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電車で音楽を聴くために新型へ買い替えるなら、いったん立ち止まってください。Bose Ultra Open Earbuds(第2世代)は低音と最大音量が強化されましたが、耳をふさがない設計は初代と同じ。車内の騒音を消すノイズキャンセリングは、どちらにもありません。
第2世代が力を発揮するのは、周囲の音も聞きながら仕事の電話をしたいとき、ケースに戻さず長く音楽を流したいとき、動画のせりふを聴きたいときです。音楽中心で、買い物中や家事中に周囲の声を聞ければよいなら、安く買える初代Bose Ultra Open Earbudsで十分です。
「新型なら音漏れしない?」「9時間ずっと使える?」まで、購入前に気になる条件を比べます。なお、第2世代は2026年10月1日発売予定です。発売前のため、音質や通話品質の評価は実機を使った感想ではなく、Boseの製品情報をもとにしています。
第2世代と初代の違いを先に比較
| 比較項目 | 第2世代 | 初代 |
|---|---|---|
| 形・聴こえ方 | 耳をふさがないイヤーカフ型 | 同じイヤーカフ型 |
| 低音・最大音量 | 新設計ドライバーで強化 | 従来の音づくり |
| 通話 | SpeechClarityで声と周囲の雑音を分離 | SpeechClarity非搭載 |
| 再生モード | ステレオ、イマージョン、シネマ | ステレオ、イマージョン |
| イヤホン単体の連続再生 | 最大9時間(標準設定) | 最大7時間(ステレオモード) |
| ケースから追加できる再生時間 | 最大19.5時間(標準設定) | 最大19.5時間 |
| ケースの充電 | USB-C、ワイヤレス充電 | USB-C。ワイヤレス充電には別売カバーが必要 |
| 自動音量調節 | 対応 | 対応 |
| Bluetooth | 5.4 | 5.3 |
| マルチポイント接続 | 対応 | 対応(更新が必要な場合あり) |
| 防滴・ANC | IPX4・ANCなし | IPX4・ANCなし |
| Bose公式表示価格 | 39,600円 | ブラック36,806円(2026年9月19日確認) |
仕様はBoseの第2世代製品ページと初代製品ページ、発売・価格はBoseの発表を参照しました。初代の価格はカラーや販売店、セールで変わります。
差の中心は「耳を開けたまま、どこまで快適に聴き続けられるか」です。イヤーカフの基本的な使い方やANCがない点は変わっていません。買い替えなら、今の初代で困っている場面が表の改善点と重なるかを見てください。
通勤電車で使うなら、低音強化より先に音漏れを考える
第2世代の低音強化は「静かな場所での物足りなさ」に効く
第2世代は新設計ドライバーにより、初代より深い低音と大きな音量をうたいます。オープンイヤー型では、耳を密閉するイヤホンに比べて低音が逃げやすいため、音楽の厚みを求める人には歓迎したい改良です。ただし、周波数ごとの測定値や実機での比較結果は現時点で示されていません。低音が何割増した、といった評価はできません。
通勤電車では、車輪や空調の音が耳へそのまま入ります。音楽を大きくして対抗すると、近くの人に聞こえる可能性が高まります。低音を強めた第2世代でも、電車を静かにできるわけではありません。車内で小さな音量のまま音楽や動画に集中したいなら、耳を密閉してANCを使えるイヤホンのほうが目的に合います。
耳をふさがない形を保ちつつ、周囲の雑音を抑える選択肢も見たいなら、かでくらのOpenFit ProとOpenFit 2+の比較も参考になります。OpenFit Proのフォーカスモードが扱われていますが、密閉型イヤホンのANCと同じ静けさを期待するものではありません。
反対に、駅の案内や人の呼びかけを聞き逃したくない移動中、仕事場、家の中では、耳をふさがない良さが生きます。その使い方で初代の低音に物足りなさを感じているなら、第2世代がおすすめです。
「低音が増えた」と「音漏れが減った」は別の話
