のAI技術」が挙げられています。Bluetoothで再生した楽曲を解析し、ボーカル、ギター、リズムパートを分けられる、という説明です。
Soloの取扱説明書では、STEM AIのステムは、ギター(G)、ボーカル(V)、その他(O)の3つです。ステムをミュートしたり、音量を調整したりして、練習に使えます。Trioの仕様資料では、BluetoothやAUX経由の音楽から、インターネットに接続せずに楽器と歌を分けられると説明されています。
アンプシミュレーターと練習機能
どちらもアンプシミュレーターとエフェクトを内蔵し、チューナー、メトロノーム、ルーパーなどの練習機能を備えています。Trioの仕様資料には、44種類のペダルやアンプを組み合わせられること、入力チャンネルごとにエフェクトをかけられることが書かれています。
Soloの取扱説明書には、ギターのプリセット、ミュージシャンタイプの選択(SINGING GUITARIST、GUITARIST、SINGER)、30〜240BPMのメトロノーム、60秒間のデジタルルーパーが載っています。設定は、アプリの「JBL One」でも管理できます。
Bluetoothの接続とJBL One
Bluetoothは、2機種ともバージョン5.4です。Soloの取扱説明書には、マルチポイント接続に対応していて、最初の機器を切断せずに、2台目のBluetooth機器とペアリングできると書かれています。また、アプリの「JBL ONE」から、ソフトウェアのアップグレードやAuracastパーティーなどを使えることも説明されています。
プレスリリースでは、「JBL One」アプリが「iF DESIGN AWARD 2026」の金賞(iFゴールドアワード)を受賞したと紹介されています。アンプシミュレーターやエフェクト、練習用ツールの設定を、アプリでまとめて管理できると案内されています。
パソコンやスマホにつないで録音
プレスリリースでは、2機種ともUSB-C接続によって、録音や配信に使えるオーディオインターフェース機能を備えていると紹介されています。Soloの取扱説明書とTrioの仕様資料には、UACのオーディオフォーマットとして、PCM 48kHz/24bit、2チャンネルが書かれています。USB-Cケーブルは、どちらも別売りです。

STEM AIって、好きな曲でも使えるの?

