T50RP-BTとT50RPmk4g+の違いを比較!11,000円でケーブルを外す価値はある?20msの盲点も解説

ヘッドホン

撃ち合いが始まった瞬間、ヘッドホンケーブルが腕に触れる。立ち上がろうとして、机の下で引っかかる。ワイヤレスへ替えたくなるのは、音質より先に、こうした小さなわずらわしさが積み重なったときです。

ただし、FPS用ヘッドセットはケーブルを外せば完成するわけではありません。遅延、充電切れ、音漏れ、接続先まで含めて考えないと、自由になったはずが別の心配を増やしてしまいます。

先に結論をお伝えすると、PCでFPSを遊び、机を離れるたびにヘッドセットを外したくない人には、約20msの低遅延通信と48時間以上の連続再生に対応するT50RP-BTがおすすめです。

大会志向で遅延要因を一つでも減らしたい人、充電を気にせずゲーム機でも使いたい人には、11,000円安いT50RPmk4g+が合います。両機は新旧の世代違いというより、第4世代RPドライバーを積んだ「ワイヤレス版」と「有線版」です。

本記事では、約20msをフレーム数に置き換え、Bluetooth接続との違いや音漏れまで含めて比較します。

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商品情報取得:2026/09/21 11:41〜2026/09/21 13:40

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結論:11,000円で買えるのは音の世代差ではなく、席を立てる自由

公式直販価格はT50RP-BTが44,000円、T50RPmk4g+が33,000円です。価格差は11,000円あります。

どちらもFOSTEX独自の第4世代RP方式平面振動板を採用しています。新型だけがまったく別物のドライバーを積んでいるわけではありません。

選び方はシンプルです。

重視する使い方おすすめ
PCでFPSを遊び、ケーブルの引っかかりをなくしたいT50RP-BT
ゲームの合間に席を立つことが多いT50RP-BT
スマホでも高音質コーデックを使いたいT50RP-BT
遅延をできる限り増やしたくないT50RPmk4g+
充電や無線干渉を気にせず長時間遊びたいT50RPmk4g+
3.5mmヘッドセット端子のあるゲーム機でも使いたいT50RPmk4g+
予算を音源やDAC、ゲームソフトへ回したいT50RPmk4g+

11,000円の差額を3年間使う前提で割ると、1日あたり約10円です。毎日ケーブルを面倒に感じるなら、負担を減らす費用として納得しやすい金額でしょう。週末に数時間だけ使うなら、同じドライバーを備えた有線モデルへ価格差を残すほうが賢明です。

T50RP-BTとT50RPmk4g+の違いを比較表で確認

購入判断に関わる仕様をまとめました。

比較項目T50RP-BTT50RPmk4g+
接続Bluetooth、付属USB-Cトランシーバー3.5mm・4極ケーブル、2m
PC接続時の遅延付属トランシーバー使用時に約20ms無線伝送による遅延なし
ドライバー第4世代RP方式平面振動板第4世代RP方式平面振動板
型式セミオープンダイナミック型セミオープンダイナミック型
再生周波数帯域20~20,000Hz10~40,000Hz
対応コーデックSBC、AAC、aptX、aptX Adaptive、LC3該当なし
高音質再生対応機器で最大24bit/96kHz再生機器側に依存
連続再生48時間以上充電不要
充電時間約3時間充電不要
質量約342g、マイクなし約370g、約40gのマイクケーブル込み
マイク内蔵+着脱式ブームマイク着脱式マイクケーブル、左右に装着可能
主な付属品USB-Cトランシーバー、マイク2mマイク付きケーブル
充電用USB-Cケーブル付属しない不要
公式直販価格44,000円33,000円

重量は測定条件が異なるため、表の数字だけで新型が28g軽いとは判断できません。T50RP-BTはマイクなし、T50RPmk4g+は約40gのマイクケーブル込みです。有線側からケーブル分を単純に引くと約330gですが、公式が本体単体重量として示した数字ではありません。

