ソニーのウォークマンWM1シリーズの最上位機に、新型の「NW-WM1ZM3」が登場します。ソニーのニュースリリースによると、発売は2026年11月27日の予定で、価格はオープン価格、市場推定価格は655,000円前後です。カラーはゴールドで、記憶容量は256GBです。新たな“Signature Series(シグネチャーシリーズ)”のフラッグシップモデルと位置づけられています。
ソニーはこのリリースの注記で、NW-WM1ZM3の従来機種として「NW-WM1ZM2」をはっきり挙げています。この記事では、ソニーのニュースリリースと製品ページ(新型は特長ページ、旧型は仕様表)をもとに、2機種の違いと選び方をまとめます。
NW-WM1ZM3はまだ発売前の製品です。この記事は実機を使った感想ではなく、ソニーが公開している情報を整理したものです。新型の詳しい仕様表(寸法・質量・出力など)は、ソニーの製品ページでまだ公開されていないため、その項目は旧型の数字だけを載せています。

金色のウォークマンの新しいモデルだね。NW-WM1ZM2とはどこが違うの?

裏側のシャーシがアルミから銅に変わって、電源や配線もまとめて見直されるんだ。ソニーが従来機種と比べて書いているところを順に見ていこう。
NW-WM1ZM3とNW-WM1ZM2の違いを一覧で
ソニーのニュースリリースと製品ページで、新旧の違いとして読み取れる項目を表にまとめます。新型の欄は発表とNW-WM1ZM3の特長ページ、旧型の欄はNW-WM1ZM2の製品ページと仕様表の値です。旧型もすでに無酸素銅の筐体とKIMBER KABLEの内部配線を使っているので、新型との差は「太いKIMBER KABLE」と「金メッキOFCのリアシャーシ」を中心に見ていきます。
| 項目 | NW-WM1ZM3(新型) | NW-WM1ZM2(旧型) |
|---|---|---|
| 発売 | 2026年11月27日予定 | 発売済み(従来機種) |
| 価格 | オープン価格(市場推定価格655,000円前後) | ソニーストア 350,900円(税込・記事作成時点の表示) |
| メインシャーシ | 4N無酸素銅の総削り出し | 金メッキ無酸素銅切削筐体 |
| リアシャーシ | 金メッキの切削無酸素銅(金メッキOFC) | アルミ |
| 大容量固体高分子コンデンサー | 2基 | 1基 |
| アンプから4.4mm端子までの内部配線 | 太径のKIMBER KABLE | KIMBER KABLE採用(MUC-B20SB1と同仕様の4芯Braid構造) |
| ディスプレイ | 5.5インチ | 5.0型 HD(1280×720ドット) |
| ほかの音楽アプリでの連続再生 | 従来機種比 約72%向上(バランス接続・MP3 128kbps・オフラインモード) | 約18時間(バランス標準ジャック・MP3 128kbps・オフラインモード) |
| 内蔵メモリー(使える容量) | 256GB(約207GB) | 256GB(約215GB) |
| Bluetoothの主なコーデック | LDAC、aptX Adaptive(特長ページ) | SBC、AAC、LDAC、aptX、aptX HD |
ひと言でまとめると、NW-WM1ZM3は「リアシャーシを金メッキOFCに変え、内部配線を太いKIMBER KABLEにし、電源とオーディオラインを強化し、ストリーミングでの再生時間と画面の大きさを伸ばした新型」です。一方で、使える容量は旧型の約215GBから約207GBに少し減ります。
新型NW-WM1ZM3で進化するポイント
4N無酸素銅と金メッキのリアシャーシ
ソニーのニュースリリースによると、NW-WM1ZM3は純度約99.99%(4N)の総削り出し無酸素銅メインシャーシを採用しています。従来機種でアルミを使っていたリアシャーシは、金メッキを施した切削無酸素銅に変わりました。ソニーは、力強い低音と広がりのある音場、伸びのある高音域を実現したと説明しています。
基板とリアシャーシを独立してメインシャーシへ直接固定する構造も新たに採用しました。固定用のビスには、低抵抗の金メッキ処理をした本機専用のものを使い、グラウンドの安定性を高めています。特長ページによると、ヘッドホンジャックを囲む削り出しのメタルリングは歴代のWM1Zならではの意匠で、背面のリアパッドは無酸素銅リアシャーシとの直接接触を防ぐレザー調の仕上げです。
コンデンサーと電源ケーブル
大容量固体高分子コンデンサーは、従来機種の1基から2基に増えました。デジタルブロックとアナログブロックに独立して配置し、オーディオブロックへのノイズの干渉を減らしています。バッテリーからオーディオ回路への電源には、専用のOFCケーブルによる直結を新たに採用しました。
大型コイルとKIMBER KABLE
バランス出力のLCフィルターには、4N無酸素銅を巻き線に使った大型コイルを新たに搭載しました。筐体と基板の間にある、デジタルグラウンドを強化する無酸素銅切削ブロックは、従来機種より物量が約34%増えています。
アンプからφ4.4mmヘッドホン端子までの内部配線には、太径のKIMBER KABLEを使っています。旧型のNW-WM1ZM2も、製品ページによるとKIMBER KABLE社と協力して開発した大口径の4芯Braid(編み)構造のケーブル(MUC-B20SB1と同仕様)を内部配線に採用しています。KIMBER KABLEを使う点は同じで、新型ではソニーが「太径」と表現しているところが違いです。同時に発表されたNW-WM1AM3は、ここが低抵抗のOFCケーブルです。
先読み型ノイズシェーパー
ソニー独自のフルデジタルアンプ「S-Master HX」に、「先読み型ノイズシェーパー」を新たに搭載しました。量子化ノイズを先読みして計算し、急な音の立ち上がりにも追従することで、迫力のある低音とクリアでスピード感のある音を再現するとしています。NW-WM1ZM3では、効果の異なる3タイプの設定から好みに合わせて選べます。
ストリーミングでの再生時間
NW-WM1ZM3はAndroid OSとWi-Fiに対応し、ストリーミングサービスやダウンロードサービスを本体から直接使えます。新しいプラットフォームの採用で、これらのサービスを使うときの連続再生時間が従来機種より約72%向上したとしています。条件はバランス接続、MP3 128kbps、オフラインモードでの再生です。旧型の仕様表では、同じ条件のほかの音楽アプリで約18時間でした。
特長ページでは、96kHzのFLACハイレゾ音源を最大33時間再生できると紹介されています。旧型の仕様表では、W.ミュージックでの96kHz/24bit FLACの再生が約40時間(バランス標準ジャック)です。ソニーが「約72%向上」とうたっているのはストリーミングサービスやダウンロードサービスを使うときで、W.ミュージックで手持ちの音源を聴く時間が伸びるとは書いていません。新型の仕様表が出たら、同じ条件の数字で見比べましょう。

