窓の横にコンセントがある。
たった1つの条件を満たすだけで、窓拭きロボットの予算を約3万円下げられます。しかも、窓際の清掃力や10,000Paの吸着力をあきらめる必要はありません。
ECOVACSの新型には、69,800円のコンセント接続モデルと、99,800円のコードレス対応モデルがあります。清掃性能はほぼ共通です。3万円の差は、窓をきれいにする力ではなく、電源とケーブルをまとめるOMNIステーションの代金と考えられます。
先に結論をまとめます。
- 窓の近くにコンセントがあり、枠際までしっかり掃除したいならWINBOT W2S PRO
- 窓が少なく、値下がりした価格を優先するならWINBOT W2
- コンセントが遠い窓や部屋をまたいで使うならWINBOT W2S PRO OMNI
- 旧型からの買い替えは、四辺の拭き残しや60mLタンクに不満がある人だけでよい
新旧の差は、TruEdge 2.0、タンク容量、吸着力、対応する窓の大きさです。両機とも掃除中はコンセントへつないで使うため、購入前にはカタログより先に家の電源ルートを確認しましょう。
本記事では、延長コードで済む家、OMNI版が必要な家、安い旧型で足りる家まで分けて解説します。
※本記事のリンクには広告が含まれています。価格や在庫は変動するため、購入前に各販売ページでご確認ください。
買う前に3分:掃除したい窓からコンセントまで測る
最初に、家の中をメジャーかスマートフォンの計測アプリで回ってください。確認する場所は4つです。
- リビングのいちばん遠い窓
- ベランダへ出る掃き出し窓
- 浴室の鏡やガラス扉
- 階段や吹き抜け付近の窓
窓の下端からコンセントまでの直線距離だけでなく、家具を避けてコードを通す長さも測ります。ドアをまたぐ、廊下を横切る、家族の動線へコードが出る場合は、使うたびに準備が面倒になりやすいからです。
診断結果は次のように考えます。
| 電源環境 | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| 全部の窓からコンセントが近い | WINBOT W2S PRO | OMNI版より3万円抑えられる |
| 1か所だけ遠い | 新型+適切な延長方法を検討 | 3万円差より安く解決できる可能性がある |
| 部屋ごとにコンセント位置がばらばら | WINBOT W2S PRO OMNI | バッテリー内蔵ステーションを持ち運べる |
| 窓が2~3枚で電源も近い | WINBOT W2 | タンクやエッジ清掃の差を生かしにくい |
ただし、延長コードはメーカーが同梱していません。定格、屋内外の使用条件、接続部への水濡れ防止を確認し、取扱説明書で認められた方法に従ってください。
電源が届くか曖昧なまま69,800円の新型を買うより、掃除したい全窓のルートを書き出すほうが失敗を防げます。
WINBOT W2S PROとWINBOT W2の違いを比較
新型と旧型は、どちらもコンセントへ接続して掃除します。違いは清掃の仕上がりと、一度に回れる窓の範囲です。
| 比較項目 | WINBOT W2S PRO | WINBOT W2 |
|---|---|---|
| 発売時期 | 2026年8月 | 2024年3月 |
| 発売時価格 | 69,800円 | 59,800円 |
| 商品番号 | WD008V02 | WG831-11 |
| エッジ清掃 | TruEdge 2.0 | エッジモード |
| エッジ用ブラシ | 高密度フェルトブラシ | 非搭載 |
| 散水カバー率 | 最大90% | 70%以上 |
| 水タンク | 120mL | 60mL±5mL |
| 満水時の清掃範囲 | 最大75㎡ | 高速モード約30㎡ |
| 最大吸着力 | 10,000Pa | 5,500Pa |
| 清掃モード | 7種類 | 5種類 |
| 走行アルゴリズム | WIN-SLAM 4.0 | WIN-SLAM 4.0 |
| 対応する最小窓 | 30×40cm | 30×40cm |
| 対応する大型窓 | 最大8×2.5m | ケーブル制約により4×2.5m超は注意 |
| 本体サイズ | 272×272×76mm | 271×271×77mm |
| 本体重量 | 2.1kg±0.1kg | 1.6kg±0.1kg |
| 定格出力 | 66W | 96W |
| 電源オフ時の吸着維持 | 約30分 | 約30分 |
| 動作音 | 66dB±3dB | 63dB |
| ステーション | なし | なし |
新型は、清掃力と対応範囲をまとめて強化しました。旧型に残る利点は、約500gの軽さ、低い価格、短い窓掃除なら十分な基本性能です。
新型の価値は10,000Paより「窓を外したあとの30秒」
WINBOT W2S PROの最大吸着力は10,000Pa。旧型の5,500Paから約1.8倍になりました。
吸着力は安全な走行を支える大切な数字ですが、掃除後に目で見て差が分かりやすいのはTruEdge 2.0です。
窓の中央は広いクリーニングパッドで拭きやすい反面、枠の際には雨ジミや砂ぼこりが残ります。旧型で中央が透明になっても、最後に雑巾で四辺を一周すれば、1枚あたり30秒から1分ほど手作業が戻ります。
新型は、八方向へ配置した高密度フェルトブラシを窓枠の際へ届かせます。窓枠を2軸で検知し、サイドブラシを上げ下げするため、段差へ引っ掛かるのを抑えながら際を掃除する仕組みです。
年4回、窓8枚なら手直しはどれくらい減る?
