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20万円前後のロボット掃除機を買っても、和室の敷居で止まり、畳は避け、キッチンのこびりつきだけ手で拭く。それでは、掃除を任せるための買い物が「高価な床用ラジコン」になってしまいます。
Saros 20とSaros 20 Sonicは、最大36,000Paの吸引力、最大8.8cmの二重段差対応、100℃温水モップ洗浄を共通して備えた上位モデルです。Sonicのほうだけが段差に強いわけでも、吸引力が高いわけでもありません。
先に結論をお伝えすると、畳とフローリングが混在し、カーペットも濡らしたくない家庭にはSaros 20がおすすめです。2枚の回転モップで広く拭き、吸引時にはモップをドックへ置いていけます。
フローリングの皮脂、キッチンの油汚れ、子どもの食べこぼしを強くこすり、拭き筋も抑えたいならSaros 20 Sonicがおすすめです。VibraRise 5.0が14Nで押しつけながら毎分4,000回振動し、1枚のモップを伸ばして壁際まで拭きます。
価格差を決めるのは段差でも吸引でもなく、回転モップと高速振動モップのどちらが自宅の床に合うかです。本記事では、部屋数ではなく「床の切り替わり」を数えて選ぶ方法まで解説します。
結論:部屋数ではなく、床材が切り替わる回数で選ぶ
ロボット掃除機のカタログには「何畳まで」と書かれますが、日本の住まいで完走を妨げるのは広さだけではありません。廊下から和室、フローリングからラグ、リビングからキッチンへ移るたび、段差と床材が変わります。
掃除させたい経路を歩きながら、次の場所を数えてみてください。
| 自宅で数える場所 | 選び方 |
|---|---|
| 敷居や二重段差が多い | 両モデルが候補。形状と助走距離も確認 |
| 畳、フローリング、ラグが頻繁に切り替わる | Saros 20がおすすめ |
| フローリングの面積が広い | Saros 20 Sonicがおすすめ |
| キッチンの油・皮脂・乾いた食べこぼしが多い | Saros 20 Sonicがおすすめ |
| ペットの毛が多い | 吸引と毛絡み対策は共通。床材で決める |
| 低い家具下を掃除したい | 約7.98cmが入るか実測して決める |
Saros 20の回転モップは、2枚を回して床をこすります。複数の床材を行き来させながら、吸引と水拭きを任せたい家庭に合います。
Saros 20 Sonicは、1枚の振動モップへ均一に水分をなじませ、床へ圧力をかけて細かく振動させます。床全体の拭き筋を抑えながら、こびりついた汚れを落としたい家庭に向きます。
段差、吸引力、毛絡み防止、ドックの基本的な自動化だけが目的なら、安いほうで十分です。Sonicへ差額を払うのは、フローリングの水拭きを掃除の中心にしたい場合です。
Saros 20とSaros 20 Sonicの違いを比較
Roborock公式のSaros 20製品情報とSaros 20 Sonic製品情報をもとに、購入判断に関わる違いをまとめました。
| 比較項目 | Saros 20 | Saros 20 Sonic |
|---|---|---|
| 水拭き方式 | 2枚の回転モップ | VibraRise 5.0高速振動モップ |
| モップの動き | 毎分最大200回転 | 毎分4,000回振動 |
| モップ圧 | ― | 14N |
| 壁際の水拭き | 片側の丸形モップが伸縮 | 1枚のモップヘッドが伸縮 |
| ナビゲーション | StarSight自律システム2.0 | 格納式LDSを使うRetractSense |
| 側面の障害物検知 | VertiBeam対応 | VertiBeam対応 |
| 吸引力 | 最大36,000Pa | 最大36,000Pa |
| メインブラシ | DuoDivide | DuoDivide |
| 段差対応 | 最大8.8cmの二重段差 | 最大8.8cmの二重段差 |
| 毛足の長いカーペット | 最大3cmを目安に対応 | 最大3cmを目安に対応 |
