ValveのVRヘッドセット「Steam Frame」が、日本で発売されました。販売元のKOMODOが、2026年9月15日に日本、台湾、香港での販売開始を発表しています。
KOMODOのプレスリリースでは、Steam Frameを「Steam Frameは、SteamライブラリのVRゲームと非VRゲームの両方を、没入感のある快適な環境で楽しめるようValve社が設計した、ストリーミングを中心とするワイヤレスVRヘッドセット&コントローラーシステムです。」と紹介しています。
この記事では、KOMODOのプレスリリースとニュースのページ、PC Watchの記事をもとに、Steam Frameの特徴を整理します。ジャンルはゲーム機として扱い、どんな遊び方ができるのか、256GBと1TBのどちらを選ぶか、どこで買えるのかを順に見ていきます。

VRヘッドセットって、PCがないと遊べないものなの?

Steam Frameは本体にSteamOSが入っていて、対応するゲームは単体でも遊べるんだ。付属のワイヤレスアダプターをPCにつなげば、PCのゲームを無線で映すこともできるよ。
結論:単体でもPCからでも遊べる、Steam向けのVRゲーム機
先に結論を書きます。Steam Frameは、Snapdragon 8 Gen 3(PC Watchによる。KOMODOの発表では「Snapdragon 8シリーズ」)、16GBのメモリ、SteamOSを積んだVRヘッドセットです。対応するゲームは本体だけで遊べます。PCで動かしたゲームを、付属の6GHzワイヤレスアダプターで無線のまま映すこともできます。
VRのゲームだけでなく、VRに対応していないSteamのゲームも遊べるのが大きな特徴です。コントローラーには十字キーやABXYボタン、スティック、トリガー、バンパーがそろっていて、いつものゲームパッドに近い操作ができます。
モデルは256GBと1TBの2つで、KOMODOの発表で示されている違いはストレージの容量です。価格は256GBが199,980円、1TBが244,980円(どちらも税込)です。
Steam Frameの主な仕様
KOMODOの発表とPC Watchの記事にある内容を、表にまとめます。
| 項目 | Steam Frame |
|---|---|
| モデル | 256GB、1TB |
| SoC | Snapdragon 8 Gen 3 |
| メモリ | 16GB(LPDDR5x) |
| OS | SteamOS |
| ストレージ | 256GBまたは1TB(UFS)、microSDカードスロット |
| ディスプレイ | 2160×2160のLCD(片目に1枚)、72Hz~144Hz |
| レンズ | 特注パンケーキレンズ |
| 視野 | 最大110度 |
| 瞳孔間距離 | 60~70mm |
| メガネレンズの最大幅 | 140mm |
| トラッキング | モノクロカメラ4台と赤外線LEDによるインサイドアウト方式 |
| 無線 | 本体:Wi-Fi 7、Bluetooth 5.3/ワイヤレスアダプター:Wi-Fi 6E |
| 本体サイズ・重量 | 175×95×110mm、440g(ヘッドストラップ込み) |
| コントローラー | 片方126×73×87mm、130g(電池込み)、単3形乾電池1本で約40時間 |
単体で遊ぶSteamOSと、PCから無線で遊ぶ仕組み
単体で遊べるSteamOS
KOMODOの発表では、「また、Snapdragon® 8シリーズプロセッサー、16GB RAM、SteamOSを搭載し、対応タイトルが拡大するVR・非VRゲームをPCからストリーミングすることなく、スタンドアロンでもプレイできます。」と説明しています。
始めるまでの手間については、「複雑なセットアップは不要。ヘッドセットを装着するだけで、すぐにゲームを始められます。」とあります。
SteamOSについて、プレスリリースは「ほかのSteamOSデバイスと同様に、独自のアプリをインストールしたり、ウェブブラウジングも楽しめます。」と紹介しています。英語のニュースのページには、素早い一時停止と再開、クラウドセーブにも対応すると書かれています。
単体で遊べるゲームの見分け方について、Game*Sparkは、「Steam Frame Standalone Verified」という評価で分かると伝えています。
VRに対応していないゲームも遊べる
PC Watchは、「Steamライブラリ内のすべてのコンテンツに対応できるとしており、VR対応タイトルだけでなく、非VR対応タイトルを仮想大画面でプレイすることも可能。」と伝えています。
VRゲームだけのための機械ではなく、手持ちのSteamのゲームを大きな画面で遊ぶ道具としても使えるのが、Steam Frameの考え方です。
PCから無線で遊ぶ:6GHzワイヤレスアダプター
Steam Frameには、PCにつなぐワイヤレスアダプターが付属します。PCで動かしたゲームの映像を、このアダプターを通してヘッドセットに送ります。
仕組みについて、プレスリリースは「付属の6GHzワイヤレスアダプターとデュアルバンド無線により、ストリーミング用とWi-Fi用にそれぞれ専用の接続を確保。帯域幅の競合を抑え、VR・非VRゲームの安定したストリーミングを実現します。」と説明しています。
つまり、ゲームの映像を送る通信と、ふだんのWi-Fiの通信を分けているということです。PC Watchも、2つの帯域のうち1つを音声と映像の伝送専用に、もう1つをWi-Fi用にすることで、帯域幅の競合を避けると伝えています。
アダプターの無線はWi-Fi 6E、ヘッドセット本体の無線はWi-Fi 7とBluetooth 5.3です(PC Watchによる)。
見ている所をきれいにする「中心窩ストリーミング」
Steam Frameは、目の動きを読み取るアイトラッキングを使って、PCから送る映像を工夫しています。これを中心窩ストリーミングと呼んでいます。
プレスリリースでは、「低遅延のアイトラッキングを使用することにより、視線を向けている部分の映像を最適化。Steamライブラリの全コンテンツで機能し、画質と実効帯域幅を10倍以上向上させます。」と説明しています。
PC Watchは、この機能について「この機能はユーザーに気づかれることなく行なわれ、Steamライブラリの全コンテンツで機能する。」と伝えています。
「10倍以上」という数字は、販売元の発表にある値です。特定のゲームだけでなく、Steamライブラリの全コンテンツで働くとされている点がポイントです。

