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「次はBOSEの音を聴いてみたい。でも、今のインカムでも仲間との会話には困っていない」。60Sから60S EVOへの買い替えで迷うなら、新品同士の値段を並べるだけでは答えが出ません。まだ使える1台を持っている人と、初めて買う人では、財布から出ていく金額が違うからです。
SENA 60S EVOは、音響をSound by BOSEへ変更し、限定生涯保証や通話時間の延長、アンテナ・USBポートの状態を知らせる機能を加えたモデルです。ただし、Mesh 3.0、WAVE、IPX7防水といった主要機能は、従来の60Sにもあります。
これから新品を買い、実売価格が近いなら60S EVOがおすすめです。すでに60Sを使っていて音・電池・取り付けに不満がなければ、急いで買い替える必要はありません。 新型が出ても、旧型でできる通話や音楽再生が急に不便になるわけではないためです。
本記事は実機を使った走行レビューではありません。国内公式の仕様・同梱品、メーカーの保証FAQ、日本語取扱説明書をもとに、変わった部分と引き継いだ部分を整理します。音の好み、保証の対象範囲、2つのヘルメットで使う場合まで確認してから選びましょう。
最初に確認したいのは、型落ち60Sが本当に安いか
公式価格は60S EVOのほうが4,880円安い
新型は高く、型落ちは安い。家電ではよくある関係ですが、今回の2台に当てはめると間違えます。国内シングルパックのメーカー希望小売価格は、60S EVOが59,800円、60Sが64,680円。公式価格では、新型のほうが4,880円安くなっています。
国内では60S EVOのプロショップ先行販売が2026年8月1日、全国バイクショップでの販売が8月8日に始まりました。発売前の予約機種ではなく、販売中の新旧モデルを比べる記事です。国内の発売・価格発表、旧型の公式価格
| 国内シングルパック | メーカー希望小売価格・税込 | 購入前に見る部分 |
|---|---|---|
| 60S EVO/60S-EVO-01 | 59,800円 | 新品価格、国内保証の扱い、販売元 |
| 60S/60S-01 | 64,680円 | 値引き後の価格、在庫、付属品の欠品の有無 |
表の金額はメーカー希望小売価格で、Amazonの現在価格や最安値ではありません。販売店の値引きによっては60Sが安くなります。逆に、在庫が少なくなった旧型が、新型より高く売られる場合も考えられます。
「EVOではないからお買い得」と決めず、送料を含む支払額を比べてください。ポイント還元も、普段使わないサービスの期間限定ポイントまで現金と同じように数えると、実際の出費が見えにくくなります。
価格差を見る前に、シングル・デュアルと国内保証をそろえる
60S EVOにはデュアルパックもあり、公式価格は113,800円です。シングルパック2個の合計119,600円と比べると5,800円安くなります。ただし、1人でヘルメットを2つ使う場合と、2人で通話する場合では必要な本体台数が違います。国内のパッケージ情報
商品ページの写真にクランプが2組写っていても、インカム本体が2台入っているとは限りません。比較する金額は、同じ本体台数、同じ保証条件、新品同士にそろえましょう。
保証を期待して選ぶ人は、値段の確認と一緒に販売元も見てください。国内正規品か、購入後の問い合わせ先はどこか、領収書を残せるか。最安値だけ追いかけて、故障時の窓口が分からなくなっては、長い保証の利点を生かせません。
60S EVOと60Sの違いを比較|通信の大幅刷新ではなく、音と使い勝手の更新
新旧の違いを見る際は、Sound by BOSEと限定生涯保証だけでなく、付属マイクの構成や細かな補助機能も確認したいところです。基本の通信人数や本体サイズまで、すべて新しくなったわけではありません。
| 比較項目 | 60S EVO | 60S |
|---|---|---|
| 国内シングルパックの型番 | 60S-EVO-01 | 60S-01 |
| 音響 | Sound by BOSE | 第2世代Harman Kardon |
| Bluetoothインターコムの最大通話時間 | 27時間 | 24時間 |
| Meshインターコムの最大通話時間 | 19時間 | 17時間 |
| 保証の公式表記 | 限定生涯保証 | 3年間 |