使うときに注意がある。次の「価格」の後で、購入前の注意点にまとめるね。
価格と販売状況の違い
JBLオンラインストアとAmazonの表示
プレスリリースでは、2機種ともオープン価格で、JBLオンラインストアの販売価格が、Soloは54,890円、Trioは132,000円(いずれも税込)と案内されています。
記事作成時点のAmazonでは、BandBox Soloが49,900円、BandBox Trioが120,000円と表示されていました。どちらも販売元はAmazon.co.jpで、2026年10月30日という日付が表示されていました。JBLオンラインストアの価格との差は、Soloが4,990円、Trioが12,000円です。
| モデル | JBLオンラインストア(税込) | Amazonの表示価格 | 差額 |
|---|---|---|---|
| BandBox Solo | 54,890円 | 49,900円 | 4,990円 |
| BandBox Trio | 132,000円 | 120,000円 | 12,000円 |
2機種の価格差
Amazonの表示で比べると、TrioはSoloより70,100円高い価格です。JBLオンラインストアの価格では、差額が77,110円になります。出力が7.5倍、バッテリー容量が4倍、ギター・マイク入力が3倍という差額の意味を、使う場面で考えて選びましょう。
プレスリリースには、仕様と価格が変更となる場合があると注記されています。価格や日付は、購入の直前に、売り場ごとに確かめてください。
購入前に知っておきたい注意点
2機種は、プレスリリース、Soloの取扱説明書、Trioの仕様資料のように、資料ごとに載っている項目が違います。この記事の比較表は、プレスリリースを中心にしています。
STEM AIは非営利目的のみ
プレスリリースの注記には、「STEM AI機能は非営利目的でのみ使用してください」と書かれています。さらに、お住まいの国の著作権法を守る責任があり、使用にあたって著作権保有者の許可が必要な場合があるとも説明されています。録音した音楽や、ストリーミングサービスの利用条件も、使う前に確かめましょう。
USB-Cケーブルは別売り
Soloの取扱説明書には、USB-Cケーブルは付属していないと書かれています。Trioの仕様資料にも、USB-Cケーブルは別売りという注記があります。充電やパソコンとの接続に使うケーブルは、あらかじめ用意しておくと安心です。
連続再生時間は使い方で変わる
連続再生時間は、プレスリリースで約6時間(Solo)と約10時間(Trio)ですが、充電・再生時間は使用環境により異なると注記されています。音量を上げて使う人は、仕様の時間より短くなる場合も考えて、予備の電源も確かめておきましょう。
資料ごとに載っている内容が違う
バッテリー容量や充電時間、UACのフォーマットは、プレスリリースではなく、Soloの取扱説明書やTrioの仕様資料に載っている数値です。一方で、プレスリリースにだけ載っている数値(連続再生時間、価格など)もあります。仕様の細かい点は、購入前にJBLの公式ページで、最新の情報を確かめておきましょう。
Soloの自動電源オフ
Soloの取扱説明書には、操作を行わずに20分経つと電源が自動で切れると書かれています。対象は、ギターやマイクが接続されていない場合です。ほかのJBL製品の選びかたは、JBL FLIP 7とFLIP 6の比較やJBL Pulse 6とPulse 5の比較でも解説しています。
BandBox Soloがおすすめな人
自宅や外出先で、1人で練習したい人
- ギターかボーカルの練習を、手軽に始めたい人
- 質量0.53kg、幅150mmの小さな本体を持ち運びたい人
- STEM AIで、好きな曲のパートを分けて練習したい人
- Amazonの表示で約5万円(49,900円)の価格に抑えたい人
BandBox Soloは、日常の練習や自宅での演奏を想定したモデルです。入力は1系統で、出力は18Wです。1人でギターやボーカルを練習する用途なら、サイズと重さの面で、選びやすい1台です。
向かないケース|複数人で演奏したい人
入力が1系統なので、ギターとマイクを同時につなぎたい人や、複数人で演奏したい人は、入力の数が足りるかどうか、先に確かめてください。出力も18Wなので、広い場所での演奏には、Trioの出力135Wのほうが近い数値です。
BandBox Trioがおすすめな人
バンド演奏やセッションで使いたい人
- 3系統のギター/マイク入力と1系統のAUXを、ミキサーでまとめて使いたい人
- 出力135W、165mm径ウーファーの音量と低音がほしい人
- コンセントが使えない場所で、最大約10時間の再生や、予備バッテリーの交換が必要な人
- 大型のLCDカラースクリーンで、アプリなしでも設定を操作したい人
BandBox Trioは、4チャンネルミキサーと高い出力を備え、バンド演奏やセッションなど、複数人での演奏にも対応するモデルです。入力端子の数、出力、交換できるバッテリーが、Soloとの大きな違いです。
向かないケース|小さな本体と価格を重視する人
質量は6.65kg、幅は344mmあるので、小さな荷物で運びたい人には大きい本体です。Amazonの表示価格も120,000円で、Soloより70,100円高くなります。1人の練習が中心の人は、入力の数と出力が必要かどうか、よく考えて選んでください。
まとめ|BandBox SoloとBandBox Trioは「演奏の人数と置き場所」で選ぶ
BandBox SoloとBandBox Trioは、STEM AI、エフェクト、アプリ、USB-Cのオーディオインターフェース機能、Bluetooth 5.4が共通です。違いは、出力(18Wと135W)、バッテリー(17Whと68Wh)、入力端子の数、サイズと質量(0.53kgと6.65kg)、価格にあります。
1人で手軽に練習したい人は、記事作成時点のAmazonで49,900円と表示されていたSoloが向いています。複数人の演奏や、入力の数、出力、交換できるバッテリーを重視する人は、120,000円と表示されていたTrioが選択肢です。購入前には、STEM AIの利用条件、ケーブルの用意、日付と価格の表示も確かめてください。

使う人数と場所を先に決めてから、選んでみる!

いいね。入力の数と、持ち運ぶ頻度もあわせて考えよう。