窓1枚の仕上げ拭きを45秒減らせると仮定します。
- 1回の窓掃除:45秒×8枚=6分
- 年4回:6分×4回=24分
- 3年間:72分
実際の短縮時間は枠の形や汚れで変わります。発売時の価格差1万円なら、窓が多い家ほど「吸着力の数字」ではなく、四辺を手でなぞる時間の削減へ置き換えられます。
窓が2枚で年1回しか使わないなら、手直しが残っても負担は限られます。WINBOT W2を安く買うほうがおすすめです。
120mLタンクは、掃除を止める回数を減らす
水タンクは60mLから120mLへ倍増しました。新型の公表清掃範囲は最大75㎡、旧型は高速モードで約30㎡です。
容量は2倍ですが、清掃範囲は単純な2倍を超えます。新型は3方向ノズルによる散水カバー率が最大90%へ広がり、細かなミストでガラスへ水膜を作るためです。
高さ2m、幅1.8mの掃き出し窓を片面3.6㎡とすると、計算上は次の範囲になります。
| モデル | 公表清掃範囲 | 掃き出し窓の片面換算 |
|---|---|---|
| WINBOT W2S PRO | 最大75㎡ | 約20面 |
| WINBOT W2 | 約30㎡ | 約8面 |
清掃モード、噴霧量、汚れ具合で実際の枚数は変わります。公表値を目安にしても、一般家庭なら新型は給水を挟まず、複数の窓を続けて回りやすい容量です。
忘れてはいけないのは、本体が隣の窓へ自動で移らない点です。給水は減っても、窓ごとの取り付けと回収は人が行います。
発売時1万円高い新型と、さらに3万円高いOMNI版の境界線
ラインアップを価格順に並べると、役割が見えてきます。
| モデル | 発売時価格 | 電源 | 清掃性能の中心 |
|---|---|---|---|
| WINBOT W2 | 59,800円 | コンセント接続 | 5,500Pa、60mL、エッジモード |
| WINBOT W2S PRO | 69,800円 | コンセント接続 | 10,000Pa、120mL、TruEdge 2.0 |
| WINBOT W2S PRO OMNI | 99,800円 | ステーションのバッテリーでコードレス運転 | 新型と同等の清掃性能 |
発売時価格で見ると、旧型から新型が1万円、新型からOMNI版が3万円上がります。ただし、旧型はセールで4万円前後まで下がる例もあり、実売差が約3万円へ広がる場合があります。
新型とOMNI版の3万円差は、画質や吸引力のような性能差ではありません。最大110分使えるバッテリー、5kgのカウンターウェイト、自動ケーブル収納、操作パネル、付属品をまとめる収納スペースへ支払う金額です。
新旧価格の判断は、次の線引きがおすすめです。
- 実売差1万5,000円以内:窓際清掃と大容量タンクを使える新型
- 実売差1万5,000~2万5,000円:窓の枚数と掃除頻度で判断
- 実売差2万5,000円超:窓が少ない家庭は旧型
発売時価格だけで決めず、ポイント還元を含めた支払額を比べましょう。
延長コードで済むなら、3万円を残せる
窓の近くへ安全に電源を引ける家庭では、OMNI版のバッテリーを使う機会が減ります。WINBOT W2S PROなら、窓際清掃と10,000Paを保ったまま3万円節約できます。
浮いた3万円で購入できるものは少なくありません。
- 専用清掃キットや交換パッド
- 純正洗浄液
- 高所へ手を伸ばさず回収するための安全な設置環境
- ほかの掃除家電
ただし、コードが廊下を横切る、浴室まで届かない、窓ごとにコンセントを差し替える、といった家では準備が増えます。面倒になって使わなくなるなら、3万円を抑えても得とはいえません。
「電源を引く時間が毎回3分以上かかる」「掃除する部屋が3室以上ある」なら、OMNI版も候補です。
コード長は販売ページの数字だけで決めず、購入前に確認する
公式製品表では、新型のコード長に1.8m、旧型の複合ケーブルに5.5mという記載があります。ただし、アダプター前後のどの部分を測った数値か、表の項目だけでは同条件と断定できません。
新型は最大8×2.5mの大型窓への対応をうたう一方、同梱品に延長ケーブルはありません。掃除したい窓がコンセントから離れている場合は、購入前にメーカーへ次の点を確認してください。
- コンセントから本体までの有効長