ストリーミングで聴く時間は伸びるけど、手持ちの音源のほうは別なんだね。

そうなんだ。最上位機を買う人は手持ちのハイレゾ音源を聴くことも多いから、ここは分けて考えておこう。
DSDリマスタリングとDSEE Ultimate
PCM音源を11.2MHz相当のDSD信号に変換する「DSDリマスタリングエンジン」は、有線接続のときに「W.ミュージック」以外の音楽アプリでも使えるようになりました。圧縮音源をAI技術で高音質にアップスケールする「DSEE Ultimate」は、ワイヤレス接続のときやストリーミングサービスを使うときにも適用できます。
5.5インチの画面
ディスプレイは、従来機種より大きい5.5インチになりました。ホーム画面を使い方に合わせてカスタマイズでき、アルバムのジャケット写真を大きく表示できます。旧型のNW-WM1ZM2は5.0型のHDディスプレイです。
このほか、特長ページでは11.2MHzのDSDネイティブ再生とPCM 384kHz/32bitの再生、4.4mmのバランス接続、USB 3.2 Gen1対応のUSB Type-Cポート、SDカードスロットが紹介されています。パッケージには、プラスチックを使わない包装を採用しています。
旧型NW-WM1ZM2の仕様と買い方
筐体・寸法・出力
NW-WM1ZM2の製品ページによると、旧型は金メッキを施した純度約99.99%の無酸素銅切削筐体を採用しています。手付けはんだ部とリフローはんだ部には、金を添加した高音質はんだを使っています。一方で、リアカバーはアルミ切削です。新型でリアシャーシが金メッキOFCに変わるのは、この部分です。
ソニーの製品ページにあるNW-WM1ZM2の仕様表から、主な数字を抜き出します。NW-WM1ZM3の寸法・質量・ヘッドホン出力は、ソニーの仕様表が公開されてから比べられるようになります。旧型は約490gあり、新型も銅のシャーシなので、重さは仕様表が出たら必ず見ておきたい項目です。
| 項目 | NW-WM1ZM2(旧型) |
|---|---|
| 内蔵メモリー | 256GB(使える容量 約215GB)+microSDカード |
| ディスプレイ | 5.0型(12.7cm)、HD(1280×720ドット) |
| 外形寸法(幅×高さ×奥行) | 約75.6×141.4×20.8mm(最大外形 約80.5×142.5×21.0mm) |
| 質量 | 約490g |
| ヘッドホン実用最大出力(JEITA 16Ω) | ステレオミニ 60mW+60mW/バランス標準 250mW+250mW(ハイゲイン出力時) |
| 連続再生(W.ミュージック・バランス標準ジャック) | MP3 128kbps 約40時間/FLAC 96kHz/24bit 約40時間 |
| Bluetooth送信(LDAC・FLAC 96kHz/24bit) | 約18時間 |
使える容量の差
ソニーの製品ページで、使える容量はNW-WM1ZM3が約207GB、NW-WM1ZM2が約215GBです。どちらも記憶容量は256GBで、差は約8GBです。WM1シリーズの中では容量が大きいので、多くの人にとっては大きな差になりにくい部分です。どちらもmicroSDカードで容量を足せます。
旧型を新品で買える場所
記事作成時点では、ソニーストアのNW-WM1ZM2の製品ページに350,900円(税込)の価格が表示されていて、メーカー保証は3年とされていました。Amazon.co.jpの販売ページでは、新品の出品は秋葉原アウトレットプラザの1店で351,230円、ほかは中古品でした。在庫の状況は日々変わるため、購入前にソニーストアや各販売店で最新の状況を見てください。新品か中古か、保証がどうなっているかも販売店ごとに違います。
