Googleの大画面スマホ、Pixel 11 Pro XLが発売されました。前のモデルのPixel 10 Pro XLと見た目はよく似ていますが、中身はいくつも変わっています。良くなったところだけでなく、電池の容量や、256GB版のメモリのように、減ったところもあります。
この記事では、Googleストアにある両機の技術仕様をもとに、何が変わったのかを整理します。筆者による実機の測定はしていません。

Pixel 10 Pro XLを使っているんだけど、買い替えたほうがいいのかな?

チップや画面、カメラは強くなったよ。でも電池の容量は少し減って、256GB版はメモリも12GBになったんだ。何を重視するかで答えが変わるね。
結論:性能と画面なら新型、電池とメモリなら旧型も候補
先に結論を書きます。Pixel 11 Pro XLは、チップがTensor G6になり、画面が明るくなり、超解像ズームが最大120倍に伸びました。急速充電は30分で最大75%になり、本体も6g軽くなっています。
一方で、電池の容量は5,200mAhから5,115mAhに減りました。256GBモデルのメモリ(RAM)は、旧型の16GBから12GBになっています。電池の数字やメモリの多さを重く見る人は、旧型のPixel 10 Pro XLも候補に入れて比べてください。
6.3インチのProどうしの比較は、Google Pixel 11 ProとPixel 10 Proの違いを比較の記事にまとめています。
Pixel 11 Pro XLとPixel 10 Pro XLの違いを一覧で比較
Googleストアの技術仕様をもとに、主な違いを並べます。
| 項目 | Pixel 11 Pro XL | Pixel 10 Pro XL |
|---|---|---|
| チップ | Google Tensor G6 | Google Tensor G5 |
| セキュリティチップ | Titan M3 | Titan M2 |
| ディスプレイ | 6.8インチ Super Actua | 6.8インチ Super Actua |
| 明るさ(HDR/ピーク) | 2,400ニト/3,600ニト | 2,200ニト/3,300ニト |
| サイズ | 縦162.7×幅76.5×厚さ8.5mm | 縦162.8×幅76.6×厚さ8.5mm |
| 重さ | 226g | 232g |
| 電池(標準) | 5,115mAh(最小5,000mAh) | 5,200mAh(最小5,079mAh) |
| 急速充電 | 約30分で最大75% | 約30分で最大70% |
| ワイヤレス充電 | Qi2.2認証済み 最大25W | Qi2認証済み 最大25W |
| メモリ/ストレージ | 12GB/256GB、16GB/512GB、16GB/1TB | 16GB/256GB、16GB/512GB |
| 超解像ズーム | 最大120倍 | 最大100倍 |
| 望遠カメラのセンサー | 1/1.95インチ | 1/2.51インチ |
| 発売時のOS | Android 17 | Android 16 |
| HiLight | あり | なし |

チップはTensor G6に
チップは、Pixel 10 Pro XLのTensor G5から、Pixel 11 Pro XLではTensor G6になりました。セキュリティ用のチップも、Titan M2からTitan M3に変わっています。
Googleストアの仕様では、Tensor G6について「Google Tensor G6(量子耐性のあるハードウェア ベースのセキュアブート搭載)」と書かれています。端末を起動するときの安全の仕組みが、新しくなったということです。
OS、セキュリティ、Pixel Dropのアップデートは、どちらも7年間提供されます。発売時のOSは、新型がAndroid 17、旧型がAndroid 16です。価格.comの発売日は、Pixel 11 Pro XLが2026年8月20日、Pixel 10 Pro XLが2025年8月28日です。
画面はさらに明るく
画面の大きさは、どちらも6.8インチのSuper Actuaディスプレイで、解像度も1,344×2,992で同じです。違うのは明るさです。
Pixel 11 Pro XLの仕様は「最大輝度 2,400 ニト(HDR)、3,600 ニト(ピーク輝度)」です。Pixel 10 Pro XLは、HDRが2,200ニト、ピークが3,300ニトでした。HDRの明るさは2,200ニトから2,400ニトに、ピークの明るさは3,300ニトから3,600ニトに上がりました。
カバーガラスは、どちらもCorning Gorilla Glass Victus 2です。リフレッシュレートは、どちらも1〜120Hzです。
細かい仕様も見ておきます。両機とも、アスペクト比は20:9、画素密度は486PPI、コントラスト比は2,000,000:1以上で、HDRに対応し、1,600万色の24ビットフルカラーで表示します。明るさ以外の表示の仕様は、新旧で同じです。
