Sonosのヘッドホンに、上位モデルの「Sonos Ace Ultra」が加わりました。これまでの「Sonos Ace」と比べて、何が変わったのでしょうか。
公式サイトの価格は、Sonos Ace Ultraが69,800円(税込)、Sonos Aceが59,800円(税込)で、差は1万円です。この1万円で手に入るものが自分に必要かどうかが、選ぶときのポイントになります。
この記事では、Sonosの製品ページと発表をもとに、2機種の違いを比べます。どちらも購入者の口コミはまだ集めていないため、使った感想ではなく、仕様の違いから向き不向きを整理します。

名前に「Ultra」が付いただけで、中身はほとんど同じなの?

見た目は似ているけど、マイクの数やノイズキャンセリング、電池の持ち、EQの細かさが変わっているよ。それに、Sonosのスピーカーとつながる新しい機能も入っているんだ。ただ、その機能はまだ「先行アクセス」の扱いだから、そこは分けて説明するね。
結論:差はノイズキャンセリングと電池とEQ、価格差は1万円
先に結論です。Sonos Ace Ultraは、Sonos Aceよりもノイズキャンセリングを強め、電池の持ちを延ばし、音の調整を細かくできるようにした上位モデルです。
Sonosは、65Hzまでの周波数でSonos Aceの最大2倍のノイズキャンセリング性能があるとしています。電池は、ノイズキャンセリングをオンにして最大35時間(Sonos Aceは最大30時間)です。EQは、3バンドまたは8バンドで調整できます(Sonos Aceは低音・高音・ラウドネス)。
通勤や移動中の騒音をしっかり抑えたい人や、音を細かく自分好みにしたい人はSonos Ace Ultra、Sonosらしい音とノイズキャンセリングを少しでも安く手に入れたい人はSonos Ace、という選び方が基本です。
おすすめはどっち?
2機種のどちらを選ぶかは、次の3つで考えるとわかりやすくなります。
- 乗り物の騒音など、低い音をしっかり抑えたいか(それならSonos Ace Ultra)
- EQで中音まで細かく調整したいか(それならSonos Ace Ultra)
- 1万円を抑えて、Sonosのヘッドホンを使いたいか(それならSonos Ace)
1つ目と2つ目のどちらかに当てはまるなら、Sonos Ace Ultraを選ぶ理由があります。どちらにも強いこだわりがなく、テレビの音をサウンドバーから切り替えて聞ければ十分という人には、Sonos Aceでも満足できる可能性が高いでしょう。

Sonosのスピーカーと連携する新しい機能は、決め手にしなくていいの?