| 本体の高さ | 約7.98cm | 約7.98cm |
| モップ自動取り外し | 対応 | 対応 |
| モップ洗浄 | 最大100℃の温水 | 最大100℃の温水、独立洗浄対応 |
| モップ乾燥 | 55℃温風 | 55℃温風 |
| 自動ゴミ収集・給水・洗剤投入 | 対応 | 対応 |
| バッテリー | 6,400mAh | 6,400mAh |
| フル充電の目安 | 約150分 | 約150分 |
共通点の多い2機種なので、36,000Paや8.8cmだけを見ても選べません。決定的な差は、水拭き方式と周囲を把握する仕組みです。
8.8cmは一段の敷居ではない。段差の形まで測る
両モデルが対応する最大8.8cmは、1段目4.5cm以下、2段目4.3cm以下を合計した二重段差の試験値です。公式の試験条件では、2つの段差の間隔も12cm超〜14cm以下と定められています。
高さ8.8cmの垂直な框や階段を越えられる意味ではありません。丸みのある見切り材、滑りやすい床、斜めに進入する場所では、数値以内でも失敗する可能性があります。
和室の敷居は高さ・幅・手前の空間を確認する
敷居の高さだけでなく、上面の幅と手前の助走スペースも測りましょう。ふすまのレール、敷居の角、近くに置いた家具で進入角度が変わるためです。
8.8cm対応を活かせるか不安なら、販売店へ段差の写真と実測値を見せて確認する方法があります。購入後は初回走行を見守り、乗り越えにくい場所をアプリの進入禁止エリアへ登録してください。
階段や玄関の上がり框では落下防止センサーに頼り切らず、物理的な柵も検討します。高い段差を越える力と、落下を必ず防ぐ能力は同じではありません。
畳の縁は越えられても、水拭き設定は別に考える
和室の小さな段差を越えられても、畳を濡らしたくない家庭は多いでしょう。両モデルは吸引のみモードやカーペット優先モードでモップを自動的に外せます。
畳を水拭きしない設定にし、フローリングへ移ってからモップを使う運用なら、床材が混在する住宅でも任せやすくなります。畳の種類や表面加工によって手入れ方法が異なるため、畳メーカーの案内も確認してください。
Saros 20は回転モップ。床材が多い家で使いやすい
Saros 20は、2枚の丸形モップを毎分最大200回転させます。片側のモップが外へ伸び、壁際や家具の脚まわりへ近づくFlexiArmにも対応しています。
2枚のモップが別々に回る方式は、床面を広くこすりながら進めるのが特徴です。リビング、廊下、キッチンを一度に走らせ、日常的な皮脂や軽い食べこぼしを拭く使い方に向きます。
回転モップだから畳に適するわけではありません。畳は吸引のみ、水拭きはフローリングだけ、とアプリで分けて使うのが基本です。
StarSightは低い家具下でも本体上部が出っ張らない
Saros 20は、上部に昇降するレーザー塔を置かないStarSight自律システム2.0を採用しています。本体高さは約7.98cmで、低いソファやベッドの下へ入りやすい設計です。
家具下の隙間が8cmぴったりでは、床の傾きや家具のたわみで接触するおそれがあります。入口だけでなく奥側まで測り、余裕を持たせてください。
低い家具が多く、格納機構を持たないすっきりした天面を選びたいなら、Saros 20がおすすめです。
Saros 20 Sonicは高速振動。フローリングの拭き上がりで選ぶ
Saros 20 SonicのVibraRise 5.0は、モップへ14Nの圧力を加えながら毎分4,000回振動します。振動部を壁際へ伸ばし、公式試験では壁際0mmまで届くと案内されています。
Sonicが向くのは、床のゴミを吸えれば終わりではなく、素足で歩いた皮脂やダイニング下の食べこぼしまで水拭きしたい家庭です。1枚のモップへ水分を均等になじませるため、2枚の丸形モップで生じる場合がある渦状の拭き跡も抑えやすい設計です。
独立したモップ洗浄は、吸引と水拭きの待ち時間を減らす
Sonicのドックは、吸引のみで走っている間に、取り外したモップパッドを洗えます。本体が戻るころにはモップを整えられるため、吸引してから水拭きする運転の切り替えが滑らかです。