| 状態を知らせる補助機能 | アンテナ位置検知・USB異常検知などを訴求 | 同様の機能を国内概要では訴求していない |
| スピーカー寸法・国内仕様 | 直径40mm・厚さ9mm | 直径40mm・厚さ8.5mm |
| 本体寸法・国内仕様 | 94×52×27mm | 94×52×27mm |
| 本体重量・国内仕様 | 68g | 68g |
| Bluetooth | 5.3 | 5.3 |
| Mesh | 3.0/2.0 | 3.0/2.0 |
| WAVEインターコム | 対応 | 対応 |
| Bluetoothインターコムの人数 | 最大4人 | 最大4人 |
| Group Meshの人数 | 最大24人 | 最大24人 |
| 防水 | IPX7 | IPX7 |
最大通話時間や距離は使用環境で変わります。寸法・重量・スピーカー厚は国内公式の掲載値を採用しました。新型の国内仕様、旧型の国内仕様、新型の国内概要、旧型のメーカー製品情報
表から分かるのは、60S EVOにすると本体が軽くなる、通話人数が増える、防水等級が上がる、といった変化はない点です。すでに60Sでグループ通話ができている人は、「新型ならもっと大人数で話せる」を買い替え理由にしないでください。
新規購入なら、同じ通信機能に加えて、音響の変更や長い保証を受けられるかを比べます。既存ユーザーなら、現在困っている場面が新機能で減るかを比べる。見比べる順番を変えるだけで、必要な出費か判断しやすくなります。
限定生涯保証は魅力。ただし、電池もクランプも一生ではない
本体・電池・クランプで保証の期間が違う
60S EVOの限定生涯保証は、本体のメインユニットが対象です。バッテリーとクランプキットは購入から5年間で、電池は新品時容量の50%以上を維持する保証とされています。通常の摩耗や経年劣化、外観の損傷、事故・誤用などには対象外の条件があります。メーカーの保証FAQ
「生涯保証なら、数年後に電池の持ちが減ったら毎回新品に交換してもらえる」と考えるのは早計です。保証には期間と条件があり、不具合の原因や電池の状態によって判断が変わります。
反対に、保証条件を理解せず「電池が対象外だから意味がない」と切り捨てる必要もありません。長く使う予定なら、本体の故障に相談できる期間と、周辺部品の保証期間を別々に見ると、購入後に頼れる範囲が分かります。
保証は将来の故障を必ずなくす仕組みではなく、対象の不具合が起きたときの備えです。ツーリング前日に壊れた場合、保証があっても当日の代替品まで用意されるとは限りません。修理中の予定や返送の手間まで、無条件に解消するサービスとして数えないでください。
中古品に保証書が付いていても、保証を引き継げるとは限らない
限定生涯保証は最初の購入者のみが対象で、第三者へ譲渡できません。アプリでの登録は任意ですが、未登録で保証を受ける場合は、レシートや領収書など有効な購入証明が必要です。保証の適用条件
新品同様の中古品や、保証書付きの個人売買でも、自分が対象になるかは別の話です。「未使用」「保証書あり」の文字だけを見て、新品の正規販売店から買う場合と同じ条件だと思わないようにしましょう。
中古を安く買う選択自体が悪いわけではありません。保証のために新型を選ぶのか、保証を期待せず安く買うのかを、購入前に決めておく必要があります。判断が曖昧なままだと、価格を抑えたつもりでも、故障時に予想外の出費が残ります。
長期保証を重視するなら、購入証明を保存でき、保証窓口も確認できる販売店で新品の60S EVOを選ぶのがおすすめです。修理の対象や受付手順は、購入店に確認してください。
Sound by BOSEへの変更で何が変わる?「自分の耳」と「相手へ届く声」を分ける
音楽やナビを聞く機会が多い人ほど、音響の変更を比べたい
60S EVOは、BoseのWaveForm Audio EngineとSoundDesign Tuningを採り入れた音響を訴求しています。バイクの走行環境に合わせた音づくりが特徴です。旧型の60Sは第2世代Harman Kardonを搭載し、音響に力を入れた機種でした。メーカーの新型発表
新型を検討する際は、音楽を聴く頻度まで思い出してみてください。ソロで長く走り、音楽とナビ案内が中心なら、音の好みは毎回の満足度に関わります。仲間との会話が中心で、音楽をほとんど流さないなら、ブランド変更より会話の聞き取りやすさを優先したいところです。