- 電源コードと安全ロープの取り回し
- 使用できる延長方法
- 屋外側を掃除するときの接続部の置き場所
数字が曖昧なまま「新型なら8m先まで届く」と判断するのは避けましょう。最大8m×2.5mは対応するガラスの大きさであり、コンセントから8m離れて使えるという意味ではありません。
吸着力が上がっても、安全ロープは外せない
10,000Paは、ガラスへ安定して吸着する余裕を増やします。新型は自動気圧補正、フローティング式クリーニングパッド、重力加速度センサー、0.007秒で端を検知するフォトカプラセンサーも備えています。
電源が抜けても、内蔵の安全用バッテリーで約30分吸着を維持します。コンセント接続型であっても、停電した瞬間に落下する設計ではありません。
安全用バッテリーは掃除を続けるためではなく、回収する時間を確保するためのものです。使用中は次のルールを守りましょう。
- 安全ロープを室内の丈夫な固定場所へつなぐ
- 電源プラグやアダプターを水でぬらさない
- ひび割れ、結露、強い油汚れがあるガラスでは使わない
- 雨や強風の日に外窓を掃除しない
- 本体の下へ人、ペット、壊れ物を置かない
- 清掃中に家を空けない
WINBOT W2も5,500Paの吸着、約30分の電源オフ保護、安全ロープを備えています。旧型が危険で、新型だけが安全という違いではありません。
高層マンションでも、手が届かず安全に付け外しできないFIX窓の外側には使えません。管理規約と窓の開き方まで確認してください。
新型は500g重く、動作音も数値上は3dB大きい
進化した部分だけを見て買うと、日常の使い勝手で引っかかります。
本体重量は旧型の約1.6kgから、新型では約2.1kgへ増えました。窓へ付けたあとは吸着しますが、取り付けと回収では500gの差が腕にかかります。
腰高窓や浴室の鏡なら負担は限られます。肩より上へ持ち上げる窓を何枚も回る場合は、旧型の軽さが利点です。
動作音の公表値は旧型63dB、新型66dB±3dB。新型は静音技術を採用していますが、吸着力が上がったぶん、数値上の音が小さくなったわけではありません。
在宅勤務やテレビ視聴と重なるなら、日中の休憩時間に動かすなど、使う時間を分けるのがおすすめです。
WIN-SLAM 4.0とアプリ操作は変わらない
走行アルゴリズムは両機ともWIN-SLAM 4.0です。窓を認識して経路を組み、掃除後は開始位置へ戻ります。
ECOVACS HOMEアプリから清掃モードの選択や遠隔操作も可能です。基本的な経路計画やアプリ連携を目的に、新型へ買い替える必要はありません。
差が出るのは清掃モードの数です。新型は高速、念入り、徹底、エッジ、スポット、分割、ハイパワーダストの7種類。旧型はクイック、ディープ、パーフェクト、エッジ、スポットの5種類です。
大きな窓を区切って掃除したい、乾いた砂ぼこりへ清掃方法を変えたい人は、新型の選択肢を生かせます。普段は標準モードしか使わないなら、モード数だけで買い替えなくても大丈夫です。
口コミは「きれいになった」より準備時間を読む
発売直後のWINBOT W2S PROは、国内の長期使用レビューがまだ少ない段階です。清掃力や耐久性を口コミ数だけで判断できません。
窓拭きロボットのレビューで確認したいのは、汚れ落ちに加えて次の内容です。
- 電源コードを出して安全ロープを固定するまでの時間
- 1枚の掃除が終わるたびに待つ時間
- パッドを洗う頻度
- 窓枠や角に残った汚れの量
- アプリを使わず本体だけで操作できる範囲
コンセント接続型は運転時間の上限を気にしなくてよい反面、コードを安全に通す準備が必要です。「ガラスが透明になった」という感想だけでは、自宅で使い続けられるか判断できません。
旧型の口コミは、窓拭きロボット自体が生活に合うかを知る材料になります。小さな窓が多い家では付け替えが忙しく、大判ガラスではロボットへ任せる時間を作りやすい傾向があります。
WINBOT W2S PROがおすすめな人
WINBOT W2S PROがおすすめなのは、次のような人です。
- 掃除したい窓の近くにコンセントがある
- 窓枠の際に残る雨ジミやほこりを減らしたい
- 大判窓や浴室の鏡を定期的に掃除する
- 途中給水を減らして一気に終えたい
- OMNI版のバッテリーや収納へ3万円かける必要がない
