ゲーミングチェアブランド「AKRacing(エーケーレーシング)」から、新製品「AKRacing BISHU」が2026年10月8日に発売されました。国内で取り扱うテックウインド株式会社が発表したモデルで、尾州(びしゅう)地域で織り上げたコットン100%の生地を張地に採用しています。
AKRacing BISHUは、AKRacingのオフィス向けモデル「Premiumシリーズ」をベースにした、新しいコンセプトの「ライフスタイルチェア」です。落ち着いた色合いと北欧テイストを感じさせるデザインで、ゲーミング環境だけでなく、書斎やリビングなどのインテリアにもなじむとされています。市場想定売価は、組立式のAKR-BISHUが79,800円(税込)、組立済モデルのAKR-BISHU/Aが94,800円(税込)です。
この記事では、テックウインドの発表、AKRacing公式サイト、Amazonの商品ページをもとに、AKRacing BISHUの特徴と、ベースのPremiumシリーズとの違い、購入前に知っておきたい点を整理します。実際に座った感想ではなく、公開されている仕様と説明をまとめた内容です。

ゲーミングチェアなのに、コットンの生地なんだね。

見た目も素材も、これまでのAKRacingとはかなり方向性が違うモデルなんだ。
AKRacing BISHUの仕様を一覧で確認
まず、主な仕様を表にまとめます。数値はAKRacing公式サイトの製品ページと、テックウインドの発表に載っている内容です。
| 項目 | AKRacing BISHU |
|---|---|
| 発売日 | 2026年10月8日 |
| 型番 | AKR-BISHU(組立式)/AKR-BISHU/A(組立済) |
| 張地 | コットン100%(尾州産) |
| 椅子の高さ | 128〜135cm |
| 座面(幅×奥行×厚さ) | 38×51×10cm |
| 座面高 | 35〜42cm |
| 地面からのアームレスト高さ | 70〜76.5cm |
| 背もたれ高さ | 93cm |
| 荷重制限 | 150kg |
| 本体重量 | 25.5kg |
| 主な機能 | 最大180°リクライニング、座面チルト、4Dアームレスト |
| 保証 | 5年(張地の摩耗・劣化、昇降機構は2年) |
Amazonの商品ページでは、素材はコットン100%(張地)、高反発モールドウレタンフォーム(クッション材)、スチール(フレーム、シリンダー、ホイールベース)、ポリウレタン(アームレスト上面、キャスター)と記載されています。
梱包時の重量は30.5kgで、箱の寸法は幅88×奥行68×高さ38cmです。組立式を選ぶ場合は、この大きさの箱を置ける場所と、組み立てる広さを用意しておきましょう。
尾州で織り上げたコットン100%の張地
世界三大毛織物産地のひとつ
尾州地域は、愛知県一宮市を中心に岐阜県西濃まで広がる日本有数の織物産地です。英国のハダースフィールド、イタリアのビエラと並ぶ「世界三大毛織物産地」のひとつとされ、長年培われた技術と品質で世界的に評価されています。
AKRacing BISHUでは、毛織物の産地として知られる尾州で、あえてコットン100%の生地を製作しています。公式サイトでは、柔らかな肌触りで通気性も良いため、季節を問わず使えると説明されています。
北欧インテリアを思わせるストライプ柄
生地は、ブルー、ネイビー、グレー、ベージュを組み合わせた繊細なストライプ柄です。発表では、北欧のインテリアを思わせる落ち着いた表情を生み出し、天然素材の温かみのある風合いと、丁寧な織りによる豊かな質感が、空間に自然になじむと紹介されています。
尾州マーク認証製品
AKRacing BISHUは、尾州マーク認証製品です(承認番号2906号)。公式サイトによると、刺繍加工された尾州マークは、尾州産の生地を使っていることの証明です。また、愛知県一宮市のふるさと納税の返礼品にも選ばれていて、発表では、登録完了後に各種寄付申し込みサイトで受け付けを始める予定とされています。

