生ごみ処理機は、処理量が多いだけでは続きません。
調理台から遠ければ、三角コーナーへ一晩置いてしまう。吊戸棚にふたが当たれば、投入するたびに本体を引き出す。数センチの置きにくさが、夏の臭いとコバエをキッチンへ戻します。
新しいReencle Basicは、Reencle Primeと同じ1日最大1.7kgを処理しながら、希望小売価格を11,000円抑えたモデルです。消費電力も52Wから40Wへ下がりました。
結論からいうと、一般的な共働き家庭にはReencle Basicがおすすめです。最大処理量、推奨処理量、約24時間で分解する仕組み、4層脱臭は共通。安く、省電力で、ふたを開けた高さも8.8cm低くなっています。
Reencle Primeがおすすめなのは、奥行きの浅い場所へ置く人、クリームホワイト以外の色が欲しい人、2dBでも静かなモデルを選びたい人です。 すでに実績と口コミが積み上がっており、購入前にレンタルで試せる点も安心材料になります。
ただし、「BasicはPrimeよりコンパクト」という一言だけで決めると失敗します。Basicは低くて幅が狭いものの、奥行きは長いからです。本記事では処理性能だけでなく、ふたを開ける空間、年間電気代、臭いを抑える使い方、補助金まで比べます。
※本記事には広告リンクが含まれています。価格や在庫は変わるため、購入前に販売ページでご確認ください。
まずメジャーを持つ。横幅より「ふたを開けた高さ」が分かれ道
生ごみ処理機は、炊飯器のように使うときだけふたを開ける家電ではありません。野菜の皮、魚の骨、食べ残しが出るたびに開けます。
設置前に測りたいのは、本体サイズではなく使用中のサイズです。
| 測る場所 | Reencle Basic | Reencle Prime | 差 |
|---|---|---|---|
| 幅 | 30.4cm | 33.1cm | Basicが2.7cm狭い |
| 奥行き | 33.9cm | 30.5cm | Basicが3.4cm長い |
| 本体の高さ | 43.8cm | 46.7cm | Basicが2.9cm低い |
| ふたを開けた高さ | 64.2cm | 73cm | Basicが8.8cm低い |
数字を見ると、Reencle Basicはすべての方向で小さくなったわけではありません。本体を箱として見た容積は小さくなっていますが、設置面積は両機でほぼ同じです。
吊戸棚やカウンター下ならBasicが収まりやすい
ふたを開けた高さは、Reencle Basicが64.2cm、Reencle Primeが73cmです。
高さ70cmの空間へ置く場合、Primeはふたを全開にできません。Basicなら約5.8cmの余裕が残ります。収納棚の下やカウンター下へ入れたい家庭では、8.8cm差が毎日の使いやすさを変えます。
実際には、排熱や出し入れのための余白も必要です。製品寸法ぴったりではなく、取扱説明書にある周囲の空間を確保してください。
奥行き30cm前後の棚ではPrimeが有利
Reencle Basicは奥行き33.9cm、Reencle Primeは30.5cmです。Basicのほうが3.4cm前へ出ます。
通路の狭いキッチン、奥行きの浅いラック、引き戸の近くでは3.4cmが邪魔になる場合があります。「Basic=省スペース」と決めつけず、前後方向まで測りましょう。
おすすめの設置確認は、床や棚へマスキングテープで外形を貼る方法です。新聞紙でも構いません。ごみを持ってシンクから移動し、ふたを開け、スコップで中身を取り出す動作まで試すと、カタログ寸法では分からない窮屈さを見つけられます。
Reencle BasicとReencle Primeの違いを比較表で確認
新旧はどちらも、微生物と熱を使うハイブリッド式です。生ごみを入れるたびに処理を開始でき、処理物は毎回捨てず、たまった段階で取り出します。
| 比較項目 | Reencle Basic | Reencle Prime |
