ロジクールGから、USBマイクの新製品「YETI 2」が発売されました。ロジクールの発表によると、発売日は2026年10月15日で、価格はオープン価格、ロジクールオンラインストア価格は28,930円(税込)です。カラーはブラック(G-YETI-2-BK)とホワイト(G-YETI-2-WH)の2色で、保証期間は2年間です。
YETI 2のいちばんの特徴は、マイクに内蔵された「ボイス近接センサー」です。話す人の距離と位置を測り、ゲイン・EQ・指向性を自動で調整します。本体にはディスプレイとタッチ式のミュートがあり、ノイズリダクションや声の調整(BLUE VO!CE)の設定をマイク本体に保存できます。
この記事では、ロジクールの発表、サポートページの仕様表、日本語のセットアップガイドをもとに、YETI 2の機能と仕様、使う前に知っておきたい設定をまとめます。実際に使った感想ではなく、公式の情報を整理した内容です。

配信用のマイクを探してるんだ。YETI 2って何がすごいの?

声の距離や向きに合わせて、マイクが自分で設定を整えてくれるところだね。ノイズを減らす機能もマイク本体で動くよ。順番に見ていこう。
YETI 2の特徴と主な仕様
まず、ロジクールの発表とサポートページの仕様表から、主な数字を表にまとめます。
| 項目 | YETI 2 |
|---|---|
| 発売日 | 2026年10月15日 |
| 価格 | オープン価格(ロジクールオンラインストア価格 28,930円) |
| 型番/カラー | G-YETI-2-BK(ブラック)、G-YETI-2-WH(ホワイト) |
| マイクの方式 | 14mmのコンデンサー×3(サポートページの仕様表) |
| サンプルレート/ビットレート | 48kHz/24bit |
| 指向特性 | 自動、スーパーカーディオイド、ハイパーカーディオイド、カーディオイド、双指向性、無指向性、ステレオ、カスタム |
| 周波数特性 | 20Hz~20kHz |
| 最大SPL/SN比 | 129dBSPL/77dB |
| 感度 | -6dBFS @ 94dBSPL |
| ヘッドホン出力 | 3.5mm、32Ω、15mW |
| サイズ/重量 | 110×125.26×288.97mm/995g |
| 接続/システム要件 | USB(USB 2.0以降)、Windows または macOS |
| 保証期間 | 2年間 |
ロジクールの発表では、マイク内部に3つのカプセルを並べた新しい設計のカプセルアレイと、24bit/48kHzの録音で、声の細かなニュアンスや強弱まで収録できるとしています。スタンドを含めた重量は995gで、付属のスタンドのほかに5/8インチのブームアームにも取り付けられます。
声に合わせて自動で整える機能
ボイス近接センサー
セットアップガイドによると、オートゲインやオートトラッキングをオンにすると、マイクはセンサーで話す人の距離と位置を測り、ゲイン、極性パターン、EQをリアルタイムで調整します。オートゲインはゲインと出力レベルを、オートトラッキングは極性パターン(マイクが音を拾う向き)を管理します。
センサーの視野角は、マイク正面の90度です。オートゲインとオートトラッキングは、センサーの範囲に1人だけいるときに最もよく働くと書かれています。また、無指向性と8の字(双指向性)のパターンでは、オートトラッキングは働きません。2人で向かい合って話すような使い方では、手動で設定することになります。