いまは先行アクセスの扱いだから、決め手にするのは早いと思うよ。それがなくても選びたいと思えるかで考えるのがおすすめだね。
Sonos Ace UltraとSonos Aceの違い
仕様の比較表
Sonosの製品ページの仕様を、表にまとめます。
| 項目 | Sonos Ace Ultra | Sonos Ace |
|---|---|---|
| 公式サイトの価格(税込) | 69,800円 | 59,800円 |
| ドライバー | 独自設計の40mm | 独自設計の40mmダイナミック |
| マイク | 10基 | 8基 |
| ノイズキャンセリング | アダプティブANC(65Hzまでの周波数でSonos Aceの最大2倍) | アクティブノイズキャンセリング |
| EQ | アダプティブEQ、3バンド/8バンドの調整、ラウドネス | 低音・高音・ラウドネスの調整 |
| Bluetooth | 6.0 | 5.4 |
| 電池容量 | 1060mAh | 1060mAh |
| 連続再生(ANCオン) | 最大35時間 | 最大30時間 |
| 急速充電 | 3分で最長3時間 | 3分で最長3時間 |
| 有線接続 | USB-C、3.5mm | USB-C、3.5mm |
| 大きさ | 高さ193mm、幅163mm | 高さ191mm、幅160mm、奥行き85mm |
| 重さ | 322g | 312g |
| 色 | ブラック、ソフトホワイト、Agave、Sand | ブラック、ソフトホワイト |
| イヤークッションの交換 | 交換できる(公式) | 交換できる(公式) |
| 電池の交換 | 交換できる(公式) | 公式ページに記載がありません |
| 付属品 | トラベルケース、USB-C to USB-Cケーブル、USB-C to 3.5mmケーブル | トラベルケース、USB-C to USB-Cケーブル、USB-C to 3.5mmケーブル |
Sonos Ace Ultraの大きさは、製品ページではイヤーカップの幅(90.8mm)と奥行き(45mm)で示されていて、Sonos Aceの奥行き85mmと同じ測り方ではありません。数字をそのまま比べないよう注意してください。
静かさと音づくりはどう変わったか
マイクの数とアダプティブANC
Sonos Ace Ultraは10基のマイクを使ったアダプティブANCを備えます。Sonosの製品ページでは、「65Hzまでの周波数において、Sonos Aceの最大2倍のアクティブノイズキャンセリング機能を発揮します。」と説明しています。
65Hzまでというのは、乗り物のエンジン音や空調のうなりのような、低い音の領域です。電車やバス、飛行機で使う時間が長い人ほど、差を感じやすい部分といえます。
アダプティブANCは、頭の動きやメガネ、髪などによる装着具合の違いに合わせて、効き方を調整するとされています。周囲の音を取り込むアウェアモードは、どちらのモデルにもあります。
ドライバーとEQの細かさ
ドライバーは、どちらも独自設計の40mmです。Sonosの発表では、Sonos Ace Ultraについて「まったく新しいドライバー」を搭載したとしています。
大きく違うのはEQです。Sonos Ace Ultraの製品ページには「3バンドまたは8バンドのEQを使えば、低音、中音、高音を調整できます。」とあります。Sonos Aceで調整できるのは、低音、高音、ラウドネスです。
中音まで触れるかどうかは、ボーカルの聞こえ方を変えたい人には大きな違いです。アプリでいろいろ試すのが好きな人は、Sonos Ace Ultraのほうが楽しめるでしょう。
通話で使う機能
通話中に自分の声を聞き取りやすくするサイドトーン機能は、どちらの製品ページにも書かれています。Sonos Ace Ultraではさらに、アウェアモードで人の声を聞き取りやすくするボイスブーストが案内されています。

マイクが多いと、通話の声もよくなるの?

