MATECH(マテック)から、USB-Cコネクターを本体に組み込んだモバイルバッテリー「PowerNano 5000(MTPN50)」が2026年10月に発売されました。スマートフォンに本体を直接挿すだけで充電でき、ケーブルを持ち歩かなくて済むのが特徴です。
MATECHは京都に本社を置くメーカーで、日本市場に合わせた機能と使い心地を追求していると説明しています。PowerNano 5000は、5,000mAhの容量を約108gの本体に収め、折りたたみ式のUSB-Cコネクター、一体型のUSB-Cケーブル、USB-Cポートの3つで充電できるモデルです。
この記事では、MATECHの発表資料と取扱説明書、Amazonの商品ページにある仕様をもとに、PowerNano 5000でできることと注意点、どんな人に向いているかを整理します。実際に使った感想ではなく、公開されている情報をまとめた内容です。

スマホに直接挿すタイプって、重くて端子が折れそうで心配なんだけど。

PowerNano 5000は、コネクターが180°動くスイング構造で、挿したときの負担を減らす作りになっているんだ。重さも約108gと軽めだよ。
PowerNano 5000の特徴と主な仕様
まず、PowerNano 5000の主な仕様を表にまとめます。MATECHの発表資料の内容です。
| 項目 | PowerNano 5000 |
|---|---|
| 型番 | MTPN50 |
| 発売 | 2026年10月 |
| 販売価格(税込) | 3,990円(発表時) |
| 容量 | 5,000mAh(3.65V/18.25Wh) |
| 重さ | 約108g |
| 大きさ | 約78×37.4×28.6mm |
| USB-C入力(ポート/一体型ケーブル) | 5V/3A、9V/2A |
| USB-C出力(ポート/一体型ケーブル) | 最大22.5W |
| USB-C出力(折りたたみコネクター) | 最大20W |
| 複数同時出力 | 合計最大15W(最大3台同時充電) |
| 主な機能 | パススルー充電、スタンド、リアルタイムディスプレイ |
| 色 | シルバー、ブラック |
容量は5,000mAhで、MATECHはiPhone 17を約0.8回、Google Pixel 10を約0.6回充電できる目安と案内しています。1日の外出で、スマートフォンの電池が足りなくなったときの「つなぎ」に向いた容量です。
Apple Watch対応の兄弟モデルもある
同時に、Apple Watchの充電パッドを加えた「PowerNano Watch 5000(MTPNW50)」も発売されています。こちらは約113gで、Apple Watchへの出力は2.5W、最大4台を同時に充電できます。発表時の販売価格は4,590円(税込)です。Apple Watchを使っていない人は、PowerNano 5000を選べば十分です。
挿すだけで使える折りたたみ式のコネクター
180°動くスイング構造
本体には、折りたたみ式のUSB-Cコネクターが付いています。使うときはコネクターを起こしてスマートフォンのUSB-C端子に挿すだけで、ケーブルなしで充電が始まります。コネクターは180°動くスイング構造で、使っているときに端子にかかる負担を減らす設計です。使わないときは折りたたんで、コネクターを保護できます。
ケーブルを忘れても困らない
モバイルバッテリーを持って出たのに、ケーブルを忘れて充電できなかったという経験がある人は多いはずです。PowerNano 5000は、コネクターと一体型ケーブルの両方を本体に備えているので、ケーブルを別に持ち歩く必要がありません。
iPhoneやAndroidで使うとき
折りたたみコネクターと一体型ケーブルはUSB-Cです。iPhone 15以降やAndroidのスマートフォンなど、USB-C端子の機種でそのまま使えます。Lightning端子のiPhoneで使う場合は、本体のUSB-Cポートと、手持ちのUSB-C to Lightningケーブルを組み合わせる形になります。