ただし、ブランド名の変更だけで「必ず低音が好みになる」「旧型より誰にでも聞きやすい」とは言い切れません。同じ音量設定でも、耳との距離、ヘルメットの内装、風切り音によって印象が変わります。
可能なら同じ曲、同じヘルメット、無理のない音量で試してください。静かな店頭で聴いた音が好みでも、実際の走行中まで同じ聞こえ方になるとは限りません。試聴できない場合は、音質の評判だけで買い替えを即決しないほうが後悔を減らせます。
BOSEスピーカーへ交換するだけで、旧型がEVOになるわけではない
日本語取扱説明書には、Sound by BOSEの体験はBose技術を搭載した機器で利用でき、スピーカー交換だけでは実現できない旨が記載されています。「手持ちの60Sに新型のスピーカーだけ買えば同じになる」とは考えないでください。日本語ユーザーガイド・5ページ
スピーカーだけを交換する案と、本体ごと買い替える案は分けて検討しましょう。手持ちの機種に使えるか、メーカーが動作を認めているか、保証に影響しないかまで確認が必要です。
音に不満がある場合、買い替え前に取り付け位置や設定を見直す余地もあります。片側だけ聞きにくいなら、音響ブランドより左右の位置ずれや接続状態を先に確認したいところです。本体の世代と関係のない原因なら、新型に換えても不満が残ります。
AIノイズキャンセリングを、BOSEイヤホンのANCと同じに考えない
両機が備えるAIノイズキャンセリングは、通話の雑音対策として説明されています。60S EVOを選べば、標準スピーカーで風切り音まで消えて、耳の中が静かになるわけではありません。旧型の音声・ノイズ対策の説明
自分がナビを聞き取りにくい問題と、相手から「風の音がうるさい」と言われる問題も別です。前者ならスピーカー位置や音量、後者ならマイク位置や取り付け方を確認する必要があります。
相手へ届く声は、相手の機器や通信環境にも左右されます。BOSE音響に変わったから、すべての通話相手への声が必ず改善すると期待しないでください。走行中は周囲の音を確認できる音量にし、設定変更は安全な場所へ停車してから行いましょう。
最大27時間・19時間の通話は、宿泊ツーリングでどこまで役立つ?
伸びたのはBluetoothで3時間、Meshで2時間
公称の最大通話時間は、60S EVOがBluetoothで27時間、Meshで19時間。60Sの24時間・17時間に対し、それぞれ3時間、2時間延びています。割合では約12%前後の増加で、倍になったわけではありません。
たとえば、1日8時間ずつ2日間通話する計画なら、合計は16時間です。公称値の単純計算では旧型のMesh17時間でも収まりますが、余裕は1時間。新型の19時間なら余裕は3時間になります。
もちろん、16時間使っても必ず残量がある保証ではありません。気温、音量、併用する機能、電池の劣化などで実際の持ちは変わります。宿泊先で充電できるなら、数値の余裕に頼らず、翌朝までに充電しておくほうが確実です。
日帰りツーリングを終えても残量に余裕がある人には、延長分を実感する場面が限られます。帰路でいつも電池切れが心配な人、宿泊先の充電場所が少ない人は、余裕が増える利点を検討できます。
Bluetooth最大27時間を、Mesh通話へ当てはめない
商品説明の長い数字だけを見ると、普段の使い方でも同じ時間動くように感じます。仲間とのツーリングで主にMeshを使う人は、Bluetoothの数字ではなくMesh側を見てください。
スマホの音楽やナビを使う場合も、「Bluetoothインターコム通話の最大時間」と同じ測定内容だとは限りません。どの通信方式の数字か分からないまま「週末2日とも充電不要」と決めると、予定していた使い方とずれるおそれがあります。
既存ユーザーは、前回のツーリングで何時間使い、終了時にどれだけ残ったかを判断材料にできます。新型と旧型の公称差だけでなく、手元の電池の状態まで見たほうが、買い替えの必要性をつかめます。
充電時間は公式内で表記が食い違うため、速度の優劣を決めない
60S EVOの国内仕様欄には、充電時間「約2.5時間」と「約1.5時間」が併記されています。日本語取扱説明書では1.5時間、20分充電でMesh4時間・Bluetooth6時間の記載があります。国内仕様のバッテリー欄、日本語ユーザーガイド・16ページ