カメラの違い|望遠のセンサーが大きく
背面のカメラは、どちらも広角50メガピクセル、ウルトラワイド48メガピクセル、5倍の望遠48メガピクセルの3つです。前面のカメラも、どちらも42メガピクセルです。
違いは望遠カメラです。Pixel 11 Pro XLの望遠カメラは、イメージセンサーのサイズが1/1.95インチになりました。Pixel 10 Pro XLは1/2.51インチです。超解像ズームも、旧型の最大100倍から、新型では「超解像ズーム Pro 最大 120 倍」に伸びています。
望遠の画角は、新型が23°、旧型が22°です。広角とウルトラワイドのカメラは、絞り値、画角、センサーのサイズまで、両機で同じです。望遠カメラ以外の背面カメラの仕様は、新旧で同じです。
動画は、どちらも動画ブーストを使った8K撮影と、最大20倍の超解像ズーム動画に対応しています。
電池は容量が減り、充電は速く
電池は、新型で少し減りました。Pixel 11 Pro XLの電池は「標準 5,115 mAh(最小 5,000 mAh)」です。Pixel 10 Pro XLは、「標準 5,200 mAh(最小 5,079 mAh)」でした。
数字だけを見ると、新型は85mAh少なくなっています。最小の容量も、5,079mAhから5,000mAhに下がりました。容量の多さを重視する人にとっては、旧型の強みです。
充電は速くなりました。Pixel 11 Pro XLは、「急速充電(別売りの 45 W 以上の USB-C® PPS 充電器を使用した場合): 約 30 分で最大 75% 充電」です。旧型は、同じ条件で約30分で最大70%でした。
ワイヤレス充電は、新型がQi2.2認証、旧型がQi2認証で、最大出力はどちらも25Wです。どちらも、マグネットでくっつくGoogle Pixelsnapに対応しています。
256GB版はメモリが12GBに
見落としやすいのが、メモリ(RAM)です。Pixel 11 Pro XLの256GBモデルは、「256 GB / 12 GB RAM」です。512GBと1TBのモデルは16GBです。
Pixel 10 Pro XLは、256GBモデルも512GBモデルも16GBでした。つまり、同じ256GBで比べると、新型はメモリが4GB少なくなっています。メモリの多さを重視する人は、新型なら512GB以上のモデルを選ぶか、旧型を選ぶとよいでしょう。
新型の512GBと1TBのモデルには、「Zoned UFS 搭載、より高速なパフォーマンスを実現」と書かれています。ストレージの種類でも、容量の大きいモデルのほうが有利です。
新型には、1TBのモデルもあります。保存できる容量の選択肢が、旧型より広がりました。
重さとデザイン
重さは、新型が226g、旧型が232gで、新型が6g軽くなりました。サイズは、新型が縦162.7mm、幅76.5mm、厚さ8.5mm、旧型が縦162.8mm、幅76.6mm、厚さ8.5mmで、ほとんど同じです。
旧型のケースを新型に使えるかどうかは、ケースの販売元の対応機種で確かめてください。
色は、新型がCanyon、Olive、Fog、Obsidianの4色、旧型がMoonstone、Jade、Porcelain、Obsidianの4色です。どちらも、背面はマット加工のガラス、フレームはポリッシュ仕上げです。
新しく加わったHiLight
新型には、HiLightという機能が加わりました。Googleストアでは、「HiLight は、光って知らせるから、今この瞬間に集中できます。」と紹介されています。旧型の仕様には、この項目はありません。
動画と音の機能
動画の撮影は、両機とも4Kで最大60FPS、1080pで最大60FPSに対応しています。動画ブーストを使うと、8Kで24FPSと30FPSの撮影もできます。10ビットのHDR動画や、最大240FPSのスローモーション動画にも、両機とも対応しています。
手ぶれ補正は、光学式の手ぶれ補正に加えて、シネマティック撮影や固定撮影、アクティブ撮影での動画手ぶれ補正があります。手ぶれ補正の方式は、両機で同じです。
音まわりは、両機ともステレオスピーカーと3つのマイクを備え、ノイズサプレッションと空間オーディオに対応しています。音まわりの仕様は、新旧で同じです。
カメラの細かい仕様
広角カメラは、両機とも50メガピクセルのOcta PD広角カメラで、絞り値はƒ/1.68、画角は82°、イメージセンサーのサイズは1/1.3インチです。
ウルトラワイドカメラは、両機とも48メガピクセルのQuad PDウルトラワイドカメラで、オートフォーカス機能が付いています。絞り値はƒ/1.7、画角は123°、イメージセンサーのサイズは1/2.51インチです。
望遠カメラは、両機とも48メガピクセルのQuad PD望遠カメラで、光学式手ぶれ補正機能が付き、光学ズームは5倍、絞り値はƒ/2.8です。違うのは、先に書いたイメージセンサーのサイズと画角です。