ケーブルを忘れがちだから、本体にくっついているのは助かるな。

通勤のかばんに入れっぱなしにしておく使い方にも合っているね。
出力とパススルー充電
ポートと一体型ケーブルは最大22.5W
USB-Cポートと一体型ケーブルからの出力は、最大22.5Wです。折りたたみコネクターからの出力は最大20Wです。スマートフォンの急速充電には十分な出力ですが、ノートパソコンのように大きな電力が必要な機器の充電には向いていません。
3台を同時に充電すると合計15W
折りたたみコネクター、一体型ケーブル、USB-Cポートの3つを使えば、最大3台を同時に充電できます。ただし、複数の機器を同時に充電するときは、合計の出力が最大15Wになります。1台ずつ充電するときより時間がかかるので、急いで充電したい機器があるときは、その1台だけをつなぐのがおすすめです。
本体とスマートフォンをまとめて充電できる
一体型のUSB-Cケーブルは、入力と出力の両方に対応しています。本体を充電しながらスマートフォンにも同時に充電できるパススルー充電に対応しているので、寝る前にコンセントにつないでおけば、朝には本体とスマートフォンの両方を充電しておけます。本体への入力は、5V/3Aまたは9V/2Aです。
USB PDに対応した機器向け
取扱説明書では、USB PD(Power Delivery)に対応していない機器には給電できないと案内されています。最近のスマートフォンの多くはUSB PDに対応していますが、古い機器や一部の小物家電を充電したい人は、その機器がUSB PDに対応しているかを先に見ておきましょう。給電される側の機器のUSB-Aポートにも給電できません。
また、接続した機器と通信して相手を確かめてから充電を始めるため、つないでから実際に充電が始まるまで少し時間がかかることがあります。すぐに充電が始まらなくても、故障ではありません。
本体を速く充電するには
本体への充電は、USB-Cポートか一体型ケーブルから行います。折りたたみコネクターからは本体に充電できません。取扱説明書では、本体を速く充電したいときは、USB PDに対応した出力の大きな電源アダプターを使うよう案内されています。パソコンのUSBポートにつなぐと、逆にパソコンへ給電してしまう場合があるので、コンセントにつなぐUSB電源を使うのが基本です。
動画視聴や残量の確認に便利な機能
背面のスタンドで縦置き・横置き
本体の背面にはスタンドがあり、スマートフォンを縦置きにも横置きにもできます。充電しながら動画を見たり、ビデオ通話をしたり、通知を確認したりするときに、手で持たなくて済みます。カフェや新幹線のテーブルで使うときに便利です。
残量と入出力の状態を表示
本体のディスプレイには、バッテリーの残量に加えて、入力と出力の状況、パススルー充電の状態がリアルタイムで表示されます。今どれくらい残っているのか、ちゃんと充電できているのかが、ひと目でわかります。
ボタンで給電を止められる
取扱説明書によると、給電中に残量表示ボタンを2回続けて押すと給電が止まり、1回押すと再開します。パススルー充電中に2回押した場合は、本体への充電は続いたまま、スマートフォンへの給電だけが止まります。残量表示が消えているときにボタンを1回押すと、約30秒間残量が表示されます。残量が10%以下になると、円グラフの表示が赤に変わります。
一体型ケーブルはストラップにもなる
一体型のUSB-Cケーブルは、先端のコネクターを本体の収納部にしまうと、ストラップとして使えます。かばんの中で迷子になりにくく、手首にかけて持ち歩くこともできます。取扱説明書では、本体以外のものをぶら下げないよう注意されています。

残量が数字で出ると、出かける前に充電しておくか判断しやすいね。

LEDの点灯だけのタイプより、細かく残量をつかめるのがいいところだよ。
ほかのUSB-C一体型モバイルバッテリーとの比べ方
同じ5,000mAhのCIO Mate Powerbank004
同じように端子を本体に組み込んだ5,000mAhのモバイルバッテリーとして、CIOの「CIO Mate Powerbank004」も2026年10月に予約販売が始まっています。モバイルバッテリーの情報サイトの報道によると、2つのモデルの違いは次のとおりです。
| 項目 | PowerNano 5000 | CIO Mate Powerbank004 |
|---|---|---|
| 重さ | 約108g | 約115g |
| 最大出力 | 22.5W | 20W(PPS時22W) |
| 端子 | 内蔵USB-C+一体型ケーブル+USB-Cポート | 内蔵USB-C(交換式)+USB-Cポート |
| スタンド | あり | 公式の仕様に項目なし |
| 価格(税込) | 3,990円(発売時の販売価格) | 3,980円(希望小売価格) |
PowerNano 5000は、一体型ケーブルとスタンドを備えている点、少し軽い点が強みです。CIO Mate Powerbank004の公式の仕様には、スタンドの項目がありません。CIO Mate Powerbank004は、内蔵の端子が交換式で、端子が傷んでも新しいものに替えて使い続けられる点が強みです。色の選択肢は、CIO Mate Powerbank004のほうが多く用意されています。