|---|---|---|
| 処理方式 | ハイブリッド式 | ハイブリッド式 |
| 1日最大処理量 | 1.7kg | 1.7kg |
| 1日推奨処理量 | 1kg | 1kg |
| 分解時間の目安 | 約24時間 | 約24時間 |
| 減量率 | 約97% | 約97% |
| 脱臭 | 4層脱臭システム | 4層脱臭システム |
| 消費電力 | 40W | 52W |
| 月の電気代目安 | 約890円 | 約1,160円 |
| 運転音 | 27dB以下 | 25dB以下 |
| サイズ | 幅30.4×奥行33.9×高さ43.8cm | 幅33.1×奥行30.5×高さ46.7cm |
| ふたを開けた高さ | 64.2cm | 73cm |
| 重量 | 約8.9kg | 約9.1kg |
| カラー | クリームホワイト | ホワイト、ブラック |
| 保証 | 1年 | 1年 |
| 希望小売価格 | 99,000円 | 110,000円 |
| 価格差 | 11,000円安い | 11,000円高い |
処理能力を決める1.7kgと1kgは共通です。Basicの名前から単身・少人数向けに見えますが、メーカーはどちらも1人から7人家族までを想定しています。
Basicは「安いのに同じ量」ではなく、過剰だった部分を削ったモデル
生ごみ処理機で最初に確認したいのは、1日の処理量です。夕食後に入りきらなければ、残った生ごみから臭いが出ます。
Reencle BasicとReencle Primeは、ともに最大1.7kg、推奨1kgです。最大値だけでなく推奨値まで同じなので、一般家庭の処理能力を落として価格を下げた製品ではありません。
公式発表では、日本人1人あたりの平均的な生ごみ排出量を約230g/日としており、1.7kgは約7人分に相当します。ただし、毎日1.7kgを投入し続ける前提ではなく、日常は推奨1kgを目安にしましょう。
最大1.7kgは「一度に1.7kg入れてよい」という意味ではない
バイオ式は、ヒーターで一気に焼き切る仕組みではありません。微生物が分解できる速さとのバランスが大切です。
休日にまとめて料理し、野菜くずを一度に大量投入すると、内部の水分や温度が崩れる場合があります。推奨量を超える日が続けば、分解の遅れや臭いにつながります。
大きな皮や長い繊維は刻み、水分を切り、数回に分けて投入するほうが安定します。大家族でも1日の生ごみが1kg前後ならBasicで足ります。1.7kgを日常的に超える家庭は、Primeへ上げても処理量は増えないため、さらに大容量の機種を検討してください。
生ごみの量や処理方式から選び直したい人は、かでくらの「生ごみ処理機のコスパ最強ランキング」も参考になります。乾燥式や粉砕式を含め、初期費用、処理力、臭い、ランニングコストを横断して比べられます。
電気代は月270円差。Basicは買った後も安い
消費電力はReencle Basicが40W、Reencle Primeが52Wです。24時間運転した場合の公表目安は、Basicが月約890円、Primeが月約1,160円となっています。
差は月約270円、年間では約3,240円です。
| 使用期間 | 電気代の差(目安) |
|---|---|
| 1カ月 | 約270円 |
| 1年 | 約3,240円 |
| 3年 | 約9,720円 |
| 5年 | 約16,200円 |
Basicは購入時に11,000円安いうえ、使い続けても電気代を抑えられます。5年使うと、購入価格と電気代の合計差は約27,200円です。
計算は電力料金目安単価31円/kWhを使った公表値が基準です。実際の電気代は契約プラン、室温、投入量、運転状況で変わります。
40W×24時間で単純計算すると数字がずれる理由
40Wを24時間、30日ずっと消費すると仮定した単純計算は、約893円です。公表目安の約890円とほぼ一致します。
