平均フレームレートだけを見れば、旧型から買い替える理由はほとんどありません。
メーカーが公開した「原神」60分テストでは、REDMAGIC 11S Proが平均60.93fps、REDMAGIC 11 Proが平均60.90fps。差はわずか0.03fpsです。
ところが、最高温度は42.9℃と45.7℃で2.8℃の差がつきました。
新型の価値は、一瞬のベンチマークスコアではありません。同じ60fps前後を、暑い部屋や長時間プレイでも崩しにくくする「冷却の余裕」にあります。
先に結論をまとめると、原神や鳴潮を毎日長時間遊び、配信・録画も重ねるならREDMAGIC 11S Proがおすすめです。
価格を抑えたい人や、すでにREDMAGIC 11 Proを使っていて発熱に困っていない人は、旧型のままで問題ありません。24GB+1TBが必要な人も、新型ではなく旧型を選びましょう。
本記事では、公式仕様、メーカー試験、販売価格、発売後のレビュー傾向を確認し、約2万円の差がどんなゲーマーに効くのかを掘り下げます。
価格や在庫は販売ページで最新情報をご確認ください。
まず知りたいのは「2万円で何が変わるか」
REDMAGIC 11S ProとREDMAGIC 11 Proの国内公式価格は、12GB+256GB同士で2万円差です。
| 比較するポイント | REDMAGIC 11S Pro | REDMAGIC 11 Pro | 実際の判断 |
|---|---|---|---|
| 12GB+256GBの公式価格 | 149,800円 | 129,800円 | 旧型が2万円安い |
| 原神60分の平均fps | 60.93fps | 60.90fps | 体感差は期待しにくい |
| 同テストの最高温度 | 42.9℃ | 45.7℃ | 新型が2.8℃低い |
| CPU最大クロック | 4.74GHz | 4.6GHz | 新型が高負荷時に有利 |
| 水冷循環 | 大型化、効率10%向上 | 初代AquaCore | 新型の主な進化点 |
| 最大メモリ・容量 | 16GB+512GB | 24GB+1TB | 大容量は旧型が上 |
| バッテリー | 7,500mAh | 7,500mAh | 差なし |
| 画面 | 6.85インチ・最大144Hz | 6.85インチ・最大144Hz | 差は小さい |
| おサイフケータイ | 対応 | 対応 | 買い替え理由にならない |
メーカー試験は管理された環境で行われており、室温、ゲームのバージョン、画質設定、通信環境で結果は変わります。それでも、平均fpsはほぼ同じなのに温度差が開いた点は、両機の性格をよく表しています。
約2万円で画面やバッテリーが豪華になるわけではありません。長時間の高負荷に耐える余白を買うかどうかが、今回の分かれ目です。
REDMAGIC 11 Proからの買い替えは、基本的に見送っていい
すでにREDMAGIC 11 Proを持っているなら、発熱やフレーム落ちに悩んでいない限り、REDMAGIC 11S Proへ買い替える必要はありません。
理由は、ゲーム中の体験を支える主要部分の多くが変わっていないからです。
- 6.85インチ、最大144Hzのフルディスプレイ
- 7,500mAhバッテリーと80W有線充電
- 24,000rpmの内蔵ファン
- 13,116mm²のベイパーチャンバー
- 520Hzのショルダートリガー
- 230gの本体重量
- IPX8防水とおサイフケータイ
SoCと冷却制御は進化しましたが、REDMAGIC 11 ProもSnapdragon 8 Elite Gen 5、水冷+空冷、ゲーム用チップRedCore R4を備えています。旧型が急に遅くなったわけではありません。
買い替えを考えたいのは、次の使い方をしている人です。
- 鳴潮や原神を高画質で1〜2時間以上続ける
- ゲーム配信や画面録画を同時に行う
- 夏場の室温が高い場所でも冷却ファンだけで遊ぶ
- 端末温度の上昇による輝度低下や動作の乱れを少しでも避けたい