似たような製品でも、ケーブルやスタンドがあるかで使い方が変わるんだね。

そう。挿したまま机に立てて動画を見るならPowerNano 5000、端子を長く使い続けたいならCIO Mate Powerbank004、という選び方ができるよ。
選ぶときに見ておきたいポイント
同じ5,000mAhで、厚さ6.8mmの薄型モデルと比べたい人は、SOLIDZ Power Bank Model QTの口コミ・評判も参考にしてください。
USB-C一体型のモバイルバッテリーを選ぶときは、重さ、最大出力、ケーブルの有無、スタンドの有無、端子の耐久性の5つを見比べると選びやすくなります。スマートフォンに挿したまま使う時間が長い人ほど、重さとスタンドの有無が使い勝手に響きます。
PowerNano 5000の価格と注意点
価格は3,990円
PowerNano 5000の発表時の販売価格は3,990円(税込)です。発売時には、Amazonで期間限定のポイント還元も行われました。売り場の価格は時期やセールで変わるので、購入前に各売り場の価格を見比べてください。
容量は大きくない
PowerNano 5000は、大容量よりも、軽さと持ち運びやすさを優先したモデルです。この点を理解したうえで選べば、毎日持ち歩くモバイルバッテリーとして使いやすい1台です。
5,000mAhは、スマートフォンを1回フル充電できるかどうかの容量です。MATECHの目安でも、iPhone 17で約0.8回です。旅行などで何回も充電したい人や、タブレットも充電したい人は、10,000mAh以上のモデルを選んだほうが安心です。
挿したまま持つときは端子に気をつける
スイング構造で負担を減らしているとはいえ、本体を挿したままスマートフォンを強く振ったり、ポケットの中で押されたりすると、端子に力がかかります。スマートフォンを手に持って使うときは、一体型ケーブルを使うか、スタンドで立てて使うと安心です。
保証は1年、製品登録で2年
取扱説明書では、保証期間は1年間で、製品登録をすると2年間まで延長できると案内されています。保証を受けるときは、購入日と注文番号、またはレシートなどが必要です。購入したら、早めに製品登録をしておくと安心です。
長く使うための保管のしかた
長い間使わないときは、バッテリーの劣化を防ぐために50%程度まで充電してから保管し、保管中も6か月に1回程度は充電するよう案内されています。保管する場所は、−20〜60℃で、ほこりや湿気のない場所です。真夏の車の中などに置きっぱなしにしないようにしましょう。
iPhoneが熱くなったとき
取扱説明書では、充電中にiPhoneが熱を帯びると、iPhoneがバッテリーを守るために80%以上の充電を止めることがあると説明されています。温度が下がれば充電は再開されるので、iPhoneと本体を涼しい場所に移してみてください。直射日光の当たる場所での充電は避けましょう。
お手入れのしかた
汚れたときは、柔らかい布で乾拭きします。汚れが落ちにくいときは、薄めた台所用の中性洗剤を含ませた柔らかい布で拭き、固くしぼった布で洗剤を拭き取るよう案内されています。端子の部分に水分が残らないように気をつけましょう。
捨てるときはリサイクル協力店へ
モバイルバッテリーは、一般のごみとして捨てられません。取扱説明書では、使い切ってからUSBの端子をテープでふさぎ、家電量販店などのリサイクル協力店に持ち込むよう案内されています。回収されるのは本体だけで、付属品は自治体の決まりに従って捨てます。
飛行機に持ち込むとき
容量は18.25Whです。モバイルバッテリーは預け入れの荷物に入れられず、機内に持ち込む決まりになっている航空会社がほとんどです。持ち込みの条件や機内での使い方の決まりは航空会社ごとに違うので、乗る前に各航空会社の案内を見てください。
PowerNano 5000がおすすめな人
- ケーブルを持ち歩かずに、スマートフォンを充電したい人
- 小さくて軽いモバイルバッテリーを、毎日かばんに入れておきたい人
- 充電しながら動画を見たり通話したりするために、スタンドが欲しい人
- 残量を数字で見られるモバイルバッテリーを選びたい人
PowerNano 5000は、5,000mAhの容量に、折りたたみUSB-Cコネクター、一体型ケーブル、スタンド、ディスプレイをまとめたモデルです。毎日の通勤や通学で、いざというときに少しだけ充電したい人に向いています。
ほかを選んだほうがいい人
一方で、次のような人には、ほかのモデルのほうが合っています。
スマートフォンを何回もフル充電したい人や、ノートパソコンも充電したい人は、容量と出力が大きいモデルを選んでください。Apple Watchも一緒に充電したい人は、PowerNano Watch 5000が候補になります。USB PDに対応していない機器を充電したい人も、別のモデルを選んでください。
まとめ|MATECH PowerNano 5000はケーブル要らずで軽さを重視する人向けのモバイルバッテリー
MATECH PowerNano 5000は、約108gの本体に5,000mAhの容量と、180°動く折りたたみUSB-Cコネクター、一体型USB-Cケーブル、USB-Cポートを備えたモバイルバッテリーです。最大22.5Wで充電でき、最大3台の同時充電、パススルー充電、スタンド、残量と入出力を表示するディスプレイにも対応しています。容量は大きくありませんが、ケーブルを持ち歩かずに毎日気軽に持てるモバイルバッテリーを探している人は、候補に入れてみてください。

かばんに入れっぱなしにしておくのにちょうどよさそう。

うん。シルバーとブラックの2色から、好きなほうを選んでみよう。