旧型は国内仕様で充電1.5時間、20分充電でMesh4時間・Bluetooth5.5時間とされています。新型の表記差が解消されていないため、「新型は充電が遅いから旧型を選ぶ」と断定する比較にはできません。旧型の充電仕様
休憩の短時間充電に頼る人は、購入店に充電条件を確認してください。USB-Cケーブルと利用できる充電器を用意し、出発前に実際の残量表示を確認しておけば、充電速度への期待だけで予定を組まずに済みます。
クランプ2セットは新型だけの利点ではない。変わるのはマイクの組み合わせ
旧60Sにもクランプ・スピーカー2セットが付属する
新型の説明で目立つ「クランプキット2セット」は、旧型に1セットしかなかった意味ではありません。60Sのメーカー製品情報にもヘルメットクランプ2個が記載され、国内パッケージにはスピーカーユニット2セットが掲載されています。旧型のメーカー同梱品、国内の標準同梱品
2つのヘルメットへ取り付けて、本体を載せ替える使い方は従来機でも可能です。通勤用と休日用を使い分けるだけなら、クランプの数だけを理由に新型へ買い替える必要はありません。
新しいインカムを買う際は、セットの数だけでなく、手持ちのヘルメットに取り付けられるマイクが何本あるかを見ましょう。ジェット型とフルフェイス型では、使いたいマイクの形が違う場合があります。
EVOはブームマイクと有線マイクが各2本
60S EVOの国内シングルパックには、ブームマイク2本、有線マイク2本が記載されています。旧型の国内同梱品欄は、ブームマイク付きクランプ、別のクランプ、外付けブームマイク、ケーブルマイクなど、構成・表記が異なります。新型の国内同梱品
新型の利点は、単にヘルメットを2つ使えるだけでなく、2つのヘルメットに合わせてマイクを選ぶ余地がある点です。フルフェイスを2個使う人も、購入するセット内で希望の取り付け方ができるかを確認できます。
ただし、60Sのクランプやマイクを、新型へ必ず流用できるとは断定しません。本体の見た目や寸法が近くても、部品の適合まで同じとは限らないためです。買い替え費用を計算する際は、まず新型の付属品で取り付け直す前提にして、流用したい場合だけ正式な適合情報を確認しましょう。
本体1台とクランプ2組では、2人同時に会話できない
シングルパックは、1人が本体1台を載せ替えて使うセットです。夫婦や友人の2人で同時に使うなら、それぞれにインカム本体が必要になります。
通販では「2セット付属」と「2台セット」が似て見えます。ヘルメットの取り付け部品を数えているのか、本体を数えているのかを確認してください。1人分の購入費と2人分の購入費を混ぜると、お得かどうかの判断も変わってしまいます。
2台を一緒に購入する場合はデュアルとシングル2個の総額を比べます。すでに片方が対応インカムを持っているなら、買い足す台数から考えれば、不要な本体を増やさずに済みます。
小さな補助機能は、使い慣れた60Sから乗り換える理由になるか
アンテナ検知は、通話不調の原因を一つ減らすための機能
60S EVOは、Mesh使用時にアンテナを閉じたままにしていると、音声で知らせる機能を訴求しています。通信性能を十分に発揮するため、アンテナの状態を確認する手助けになります。アンテナ位置検知の公式説明
集合場所では会話できても、走り出して距離が開くとつながりにくい。原因を探すとき、アンテナの出し忘れを先に確認できれば、スマホやペアリング設定を何度も見直す手間を減らせます。
ただし、通知があれば通信が切れなくなるわけではありません。地形や建物、相手との距離など、アンテナ以外の条件も影響します。アンテナを出した状態で使う習慣がある人にとっては、補助機能の出番は多くないでしょう。
USB異常検知は、雨の後でも濡れたまま充電できる意味ではない
新型はUSBポート内の異物や異常を検知して、注意を促す機能も備えます。林道の砂埃や雨天走行後など、ポートの状態を気にする場面で役立つ補助です。
通知されるから、充電前の確認が不要になるわけではありません。ポートに水分や汚れがある場合は、取扱説明書に従って扱い、濡れたままケーブルを挿さないようにしましょう。
旧型を含めてIPX7防水でも、充電端子の汚れや水分を放置してよいわけではありません。雨天で使う頻度が多い人は、保証の長さだけでなく、帰宅後に本体と端子の状態を確認する習慣も続けたいところです。
ジョグダイヤル操作を保ちつつ、自動電源などの補助を追加