再生周波数帯域も同じです。20~20,000Hzと10~40,000Hzの表記差だけで、FPSの足音や音楽の良し悪しは決まりません。聴こえ方には音の調整、装着状態、ゲーム内のHRTFやイコライザー設定も影響します。

約20msは「遅延ゼロ」ではない。それでも実用的なのか

T50RP-BTの大きな売りは、付属USB-CトランシーバーをPCで使ったときの約20msという低遅延です。

20msは0.02秒です。数字だけでは短く見えるため、ゲーム画面のフレームに直すと感覚をつかみやすくなります。

画面の更新速度1フレームの時間約20msに相当するフレーム数
60fps約16.7ms約1.2フレーム
120fps約8.3ms約2.4フレーム
240fps約4.2ms約4.8フレーム

注意したいのは、約20msがゲーム操作から耳へ届くまでの総遅延ではなく、公式が案内するワイヤレス接続部分の値だという点です。PC処理、ゲーム、ディスプレイ、入力機器などの遅延は別に加わります。

動画と声が大きくずれるような一般的なBluetooth接続より、ゲームへ使いやすい設計であることは確かです。ランク戦を日常的に楽しみながら、ケーブルの取り回しを優先する人なら有力候補になります。

反応の限界を詰める大会志向のプレイヤーには、T50RPmk4g+がおすすめです。有線接続ならワイヤレス伝送の20msも、2.4GHz帯の混雑も、充電切れも増えません。「差を体感できるか」ではなく、失敗の原因を一つ減らせる点が有線の強みです。

Bluetoothでつないでも約20msとは限らない

約20msは、付属USB-CトランシーバーをPCへ接続した場合の公称値です。スマートフォンなどと通常のBluetoothでつないだ場合まで、同じ遅延になるとは公式に案内されていません。

T50RP-BTはSBC、AAC、aptX、aptX Adaptive、LC3に対応します。Snapdragon Sound対応機器なら、aptX LosslessやaptX Adaptiveを介して最大24bit/96kHzを楽しめますが、接続機器側の対応も必要です。

iPhoneはaptX系コーデックに対応していないため、iPhoneユーザーが最大24bit/96kHzの訴求をそのまま受けられるわけではありません。スマホとの相性は、所有機器まで見て判断しましょう。

PC以外のゲーム機へ20ms接続できるとは限らない

公式ページは、付属トランシーバーによる約20ms接続を「PCのゲーミング」で案内しています。PS5、Nintendo Switch、Xboxなどでの動作は明記されていません。

ゲーム機でも確実に使いたいなら、3.5mmヘッドセット接続に対応する機器で使えると公式FAQに記載されたT50RPmk4g+のほうが安心です。なお、ゲーム機側の音量制限によって十分な音量が出ない場合があります。

足音を聞き分ける鍵は「平面振動板」だけではない

両機が採用するRP方式平面振動板は、振動板の広い面を駆動するFOSTEX独自技術です。第4世代では振動領域の拡大、マグネットの増量、コイル形状と磁気回路の刷新により、不要な共振を抑え、素早い応答と定位感を狙っています。

FPSでは、銃声の直後に重なる足音、上下階の移動、複数方向から入る環境音を分けて聴きたい場面があります。単に低音を大きくするより、音の立ち上がりと消え際が混ざりにくいほうが位置を追いやすくなります。RPドライバーは、まさに分離と応答を狙う技術です。

ただし、ヘッドセットを替えただけで足音が必ず見つかるとは限りません。ゲーム側のサウンドミックス、HRTF、マップの音響、音量設定、耳の慣れまで関係します。レビューを見るときも「足音が聞こえる」という一言より、前後・上下・距離のどこまで判断できたかを確認したいところです。

同世代ドライバーを積む以上、ワイヤレス版へ11,000円を上乗せする主因を「足音が劇的に強くなるから」と考えるのはおすすめできません。音の土台を共通にしながら、ケーブルを外せるかどうかで選びましょう。

48時間バッテリーは長い。ただし、空になった後の逃げ道に注意

T50RP-BTの連続再生時間は48時間以上です。1日6時間なら約8日、1日4時間なら約12日使える計算になります。実際の電池持ちは音量や通信条件で変わりますが、毎晩充電する必要はありません。