広いフローリングを「先に吸引、あとから水拭き」で仕上げたい家庭ほど、独立洗浄を活かせます。狭い部屋を1回だけ拭く使い方では、時間短縮の恩恵は限られます。
キッチンやダイニングの拭き上がりを優先し、床掃除を二工程で任せたいなら、Saros 20 Sonicがおすすめです。
ペットの毛とラグは、Sonicの有無より共通機能が効く
最大36,000Paの吸引力、中央へ毛を集めるDuoDivideメインブラシ、毛絡みを抑えるFlexiArmサイドブラシは共通です。犬や猫の抜け毛を吸うだけなら、Sonicへ上げる必要はありません。
毛足最大3cmのカーペットへ対応する案内も共通です。ただし、毛足が長いラグ、軽くてめくれやすいマット、房の長いカーペットまで確実に走れる保証ではありません。
ペット家庭は「毛」より先に排泄物と食器を片づける
障害物認識が進化しても、小さな物体を100%避ける保証はありません。ペットの排泄物、水飲み皿、薄いトイレシートを巻き込むと、清掃範囲が広いほど被害も広がります。
留守中に動かすなら、排泄エリアを進入禁止にし、初回は同じ照明条件で回避動作を確かめましょう。高い吸引力より、事故が起きない清掃ルートを作るほうが先です。
ペットの毛が中心なら実売価格の安いモデル、フローリングの足跡や食器周りの水滴まで拭きたいならSaros 20 Sonicがおすすめです。
100℃洗浄でも、給水・汚水捨て・トレー確認は残る
両モデルのNew RockDockは、最大100℃の温水によるモップ洗浄、55℃温風乾燥、自動ゴミ収集、自動給水、自動洗剤投入に対応します。
「全自動」は、掃除機へ一切触れなくてよい意味ではありません。清水タンクへの給水、汚水タンクの排水、ダストバッグ交換、洗浄トレーやセンサーの確認は必要です。
高温洗浄の100℃も、清水を所定条件で加熱した最高温度です。床を100℃の湯で拭くわけではありません。実際の温度は標高や気圧、運転条件で変わります。
購入前にドックの置き場所から水道まで歩き、満水タンクを運ぶ経路を確認してください。廊下の奥へ置くより、洗面所やキッチンに近い場所へ置いたほうが、日々の給排水を続けやすくなります。
電気代は本体だけでなく、高温洗浄と乾燥の回数で変わる
電気代は吸引モード、清掃面積、モップ洗浄の回数、温水温度、乾燥時間、充電回数で変わります。製品名だけから毎月の金額を一律に断定できません。
目安を出すなら、販売ページや取扱説明書にある消費電力を確認し、次の式で計算します。
消費電力(kW)×使用時間(時間)×電力量料金単価(円/kWh)
水拭きを毎日行い、洗浄と乾燥を長く使えば電力消費は増えます。節約したい日は吸引だけ、汚れが気になる日は水拭きまで、と掃除内容を分けると無駄を抑えられます。
Sonicはフローリングを強く拭けるモデルですが、毎回最大設定にする必要はありません。汚れに合わせて水量と振動を調整してください。
うるささが気になるなら、自動ゴミ収集の時刻を先に決める
走行中の音だけでなく、ドックが本体のゴミを吸い上げる時間帯にも注意が必要です。自動ゴミ収集は短時間でも音が目立ちやすく、寝室の近くや夜間には負担になる場合があります。
在宅会議、子どもの昼寝、集合住宅の夜間を避けてスケジュールを組みましょう。静音モードは走行音を抑える選択肢ですが、強い吸引力を常時使う設定とは両立しません。
音に敏感な家庭は、ドックを寝室と壁一枚で接する場所へ置かず、床へ振動が伝わりにくい位置を選んでください。Sonicの名称は水拭き方式を指し、掃除機全体が無音になる意味ではありません。
価格差は「水拭きへ何回戻るか」で判断する
Saros 20 Sonicは、価格比較ページで197,780円の販売が確認できる時期があります。Saros 20もセールやクーポンで価格が動くため、希望小売価格や通常価格ではなく、同じ日の支払総額で比べてください。
価格差を判断するときは、次の問いが役立ちます。
- 週に何回、キッチンやダイニングを手で拭き直しているか
- 回転モップの拭き跡が気になりそうか
- 吸引後に水拭きする二工程を広い床で使うか