60S EVOはジョグダイヤル操作を採用し、日本語取扱説明書に自動電源オン/オフの記載もあります。国内概要ではオートスリープ機能を訴求しています。操作を全面的に別方式へ替える機種ではなく、従来の操作感を残した更新です。新型の国内概要、日本語ユーザーガイド
手動で電源を切るのを忘れる人には、自動電源の補助が気になります。ただし、自動で動く条件を確かめず「ヘルメットを脱げば必ずすぐ切れる」と期待しないでください。購入後はアプリと説明書で設定を確認する必要があります。
操作に慣れている既存ユーザーなら、最新機能の数より、どんな失敗が減るかを比べると判断できます。出し忘れ・切り忘れを防ぎたいのか、音量を変える操作自体に不満があるのか。前者と後者では、買い替えに求める改善が違います。
通信と装着感は共通点も多い。EVOに替えても解決しない不満がある
MeshとWAVEを使うだけなら、旧型にも対応機能がある
60SにもMesh 3.0/2.0とWAVEがあり、マグネットマウントや無線アップデートも備わっています。60S EVOだけが最新Meshを使える、旧型ではアプリから更新できない、といった分け方は正確ではありません。旧型の国内機能説明
SENA Meshを使う仲間と走るなら、相手の対応バージョンや利用するモードを確認しましょう。他社インカムが混在する場合も、接続方法を決める必要があります。新型を1台買うだけで、全員が同じMeshへ無条件に参加できるわけではありません。
WAVEはスマホの通信を利用する方式です。山間部でスマホの電波が届かない、スマホの電池が切れる、といった状況まで本体の新旧だけで解消する機能ではありません。長い通信距離の説明と、携帯回線が必要な条件を一緒に確認してください。
より前のSENA機からの更新も含めて考えるなら、かでくらの60Sと50Sの違いを比較した記事も参考になります。今回の新旧比較と、通信世代をまたぐ買い替えを分けて読むと、必要な機能を絞れます。
国内仕様では同じ68g。新型だから軽くなるわけではない
本体の外形や重量は国内仕様で同じ表記です。今の60Sをヘルメットに付けた重さやサイズが気になる場合、60S EVOへの交換を軽量化の解決策にはできません。
スピーカーは直径が共通で、国内仕様の厚さは新型9mm、旧型8.5mmです。0.5mmの差だけで装着感を決める必要はありませんが、内装に余裕がないヘルメットでは、購入前の取り付け確認を省かないでください。
耳の位置とスピーカー中心が合わず、音量を上げないと聞きにくい取り付け方なら、音響ブランドの違いを比較しづらくなります。耳に当たる、内装が浮く場合は、ヘルメットを無理に加工せず販売店へ相談しましょう。
新型の口コミと、旧型の使用感を混ぜて判断しない
60S EVOは国内販売開始からまだ日が浅く、長期間の電池劣化や、限定生涯保証を実際に使った事例まで広く判断できる段階ではありません。新旧を同じヘルメット・走行条件で比べた購入者の評価も、十分に集まっているとは言えません。
販売店の紹介記事が音質を高く評価していても、購入者が数か月使った口コミと同じ材料ではありません。メーカーの音づくりの説明、販売店の解説、利用者の感想は区別して読みましょう。
音質の口コミでは、乗っているバイクやヘルメット、速度、以前のインカムまで書かれた感想が参考になります。以前の入門機と比べて好評だった声を、手持ちの60Sから同じだけ改善する証拠として使うのは避けたいところです。
悪い口コミが見当たらないだけで「欠点なし」とは判断できません。価格、保証条件、装着確認、充電時間の表記差は、レビューが増える前でも把握できる購入前の注意点です。
60S EVOがおすすめな人・60Sがおすすめな人
新品を長く使い、音楽も楽しみたい人には60S EVO
初めてSENAの上位インカムを買う人や、古い機種から更新する人なら、現在の販売価格と保証条件をそろえて比較しましょう。実売価格が近く、音楽を楽しみたい、長く使いたい、状態通知も欲しいなら、60S EVOがおすすめです。
新品の購入では、手持ちの旧型を使い続ける選択とは違い、どちらを選んでも本体代がかかります。差額が小さい場合に保証や電池の余裕を取りやすいのは、新規購入ならではの判断です。
公式価格では新型が安いため、最初から旧型の在庫だけ探す必要もありません。国内正規品であること、シングルパックの付属品、発送時期まで見て、総額で比べてください。
旧型が十分安く、Harman Kardonの音が好みなら60S