見落としやすいのは、USB-C端子が公式仕様上「充電用」とされている点です。付属品にもアナログ音声ケーブルは含まれません。電池が切れたら、有線ヘッドホンとして3.5mm端子へ挿して続行する使い方は想定しないほうが安全です。

充電には約3時間かかり、USB-C充電ケーブルも付属しません。手持ちのケーブルを流用できるか、購入前に確認しておきましょう。

充電の予定を一切考えたくない人には、T50RPmk4g+がおすすめです。2mケーブルを挿せば使えるため、休日に朝から深夜まで遊んでも電池残量は減りません。

セミオープン型の音漏れは、両機に残る共通の弱点

T50RP-BTT50RPmk4g+も、密閉型ではなくセミオープン型です。適度に空気を通し、長時間の蒸れを抑えやすい反面、外へ音が漏れ、周囲の音も入りやすくなります。

自室で一人で遊ぶなら、密閉感が苦手な人に合う設計です。家族が眠る寝室、図書館、静かな共有オフィスで大音量を出す用途には向きません。通勤用ワイヤレスヘッドホンのような遮音性やANCも期待しないでください。

ボイスチャットでは、スピーカー再生より音の回り込みを抑えやすいものの、大音量時に漏れたゲーム音をマイクが拾わないとは断言できません。購入後はマイクを口元へ寄せ、ゲーム音量と入力感度を上げすぎない調整が必要です。

ケーブルがないからリビングでも自由に使える、とは限りません。ワイヤレス化は移動範囲を広げますが、同じ部屋にいる家族への音漏れまでは解決しない点が、両機を比べるうえで最も見落としやすいポイントです。

マイクと操作は、配信よりチーム通話を想定したい

T50RP-BTは本体内蔵マイクに加え、着脱式ブームマイクを付属します。音楽を聴くときはブームマイクを外し、Discordやゲーム内チャットでは取り付けられます。

T50RPmk4g+は、マイク付きケーブルを左右どちらにも装着できます。ケーブル上のコントローラーで音量調整とマイクミュートを操作できるため、利き手やPCの設置方向に合わせやすい設計です。

公式仕様は有線側のマイクを全指向性エレクトレットコンデンサー型と案内していますが、スタジオ録音用マイクのような評価を保証するものではありません。チーム通話には便利でも、実況配信や動画収録で声質を優先するなら、別途USBマイクも検討したいところです。

口コミは「音が良い」より4項目を確認する

T50RP-BTは発売直後のため、国内口コミはまだ製品全体を評価できるほどそろっていません。発売前後の製品では、試聴記事や短時間の感想を長期使用レビューと混同しない注意が必要です。

同じ第4世代RP系の有線モデルでは、音の分離、定位、素早い応答を評価する声が見られる一方、セミオープン型の遮音性と音漏れは弱点として挙がります。ただし、レビュー件数は多くなく、装着感や音の好みには個人差があります。

購入後の満足度に直結しやすいのは、次の4項目です。

  • 2~3時間後に頭頂部や耳周りが痛くならないか
  • 自宅の2.4GHz帯環境で音切れが起きないか
  • 付属トランシーバーでゲームと通話を同時に使ったとき、声が自然に届くか
  • 普段の音量で家族にどの程度聞こえるか

音質の感想だけでなく、自分と同じPC環境、メガネの有無、連続使用時間まで近いレビューを探すと失敗を減らせます。

平面磁界型をPCデスクで有線運用し、ヘッドホンアンプも含めて音を整えたい人は、かでくらのDHA15レビューも参考になります。アンプが必須という意味ではなく、将来オーディオ環境へお金をかける余地を残すなら、有線モデルの11,000円差を周辺機器へ回す考え方もできます。

