野菜室の底で溶けたきゅうりは、新型でも救えません。
MR-CX37Nに加わった「うるおいキープ野菜室」が得意なのは、冷気による乾燥を抑えること。買った事実を忘れた野菜まで、自動で知らせたり長期間保存したりする機能ではありません。
結論からいうと、週末に野菜をまとめ買いし、使う予定だった葉物やカット野菜がしなびる家庭にはMR-CX37Nがおすすめです。野菜を早めに使い切れる人や、傷む原因が「入れたまま忘れること」なら、安くなったMR-CX37Mで十分です。
発売前後の販売価格を見ると、両機の差は約9万円に広がっています。年間の電気代差は約93円なので、節電だけを理由に新型を選ぶ必要はありません。
本記事では、365L・幅60cmの共通点も含めて、価格差が暮らしにどう返ってくるのかを比べます。
※記事内のリンクには広告が含まれます。価格や在庫は変動するため、購入時に販売ページで確認してください。
結論:乾燥で捨てるならMR-CX37N、忘れて捨てるならMR-CX37M
判断は、捨てた野菜の状態を見ると早くなります。
| 最近捨てた野菜の状態 | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| 葉先がしなびた、カット面が乾いた | MR-CX37N | 冷気を直接当てない野菜室が乾燥を抑える |
| 奥で見つからず、気づいたら傷んでいた | MR-CX37M | 鮮度保持機能より、収納方法の見直しが効く |
| 購入後2~3日でほぼ使い切る | MR-CX37M | 新機能の恩恵を受ける前に消費できる |
| 週1回のまとめ買いで、週後半まで野菜を残す | MR-CX37N | 保存中の水分低下を抑えたい家庭に合う |
| 肉や魚のまとめ買いが中心 | MR-CX37M | 氷点下ストッカーD A.I.は両機に搭載 |
価格差が約9万円ある現状では、多くの家庭にMR-CX37Mをおすすめします。MR-CX37Nを選ぶなら、野菜の乾燥に困っていること、黒系の新色が欲しいこと、価格差を納得して受け入れられることが条件です。
買う前に7日間だけ「野菜室の失敗」を記録する
冷蔵庫の買い替えでは、カタログより自宅の野菜室が役に立ちます。7日間だけ、使い切れなかった食材と理由をメモしてみてください。
- 小松菜の葉が乾いた
- 半分残した大根の切り口がしなびた
- 奥に入れたきゅうりを忘れた
- 大袋のじゃがいもを買いすぎた
- 献立が変わり、キャベツを使わなかった
最初の2例は、MR-CX37Nの「うるおいキープ野菜室」が助けやすい失敗です。残りの3例は、保存性能だけでは解決できません。透明ケースで分類する、使う順に手前へ置く、買い物前に野菜室を撮影するといった対策のほうが効きます。
新型を買えば食品ロスがなくなる、と考えると期待外れになりかねません。乾燥を減らす冷蔵庫なのか、買いすぎを直す仕組みが必要なのかを先に分けると、約9万円の判断を誤りにくくなります。
MR-CX37NとMR-CX37Mの違いは3つ
三菱電機の新旧製品情報を確認すると、主な違いは野菜室、年間消費電力量、本体カラーです。容量や外寸、各部屋の大きさは変わっていません。
| 比較項目 | MR-CX37N | MR-CX37M |
|---|---|---|
| 発売時期 | 2026年9月 | 2025年6月 |
| 定格内容積 | 365L | 365L |
| 外形寸法 | 幅600×奥行656×高さ1,820mm | 幅600×奥行656×高さ1,820mm |
| 冷蔵室 | 215L | 215L |
| 野菜室 | 70L | 70L |
| 冷凍室 | 80L | 80L |
| 野菜室 | うるおいキープ野菜室 | 通常の野菜室 |
| 年間消費電力量 | 332kWh | 335kWh |
| 省エネ基準達成率 | 105% | 104% |
| 本体カラー | マットサンドブラック、ホワイト | マットアンバーグレー、マットリネンホワイト |
| 質量 | 66kg | 66kg |
| 運転音 | 約17dB | 約17dB |
違い1:新型は野菜へ冷気を直接当てず、乾燥を抑える
MR-CX37Nの最大の変更点は「うるおいキープ野菜室」です。野菜へ冷気を直接当てない設計により、水分が抜けてしなびるのを抑えます。
恩恵を感じやすいのは、次のような食材です。
- 葉物野菜
- 使いかけの大根やキャベツ