生ごみを入れていない時間も、微生物が活動できる環境を保つため基本的に通電します。使う日だけコンセントを挿す家電ではありません。
旅行などで長期間使わない場合の扱いは、バイオフレークの状態に関わります。自己判断で電源を切る前に、取扱説明書やメーカーサポートへ確認してください。
臭いは両機とも4層対策。ただし「無臭」を買う家電ではない
両機は、専用バイオフレーク、高濃度イオン酸化触媒を使う排気フィルター、活性炭フィルター、脱臭装置を組み合わせた4層脱臭システムを備えます。排気ダクト工事は不要です。
キッチンへ置きやすい設計ですが、臭いが一切発生しないとは限りません。
ふたを開けた瞬間は内部の空気が出ます。使い始め、過剰投入、水分過多、フィルターの劣化、微生物の状態によって、発酵臭や土に近い臭いを感じる場合があります。
夏の生ごみ臭を減らす鍵は、その日のうちに入れること
生ごみの強い臭いは、処理機へ入れる前の放置中にも生まれます。
夕食後のごみを翌朝までシンクへ置けば、処理機の脱臭性能が高くても、その間の臭いとコバエは防げません。調理中に出た野菜くずや食べ残しを、その日のうちに投入する習慣が必要です。
シンク横へ置けるなら、Reencle Basicの小型化はスペック以上に役立ちます。離れた納戸へ置くより、数歩で投入できる場所のほうが使い続けやすいからです。
臭いが強くなったときに見直す順番
臭いを感じたら、香りで隠す前に内部の状態を確認しましょう。
- 1日の推奨量1kgを超えていないか
- 汁物や水分の多いごみをそのまま入れていないか
- 投入できない物や分解しにくい物が混ざっていないか
- 活性炭フィルターの交換時期を過ぎていないか
- バイオフレークの状態が説明書どおりか
魚介類や大量の柑橘類など、食品によって分解の進み方は変わります。投入できる物の範囲は仕様更新もあり得るため、古い口コミではなく最新の公式リストを確認してください。
Primeの25dBは静か。ただし2dB差だけで11,000円は決めにくい
運転音はReencle Basicが27dB以下、Reencle Primeが25dB以下です。数値上はPrimeが2dB静かです。
どちらも静音性を重視した設計で、冷蔵庫より静かな水準とうたっています。2dB差は測定条件や設置場所の反響にも左右され、日中のキッチンでは気づきにくい可能性があります。
差が気になりやすいのは、ワンルーム、寝室に近いキッチン、夜勤明けに昼間眠る家庭です。音へ敏感ならPrimeの実機をレンタルし、撹拌が始まる瞬間も確認するのがおすすめです。
床や棚が振動すると、公表値が小さくても音が響きます。水平で安定した場所へ置き、がたつきがないか確かめてください。防振マットを使う場合は、吸排気や安全性を妨げない製品を選びましょう。
補助金が使えれば、Basicは5万円台になる場合もある
生ごみ処理機は、自治体の購入費補助を受けられることがあります。仮に購入額の3分の1、上限30,000円が支給される制度なら、99,000円のBasicは実質69,000円です。
自治体ごとに条件は大きく異なります。
- 購入前の申請が必要か
- ハイブリッド式やバイオ式が対象か
- インターネット通販で買った製品も対象か
- 領収書、保証書、型番が分かる書類を用意できるか
- ポイントやクーポンを差し引いた金額で計算するか
- 堆肥を自宅で活用する条件があるか
- 申請予算が残っているか
買った後では申請できない自治体もあります。注文ボタンを押す前に、市区町村名と「生ごみ処理機 補助金」で検索し、環境課や清掃担当部署の最新要項を確認してください。
かでくらの「PPC-15とPPC-11の違い」でも、助成金を申し込む際の確認項目を整理しています。補助金を使い、初期費用を抑えたい人はあわせて確認しておきましょう。
Reencle Basicがおすすめな人
Reencle Basicがおすすめなのは、次のような人です。