新型のNW-WM1ZM3は、記事作成時点でAmazon.co.jpが予約価格654,500円で予約を受け付けていました。新旧の価格差は30万円ほどになります。
WM1ZM3とWM1ZM2のよくある質問
NW-WM1ZM3はいつ発売?
ソニーのニュースリリースでは、2026年11月27日発売予定です。価格はオープン価格で、市場推定価格は655,000円前後とされています。
NW-WM1AM3とは何が違う?
同じ日に発表されたNW-WM1AM3は、アルミの総削り出しメインシャーシとOFCの内部配線を使ったモデルで、記憶容量は128GB、市場推定価格は347,000円前後です。NW-WM1ZM3は、4N無酸素銅のメインシャーシ、金メッキの専用ビス、KIMBER KABLEの内部配線を使い、256GBです。
Just earの音質調整モデルとは?
一人ひとりの耳の形に合わせて手づくりするイヤホン「Just ear」で、NW-WM1ZM3の音質設計者が協力してチューニングしたモデルが、12月上旬に発売予定と発表されています。詳しくはJust earの取扱店舗に問い合わせるよう案内されています。
結局、おすすめはどっち?
かでくらの見立てでは、最上位の音づくりを追いかけたい人とストリーミングをよく使う人には新型のNW-WM1ZM3です。銅のリアシャーシ、2基のコンデンサー、大型コイルなどの改良に加え、ストリーミングでの連続再生が約72%伸び、画面も5.5インチになります。予算を抑えたい人や、W.ミュージックで手持ちの音源を聴くことが中心の人には、旧型のNW-WM1ZM2も候補です。旧型もKIMBER KABLEの内部配線と無酸素銅の筐体を備えています。
NW-WM1ZM3がおすすめな人
- ウォークマンの最上位の音づくりを追いかけたい人
- ストリーミングサービスで聴くことが多い人
- 大きな画面で操作やジャケット写真を楽しみたい人
- 発売日まで待てて、予算に余裕がある人
NW-WM1ZM3は、WM1Zの銅の筐体をさらに進め、電源とオーディオラインをまとめて見直した最上位の新型です。発売前なので、届くまでの期間と予約の条件は販売店で見ておきましょう。
NW-WM1ZM2がおすすめな人
- 新型より30万円ほど予算を抑えたい人
- W.ミュージックで手持ちのハイレゾ音源を長く聴きたい人
- 使える容量(約215GB)を少しでも多く取りたい人
NW-WM1ZM2は、W.ミュージックでの再生時間が仕様表で約40時間ある旧型です。記事作成時点ではソニーストアに価格が表示されていました。購入前にソニーストアや販売店で在庫と保証の内容を見て、新品か中古かを選んでください。
まとめ|NW-WM1ZM3とNW-WM1ZM2は最上位の音なら新型を
ソニーのNW-WM1ZM3は、旧型NW-WM1ZM2のアルミのリアシャーシを金メッキの切削無酸素銅に変え、コンデンサーを2基に増やし、OFCの電源ケーブル、大型コイル、太いKIMBER KABLEの内部配線を組み合わせた最上位の新型です。ストリーミングでの連続再生は約72%伸び、画面は5.5インチになります。2026年11月27日の発売予定に合わせて、最上位の音づくりとストリーミングを取るなら新型、価格と手持ちの音源での再生時間を取るなら旧型が選びどころです。

最上位の音にこだわるなら新型、価格なら旧型だね。

そうだね。新型の仕様表が出たら、重さや再生時間の数字もそろえて見比べよう。




