ドラレコは、映像がきれいでも肝心の相手が画面の外にいれば証拠を残せません。画角の広さを優先すると、暗いリア映像の白飛びや、駐車中の録画容量が気になります。
ユピテルの新型Y-115dsと旧型Y-115dは、まさに「範囲」と「見やすさ」が入れ替わった2台です。
新型はリアにもHDRが付き、駐車記録に動体検知が加わりました。旧型はフロント対角160度、リア対角150度で、新型の前155度・後130度より広く撮れます。型番が新しいY-115dsが、すべての項目で上位になったわけではありません。
結論は次のとおりです。
- 屋外駐車や月極駐車場が多く、当て逃げやいたずら対策を重視するならY-115ds
- 走行中の割り込み、交差点の横方向、後方の広い範囲を残したいならY-115d
- 駐車監視を使わないなら、旧型との価格差を画角より優先して判断
駐車中の録画を充実させたいならY-115ds、走行中の撮り逃しを減らしたいならY-115dがおすすめです。
※本記事には広告・アフィリエイトリンクを含みます。価格や在庫、付属品は変わるため、購入前に販売ページで最新情報をご確認ください。
事故が起きる場所で選ぶと答えが変わる
2台の違いを「新型対型落ち」で考えると迷います。車を守りたい時間帯を先に決めると、必要な性能が見えてきます。
走行中は、交差点の横から進入する自転車、隣の車線から割り込む車、斜め後ろへ離れていく相手まで画面へ入るかが大切です。前後の画角が広いY-115dは、横方向の情報を多く残せます。
駐車中は、常に広い映像を撮り続けるより、人や車の動きがあった場面を探しやすいほうが便利です。前後の映像変化を検知して記録するY-115dsなら、長時間の録画から怪しい瞬間を延々と探す負担を減らせます。
夜の立体駐車場やトンネル出口では、明るい部分と暗い部分が同居します。新型は前後HDRなので、旧型でHDRがなかったリア映像の白飛び・黒つぶれを抑えやすくなりました。
Y-115dsとY-115dの違いを比較表で確認
公式仕様をもとに、購入前に確認したい差をまとめました。
| 比較項目 | 新型Y-115ds | 旧型Y-115d |
|---|---|---|
| 発売時期 | 2026年8月 | 2023年4月 |
| フロント撮像素子 | 200万画素カラーCMOS | 200万画素カラーCMOS |
| リア撮像素子 | 100万画素カラーCMOS | 100万画素カラーCMOS |
| フロント記録解像度 | 1920×1080/1280×720 | 1920×1080/1280×720 |
| リア記録解像度 | 1280×720 | 1280×720 |
| フロント最大記録画角 | 対角155度・水平135度・垂直75度 | 対角160度・水平138度・垂直85度 |
| リア最大記録画角 | 対角130度・水平110度・垂直60度 | 対角150度・水平120度・垂直62度 |
| F値 | 前F1.8/後F2.4 | F2.45 |
| HDR | 前後 | フロントのみ |
| 駐車記録 | タイムラプス、動体検知 | タイムラプス |
| 駐車監視用オプション | 必要 | 必要 |
| フレームレート | 前後27.5コマ/秒、駐車時1コマ/秒 | 前27.5コマ/秒、後30コマ/秒、駐車時1コマ/秒 |
| 付属microSD | 16GB | 16GB |
| 対応microSD | 16~128GB | 8~128GB |
| SDカード定期フォーマット | 不要 | 不要 |
| 液晶 | 2.0インチ | 2.0インチ |
| 電源 | 12V車、電源直結コード付属 | 12V車、電源直結コード付属 |
| リアカメラケーブル | 約9m | 約9m |
| 本体サイズ | 前64×53×33mm/後58×直径25mm | 前64×49×32mm/後58×直径25mm |
| 本体重量 | 前約80g/後約21g | 前約69g/後約19g |
| 公式直販価格の例 | 23,100円 | 19,800円 |
価格はユピテル公式直販で確認できた通常価格の例です。会員価格やECモールの販売価格は変動します。
共通するのは、フロント200万画素のフルHD、リア100万画素のHD、GPS、Gセンサー、2.0インチ液晶、16GBのmicroSDカード、電源直結コードです。安全運転サポートやSDカードの定期フォーマット不要も引き継がれています。