- 週の後半に調理する予定の野菜
- 一度に使い切らない大容量パック
メーカーは鮮度保持を案内していますが、「何日長持ちする」と一律には示していません。保存期間は野菜の状態、包装、庫内の詰め方でも変わります。ラップや保存袋が不要になる機能ではない点も押さえておきましょう。
MR-CX37Mにも70Lの真ん中野菜室があります。腰を深くかがめず出し入れでき、収納量も新型と同じです。野菜を短期間で使い切る家庭なら、不便になったり容量が減ったりするわけではありません。
違い2:電気代の差は年間約93円
年間消費電力量は、MR-CX37Nが332kWh、MR-CX37Mが335kWhです。電力料金の目安単価31円/kWhで計算すると、年間電気代は次のようになります。
10年間使っても差は約930円です。使用環境や電力契約で実際の料金は変わりますが、本体価格差を電気代で取り戻すのは難しいと分かります。
省エネ性能は新型がわずかに上回るものの、購入判断は野菜室と本体価格を中心に考えましょう。
違い3:黒系と白系の色味が変わった
MR-CX37Nはマットサンドブラックとホワイト、MR-CX37Mはマットアンバーグレーとマットリネンホワイトです。
濃いブラックでキッチンを引き締めたい人には新型が合います。旧型のアンバーグレーは黒ほど重く見えにくく、木目調の家具にもなじませやすい色です。白系も名称と風合いが異なるため、色を重視する場合は店頭や商品画像で確認してください。
冷蔵庫は10年前後使うことも多く、毎日目に入ります。色だけで約9万円を上乗せする必要はありませんが、価格差が縮まった段階ならデザインも新型を選ぶ理由になります。
価格差約9万円なら、野菜だけで回収しようとしない
発売前後の販売価格では、MR-CX37Nが約19万8,000円、在庫処分が進むMR-CX37Mは約10万9,000円から見つかります。差は約8万9,000円です。
仮に10年間使うと、価格差は1か月あたり約742円。電気代の差を差し引いても月約734円です。毎月734円分の野菜廃棄を乾燥対策だけで防げるなら、数字のうえでは新型を検討できます。
ただし、捨てた原因が買いすぎや入れ忘れなら、MR-CX37Nに替えても月734円を回収できません。現在の価格差ではMR-CX37Mを買い、残った予算を保存容器や別の家電へ回すほうが満足しやすいでしょう。
新型の発売後は価格が動きます。判断の目安は次のとおりです。
販売価格は日々変わるため、最終的には両方の価格を同じ日に比べてください。
肉と魚のまとめ買いでは、新旧差がつかない
ターゲットが「野菜と肉をまとめ買いする家庭」でも、肉や魚の保存だけを理由にMR-CX37Nを選ぶ必要はありません。
両機とも約-3℃~0℃で保存する「氷点下ストッカーD A.I.」を搭載しています。凍らせずに生鮮食品を保存しやすく、使うときに解凍する手間を省ける点は共通です。ワイドチルド、急速冷凍、自動製氷も変わりません。
まとめ買いの中心が肉と魚で、野菜は必要な分だけ買う家庭にはMR-CX37Mがおすすめです。新型の追加料金が活きる場所は、あくまで野菜室です。
365Lは2~3人に合う。4人家族は冷凍室まで確認したい
両機の365Lは、2人暮らしなら余裕を持ちやすく、3人家族にも使いやすい容量です。4人家族でも使えますが、週1回のまとめ買いや作り置きが多いと、80Lの冷凍室が先に埋まる可能性があります。
特に確認したいのは、現在の冷蔵庫で不足している場所です。
| 今困っている場所 | 選び方 |
|---|---|
| 野菜室 | 70Lで足りるなら新旧どちらでもよい |
| 冷凍室 | 80Lで足りないなら、鮮度機能より大容量モデルを検討 |
| 冷蔵室 | 215Lで不足する4人家族は400L級も比較 |
4人家族で冷凍食品や作り置きを多く保存するなら、幅60cmの403Lモデルも候補です。MR-N40NとMR-N40Mの違いを比較した記事で容量と野菜室の違いを確認できます。
逆に365Lでは大きすぎる一人暮らしや2人暮らしなら、幅54cm・272LのMR-CX27NとMR-CX27Mの比較も参考になります。
幅60cmだけを見て注文すると、搬入でつまずく
MR-CX37NとMR-CX37Mの本体幅は60cmですが、幅60cmの隙間へぴったり入るわけではありません。放熱と扉の開閉を考え、設置には幅61cm程度、奥行66cm程度、高さ187cm程度を見込んでおくと安心です。壁際では扉や引き出しが家具へ当たらないかも確認してください。