Boseは第2世代について、通常の音量なら周囲への音漏れを抑えられる一方、静かな場所で最大音量にすれば近くの人に音が聞こえる可能性があると説明しています。初代についても同様の注意書きがあります。第2世代で音漏れが初代より何dB減ったかは公表されていません。
図書館や静かなオフィスで使うなら、自分の隣の席で音が聞こえないか確かめたいところです。Boseの自動音量調節は周囲の騒音に合わせて再生音量を変えますが、初代にもある機能で、音漏れをゼロにする仕組みではありません。新機能だと思って買い替える必要はありません。
仕事の電話では、第2世代の改善点がはっきりしている
SpeechClarityは「こちらの声を届ける」ための技術
屋外から会議に入るとき、「もう一度お願いします」と言われる原因が、相手に届く自分の声にある場合があります。第2世代のSpeechClarityは、マイクで拾った声を周囲の雑音から分離し、通話相手に届ける技術です。Boseの説明では、交通量の多い道や混雑した駅も想定しています。
ただし、SpeechClarityが改善するのは主に相手に聞こえるこちらの声です。オープンイヤー型なので、話し相手の声を聞く側には周囲の騒音も届きます。騒がしい電車内で相手の小さな声まで聞き取りたい人に、ANCの代わりとしてすすめることはできません。
通話が毎日の仕事道具で、初代では周囲が騒がしいと声を聞き返されるなら、第2世代を選ぶ理由になります。通話はたまにしか使わず、会議では別のヘッドセットを使うなら、初代で十分です。
PCとスマホの2台接続は初代でもできる
「会社のPCで会議、私用スマホで音楽」という人には、2台の機器につなげるマルチポイント接続も気になるはずです。マルチポイントは両世代が対応しています。初代では2024年の更新で追加された機能なので、既存ユーザーはBoseアプリでソフトウェアの状態を確認してください。
Bluetoothのバージョンは第2世代が5.4、初代が5.3ですが、数字だけで通話が必ず途切れにくくなるとは判断できません。仕事用なら接続相手のPC、会議アプリ、使用場所の電波状況も影響します。
「9時間」は標準設定。イマーシブオーディオ使用時は短くなる
第2世代の最大9時間と初代の最大7時間は、どちらも音楽を標準的な設定で再生した場合の目安です。朝から夕方までイヤホンをケースに戻さず使いたい人には、差の2時間が役立ちます。途中でケースへ戻す使い方なら、差を感じにくいでしょう。
| 第2世代の設定 | イヤホン単体の最大再生時間 | ケースから追加できる最大再生時間 |
|---|---|---|
| 標準 | 9時間 | 19.5時間 |
| イマーシブオーディオか自動音量調節のどちらかをオン | 5時間 | 11時間 |
| 両方をオン | 4時間 | 8.5時間 |
数値は第2世代の公式FAQによるものです。臨場感を出すイマーシブオーディオと自動音量調節を同時に使うなら、「9時間のイヤホン」ではなく最大4時間のイヤホンとして予定を立てるほうが正確です。Web会議や通話を続けた場合の持続時間も、音楽再生の公称値と同じとは限りません。
初代もイマーシブオーディオを使うと標準設定より再生時間が短くなります。第2世代のケースから追加できる標準再生時間は19.5時間で、初代から増えていません。伸びたのは主に、ケースへ戻さず聴ける時間です。10分のケース充電で最大2時間再生できる急速充電も、両世代にあります。
会議と移動でケースにしまう機会が少ないなら、第2世代がおすすめです。休憩のたびにケースへ戻す習慣があるなら、初代で十分です。
動画と充電ケースに、差額を払うか決める
シネマモードは動画のせりふを意識した新機能
初代にも、音が耳元ではなく周囲に広がるように聴かせるイマーシブオーディオがあります。第2世代では、音楽向けのイマージョンモードに加えて、動画向けのシネマモードが増えました。Boseは、せりふを中央に置きながら音場を広げる設計だと説明しています。
タブレットでドラマを流しつつ、家族の声も聞きたい人には魅力があります。映像と音のずれ、作品ごとの聞こえ方については発売後の実機評価を待つ必要があります。映画の没入感だけを最優先するなら、周囲の生活音も入るオープンイヤー型でよいか、先に考えてください。