価格差が3,000~4,000円程度なら、駐車監視を使う人は前後HDRと動体検知を備えたY-115ds、駐車監視を使わず広角を優先する人はY-115dを選ぶと目的に合います。
新型の画角は前5度、後20度狭くなった
数字の差が大きいのはリアです。Y-115dsは対角130度、Y-115dは対角150度。水平画角でも110度と120度の差があります。
広角の利点は、車体の真後ろだけでなく左右へ外れていく車や二輪車を長く映しやすい点です。複数車線の道路、合流、車線変更が多いなら、旧型の広さが役立ちます。前方も旧型が対角で5度、水平で3度広く、垂直方向は10度広くなっています。
ただし、画角が狭くなっただけで「改悪」とは言い切れません。同じ解像度なら、狭い範囲を写した映像では対象物が画面内で相対的に大きくなります。画面の端は広角レンズ特有のゆがみも出やすいため、広ければ必ずナンバーを読みやすいわけではありません。
実際の識別力は、レンズ、圧縮、明るさ、車との距離、速度差にも左右されます。画角は「何をフレームへ入れるか」、解像度やHDRは「入った対象をどう残すか」と分けて考えましょう。
130度でも真後ろの記録には使える
新型のリア対角130度は、後続車や追突時の状況を記録する用途には使えます。旧型より狭いからといって、後方カメラとして成り立たない数値ではありません。
違いが出やすいのは、斜め後ろの車が横へ抜ける場面や、駐車区画の隣を歩く人まで広く入れたい場面です。左右の撮影範囲を最優先するなら、リア150度のY-115dが有利です。
リアHDRは夜目ではなく「明暗差への強さ」
HDRは、明るさの異なる映像を使って白飛びと黒つぶれを抑える仕組みです。Y-115dsではフロントとリアの両方に搭載されました。
効果を期待しやすいのは、次のような場面です。
- 夜間に後続車のヘッドライトを正面から受ける
- 日中に暗いトンネルから明るい出口へ向かう
- 屋内駐車場から日差しの強い道路へ出る
- 夕方の西日がカメラへ入る
旧型はフロントだけHDRに対応するため、後続車のライトでリア映像の一部が白くなる場面には新型の改善が効きます。
ただし、HDR搭載と暗視カメラ搭載は同じではありません。公式の機能表ではY-115dsに「夜間鮮明記録」は付いていません。街灯のない道路を昼間のように明るく撮れる製品ではなく、明暗差が大きい場面で情報を残しやすくするモデルです。
前後とも夜間の映像をより重視するなら、同じユピテルでも上位機種を検討する余地があります。解像度や夜間性能まで比較したい場合は、WDT04KとWDT620dの違いも参考になります。
動体検知は「録画し続けない」から見返しやすい
Y-115dsの駐車記録は、タイムラプスと動体検知から選べます。動体検知では、前後カメラの映像が変化したときに約30秒のファイルを記録します。
人通りの少ない月極駐車場や、自宅前の駐車スペースと相性がよい方式です。動きがあった場面を中心に残すため、何時間もの早送り映像を最初から確認する手間を減らせます。
旧型のタイムラプスは1秒1コマで長時間を記録します。人や車が頻繁に通る場所では、動体検知が何度も反応する可能性があるため、流れを途切れず追いたいならタイムラプスにも利点があります。新型なら駐車場所に応じて両方式を使い分けられます。
動体検知は衝撃がなくても記録できる
当て逃げならGセンサーが衝撃を検知できますが、車体をのぞき込む、ドア周辺を触る、車の前を不審な人が行き来するといった行動では強い衝撃が起きない場合があります。
動体検知は映像の変化をきっかけにするため、衝撃だけに頼らず記録できます。いたずらや車上荒らしへの備えを厚くしたい人にとって、Y-115dsの実用的な進化です。
一方、木の枝、雨、影、通行人などでも映像は変化します。動体検知が「犯人だけを見分ける」わけではありません。カメラの向きや駐車環境によって不要な録画が増える点は理解しておきましょう。
駐車監視は別売りコードを買わないと使えない
本体に動体検知の機能があっても、Y-115dsを買っただけではエンジン停止後の駐車監視を始められません。別売りの駐車監視用電源直結コード「OP-VMU5M」が必要です。公式価格は6,600円なので、本体との合計は29,700円が目安になります。