いずれにも当てはまらないなら、約2万円は次の機種変更やゲームパッド、イヤホンへ回したほうが満足しやすいでしょう。
違いをスペック表で比較
| 項目 | REDMAGIC 11S Pro | REDMAGIC 11 Pro |
|---|---|---|
| 国内発売 | 2026年6月16日 | 2025年11月 |
| OS | REDMAGIC OS 11.5(Android 16) | REDMAGIC OS 11(Android 16) |
| SoC | Snapdragon 8 Elite Gen 5 Leading Version | Snapdragon 8 Elite Gen 5 |
| CPU最大クロック | 4.74GHz | 4.6GHz |
| ゲーム用チップ | RedCore R4 | RedCore R4 |
| メモリ | 12GB/16GB、LPDDR5X Ultra | 12GB/16GB/24GB、LPDDR5T |
| ストレージ | 256GB/512GB、UFS 4.1 | 256GB/512GB/1TB、UFS 4.1 Pro |
| 画面 | 6.85インチ AMOLED | 6.85インチ AMOLED |
| 解像度 | 2,688×1,216 | 2,688×1,216 |
| リフレッシュレート | 最大144Hz | 最大144Hz |
| 瞬時タッチサンプリング | 最大3,000Hz | 最大3,000Hz |
| ショルダートリガー | 520Hz | 520Hz |
| 冷却 | 大型化したAquaCore、水冷循環効率10%向上 | AquaCore |
| 内蔵ファン | 最大24,000rpm | 最大24,000rpm |
| バッテリー | 7,500mAh | 7,500mAh |
| 有線充電 | 最大80W | 最大80W |
| ワイヤレス充電 | 対応 | 対応 |
| 背面カメラ | 50MP+50MP+2MP | 50MP+50MP+2MP |
| 前面カメラ | 16MP、画面下 | 16MP、画面下 |
| 防水 | IPX8 | IPX8 |
| FeliCa | おサイフケータイ対応 | おサイフケータイ対応 |
| eSIM | 非対応 | 非対応 |
| サイズ | 163.82×76.54×8.9mm | 163.82×76.54×8.9mm |
| 重量 | 230g | 230g |
| 12GB+256GB公式価格 | 149,800円 | 129,800円 |
| 16GB+512GB公式価格 | 172,800円 | 157,800円 |
新型は上位SoCと冷却に集中して手を入れた、いわばチューニング版です。画面、電池容量、カメラ、筐体は大きく変わっていません。
0.03fpsより、2.8℃低いことに注目したい
Leading Versionは「次世代SoC」ではない
REDMAGIC 11S ProのSnapdragon 8 Elite Gen 5 Leading Versionは、REDMAGIC 11 Proと別世代のSoCではありません。
CPUの最大クロックを4.6GHzから4.74GHzへ引き上げた上位版です。短時間のベンチマークでは差が出ても、原神のように60fps上限で動くゲームでは、平均fpsの数字に大差が出にくくなります。
新型の処理性能が生きるのは、次のような場面です。
- 高画質設定で負荷が上がった瞬間
- 戦闘エフェクトや敵が集中する場面
- 画面録画や配信を重ねたとき
- 将来、今より重いゲームが登場したとき
平均値を1fps上げるより、最低fpsの落ち込みを抑える方向の進化と考えると分かりやすいでしょう。
水冷循環効率10%向上が長時間プレイを支える
REDMAGIC 11S Proは、水冷システムを大型化し、メーカー公称で循環効率が10%向上しました。
24,000rpmファン、13,116mm²ベイパーチャンバー、複合液体金属3.0といった土台は共通です。新型は冷却部品を丸ごと入れ替えたのではなく、水冷の流れと熱制御を磨いています。