1人で話すときに向いている機能なんだね。

そうだね。1人での配信やボイスチャットなら、オートの設定のまま使えるように作られているよ。
8つの指向性パターン
指向特性は、自動、スーパーカーディオイド、ハイパーカーディオイド、カーディオイド(単一指向性)、双指向性、無指向性、ステレオ、カスタムから選べます。ロジクールの発表では、G HUBで収音パターンを自動調整する「オートパターン」と、好みのパターンを選べる「カスタムパターン」として紹介されています。
画面上では、青い網掛けの部分でマイクが向いている方向を表示します。単一指向性なら主にマイクの真正面の音を、無指向性ならあらゆる方向の音を拾います。
3段階のAIノイズリダクション
ノイズリダクションは、機械学習でトレーニングしたモデルで声とノイズを分けるAI搭載の機能で、3つのレベルから選びます。レベル1はCPUファンのような軽い背景ノイズ、レベル2はキーボードやマウスのクリック音も、レベル3は声以外のすべての音を強く減らします。
セットアップガイドでは、ノイズの種類や強さによっては声の品質に影響することがあるので、簡単な録音テストで自分の環境に合う設定を探すよう勧めています。
BLUE VO!CEと信号クリーンアップ
YETI 2は、声の音質を調整する「BLUE VO!CE」を採用しています。ロジクールの発表によると、専用ソフトウェアで調整した設定をマイク本体に保存でき、一度設定すればソフトウェアを起動していないときでも好みの音で配信できます。
信号クリーンアップでは、ディエッサー(「シュ」という音を和らげる)、デポッパー(破裂音を抑える)、ゲート、コンプレッサー、ハイパス、リミッターを使えます。各フィルターのオンとオフはYETI 2本体で切り替えられ、細かい設定はG HUBで調整します。
6つのEQスタイル
EQスタイルは、ナチュラル(EQなし)、ウォーム(低音ブースト・高音カット)、ブロードキャスト(低音ブースト)、ブライト(低音カット・高音ブースト)、スマイル(低音と高音をブースト)、カスタムの6つです。カスタムでは、G HUBでシンプル、グラフィック、パラメトリックのEQを作れます。
本体の画面と5つのプリセット
タッチミュートとディスプレイ
本体のタッチミュートの部分を指で押すとミュートになり、ミュートのアイコンが赤く光ります。ディスプレイには、レベル、ミュートの状態、極性パターンなどの情報がリアルタイムで表示されます。ロジクールの発表では、Yetiのキャラクターが声の状態を示すなど、見て楽しめる表示も紹介されています。
セットアップガイドによると、ホーム画面のガイドでは、声の状態を5つの画像(「最高」「ゲインが低い」「ゲインが高い」「クリッピング」「ミュート」)で知らせます。G HUBを使えば、ほかのマスコットを選んだり、自分の画像をアップロードしてオリジナルのマスコットを作ったりもできます。[パターン]を選ぶと拾う範囲とオートトラッキングの動きを、[ヒストグラム]を選ぶと過去数秒間のレベルの変化を確かめられます。ホーム画面の左上には現在のゲイン、右上には選んでいるプリセットが常に表示されます。
画面は180度反転でき、ブームアームに逆向きに取り付けて使うこともできます。輝度の調整や、一定時間操作がないと画面を消すスリープの設定もあります。表示言語には日本語も含まれています。
P1~P5の設定内容
本体には5つのプリセットがあり、セットアップガイドで中身が説明されています。
| プリセット | 内容 |
|---|---|
| P1:デフォルト | ノイズリダクション レベル2、オートトラッキングとオートゲインがオン |
| P2:Yeti クラシック | ノイズリダクション オフ、オートゲイン オフ、ステレオパターン |
| P3:ゲーミング | ノイズリダクション レベル3、オートゲイン オン、オートトラッキング オン |
| P4:ポッドキャスト | ノイズリダクション レベル1、オートゲイン オン、単一指向性パターン |
| P5:空 | G HUBで作った独自のプリセットを保存できる |
P1~P4はいつでも上書きできます。プリセットには、オートゲインか手動かの設定も含まれるので、切り替えるときはゲインの設定も見ておくよう案内されています。
手動ゲインとヘッドホンモニター
手動ゲインを選ぶと、ノブを回してゲインを調節します。ふだんの声で話しながら、画面の灰色のターゲットゾーンに合わせて、レベルを-18~-6の間に保つのが目安です。
3.5mmのヘッドホン端子で自分の声を聞くとき、標準モードでは20ミリ秒の遅延が生じます。リアルタイムモードにすると遅延はなくなりますが、ヘッドホンで聞こえる音のノイズリダクションはオフになります。どちらのモードでも、相手に届く音には影響しません。サイドトーンで、ヘッドホンに返す自分の声の量も調整できます。
