ソニーのウォークマンZXシリーズに、新型の「NW-ZX900」が加わります。ソニーのニュースリリースによると、発売は2026年11月27日の予定で、価格はオープン価格、市場推定価格は215,000円前後です。記憶容量は64GBです。
ソニーはこのリリースの中で、NW-ZX900の比べる相手(従来機種)として「NW-ZX707」をはっきり挙げています。この記事では、ソニーのニュースリリースと製品ページ(新型は特長ページ、旧型は仕様表)をもとに、2機種の違いと選び方をまとめます。
NW-ZX900はまだ発売前の製品です。この記事は実機を使った感想ではなく、ソニーが公開している情報を整理したものです。新型の詳しい仕様表(寸法・質量・出力など)は、ソニーの製品ページでまだ公開されていないため、その項目は旧型の数字だけを載せています。

ZXの新しいウォークマンが出るんだね。いまのNW-ZX707とどこが違うの?

大きいのは、本体の裏側の素材と電源まわり、それに再生時間だよ。ソニーが従来機種と比べて書いているところを中心に見ていこう。
NW-ZX900とNW-ZX707の違いを一覧で
ソニーのニュースリリースと製品ページで、新旧の違いとして読み取れる項目を表にまとめます。新型の欄は発表とNW-ZX900の特長ページ、旧型の欄はNW-ZX707の仕様表の値です。
| 項目 | NW-ZX900(新型) | NW-ZX707(旧型) |
|---|---|---|
| 発売 | 2026年11月27日予定 | 発売済み(従来機種) |
| 価格 | オープン価格(市場推定価格215,000円前後) | — |
| リアシャーシ | 金メッキ無酸素銅 | アルミ |
| メインシャーシ | 総削り出しアルミ | — |
| 連続再生(バランス接続・MP3 128kbps) | 最大約40時間(従来機種比 約66%向上) | 約24時間(W.ミュージック)/約21時間(ほかの音楽アプリ・オフラインモード) |
| 96kHz FLACの再生時間 | 最大38時間(特長ページ) | 約23時間(バランス標準ジャック、W.ミュージック) |
| 内蔵メモリー(使える容量) | 64GB(約33GB) | 64GB(約47GB) |
| ディスプレイ | 5インチ | 5.0型 HD(1280×720ドット) |
| Bluetoothの主なコーデック | LDAC、aptX Adaptive(特長ページ) | SBC、AAC、LDAC、aptX、aptX HD |
| USB | USB Type-C(USB 3.2 Gen1) | USB Type-C(USB 3.2 Gen1) |
ひと言でまとめると、NW-ZX900は「WM1シリーズの部品と技術をZXに持ち込み、再生時間を大きく伸ばした新型」です。一方で、内蔵メモリーのうち実際に使える容量は、旧型の約47GBから新型は約33GBに減っています。
新型NW-ZX900で進化するポイント
リアシャーシをアルミから銅へ
ソニーのニュースリリースによると、NW-ZX900は総削り出しアルミのメインシャーシに、金メッキを施した無酸素銅(OFC)のリアシャーシを組み合わせています。従来機種のNW-ZX707では、リアシャーシにアルミを使っていました。ソニーは、この組み合わせで力強くクリアな音を実現したと説明しています。
WM1シリーズの新型2機種(NW-WM1ZM3とNW-WM1AM3)も、同じくリアシャーシを金メッキ無酸素銅に変えています。上位のシリーズと同じ考え方の筐体を、ZXの価格帯に持ってきた形です。
バッテリーと電源の部品
電源部には、音楽信号の急な変化にも対応する大容量の高音質バッテリーを、WM1シリーズと共通で搭載しています。バッテリーからの電源ケーブルにはOFCを使い、これはZXシリーズとして初めての採用です。
さらに、ZXシリーズでは初となる超低ノイズLDOレギュレータを搭載しました。ソニーは、次世代の低誘電率基板や新しいプラットフォームと組み合わせて、電源とオーディオ回路のノイズを抑えるとしています。特長ページでは、LCフィルターに平角導体を使った大型8mmコイルを採用したことも紹介されています。
水晶発振器とS-Master HX
クロックには、水晶片の電極を金蒸着で形成した超低位相ノイズ水晶発振器を採用しています。WM1シリーズでも使っている部品で、ZXシリーズでは初めてです。ソニーは、楽器の分離感や低音の量感が向上したと説明しています。
ソニー独自のフルデジタルアンプ「S-Master HX」には、新たに「先読み型ノイズシェーパー」を搭載しました。量子化ノイズを先読みして処理することで、クリアでスピード感のある音を再現するとしています。ニュースリリースでは、効果の異なる3タイプの設定から選べるのはWM1シリーズの2機種と書かれているので、NW-ZX900の設定の細かさは製品の仕様表が出てから見ておきましょう。
約40時間の連続再生
NW-ZX900は、「W.ミュージック」やストリーミングサービス、ダウンロードサービスを使うときに、最大約40時間の連続再生ができます。ソニーは、従来機種より連続再生時間が約66%向上したとしています。条件は、バランス接続でMP3 128kbpsを再生し、ストリーミングサービスはオフラインモードで使ったときです。
旧型のNW-ZX707の仕様表では、同じバランス接続・MP3 128kbpsで、W.ミュージックが約24時間、ほかの音楽アプリ(オフラインモード)が約21時間でした。特長ページによると、新型は96kHzのFLACハイレゾ音源も最大38時間再生でき、旧型の約23時間(バランス標準ジャック)より長くなります。