本体質量は66kgあります。玄関、廊下、階段、エレベーター、キッチン入口のうち、最も狭い場所を測りましょう。設置場所だけ広くても、搬入経路を通れなければ追加作業や返品が必要になる場合があります。
右開きと左開きが用意されているため、壁や調理台との位置関係も注文前に決めてください。食材を取り出して調理台へ置く動線まで考えると、扉の向きを選びやすくなります。
口コミは新旧を混ぜずに読む
MR-CX37Nは発売直後で、購入者の口コミが十分に集まっていません。現段階で「野菜が長持ちした」「音が静かだった」と断定するのは早すぎます。
MR-CX37Mは、静音性、外観、幅60cmに収まる容量を評価する声が見られます。ただし、価格比較サイトのレビュー件数は少なく、評価点だけで結論を出せるほどの量ではありません。
口コミを読むときは、次の条件が自宅と近いかを確認してください。
- 何人家族か
- 買い物の頻度
- 野菜を何日保存したか
- ラップや保存袋を使ったか
- 冷蔵庫を置いた部屋の静かさ
「野菜が長持ちした」という一文でも、保存方法が違えば結果は変わります。発売後のレビューは、使い方まで書かれたものを優先しましょう。
MR-CX37Nがおすすめな人
MR-CX37Nがおすすめなのは、次のような人です。
- 週末に1週間分の野菜をまとめ買いする
- 葉物やカット野菜が乾いて捨てることが多い
- 野菜室を真ん中に置きたい
- マットサンドブラックを選びたい
- 数万円の差なら、鮮度保持へお金をかけたい
毎日食べる野菜が週後半にしなびるなら、うるおいキープ野菜室は使い勝手の差として感じやすいでしょう。価格差が発売直後より縮まったタイミングなら、長く使う新型へ投資しやすくなります。
MR-CX37Mがおすすめな人
MR-CX37Mがおすすめなのは、次のような人です。
- 本体価格を抑えたい
- 野菜は2~3日で使い切る
- 食品ロスの原因が乾燥より入れ忘れ
- 肉や魚の保存性能を重視する
- 新型との価格差が4万円以上ある
365Lの容量、幅60cm、真ん中野菜室、氷点下ストッカーD A.I.は新型と共通です。現在のように約9万円安いなら、型落ちでも日々の使い勝手を大きく落とさず購入費を節約できます。
よくある質問
MR-CX37NとMR-CX37Mの一番大きな違いは何ですか?
一番大きな違いは、MR-CX37Nに「うるおいキープ野菜室」が加わった点です。冷気を野菜へ直接当てず、乾燥を抑えます。容量や本体サイズ、冷凍室、肉や魚を保存する機能は同じです。
MR-CX37Nのほうが電気代は安いですか?
MR-CX37Nの年間消費電力量は332kWh、MR-CX37Mは335kWhです。31円/kWhで計算すると、新型が年間約93円安くなります。本体価格差を回収できるほどの節電差ではありません。
うるおいキープ野菜室ならラップは不要ですか?
不要とはいえません。カットした野菜は切り口を覆い、水分が抜けやすい葉物は保存袋に入れるなど、食材に合った保存が必要です。鮮度保持機能は保存を助けますが、包装や衛生管理の代わりにはなりません。
4人家族でも365Lで足りますか?
買い物の頻度が高く、冷凍食品や作り置きが少なければ使えます。週1回のまとめ買いをする4人家族は、80Lの冷凍室や215Lの冷蔵室が足りるか確認してください。収納量に不安があれば400L級がおすすめです。
型落ちMR-CX37Mはいつまで買えますか?
在庫限りのため、販売終了時期は店舗ごとに異なります。価格が下がっていても、希望する色や扉の向きから先に売り切れる可能性があります。MR-CX37Mを狙う場合は、設置条件を確認したうえで早めに在庫を確認してください。
まとめ:鮮度機能ではなく、捨てた理由で選ぶ
MR-CX37NとMR-CX37Mは、365Lの容量、幅60cm、各部屋の大きさ、静音性が同じです。新型で変わった中心は、野菜へ冷気を直接当てない「うるおいキープ野菜室」です。
使う予定の野菜が乾いてしなびるならMR-CX37Nがおすすめです。野菜を早めに使い切れる人、奥へ入れたまま忘れてしまう人、肉や魚のまとめ買いが中心の人にはMR-CX37Mをおすすめします。
年間の電気代差は約93円にすぎません。現在の価格差が約9万円なら、型落ちの割安感が勝ります。新型価格が下がったときは、7日間の野菜室メモを見返し、乾燥で捨てた野菜が多いかどうかで決めましょう。