- 畳やカーペットの比率が高く、水拭きする面積が限られないか
- 差額を消耗品や延長保証へ回したほうが安心できないか
フローリングの手拭きを週に何度も減らせるなら、Sonicの高速振動と独立洗浄を使う機会があります。水拭きするのが週1回ほどで、畳やラグが多いならSaros 20で十分です。
価格差が数万円あっても「上位だから」で決めず、1年間に手で拭き直す回数が何回減るかを考えましょう。差額を使う機能が自宅にないなら、高いモデルを買っても掃除時間は減りません。
Saros 20がおすすめな人
Saros 20がおすすめなのは、次のような人です。
- 畳、フローリング、ラグが混在している
- 2枚の回転モップで日常的な汚れを広く拭きたい
- ペットの毛を吸う性能と毛絡み対策を重視する
- 最大8.8cmの二重段差対応が必要
- 約7.98cmの薄型ボディで家具下を掃除したい
- Sonicとの差額を消耗品や保証へ回したい
吸引力、段差対応、高温洗浄ドックはSonicと共通です。高速振動モップを使う場面が少なく、複数の床材をまたいで毎日掃除させたいなら、Saros 20がおすすめです。
Saros 20 Sonicがおすすめな人
Saros 20 Sonicがおすすめなのは、次のような人です。
- フローリングの面積が広い
- キッチンの油汚れや乾いた食べこぼしを水拭きしたい
- 素足で歩いたあとの皮脂汚れが気になる
- 拭き筋を抑えて均一に仕上げたい
- 吸引と水拭きを分けて広い範囲を掃除する
- 毎分4,000回の振動と14Nの圧力を活かせる
掃除後にキッチンやダイニングだけ手で拭き直しているなら、Sonicの差が毎日の時短へつながります。フローリングの水拭きを最後まで任せたい人には、Saros 20 Sonicがおすすめです。
よくある質問
Saros 20 Sonicのほうが吸引力や段差性能も高いですか?
吸引力は最大36,000Pa、二重段差は合計最大8.8cmで共通です。Sonicの主な違いは、毎分4,000回振動するVibraRise 5.0モップとナビゲーション方式です。
8.8cmの敷居を越えられますか?
8.8cmは4.5cm以下と4.3cm以下の二重段差を合計した試験値です。高さ8.8cmの一段を越える仕様ではありません。段差間の距離や形、床材でも結果は変わります。
畳のある家でも使えますか?
吸引のみで使い、水拭きエリアから畳を除外する運用ができます。畳の種類に合う掃除方法を確認し、初回は毛羽立ちや縁での走行を見守ってください。
ペットの毛にはどちらがおすすめですか?
36,000Pa吸引とデュアル毛絡み防止システムは共通なので、毛を吸う目的だけなら安いモデルで十分です。ペットの足跡や食器周りの水滴まで拭きたい家庭にはSaros 20 Sonicが合います。
お手入れは本当に不要ですか?
モップ洗浄、乾燥、ゴミ収集、給水、洗剤投入は自動化されていますが、清水の補充、汚水捨て、ダストバッグ交換、センサーやブラシの点検は必要です。
Saros 20とSaros 10Rの違いも知りたいです
旧世代との段差性能や吸引力も比べたい人は、かでくらのSaros 20とSaros 10Rの違いも参考にしてください。Saros 20を選ぶ理由が段差対応なのか、水拭きなのかを切り分けられます。
まとめ:共通性能で足りるならSaros 20、フローリングをこすり切るならSonic
Saros 20とSaros 20 Sonicは、最大36,000Paの吸引力、最大8.8cmの二重段差対応、約7.98cmの薄型設計、100℃温水モップ洗浄を共有しています。
Sonicへ差額を払う理由は、吸引力でも段差でもありません。14Nで押しつけながら毎分4,000回振動するモップと、吸引中にもモップを洗えるドックを、広いフローリングで使えるかどうかです。
畳・ラグ・フローリングが混在し、回転モップで日常的な汚れを拭ければよいならSaros 20がおすすめです。キッチンやダイニングのこびりつきを強くこすり、拭き筋まで抑えたいならSaros 20 Sonicがおすすめです。