旧型も駐車監視はオプションで、電圧監視機能付電源ユニット「OP-VMU01」などを追加します。本体価格だけを比べると、駐車監視まで含めた予算を見誤ります。
電源直結は、シガーソケットへ差すだけの取り付けではありません。車両のACC電源や常時電源へ配線する作業が必要です。内装の裏へ配線を通す前後2カメラなので、電装作業に慣れていなければ取付店へ依頼する費用も加えてください。
車両バッテリーへの負担も確認する
OP-VMU5Mはオフタイマーと車両バッテリーの電圧監視機能を備えますが、バッテリー上がりを完全に防ぐ保証ではありません。短距離走行が多い車、週末しか乗らない車、古いバッテリーでは負担が増えます。
長時間の駐車監視を続けたい場合は、車両バッテリーではなく別売りのマルチバッテリーを使う方法もあります。ただし本体より高い追加費用がかかるため、2万円台のドラレコへどこまで予算を足すかを先に決めておきましょう。
リアは100万画素・HDである点を見落とさない
両モデルとも「200万画素 FULL HD」と紹介されますが、フルHDなのはフロントです。リアは100万画素、1280×720のHD記録にとどまります。
後続車が近い追突やあおり運転の状況確認には使えますが、遠くのナンバーを後から拡大して鮮明に読む性能には限界があります。前後ともフルHDだと思って買うと、リア映像を見たときに期待との差が生まれます。
新型のリアHDRは白飛びや黒つぶれを抑える助けになりますが、画素数を増やす機能ではありません。リアの細部まで重視するなら、前後200万画素以上のモデルと比較してください。
16GBのmicroSDは「付属しているから十分」とは限らない
新旧とも16GBのmicroSDカードが付属し、最大128GBまで対応します。買ってすぐ録画を始められる反面、16GBでは古い常時録画が早めに上書きされます。
旧型の公式目安では、フロント1080P時の常時録画が約62分です。新型も前後2カメラで同容量のため、長距離ドライブの全行程を残す用途には16GBで余裕がありません。
事故が起きればイベント記録として保護されますが、接触に気づかなかった場面や手動保存を忘れた映像は上書きされる可能性があります。ドライブ旅行の記録も残したいなら、対応する高耐久64GBまたは128GBを用意すると安心です。
定期フォーマット不要でも、microSDカードそのものは消耗品です。エラー表示が出ていなくても、長期間使ったカードは定期的に交換し、必要な映像は早めにパソコンへ保存してください。
電源直結と9mケーブルは取り付け前に確認する
2台とも約4mの電源直結コードと約9mのリアカメラケーブルが付属します。ミニバンやSUVにも配線しやすい長さですが、車種や配線経路によって足りる長さは変わります。
リアゲートが開閉する車では、蛇腹部分へケーブルを通す作業が必要になる場合があります。カーテンエアバッグの近くへ配線を押し込むと、作動を妨げるおそれもあります。フロントカメラの位置だけでなく、リアまでの経路を決めてから取り付けましょう。
安全運転サポートを使う場合は、フロント基準位置の設定も必要です。前方車発進、車線逸脱、前方車接近の警告は初期状態ですべてオフで、天候や道路状況によって正しく働かない場合があります。運転を代わってくれる機能ではなく、補助として使います。
口コミは旧型の取り付けやすさを参考にできる
Y-115dsは発売から日が浅く、購入者レビューはまだ十分に蓄積していません。旧型の口コミを新型の実体験として紹介するのは避けるべきです。
Y-115dは、前後2カメラの国内メーカー品として価格が手頃、フロント本体が小さく視界を妨げにくい、フォーマットの手間がない点を評価する声が見られます。電源直結のため、シガーソケットを塞がない点も好評です。
不満として確認したいのは、ACC電源を取る取り付け作業、16GBカードの録画時間、リア100万画素です。新型も電源方式、カード容量、リア解像度を引き継いでいるため、同じ注意点が残ります。
口コミを見るときは、映像の感想だけでなく車種も確認してください。リアガラスの傾き、スモークの濃さ、熱線の位置が違えば、同じカメラでも後方映像の見え方が変わります。
価格差は駐車監視を使うかで判断する