40時間ももつなら、充電の回数がかなり減りそうだね。

数字の上ではそうだね。ただ、どれもソニーの測定条件での値だから、音量や使うアプリで変わることは頭に入れておこう。
ストリーミングとワイヤレスの音質機能
NW-ZX900はAndroid OSとWi-Fiに対応し、ストリーミングサービスやダウンロードサービスを本体から直接使えます。PCM音源を11.2MHz相当のDSD信号に変換する「DSDリマスタリングエンジン」は、有線接続のときに「W.ミュージック」以外の音楽アプリでも使えるようになりました。
圧縮音源をAI技術で高音質にアップスケールする「DSEE Ultimate」は、ワイヤレス接続のときやストリーミングサービスを使うときにも適用できます。特長ページでは、BluetoothのコーデックとしてLDACとaptX Adaptiveへの対応が紹介されています。旧型の仕様表に並ぶコーデックは、SBC、AAC、LDAC、aptX、aptX HDです。
再生できる音源と端子
特長ページによると、NW-ZX900は11.2MHzのDSDネイティブ再生と、PCM 384kHz/32bitの再生に対応しています。ヘッドホン端子は4.4mmのバランス接続に対応し、付属品にはステレオミニとバランス標準の端子キャップが並んでいます。USB Type-CポートはUSB 3.2 Gen1に対応し、SDカードスロットも備えています。
パッケージには、プラスチックを使わない包装を採用しています。また、テイラーメイドのイヤホン「Just ear」では、WM1シリーズの最上位機NW-WM1ZM3の音質設計者が協力したチューニングモデルが、12月上旬に発売予定と発表されています。
旧型NW-ZX707の仕様と買い方
寸法・出力・充電時間
ソニーの製品ページにあるNW-ZX707の仕様表から、主な数字を抜き出します。NW-ZX900の寸法・質量・ヘッドホン出力は、ソニーの仕様表が公開されてから比べられるようになります。
| 項目 | NW-ZX707(旧型) |
|---|---|
| 内蔵メモリー | 64GB(使える容量 約47GB)+microSDカード |
| ディスプレイ | 5.0型(12.7cm)、HD(1280×720ドット) |
| 外形寸法(幅×高さ×奥行) | 72.0×131.5×16.9mm |
| 質量 | 約227g |
| ヘッドホン実用最大出力(JEITA 16Ω) | ステレオミニ 50mW+50mW/バランス標準 230mW+230mW(ハイゲイン出力時) |
| 充電時間 | 約3.5時間(満充電) |
| 対応ファイル(主なもの) | FLAC・WAV 最大384kHz、DSD 最大11.2896MHz |
使える容量の差に注意
新旧とも内蔵メモリーは64GBですが、ソニーの製品ページで「実際に使用可能な容量」は、NW-ZX900が約33GB、NW-ZX707が約47GBです。新型は、本体に入れておける音楽ファイルの量が約14GB少なくなります。
どちらもmicroSDカードを使えるので、ハイレゾ音源をたくさん持ち歩く人はカードと組み合わせることになります。本体だけで済ませたい人は、この差を先に知っておくと選びやすくなります。たとえば仕様表の目安では、旧型の64GBモデルにFLAC 96kHz/24bitの曲を入れた場合の最大記録曲数は約350曲です。新型は使える容量が少ない分、同じ形式なら入る曲数も少なくなると考えておきましょう。