- 1日1kg前後までの生ごみを処理したい
- 夫婦2人から子育て世帯で、夏の臭いやコバエを減らしたい
- 吊戸棚やカウンターの下へ置きたい
- 本体価格と毎月の電気代を抑えたい
- クリームホワイトで問題ない
- 発売直後でも、共通する処理性能を優先したい
処理量と脱臭性能を落とさず、価格、消費電力、高さを削ったのがBasicです。奥行き33.9cmを確保できるなら、一般家庭はBasicを選ぶのがおすすめです。
Reencle Primeがおすすめな人
Reencle Primeがおすすめなのは、次のような人です。
- 奥行き30.5cm前後の浅い棚へ置きたい
- ブラックを選びたい
- キッチンと寝室が近く、静音性を少しでも優先したい
- 長期間の口コミや販売実績を判断材料にしたい
- 購入前にレンタルで生活へ合うか試したい
Primeは処理量が多い上位機ではありません。Basicより奥行きが短いこと、25dB以下の静音性、色と実績に11,000円をかけるモデルです。
設置場所が広く、クリームホワイトでよく、2dB差を求めないならPrimeにこだわらなくても大丈夫です。
よくある質問
Reencle BasicとReencle Primeの処理量は同じですか?
どちらも1日最大1.7kg、推奨1kgです。Basicは小型・低価格ですが、公式仕様上の処理量はPrimeから減っていません。
最大量を毎日まとめて投入するのではなく、内部の状態を見ながら推奨量を目安に分けて入れてください。
本当に臭いはしませんか?
両機とも4層脱臭システムを備えますが、無臭を保証するものではありません。ふたを開けたとき、使い始め、過剰投入、水分過多、フィルター劣化時には発酵臭や土のような臭いを感じる場合があります。
腐敗したごみを後から入れるより、生ごみが出た段階で投入するほうがキッチンの臭いを抑えやすくなります。
電源は24時間入れたままですか?
微生物が活動できる環境を保ちながら処理するため、基本的には継続して稼働させる家電です。旅行などで長く使わないときは、電源を抜く前に取扱説明書の休止方法を確認してください。
処理後の堆肥を使う庭がなくても買えますか?
処理物は家庭菜園やプランターへ活用できるほか、自治体の分別ルールに従って可燃ごみとして処分する方法もあります。
補助金には堆肥の自家利用を条件とする自治体があるため、庭がない家庭は申請要項を先に確認しましょう。
活性炭フィルターやバイオフレークは共通ですか?
Basic用とPrime用の活性炭フィルターは、公式ストアで別商品として案内されています。見た目や価格が近くても、対応機種を確認して購入してください。
バイオフレークの交換や追加方法も、内部の状態を見ずに自己判断せず、説明書とメーカー案内に従いましょう。
Basicは発売直後でも買って大丈夫ですか?
処理方式や最大処理量、脱臭の仕組みはPrimeと共通します。ただし、Basic固有の耐久性や長期使用時の口コミは、これから増えていく段階です。
初期不良や長期耐久を重視するなら保証内容を確認し、販売実績のあるPrimeも候補に残してください。
まとめ:処理力で迷う必要はない。置き場所が決まれば答えが出る
Reencle BasicとReencle Primeは、最大1.7kg、推奨1kg、約24時間の分解、約97%の減量、4層脱臭が共通です。
処理力は同じなので、家族の人数だけでPrimeへ上げる必要はありません。
ふたを開けた高さ64.2cm、奥行き33.9cmが設置場所へ収まるなら、11,000円安く、月の電気代も約270円抑えられるBasicがおすすめです。
奥行きを3.4cm短くしたい、ブラックを選びたい、25dB以下の静音性や長期の口コミを優先したい人にはPrimeがおすすめです。
購入前に、シンクから設置場所まで生ごみを運び、ふたを開ける動作を再現してみてください。毎日迷わず投入できる場所へ置けるモデルが、夏のごみ箱を本当に変えてくれます。