新型の魅力は、上位のOMNI版と清掃性能をほぼ共通にしながら、69,800円へ抑えた点です。電源環境さえ合えば、ラインアップの中で清掃力と価格のバランスに優れています。
WINBOT W2がおすすめな人
WINBOT W2がおすすめなのは、次のような人です。
- 窓が2~3枚程度
- 中央のくもりや手あかを落とせれば十分
- 給水の途中停止が気にならない
- 約500g軽い本体を選びたい
- 新型より1万5,000円以上安く買える
5,500Paの吸着力、WIN-SLAM 4.0、エッジモード、アプリ操作を備えています。窓が少ない家庭では、120mLタンクや7つのモードを使い切れないため、型落ちでも十分です。
ECOVACSの床用ロボットも検討しているなら、「DEEBOT mini 2とDEEBOT miniの違い」も参考になります。窓用と床用で役割は異なりますが、ECOVACS HOMEアプリへまとめたい家庭には確認しやすい組み合わせです。
よくある質問
WINBOT W2S PROとWINBOT W2の一番大きな違いは何ですか?
TruEdge 2.0による窓際清掃と、120mLへ増えた水タンクです。
WINBOT W2S PROは最大75㎡を清掃でき、WINBOT W2の高速モード約30㎡より広い範囲を給水なしで回れます。最大吸着力も5,500Paから10,000Paへ上がりました。
WINBOT W2S PROとOMNI版は清掃力が違いますか?
WINBOT W2S PROとWINBOT W2S PRO OMNIは、TruEdge 2.0、10,000Pa、120mLタンク、7つの清掃モード、WIN-SLAM 4.0を共通して備えます。
OMNI版の主な違いは、最大110分のコードレス運転、自動ケーブル収納、カウンターウェイト、操作・収納をまとめたステーションです。コンセントが近い家庭では、69,800円のステーションなしモデルがおすすめです。
コンセント接続中に停電したら落下しますか?
両機とも安全用バッテリーを内蔵し、電源が切れたあとも約30分は吸着を維持します。約30分は掃除を続ける時間ではなく、本体を安全に回収するための時間です。
安全ロープを必ず固定し、清掃中に家を空けないでください。
延長コードを使えますか?
自己判断でどの延長コードでも使えるとはいえません。定格、接続部の防水、屋内外の条件を確認し、メーカーまたは取扱説明書で認められた方法を選んでください。
新型の販売ページにある1.8m表記が、コンセントから本体までの有効長と同じかも購入前に確認するのが安全です。
浴室の鏡にも使えますか?
新型はフレームレスの窓や浴室ミラーに対応すると案内されています。最小対応サイズは30×40cm、対応するガラスの厚さは3mm以上です。
曇りや結露が残る面、ひびがある鏡では使わないでください。鏡の厚さ、段差、金具が走行を妨げないかも確認しましょう。
旧型から買い替える必要はありますか?
窓枠の際を毎回手で拭いている、60mLでは途中給水になる、大判窓を掃除したいなら買い替え候補です。
WIN-SLAM 4.0やアプリ操作に不満がなく、窓も少ないならWINBOT W2を使い続けて問題ありません。
まとめ:コンセントが届けば、清掃力を落とさず3万円節約できる
WINBOT W2S PROとWINBOT W2は、どちらも掃除中にコンセントへつなぐ窓拭きロボットです。
新型はTruEdge 2.0、10,000Pa、120mLタンク、最大75㎡の清掃範囲へ進化しました。窓の四辺を手で仕上げる時間と、途中給水を減らしたい家庭に向いています。
旧型は約500g軽く、発売時価格も1万円安いモデルです。窓が2~3枚で中央のくもりを落とせれば十分なら、値下がりした旧型がおすすめです。
上位のOMNI版との判断は、掃除したい全窓からコンセントまでの距離で決まります。
- 電源が届き、清掃力を優先するならWINBOT W2S PRO
- 窓が少なく、価格と軽さを優先するならWINBOT W2
- 電源のない窓を部屋ごとに回るならWINBOT W2S PRO OMNI
購入前にメジャーを持って、窓からコンセントまでの安全なルートを測ってください。3分の確認で、3万円高いステーションが必要か、コンセント型で十分かを判断できます。