マイクの数はノイズキャンセリングにも通話にも関わるけど、どれくらい声がクリアになるかは、口コミがそろってから見たいところだね。いまは、通話向けの機能が増えている、というところまでにしておこう。
電池・Bluetooth・重さと色の違い
連続再生は5時間長い
電池の容量は、どちらも1060mAhで同じです。それでも、ノイズキャンセリングをオンにしたときの連続再生は、Sonos Ace Ultraが最大35時間、Sonos Aceが最大30時間です。
急速充電は、どちらも3分の充電で最長3時間の再生とされています。毎日充電する人ならどちらでも困りにくく、出張や旅行で充電の回数を減らしたい人ほど、5時間の差がありがたく感じられます。
イヤークッションは、どちらのモデルも交換できると公式の製品ページに書かれています。電池の交換は、Sonos Ace Ultraの製品ページにだけ書かれています。長く使ったあとで電池が弱っても、本体ごと買い替えずに済む可能性がある点は覚えておきたいところです。
無線のバージョンは6.0と5.4
BluetoothのバージョンはSonos Ace Ultraが6.0、Sonos Aceが5.4です。報道によると、Sonos Ace UltraのBluetoothコーデックはSBC、AAC、aptXに対応します。Sonos Aceのコーデックは、この記事では比較していません。
Sonos Aceは、2台の機器を同時につなぐBluetoothマルチポイントに対応しています(Sonosアプリでの登録が必要)。Sonos Ace Ultraも、ボタンの操作で接続先を切り替えられると製品ページにあります。
重さは10g増え、色は4色に
重さは、Sonos Ace Ultraが322g、Sonos Aceが312gで、10gの差です。数字のうえでは、つけ心地が大きく変わるほどの差ではありません。
色は、Sonos Aceのブラックとソフトホワイトの2色に対し、Sonos Ace UltraではAgaveとSandが加わって4色になりました。
Sonosのサウンドバーやスピーカーとつなぐ機能
テレビの音をヘッドホンに切り替える
Sonosのサウンドバーで再生しているテレビの音を、ヘッドホンに切り替える機能は、どちらのモデルにもあります。Sonos Aceの製品ページでは、Sonos Arc Ultra、Sonos Arc、Sonos Beam、Sonos Rayからの切り替えに対応するとしています。
Sonos Ace Ultraは、対応するサウンドバーから音を再生するときに、TrueCinemaで部屋に合わせた音響に調整するとSonosは説明しています。
先行アクセスの「ヘッドフォンの連携」
Sonos Ace Ultraには、先行アクセスとして提供される「ヘッドフォンの連携」という機能があります。Sonosのスピーカーで流している音楽を、ボタンひとつでヘッドホンに移すものです。Sonosは「Headphone Engine 2は、ヘッドフォンをSonosシステムへ直接リンクできる新しいハードウェアで、この機能は先行アクセスとして提供されます。」と発表しています。
Sonosのスピーカーをすでに持っている人には気になる機能ですが、この記事では、いま確実に使える機能だけで2機種を比べています。
Sonosのスピーカー選びについては、Sonos PlayとSonos Roam 2の違いや、Era 100 SLとEra 100の違いの記事もあわせてどうぞ。
Sonosのサウンドバーも検討しているなら、Sonos Beam UltraとBeam(Gen 2)の違いの記事で比べています。ヘッドホンとつなげられるサウンドバーの組み合わせは、Sonosの案内で確かめてください。
Sonos Ace Ultraがおすすめな人
- 電車や飛行機など、低い騒音の中で使う時間が長い人
- 3バンド/8バンドのEQで、中音まで自分好みに調整したい人
- ノイズキャンセリングをオンにして、最大35時間の再生がほしい人
- 電池を交換しながら長く使いたい人
- AgaveやSandの色を選びたい人
Sonos Aceがおすすめな人
- Sonos Ace Ultraより1万円安く、Sonosのヘッドホンを使いたい人
- 低音・高音・ラウドネスの調整で十分な人
- 最大30時間の再生で足りる人
- 手持ちのSonosのサウンドバーで、テレビの音をヘッドホンに切り替えて聞きたい人
- ブラックかソフトホワイトの色で問題ない人
Boseのノイズキャンセリングヘッドホンとも比べたい人は、Bose QuietComfort Headphones 第2世代と旧型の違いの記事もあわせてどうぞ。
よくある質問
Sonos Ace Ultraはいつ買えますか?
Sonosの発表によると、10月16日に予約を受け付け、10月30日から全国の提携店舗(オンラインを含む)で販売を始める予定です。
2機種の価格差はいくらですか?
公式サイトの価格は、Sonos Ace Ultraが69,800円、Sonos Aceが59,800円(どちらも税込)で、差は1万円です。
Sonosのスピーカーがなくても使えますか?
どちらも、スマートフォンなどとBluetoothでつないで使えるヘッドホンです。Sonosのスピーカーやサウンドバーは、連携機能を使うときに必要になります。
ヘッドフォンの連携はすぐに使えますか?
Sonosは先行アクセスとして提供するとしています。正式な機能として案内されているわけではないため、購入前にSonosの案内を確かめてください。
Sonos Ace UltraとAceのまとめ|1万円の差はANCとEQと電池に払う
Sonos Ace Ultraは、Sonos Aceより1万円高いぶん、10基のマイクを使ったアダプティブANC、3バンド/8バンドのEQ、最大35時間の再生、交換できる電池を備えた上位モデルです。
Sonosのスピーカーとつながる「ヘッドフォンの連携」は先行アクセスの扱いなので、いまはそれを抜きにして考えるのがおすすめです。騒音対策と音の調整にこだわるならSonos Ace Ultra、価格を抑えたいならSonos Aceを選びましょう。