新型より支払額を抑えられる新品在庫があり、必要な通信機能を満たし、Harman Kardonの音を好むなら、60Sがおすすめです。旧型でもMeshやWAVE、防水、複数ヘルメットでの運用といった主要機能は残ります。
ただし、「十分安い」を決まった金額だけで判断する必要はありません。差額を大きく感じるかは、使う頻度や購入後に何年使いたいかでも変わります。新型の補助機能を使わない人と、雨天や泊まりのツーリングが多い人では、同じ値引きでも選び方が変わります。
旧型を選ぶ際は、付属品を省いた中古品と、新品フルセットを取り違えないでください。安く見えても、欠けている取り付け部品を別に買う必要があれば、総額の差は縮みます。
予算そのものが約6万円に届かないなら、かでくらのバイクインカムの比較ランキングで必要な通信機能から見直す方法もあります。音響ブランドや上位機の保証を優先する前に、普段一緒に走る相手と通話できるかを確認しましょう。
60Sユーザーは、買い替え前に「不満の原因」を確かめる
手持ちの60Sが快調なら、比較する相手は「新品の旧型」ではなく「今の1台を使い続ける」です。メーカー希望価格で考えるなら、新型へ移るために59,800円の購入費がかかります。公式価格の4,880円差だけで更新できるわけではありません。
買い替えの前に、次の順番で確かめてみてください。
- 電池が帰路まで持つか。使う通信方式と利用時間も確認する。
- 聞こえ方の不満が、スピーカー位置や設定を見直しても残るか。
- 途切れる原因が、アンテナ・相手の機器・走行環境ではないか。
- 修理や点検を相談できる状態か。残っている保証も確認する。
電池が持たない、音響の違いを試して新型を好んだ、状態通知を日常的に使いたい。困りごとと改善点が重なるなら、買い替えを検討できます。今の音と操作で足りているなら、新型が出た事実だけで交換時期を早める必要はありません。
よくある質問
60S EVOと60Sの主な違いは何ですか?
音響ブランド、保証、最大通話時間、アンテナ・USBポートの状態通知、付属マイクの構成などです。MeshやWAVE、防水、本体寸法・国内重量など共通する部分も多くあります。単純に通信性能が別クラスへ変わる比較ではありません。
旧60Sでは、もう仲間とMesh通話できませんか?
60SもMesh 3.0/2.0対応です。新型の発売で旧型の対応機能がなくなるわけではありません。接続相手の対応バージョン、設定、ファームウェアを確認して使いましょう。
限定生涯保証があれば、中古の60S EVOも安心ですか?
新品購入時と同じ保証を前提にはできません。一次購入者限定・譲渡不可の条件があるため、中古を検討する場合は保証の扱いを確かめてください。詳しい対象範囲はメーカーFAQと購入店で確認できます。
クランプが2セットあれば、夫婦で使えますか?
シングルパックの本体1台では、2人が同時に使えません。2つのヘルメットで本体を載せ替えるための付属品です。同時通話には2人分の本体を用意する必要があります。
60S EVOのほうが、必ず音質は上ですか?
必ず好みの音になるとは断定できません。BOSE音響への変更は新型の特徴ですが、耳との距離やヘルメット、走行環境でも聞こえ方は変わります。旧型の音に不満がない人は、可能なら試聴してから買い替えを判断してください。
充電時間は1.5時間ですか、2.5時間ですか?
国内仕様欄に両方の記載があり、日本語取扱説明書は1.5時間としています。記事では表記差を残して扱います。充電時間が購入判断の決め手なら、最新の案内と使用条件を購入店に確認しましょう。
まとめ|新品なら総額、買い替えなら今の60Sの不満から選ぶ
60S EVOは、Sound by BOSEと限定生涯保証、通話時間の余裕や状態通知を求める人向けの更新です。国内のメーカー希望価格は旧型より安く、「型落ちを探せば得」とは限りません。
新品を買うなら実売価格と国内保証をそろえて比較し、価格が近ければ60S EVOがおすすめです。必要な通信機能がそろい、新品の購入費を抑えられるなら、60Sも選べます。
すでに60Sを持っている人は、音・電池・接続・取り付けのどこに不満があるかを先に確かめてください。通話ができ、帰り道まで電池が持ち、音にも満足しているなら、使い続ける判断にも無理はありません。
購入前の最後の確認は、支払総額、本体台数、国内保証の窓口、ヘルメットへの取り付けです。販売ページでは値段だけでなくセット内容まで見て、必要な1台を選びましょう。