旧型を新品で買える場所
記事作成時点では、Amazon.co.jpのNW-ZX707の販売ページで新品の出品が見当たらず、中古品のみでした。旧型を新品で手に入れたい場合は、販売店ごとに新品か中古か、保証がどうなっているかをよく見てください。
新型のNW-ZX900は、記事作成時点でAmazon.co.jpが予約価格214,500円で予約を受け付けていました。価格や出品の状況は日々変わるため、購入前に各販売店で最新の表示を見てください。
ZX900とZX707のよくある質問
NW-ZX900はいつ発売?
ソニーのニュースリリースでは、2026年11月27日発売予定です。価格はオープン価格で、市場推定価格は215,000円前後とされています。
画面の大きさは変わる?
ソニーの特長ページでは、NW-ZX900は大型5インチのディスプレイと紹介されています。旧型のNW-ZX707の仕様表は5.0型です。同じ日に発表されたWM1シリーズの2機種は5.5インチに大きくなりましたが、ZXは大きさがそろっています。
旧型のNW-ZX707からの買い替えは必要?
再生時間を伸ばしたい人と、WM1シリーズゆずりの部品に魅力を感じる人には、買い替えの理由があります。いまのNW-ZX707の電池もちと音に満足していて、本体の使える容量を大事にしたい人は、急いで替える必要はありません。
結局、おすすめはどっち?
かでくらの見立てでは、これから買うなら新型のNW-ZX900です。WM1シリーズと共通のバッテリーや水晶発振器、金メッキ無酸素銅のリアシャーシを取り入れ、連続再生時間は約66%伸びます。旧型のNW-ZX707は、本体の使える容量が大きく、状態の良い品を手ごろな価格で見つけられる場合の選択肢です。
NW-ZX900がおすすめな人
- ストリーミングを長時間聴くので、再生時間を重視したい人
- WM1シリーズゆずりの部品や筐体に魅力を感じる人
- aptX Adaptive対応のワイヤレスイヤホンも使いたい人
- 発売日まで待てる人
NW-ZX900は、ZXシリーズの大きさのまま、電源・クロック・筐体をWM1シリーズに近づけた新型です。連続再生は最大約40時間で、外で長く聴く人ほど違いを感じやすい部分です。発売前なので、届くまでの期間と予約の条件は販売店で見ておきましょう。
NW-ZX707がおすすめな人
- 本体の使える容量(約47GB)を大事にしたい人
- いま手に入る在庫から選びたい人
- 新型ほどの予算をかけたくない人
NW-ZX707は、使える容量が約47GBで、新型より約14GB多い旧型です。記事作成時点ではAmazonで新品の出品が見当たらなかったので、新品で買うのか中古で買うのか、保証の内容まで含めて選んでください。
まとめ|NW-ZX900とNW-ZX707は再生時間と銅シャーシで新型を
ソニーのNW-ZX900は、旧型NW-ZX707のアルミのリアシャーシを金メッキ無酸素銅に変え、WM1シリーズと共通のバッテリー、OFCの電源ケーブル、超低ノイズLDOレギュレータ、超低位相ノイズ水晶発振器を取り入れた新型です。連続再生は最大約40時間に伸びる一方、使える容量は約33GBに減ります。2026年11月27日の発売予定に合わせて、再生時間を取るなら新型、容量と価格を取るなら旧型が選びどころです。

長く聴くなら新型、容量を取るなら旧型だね。

そうだね。新型の仕様表が出たら、大きさや重さも見比べてから決めよう。