使う前の準備と価格
パソコンの設定
セットアップガイドでは、Windowsではサウンド設定で「オーディオ機能拡張」を無効にするよう案内しています。Macでは、プライバシー設定でYETI 2へのアクセスを許可します。高度な機能を使うにはG HUBソフトウェアが必要になる場合があり、ロジクールのWebサイトからダウンロードします。
付属品と設置
付属品は、スタンド付きのマイク本体、USB-C – USB-Aケーブル(1.8m)、ゴム製ストッパーです。ケーブルはマイク側がUSB-Cの着脱式です。最大消費電力は2.5W、待機時は0.1Wで、USBからの電源だけで動きます。動作温度は5~35℃です。
サポートページの仕様表によると、本体の素材にはスチール、アルミニウム合金、再生プラスチック(PCR ABS)、シリコン、EVAが使われています。ヘッドホン出力の数字は、インピーダンス32Ω、出力15mW(32Ω)、周波数特性20Hz~20kHz(-3dB)、SN比70dBA(0.1mWから)、歪率0.025%(0.1mW/32Ω)です。手元のヘッドホンで自分の声を確かめながら話す、モニター用の端子という位置づけです。
パッケージのサイズは幅156×奥行148×高さ237mm、重量は1,607gです。設置する机のスペースは、マイク本体の幅110mm・奥行125.26mmが目安になります。
価格と買える場所
ロジクールオンラインストアの価格は28,930円です。記事作成時点のAmazon.co.jpでは、ブラックとホワイトがどちらも26,300円で販売されていました。価格は変わりやすいので、購入前に最新の表示を見てください。ロジクールの発表では、ロジクール公式オンラインストアのほか、Amazon、ロジクール公式ストア楽天市場店、ロジクール公式ストアYahoo!ショッピング店の製品ページが案内されています。
YETI 2のよくある質問
コンデンサーマイク?
ロジクールのサポートページの仕様表では、トランスデューサーの種類は「3 x 14 mm Condenser」(14mmのコンデンサー×3)です。ロジクールの発表でも、マイク内部に3つのカプセルを配置した新設計のカプセルアレイと紹介されています。
なお、ロジクールの日本語の報道発表ではダイナミックマイクとされていますが、日本語・英語のサポートの仕様表では「3 x 14 mm Condenser」です。資料によって表記が分かれているため、この記事では仕様表に合わせています。
G HUBがなくても使える?
USBでつなげばマイクとして使え、プリセットの切り替え、ノイズリダクション、信号クリーンアップのオンとオフは本体で操作できます。BLUE VO!CEの設定はマイク本体に保存され、ソフトウェアを起動していないときでも使えます。フィルターの細かい調整やカスタムEQ、P5への保存にはG HUBを使います。
ゲーム機やスマホでも使える?
サポートページの仕様表で対応しているのは、パソコンとノートパソコン(Windows、macOS)です。ゲーム機やスマートフォンは、対応機器としては挙げられていません。
YETI 2がおすすめな人
- 1人で配信やボイスチャットをする人
- マイクの設定に時間をかけず、オートで声を整えたい人
- キーボードやマウスの音を減らしたい人
- ソフトウェアを起動せずに、決めた設定で使いたい人
YETI 2は、ボイス近接センサーによる自動調整と、マイク本体で動くノイズリダクションやBLUE VO!CEを組み合わせたUSBマイクです。1人で話す使い方なら、オートの設定でも扱いやすい作りです。
ほかを選んだほうがいい人
2人以上で1本のマイクを囲んで話す人は、オートトラッキングの効果が出にくい使い方になります。重量は995gあるので、軽いブームアームに付ける場合は、耐えられる重さを先に見ておきましょう。対応機器はWindowsとmacOSのパソコンです。
まとめ|YETI 2は1人の配信やボイスチャットを自動で整えるマイク
ロジクールGのYETI 2は、14mmのコンデンサーを3つ並べたカプセルアレイと24bit/48kHzの録音に、ボイス近接センサーによるゲイン・EQ・指向性の自動調整、3段階のAIノイズリダクション、本体に保存できるBLUE VO!CEを組み合わせたUSBマイクです。8つの指向性パターンと5つのプリセットで使い分けもできます。1人で配信やボイスチャットをし、設定の手間を減らしたい人に向いた1本です。

自分で細かく設定しなくても、マイクが整えてくれるのがいいね。

そうだね。使い始める前に、Windowsならオーディオ機能拡張をオフにするのを忘れないでね。