公式テストの2.8℃差は、原神を60分遊んだときの最高温度です。手に伝わる熱が必ず2.8℃下がるとは限りませんが、SoCが性能を落とし始めるまでの余白は広がります。
外付けクーラーを常用する人には、差が縮まる可能性があります。内蔵冷却だけで身軽に遊びたい人ほど、新型の恩恵を受けやすい設計です。
ゲーム別に見ると、買い替えの必要性が変わる
原神・鳴潮はREDMAGIC 11S Proの冷却が効きやすい
オープンワールドRPGは、広いマップの読み込み、戦闘エフェクト、通信が重なり、端末へ長く負荷をかけます。
原神や鳴潮を最高画質に近い設定で遊び、デイリーだけでなく探索や高難度コンテンツまで続けるなら、REDMAGIC 11S Proがおすすめです。平均fpsの差より、温度上昇後の安定性に期待できます。
30分前後で区切る人や、画質を少し下げても気にならない人は、REDMAGIC 11 Proで十分です。
CoD Mobile・PUBG Mobileは旧型でも装備がそろっている
FPSやTPSでは、ショルダートリガー、タッチ応答、画面の見やすさが勝敗に直結します。
両機とも520Hzショルダートリガー、最大3,000Hzの瞬時タッチサンプリング、最大144Hz表示に対応しています。ゲームごとの高リフレッシュレート対応状況は異なりますが、操作系を理由に新型へ買い替える必要はありません。
長時間のランク戦や配信で温度が上がりやすいならREDMAGIC 11S Pro、数試合ずつ遊ぶならREDMAGIC 11 Proがおすすめです。
バッテリーと充電は同じ。新型だけ長持ちするわけではない
両機とも7,500mAhバッテリーと最大80Wの有線急速充電を採用しています。ワイヤレス充電にも対応し、長時間遊べる点は共通です。
REDMAGIC 11S Proには電力・性能・冷却を調整するEnergy Cube 3.0が入りました。負荷に合わせた制御の改善は期待できますが、電池容量が増えたわけではありません。
「新型なら充電回数が目に見えて減る」と考えて買い替えると、期待外れになりかねません。
なお、最大80Wのワイヤレス充電には専用スタンドが必要です。日本では専用スタンドが発売されていないため、国内利用では有線80Wを主力と考えるのが無難です。
24GB+1TBが消えたのは、見過ごせない弱点
REDMAGIC 11S Proは、最大16GB+512GBです。
REDMAGIC 11 Proには24GB+1TBがあり、ゲームを何本も残したい人、録画データを本体へためる人、最上位構成を長く使いたい人には旧型が向いています。
ゲーム性能だけを見れば、16GBメモリで困る場面は多くありません。容量は別です。100GB前後へ膨らむゲームを複数入れ、動画も保存すると512GBでも余裕が減ります。
microSDカードには対応していないため、1TBが必要ならREDMAGIC 11 Proを在庫があるうちに選びましょう。
おサイフケータイは両方対応。eSIMは両方非対応
「REDMAGIC 11S Pro おサイフケータイ」で調べている人も多いですが、REDMAGIC 11S ProとREDMAGIC 11 ProはどちらもFeliCaを搭載しています。
SuicaやiD、QUICPayなどを使いたい人も候補に入れられます。おサイフケータイ対応は、新型だけのメリットではありません。
eSIMは両機とも非対応で、デュアルnano-SIM仕様です。eSIMで回線をすぐ切り替えたい人は注意してください。
口コミ・レビューから分かる注意点
REDMAGIC 11S Proは発売直後で、国内の口コミがまだ少ない段階です。初期評価だけで不具合や長期的な使い心地を判断するのは早いでしょう。
先に販売された海外版のレビューでは、ゲーム性能、冷却、7,500mAhバッテリーが高く評価されています。その反面、REDMAGIC 11 Proとの違いが少ないこと、価格上昇、カメラ性能、冷却ファンの音、ゲーム色の強いソフトウェアは好みが分かれています。
旧型はAmazonで数十件の評価が集まっており、ゲーム性能と電池持ちを評価する声が目立ちます。ゲーミングスマホとして優秀でも、一般的なハイエンドスマホと同じ万能さを求める機種ではありません。