見ている所だけを細かく送るから、無線でもきれいに見えるってことか。

そういう説明だね。PCとヘッドセットの間の通信を、見ている所に多く使うしくみなんだ。
ディスプレイ・トラッキング・コントローラー・装着感
ディスプレイとレンズ
画面について、プレスリリースは「2160 x 2160のLCDパネル2枚(片目につき1枚)を搭載。72Hzから最大144Hzのリフレッシュレートに対応し、滑らかで没入感のある体験を実現します。」と紹介しています。
PC Watchによると、レンズは特注のパンケーキレンズで、ガラスと非ガラスの光学素子を使っています。視野は最大110度です。
メガネをかけている人へ
PC Watchによると、瞳孔間距離は60~70mmで、メガネレンズの最大幅は140mmです。
カメラによるトラッキング
Steam Frameは、ヘッドセットのカメラでトラッキングします。
プレスリリースでは、「4台の高解像度モノクロカメラでヘッドセットとコントローラーの動きをトラッキング。外側の赤外線LEDにより、暗い環境でも優れたトラッキングを実現します。」と説明しています。
PC Watchは、「トラッキングはカメラを使ったインサイドアウト方式。」と伝えています。
ゲームパッドのように使えるコントローラー
コントローラーは、左右に分かれた「Steam Frame Controller」です。VRゲームだけでなく、VRに対応していないゲームも遊べるように、ゲームパッドと同じボタンを備えています。
プレスリリースは、「十字キー、ABXYボタン、サムスティック、トリガー、バンパーなど、非VRゲームをプレイするために必要な使い慣れた入力を備えているほか、静電容量式指センサーを備えた高精度な次世代のサムスティックを搭載。」と紹介しています。
PC Watchによると、サムスティックは磁気検出方式です。電源は単3形乾電池1本で、約40時間使えます。大きさは片方あたり126×73×87mm、重量は130g(電池込み)です。
重さと装着感
PC Watchによると、ヘッドセットの大きさは175×95×110mm、重量は440g(ヘッドストラップ込み)です。
装着感について、PC Watchは「本体は軽量かつコンパクトなデザインで、前後の重量バランスも考慮しているため、快適に装着可能だという。」と伝えています。
近日発売の2つのアクセサリーキット
KOMODOは、Steam Frame用のアクセサリーキットを2つ、近日発売すると案内しています。
- Steam Frame Accessory Replacement Kit:フェイスガスケット1個、ヘッドクッション1個、ライトブロッカー1個
- Steam Frame Ergonomic Accessories Kit:コントローラーのハンドストラップ2本、ハンドストラップ用の電池ぶた2個、ヘッドセットのトップストラップ1本、延長ライトブロッカー1個
頭の上を通るトップストラップや、コントローラーのハンドストラップは、このキットで追加する形です。
遊び方とモデルの選び方
遊び方は2通り
Steam Frameの遊び方は、大きく分けて2つあります。ここまでの内容を、遊び方ごとに表にまとめます。
| 項目 | 単体で遊ぶ | PCから無線で遊ぶ |
|---|---|---|
| ゲームを動かす機械 | Steam Frame本体(SteamOS) | PC |
| つなぎ方 | PCは使わない | 付属の6GHzワイヤレスアダプターをPCにつなぐ |
| 遊べるゲーム | 単体で動く対応ゲーム | Steamライブラリのゲーム |

単体で遊ぶときは、Steam Frame本体のSteamOSでゲームを動かします。PCから無線で遊ぶときは、PCでゲームを動かし、その映像をワイヤレスアダプターでヘッドセットに送ります。
どちらの遊び方でも、ヘッドセットのカメラでトラッキングし、同じコントローラーを使います。中心窩ストリーミングは、PCから無線で遊ぶときの映像を最適化するしくみです。
256GBと1TBの違い
Steam Frameには、256GBと1TBの2つのモデルがあります。KOMODOの発表で示されている違いは、ストレージの容量と価格です。
| 項目 | 256GB | 1TB |
|---|---|---|
| ストレージ | 256GB | 1TB |
| 価格(税込) | 199,980円 | 244,980円 |
| microSDカードスロット | あり | あり |