ストライプのチェアなら、リビングに置いても目立ちすぎないね。

ゲーミングチェアの派手さが苦手な人向けに考えられたデザインなんだ。
開発の背景とライフスタイルチェアという考え方
ビビッドな配色への取り入れにくさ
発表では、働き方や余暇の過ごし方が多様化するなかで、チェアには機能性だけでなく、さまざまなライフスタイルや住空間になじむデザイン性も求められていると説明されています。一方で、従来のゲーミングチェアに多く見られるビビッドな配色やスポーティーなデザインに、取り入れにくさを感じるユーザーもいるとしています。
仕事やゲームから読書まで
そこでAKRacingは、これまで培ってきたチェア設計と、尾州のものづくりを組み合わせました。仕事、ゲーム、読書、くつろぎなど、多様な生活シーンに寄り添う「ライフスタイルチェア」として開発したと説明しています。自分らしい空間づくりや、インテリアとの調和を大切にするユーザーに、長く愛用される家具を目指したモデルです。
発売元のテックウインド株式会社は、海外のIT機器メーカーの正規代理店として、パソコン関連の製品を国内で取り扱ってきた会社です。近年はゲーミングデバイスや周辺機器にも力を入れていて、AKRacingの国内での取り扱いもしています。
AKRacingは、カーレーシングシートの技術に裏付けられた設計を取り入れたゲーミングチェアブランドで、2015年に国内で発売されました。プロゲーマー向けのイメージが強いブランドが、インテリアになじむことを前面に出したモデルを出したという点でも、AKRacing BISHUは新しい位置づけの製品です。
リクライニングと座面チルトの調整機能
最大180°まで倒せる背もたれ
背もたれは、最大180°までリクライニングできます。公式サイトによると、左側のレバーを引き上げ、希望の角度になったところでレバーを離して固定します。作業の途中でリラックスしたいときに向いていると紹介されています。
沈み込む座面で負荷を分散
座面チルトは、座面と背もたれの角度を保ったまま、座面が沈み込む機能です。着座姿勢で、お尻や太ももにかかる負荷を、背中や腰に分散できると説明されています。座面左下のレバーで、オンとオフを切り替えられます。
4Dアームレストと大判ヘッドレスト
アームレストは、前後と左右、高さ、角度を調節できる4Dアームレストです。地面からの高さは70〜76.5cmです。さらに、頭部を広い範囲で受け止める大判ヘッドレストを採用していて、発表では、リクライニングしたときにも頭をゆったりと預けられ、リラックスタイムの快適性を高めていると説明されています。