公式直販価格の例は、Y-115dsが23,100円、Y-115dが19,800円です。差は3,300円ですが、ECモールではセールや在庫状況によって逆転する可能性があります。
3,000円前後の差で動体検知とリアHDRを追加できるなら、駐車監視を使う人には新型の利点があります。駐車監視を使わない人にとって、動体検知は購入後も使わない機能です。リアHDRへ差額を出すか、旧型の広い画角を取るかで決められます。
価格差ごとの目安は次のとおりです。
旧型は在庫が減ると価格が上がる場合があります。新旧を別の日に見た価格ではなく、購入する日に本体と駐車監視用オプションの合計を比べてください。
Y-115dsがおすすめな人
Y-115dsがおすすめなのは、走行中の横幅より、リアの明暗差と駐車中の見返しやすさを重視する人です。
- 月極駐車場や屋外駐車で当て逃げが心配
- 衝撃が出にくいいたずらや不審者の動きも記録したい
- 後続車のヘッドライトによる白飛びを抑えたい
- タイムラプスと動体検知を駐車場所で使い分けたい
- 新旧の価格差が3,000円前後に収まっている
別売りの駐車監視用電源コードと取付費まで予算に入れられるなら、Y-115dsがおすすめです。
Y-115dがおすすめな人
Y-115dがおすすめなのは、走行中の広い範囲を残し、購入費も抑えたい人です。
- 交差点や複数車線で左右の状況を広く写したい
- リア対角150度の撮影範囲を優先する
- 駐車監視は使わない、またはタイムラプスで足りる
- HDRはフロントだけでも困らない
- 旧型が新型より5,000円以上安い
動体検知を使わず、画角の広さに魅力を感じるならY-115dで十分です。
よくある質問
Y-115dsの駐車監視は標準装備ですか?
機能は本体にありますが、駐車監視を動かすには別売りの駐車監視用電源直結コード「OP-VMU5M」などが必要です。付属の電源直結コードだけでは、エンジン停止後の動体検知を使えません。
動体検知は前後のどちらで使えますか?
Y-115dsはフロントとリアの両方で映像の変化を検知し、記録します。記録ファイルは約30秒です。人だけを識別する機能ではないため、車、木の枝、影などでも反応する可能性があります。
Y-115dsは前後ともフルHDですか?
前後フルHDではありません。フロントは200万画素・1920×1080のフルHD、リアは100万画素・1280×720のHDです。Y-115dも同じ構成です。
新型で画角が狭くなったのは故障や表記ミスですか?
公式仕様どおりです。Y-115dsは前155度・後130度、Y-115dは前160度・後150度です。新型は撮影範囲が狭い代わりに、前後HDRと動体検知を備えます。
シガーソケットへ差すだけで取り付けられますか?
両モデルとも付属するのは車両電源直結コードです。シガープラグコードは付属しません。簡単な着脱を望む場合は対応する別売りコードを確認し、駐車監視を使うなら必要な電源部品を別途用意します。
スマートフォンで録画を確認できますか?
無線LANやスマートフォン連携には対応していません。本体の2.0インチ液晶か、microSDカードを取り出してWindowsパソコンで確認します。
16GBのmicroSDカードを大容量へ交換できますか?
交換できます。新型は16~128GB、旧型は8~128GBのClass 10以上に対応します。ドラレコは書き込みを繰り返すため、対応条件を満たす高耐久カードを選んでください。
まとめ:駐車中は新型、走行中の広さは旧型
Y-115dsは、リアHDRと駐車時の動体検知を加えた新型です。暗い駐車場で後続車のライトや出入口の明暗差が気になる人、当て逃げやいたずらの確認をしやすくしたい人に合います。
Y-115dは、フロント対角160度・リア対角150度の広い撮影範囲が魅力です。新型より前後の画角が広いため、走行中の横方向まで残したい人には型落ちでも選ぶ理由があります。
忘れてはいけないのは、両モデルともリアが100万画素のHDで、駐車監視には別売りオプションが必要な点です。本体価格だけでなく、電源部品、取付費、大容量microSDカードまで含めて比べましょう。
月極駐車場や屋外駐車が多いならY-115ds、走行中の広角撮影と価格を優先するならY-115dがおすすめです。