T50RP-BTがおすすめな人

T50RP-BTがおすすめなのは、次のような人です。

  • PCでFPSやアクションゲームを遊ぶ
  • ゲーム中に席を立つことが多く、ケーブルを毎回外したくない
  • 約20msの低遅延と配線の自由さを両立したい
  • 1回の充電で数日から1週間以上使いたい
  • スマホで音楽を聴くときも同じヘッドセットを使いたい
  • 11,000円の差額より、毎日の取り回しを優先する

付属トランシーバーをPCへ挿して使う人ほど、製品の強みを引き出せます。Bluetooth接続だけで使う予定なら、約20msを購入理由にしないよう注意してください。

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T50RPmk4g+がおすすめな人

T50RPmk4g+がおすすめなのは、次のような人です。

  • 競技FPSでワイヤレス伝送の遅延を増やしたくない
  • 充電切れや無線干渉を避けたい
  • 3.5mmヘッドセット端子のあるゲーム機でも使いたい
  • ゲーム中はデスクからほとんど動かない
  • 同世代RPドライバーを安く試したい
  • 11,000円をDACやマイク、ゲームソフトへ回したい

有線は古い選択肢ではありません。プレイ中に動かないなら、接続の確実さと充電不要という利点が残ります。2mケーブルの取り回しに困らない人は、ワイヤレスへこだわらなくても大丈夫です。

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よくある質問

T50RP-BTとT50RPmk4g+は新旧モデルですか?

直接の新旧モデルではありません。T50RP-BTはRPシリーズ初のワイヤレスモデル、T50RPmk4g+は同じ第4世代RPドライバーとマイクを備えた有線モデルです。

音の世代差を比べるより、ワイヤレスの自由さと有線の確実さを比べる組み合わせです。

T50RP-BTの約20msはFPSで遅いですか?

一般的なBluetooth接続よりゲームへ使いやすい低遅延ですが、ゼロではありません。60fps換算で約1.2フレーム、120fps換算で約2.4フレームに相当します。

しかも約20msは付属USB-CトランシーバーをPCで使う場合の公称値で、システム全体の遅延ではありません。日常的なランク戦と配線の自由さを両立したいならT50RP-BT、遅延要因をできるだけ減らしたいならT50RPmk4g+がおすすめです。

T50RP-BTは充電が切れても有線で使えますか?

公式仕様ではUSB-C端子を充電用とし、アナログ音声ケーブルも付属していません。有線接続へ切り替えて使えるとは案内されていないため、充電切れに備えて運用しましょう。

充電を考えたくない人には、最初から有線のT50RPmk4g+がおすすめです。

音漏れはありますか?

両機ともセミオープン型なので、密閉型より音が外へ漏れやすく、周囲の音も入りやすい設計です。家族が寝ている部屋や静かな共有空間では、大音量を避けてください。

平面振動板ならFPSの足音が必ず聞きやすくなりますか?

必ず聞きやすくなるとは断言できません。RP方式平面振動板は素早い応答、定位、音の分離を狙った設計ですが、ゲーム内の音響設定やHRTF、装着状態にも左右されます。

購入後はヘッドセットだけに頼らず、ゲームごとのオーディオ設定も調整しましょう。

まとめ:PCで動き回るならT50RP-BT、デスクから動かないならT50RPmk4g+で十分

T50RP-BTT50RPmk4g+の価格差は、公式直販価格で11,000円です。共通の第4世代RPドライバーを採用しているため、差額の中心は音の新旧ではなく、約20msのPC向けワイヤレス接続と48時間以上のバッテリーです。

PCで遊び、ゲーム中や休憩中に席を立つたびケーブルを外す生活から抜けたいなら、T50RP-BTがおすすめです。毎日使うほど、配線の負担を減らす効果を感じやすくなります。

デスクに座ったまま遊び、遅延・充電・無線干渉を増やしたくないなら、T50RPmk4g+で十分です。11,000円安く、ゲーム機でも使いやすい有線接続には、ワイヤレス化後も失われない強みがあります。

最後に確認したいのは、「20msを感じるか」より「ケーブルを毎日邪魔だと感じるか」です。邪魔ならワイヤレスへお金をかける意味があります。邪魔でなければ、有線の確実さを手放す必要はありません。

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