180°まで倒せるなら、休憩のときに横になれそう。

倒す前に、チェアのうしろに十分な空きがあるかは見ておきたいね。
アームレストの上面とキャスターには、ポリウレタンが使われています(Amazonの商品ページより)。座面の高さは35〜42cmの範囲で調整できます。
ベースのPremiumシリーズとの違い
オフィス向けモデルを土台に
ベースになったPremiumシリーズは、AKRacing公式サイトで「オフィス利用を想定して機能面・デザイン面ともに進化を遂げた上位モデル」と紹介されているモデルです。シートの奥行きはやや浅く、最大サイズのPro-Xシリーズに比べてやや小ぶりで、標準体型の日本人ユーザーに合う大きさとされています。
Premiumシリーズの公式ページでは、多くの人が年間1,400時間以上を座って過ごすとして、チェア選びが生産性の向上に直結すると説明されています。背もたれ、特に肩の部分に極厚のシートクッションを使い、内部には専用設計のメタルフレームと高密度なモールドウレタンフォームを使っているとされています。AKRacing BISHUも、Amazonの商品ページでは、クッション材に高反発モールドウレタンフォーム、フレームにスチールを使っていると記載されています。
AKRacing BISHUは、このPremiumシリーズが備える座面チルト機能やフルフラットリクライニング機能を受け継いでいます。公式サイトの数値で、主な違いを表にまとめます。
| 項目 | AKRacing BISHU | Premiumシリーズ |
|---|---|---|
| 張地 | コットン100%(尾州産) | PUレザー |
| カラー | ストライプ柄 | シルバー、カーボンブラック、レイヴン |
| 座面高 | 35〜42cm | 36.5〜43cm |
| 椅子の高さ | 128〜135cm | 129.5〜136cm |
| アームレスト高さ(地面から) | 70〜76.5cm | 63〜77cm |
| 座面(幅×奥行×厚さ) | 38×51×10cm | 38×51×10cm |
| 背もたれ高さ | 93cm | 93cm |
| 荷重制限 | 150kg | 150kg |
| 本体重量 | 25.5kg | 25kg |
| 公式サイト価格(税込) | 79,800円 | 77,660円 |
座面高は1〜1.5cm低め
座面の幅、奥行き、厚さ、背もたれの高さ、荷重制限は同じです。サイズと重さで数値が違うのは、座面高、椅子の高さ、アームレストの高さ、本体重量の4つです。BISHUの座面高は35〜42cmで、Premiumシリーズの36.5〜43cmより、下限で1.5cm、上限で1cm低くなっています。椅子の高さも、BISHUは128〜135cmで、Premiumシリーズの129.5〜136cmより1〜1.5cm低めです。アームレストの高さ(地面から)は、BISHUが70〜76.5cm、Premiumシリーズが63〜77cmで、調整できる範囲が違います。本体重量は、BISHUが25.5kgで、Premiumシリーズの25kgより0.5kg重くなっています。公式サイトでは、Premiumシリーズの座面高は身長170〜180cmのユーザーにも適した設計と紹介されています。座面を低めに合わせたい人には、BISHUの数値が合いやすいといえます。
いちばん大きな違いは張地です。Premiumシリーズは、お手入れのしやすさをうたうPUレザーを張地に使っています。BISHUはコットン100%の生地で、柔らかな肌触りと通気性が特徴です。見た目も、単色のPremiumシリーズに対して、BISHUは4色を組み合わせたストライプ柄になっています。
公式サイトの価格で比べると、BISHUは79,800円、Premiumシリーズは77,660円で、差は2,140円です。公式サイトの組立オプション(北海道・沖縄以外)は、BISHUが15,000円、Premiumシリーズが10,000円(いずれも税別)となっています。Premiumシリーズのページでは、このほかに最大12°のロッキング機能や、取り外せるヘッドレストとランバーサポートも紹介されています。BISHUを選ぶときは、それぞれの製品ページで機能の一覧を見比べておくと安心です。
リクライニングのレバーの位置も、公式サイトの説明では違いがあります。BISHUは左側のレバーを引き上げて操作すると説明され、Premiumシリーズは座った状態から見て右側のレバーを操作すると説明されています。
組立式と組立済モデル、品質と保証
2種類の届け方と価格
AKRacing BISHUには、組立式のAKR-BISHU(市場想定売価79,800円)と、組立済で届くAKR-BISHU/A(市場想定売価94,800円)の2つがあります。組立式には工具とマニュアルが付属します。AKRacing公式サイトでは、組立式の価格に組立オプションを付けて、組立済の状態で届けてもらうこともできます。組立手数料と送料は、北海道と沖縄以外が15,000円(税別)です。
本体重量は25.5kgあるため、組み立てるときは2人で作業できると安心です。自分で組み立てる時間や人手がない場合は、組立済モデルや組立オプションも検討するとよいでしょう。なお、Amazonの商品ページ(ASIN:B0HHLZ5D37)は組立式のAKR-BISHUです。
置き場所と届いたときの準備
椅子の高さは128〜135cmで、背もたれの高さは93cmです。最大180°までリクライニングできるため、背もたれを大きく倒して使いたい場合は、チェアのうしろに背もたれが倒れるだけの空きが必要になります。壁際や棚の前に置くときは、倒す角度に合わせて置き場所を考えておきましょう。
組立式は、幅88×奥行68×高さ38cm、重さ30.5kgの箱で届きます。玄関から組み立てる部屋まで運ぶ経路も、あらかじめ考えておくと当日の作業がスムーズです。
JIS規格に基づく品質試験
公式サイトによると、AKRacing BISHUは、正式な試験機関で、座面の耐衝撃性、耐荷重性、静的強度試験など16項目の検査に合格しています。JIS S 1203:1998の耐久性試験では、1日25回の着座を年250日、8年間繰り返すのに相当する50,000回の基準をクリアしています。JIS S 1062:1995の繰り返し衝撃試験では、20kgの加圧体を200mmの高さから8,000回落とし、試験後のクッションのへたり量はJIS基準値25mmに対して1mmだったとされています。JIS S 1052:1994のへたり試験(4,000回)でも、へたり量は1mmと紹介されています。
公式サイトでは、AKRacingは自社工場・自社生産にこだわり、チェアの基幹部品のサプライヤーも関連会社にすることで、一貫した生産管理を行っていると説明されています。
5年保証と張地の扱い
保証期間は5年です。ただし、Amazonの商品ページでは、張地の摩耗や劣化、昇降機構の故障についての保証期間は2年間とされています。一部の部品は5年保証の対象外になるため、詳しくはAKRacingの製品保証規定を見ておきましょう。
あわせてデスクも見直したい人は、FlexiSpotの昇降デスクE7H ProとE7Hの比較や、バウヒュッテの昇降デスクBHD-1100FAC-BKとBHD-1200SAC-BKの比較も参考にしてください。
AKRacing BISHUがおすすめな人
- リビングや書斎に置いても、インテリアになじむチェアを探している人
- ゲーミングチェアのビビッドな配色やスポーティーなデザインが苦手な人
- レザーではなく、コットンの肌触りと通気性を重視したい人
- 最大180°のリクライニングや座面チルトで、休憩もしやすいチェアがほしい人
- 尾州の織物や、日本の産地のものづくりにひかれる人
一方で、お手入れのしやすさを重視してPUレザーのチェアを選びたい人や、座面をもっと高くしたい人は、Premiumシリーズなど別のモデルも比べてみましょう。価格は時期や販売店によって変わるため、購入前にあらためて確かめておくと安心です。
まとめ|AKRacing BISHUは尾州のコットンで暮らしになじむチェア
AKRacing BISHUは、2026年10月8日に発売された、尾州で織り上げたコットン100%の生地を張地に使ったライフスタイルチェアです。オフィス向けのPremiumシリーズをベースに、最大180°のリクライニング、座面チルト、4Dアームレストを備え、大判ヘッドレストで休憩時の快適性も高めています。JIS規格に基づく品質試験と5年保証もあり、ゲームだけでなく、仕事や読書、くつろぎの時間にも使える1脚です。部屋になじむチェアを探している人は、候補に入れてみてください。

家具として選べるゲーミングチェアって、いいね。

組立式と組立済のどちらにするかも、あわせて考えておこう。