初代をワイヤレス充電にする費用も足して比べる
第2世代のケースはUSB-Cとワイヤレス充電に対応します。初代の標準ケースはUSB-Cのみですが、Boseは初代用のワイヤレス充電ケースカバーを別売しています。既に初代を持っていて充電の手間だけが不満なら、本体ごと買い替える前にカバーの価格を確認する手があります。
新規購入では計算が逆転することもあります。2026年9月19日にBose公式サイトで確認したブラック同士の価格は、第2世代が39,600円、初代が36,806円。差額は2,794円です。初代に別売のワイヤレス充電ケースカバー7,150円を足すと43,956円となり、同じ条件では第2世代のほうが安くなります。もっとも、初代はカラーや店舗で値下がり幅が違うため、購入直前に欲しい色の合計額を比べてください。
ワイヤレス充電を使い、通話や長時間再生にも関心があるなら、価格差が小さいときは第2世代がおすすめです。USB-C充電で困らず、初代が大幅に安いなら初代で十分です。
第2世代がおすすめな人・初代がおすすめな人
第2世代がおすすめな人
家事や移動中の音楽だけでなく、仕事の通話も同じイヤホンでこなしたい人には第2世代がおすすめです。SpeechClarity、標準設定での最大9時間再生、動画向けシネマモード、標準ケースのワイヤレス充電が、毎日の使い方に直結します。
初代を使っていて買い替える場合も、低音への不満や通話時の聞き返し、途中充電の手間があるかで判断できます。初代で困っていないなら、新製品という理由だけで急ぐ必要はありません。
初代がおすすめな人
周囲の声を聞きながら音楽を流すのが主目的なら、初代がおすすめです。イヤーカフ型の装着方法、イマーシブオーディオ、自動音量調節、マルチポイント接続は初代でも使えます。短い移動や家事の合間に聴き、ケースでこまめに充電する人なら、最大7時間でも困りにくいでしょう。
ただし、値引き率だけで決めないでください。購入先で本体価格、保証、返品条件、ワイヤレス充電カバーの要否を確かめてから比較すると、安く買ったつもりで追加費用がかさむ失敗を避けられます。
よくある質問
第2世代なら電車でも音楽を聞き取りやすくなりますか?
第2世代は初代より大きな音量と深い低音をうたいますが、ANCはありません。車内の騒音は耳に入るため、音量を上げすぎないと聞き取りにくい環境もあります。交通音やアナウンスを聞きながら使うイヤホンとして考え、騒音を消したいならANC搭載機を検討してください。
第2世代なら音漏れしませんか?
音漏れをゼロとは言えません。Boseは、通常の音量では周囲に聞こえにくいものの、非常に静かな場所で最大音量にすると近くの人が気づく場合があると説明しています。初代より音漏れが減ったという比較数値もありません。静かな職場や図書館では、音量を下げて使う必要があります。
初代にも自動音量調節とマルチポイント接続はありますか?
どちらもあります。自動音量調節はBoseアプリから設定できます。マルチポイント接続は初代ではソフトウェア更新で追加されたため、使えない場合はアプリで更新を確認してください。
第2世代の9時間は、シネマモードでも続きますか?
9時間は標準設定での最大値です。Boseは、イマーシブオーディオか自動音量調節のどちらかをオンにした場合は最大5時間、両方をオンにした場合は最大4時間と案内しています。シネマモード単独の公称持続時間は確認できないため、9時間を前提に長編動画を続けて見る計画は立てないほうがよいでしょう。
まとめ|耳を開けて聴く価値は共通、差が出るのは通話と「しまわず聴ける時間」
Bose Ultra Open Earbuds(第2世代)は、低音、通話、標準設定での連続再生時間、動画向けモード、充電ケースが進化しました。ただし、耳をふさがない快適さは初代にもあり、ANCも音漏れゼロの保証もありません。
仕事の電話を取りながら長く装着し、動画も楽しむなら第2世代がおすすめです。音楽中心で初代を安く買えるなら、初代で十分です。購入前に両モデルの販売価格を比べ、初代にワイヤレス充電カバーを足すかどうかまで含めて選んでください。