価格の差は45,000円です。PC Watchによると、どちらのモデルもmicroSDカードスロットを備えています。
価格と買い方
KOMODOの発表による、日本での販売価格(税込)は次のとおりです。
- 256GB:199,980円
- 1TB:244,980円
販売について、プレスリリースは「Steam Frameは、正規販売代理店KOMODOが運営するKOMODO STATIONにて販売中です。」と案内しています。
KOMODO STATIONは、KOMODOが運営するオンラインストアです。店頭での販売について、KOMODOのプレスリリースには「正規取扱店舗での販売については、現時点では未定となっております。」とあります。
再販の報道
Game*Sparkは、KOMODOがSteam Frameの256GBモデルと1TBモデルを再入荷し、10月13日の午前10時からKOMODO STATIONで販売したと報じています。同じ記事では、256GBモデルは売り切れになったと伝えています。
Steam Frameが向いている人と知っておきたいこと
Steam Frameが向いている人
- PCがなくても、対応するSteamのゲームを単体で遊びたい人
- PCで動かしたSteamのゲームを、ケーブルなしでVRヘッドセットに映したい人
- VRに対応していないSteamのゲームも、仮想の大画面で遊びたい人
- 十字キーやABXYボタンのある、ゲームパッドに近いコントローラーで遊びたい人
- ヘッドセットのカメラでトラッキングするVRヘッドセットを探している人
買う前に知っておきたいこと
- 単体で遊べるのは対応するゲーム(Steam Frame Standalone Verifiedの評価で見分ける)
- コントローラーは単3形乾電池で動く
- トップストラップやハンドストラップは、近日発売の別売キットに入っている
- メガネレンズの最大幅は140mm(PC Watchによる)
ゲーム機のジャンルでは、携帯型ゲーミングPCの比較としてROG Xbox Ally X20とAlly Xの違いを比較の記事もあります。
よくある質問
PCがなくても遊べますか?
はい。SteamOSを積んでいて、対応するゲームは本体だけで遊べます。どのゲームが単体で動くかは、「Steam Frame Standalone Verified」の評価で見分けられます(Game*Sparkによる)。
PCとはケーブルでつなぐのですか?
付属の6GHzワイヤレスアダプターをPCにつなぎ、無線でストリーミングします。ストリーミング用とWi-Fi用に、それぞれ専用の接続を使います。
VRではないゲームも遊べますか?
はい。PC Watchによると、非VR対応タイトルを仮想大画面でプレイできます。コントローラーにも、十字キーやABXYボタンなど、ゲームパッドと同じボタンがあります。
256GBと1TBは何が違いますか?
KOMODOの発表で示されている違いは、ストレージの容量と価格です。どちらもmicroSDカードスロットを備えています(PC Watchによる)。
どこで買えますか?
販売は、KOMODOが運営するオンラインストアのKOMODO STATIONです。KOMODOのプレスリリースには、「正規取扱店舗での販売については、現時点では未定となっております。」とあります。
コントローラーの電池は何ですか?
PC Watchによると、単3形乾電池1本で、約40時間使えます。
暗い部屋でも使えますか?
プレスリリースによると、外側の赤外線LEDにより、暗い環境でもトラッキングできるとしています。
メガネのままかぶれますか?
PC Watchによると、メガネレンズの最大幅は140mmです。
トラッキングはどのような方式ですか?
Steam Frameは、ヘッドセットの4台のモノクロカメラで、ヘッドセットとコントローラーの動きを読み取ります。PC Watchによると、トラッキングはインサイドアウト方式です。
ストレージは増やせますか?
PC Watchによると、microSDカードスロットを備えています。単体で遊ぶゲームが増えてきたら、microSDカードで容量を足せます。
256GBと1TBの価格の差はいくらですか?
256GBが199,980円、1TBが244,980円(どちらも税込)なので、差は45,000円です。
頭の上を通るストラップは付いていますか?
ヘッドセットのトップストラップは、KOMODOが近日発売すると案内している「Steam Frame Ergonomic Accessories Kit」に入っています。このキットには、コントローラーのハンドストラップ2本も入っています。
リフレッシュレートはどのくらいですか?
72Hzから最大144Hzまでに対応します。ディスプレイは2160×2160のLCDで、片目に1枚ずつ使っています。
Steam Frameのまとめ|単体でもPCからでも遊べるVRヘッドセット
Steam Frameは、SteamOSで対応ゲームを単体で遊べて、PCのゲームも付属のワイヤレスアダプターで無線のまま遊べるVRヘッドセットです。視線に合わせて映像を最適化する中心窩ストリーミングや、ゲームパッドと同じボタンを持つコントローラーで、VRのゲームとVRではないゲームの両方を楽しめるようにしています。
モデルは256GB(199,980円)と1TB(244,980円)の2つで、KOMODOの発表で示されている違いは、ストレージの容量です。