特に確認したい注意点は次のとおりです。
- 230gあるため、寝転んで長時間持つと腕へ負担がかかりやすい
- 画面下カメラはゲーム画面を邪魔しない反面、自撮り画質では不利
- 望遠カメラがなく、カメラ重視の人には合わない
- 内蔵ファンを高速で回すと動作音が聞こえる
- 本体に冷却用の吸排気口があり、ほこりへの手入れが必要
スマホゲームを最優先する設計だからこそ、普段使いの弱点もはっきりしています。
REDMAGIC 11S Proがおすすめな人
REDMAGIC 11S Proがおすすめなのは、次のような人です。
- 初めてREDMAGICを買い、最上位のゲーム性能を長く使いたい
- 原神や鳴潮を高画質で1時間以上遊ぶ
- 配信や画面録画をしながらゲームを動かす
- 外付けクーラーなしで発熱を抑えたい
- 夏場も内蔵冷却だけで安定性を確保したい
- 512GBまでで困らない
新規購入で約2万円差を受け入れられるなら、冷却の余裕があるREDMAGIC 11S Proがおすすめです。新しいゲームが重くなっても、性能を保ちやすい余白が残ります。
REDMAGIC 11 Proがおすすめな人
REDMAGIC 11 Proがおすすめなのは、次のような人です。
- できるだけ安くハイエンドのゲーミングスマホが欲しい
- 30分前後で休憩を入れながら遊ぶ
- 外付けクーラーをすでに持っている
- 24GB+1TBの大容量が必要
- すでに本機を使っていて、発熱や動作に不満がない
平均fps、画面、バッテリー、トリガーは新型と大きく変わりません。価格差をゲーム内課金や周辺機器へ回したいなら、REDMAGIC 11 Proがおすすめです。
よくある質問
REDMAGIC 11S ProはREDMAGIC 11 Proよりゲームが速い?
REDMAGIC 11S Proは、最大4.74GHzのLeading Versionを搭載しており、処理性能は上です。
ただし、メーカーの原神60分テストでは平均60.93fps対60.90fpsでした。対応ゲームの上限や設定によっては、平均fpsの体感差がほとんど出ない場合があります。
REDMAGIC 11S Proの発熱は改善された?
メーカーの原神60分テストでは、REDMAGIC 11S Proの最高温度が42.9℃、REDMAGIC 11 Proが45.7℃でした。
水冷循環効率も公称10%向上しています。実際の温度は室温や設定で変わりますが、冷却の余裕は新型が上です。
REDMAGIC 11S Proはおサイフケータイに対応している?
REDMAGIC 11S Proは、おサイフケータイに対応しています。REDMAGIC 11 Proも対応しているため、両機の差ではありません。
11 Proを持っていても買い替えるべき?
高負荷ゲーム中の発熱、輝度低下、フレーム落ちに困っていなければ、買い替えは見送って大丈夫です。
REDMAGIC 11 Proでも水冷+空冷、7,500mAh、最大144Hz、ショルダートリガーがそろっています。冷却の余裕を最優先する人だけ、REDMAGIC 11S Proを検討しましょう。
まとめ
REDMAGIC 11S Proは、REDMAGIC 11 Proを過去にするほど別物の新型ではありません。
公式の原神60分テストでは、平均fpsの差が0.03fpsにとどまる一方、最高温度は2.8℃低くなりました。約2万円で手に入るのは派手な数字ではなく、長時間プレイを崩しにくくする冷却の余裕です。
原神や鳴潮を高画質で遊び続け、配信や録画も行うならREDMAGIC 11S Proがおすすめです。
価格を抑えたい人、24GB+1TBが必要な人、すでに旧型を快適に使えている人はREDMAGIC 11 Proを選びましょう。
買い替え判断まで含めると、結論はシンプルです。新規購入で冷却を優先するなら新型、旧型ユーザーは不満が出るまで使い続けるのが正解です。


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