背面カメラ全体では、両機ともマルチゾーンLDAF(レーザー検出オートフォーカス)センサーと、スペクトルセンサー、フリッカーセンサーを備えています。前面のカメラは、両機とも42メガピクセルのDual PD自撮りカメラで、オートフォーカス機能が付いています。
通信の仕様
Pixel 11 Pro XLの5Gは、Sub-6に対応しています。Googleストアの仕様では、5G Sub-6の対応バンドに77、78、79が含まれています。FeliCaにも対応しています。
Wi-Fi 7(802.11be)は、2.4GHz、5GHz、6GHzの3つの帯域と2×2 MIMOに対応しています。Bluetoothは、アンテナダイバーシティで信号の品質と接続性を強化したv6対応です。Threadネットワークテクノロジーにも対応しています。
セキュリティと安全の機能
セキュリティの機能も、両機で共通するものが多くあります。どちらの仕様にも、「追加料金なしの Google VPN」や、マルウェア対策とフィッシング対策が書かれています。
新型は、セキュリティ用のチップがTitan M3になり、Tensor G6には量子耐性のあるハードウェアベースのセキュアブートが入りました。旧型は、Titan M2とTensor G5の組み合わせです。
Pixel 11 ProとPro XLのどちらにするか
新型どうしで、6.3インチのPixel 11 Proと迷う人もいるでしょう。Googleストアの仕様では、Pixel 11 Proは縦152.7mm、幅71.9mm、厚さ8.4mmで204gです。電池は標準4,850mAh(最小4,707mAh)で、急速充電は30W以上の充電器で約30分で最大55%です。
Pixel 11 Pro XLは、画面が大きいぶん電池も大きく、急速充電も速くなっています。Pixel 11 Pro XLはPixel 11 Proより縦が10mm、幅が4.6mm大きく、22g重くなっています。
位置情報は、両機ともデュアルバンドGNSSで、GPS、GLONASS、Galileo、Beidou、QZSS、NavICに対応しています。NFCとGoogle Castにも、両機とも対応しています。
変わらないところ
防塵・防水は、どちらもIP68準拠です。Wi-Fi 7とBluetooth v6、超広帯域無線(UWB)にも、両機とも対応しています。SIMは、どちらもnanoSIMとeSIM、またはeSIM 2つのデュアルSIMです。
ステレオスピーカー、指紋認証、顔認証も両機で同じです。保証は、どちらも1年です。
口コミの評価
価格.comでは、Pixel 11 Pro XLは、RAM 12GBモデルと16GBモデルで別のページになっています。満足度は、12GBモデルが3.50(4人)、16GBモデルが4.47(6人)です。Pixel 10 Pro XLは3.67(27人)です。新型はまだ投稿した人が少ないため、この数字だけで良し悪しを決めないでください。
価格.comのクチコミの件数は、Pixel 11 Pro XLの12GBモデルが27件、16GBモデルが12件、Pixel 10 Pro XLが127件です。旧型は発売から時間がたっているぶん、使っている人の書き込みが多く集まっています。
Pixel 11 Pro XLを1台で詳しく見たい人は、Pixel 11 Pro XLの口コミ・レビューの記事も参考にしてください。
価格と買える場所
価格.comの新品のSIMフリー端末価格の最安は、Pixel 10 Pro XLが152,842円〜、Pixel 11 Pro XLのRAM 12GB・256GBモデルが152,949円〜、RAM 16GBモデル(512GB・1TB)が222,057円〜と表示されています。
新品のSIMフリー端末価格の最安で比べると、旧型と新型の12GBモデルの差は107円です。価格は日々変わるため、購入するときに各売り場で確かめてください。
楽天市場では、商品名での検索結果からPixel 11 Pro XLを探せます。
旧型のPixel 10 Pro XLがおすすめな人
- 電池の容量を少しでも多くしたい人(5,200mAh)
- 256GBモデルで16GBのメモリがほしい人
旧型も、6.8インチの画面、5倍の望遠カメラ、IP68、7年間のアップデートはそろっています。ただし、旧型は新型より前に発売されたモデルなので、アップデートを受けられる残りの期間は新型より短くなります。
新型のPixel 11 Pro XLがおすすめな人
- 最新のチップ(Tensor G6)で長く使いたい人
- 画面の明るさを重視する人(ピーク3,600ニト)
- 望遠で遠くをよく撮る人(最大120倍)
- 充電の時間を短くしたい人(約30分で最大75%)
- 1TBの大容量がほしい人
新型は、性能、画面、カメラ、充電の速さが伸びたモデルです。256GBモデルを選ぶ場合は、メモリが12GBになることを知ったうえで選んでください。

よくある質問
Pixel 11 Pro XLの電池は旧型より少ないですか?
はい。標準の容量は、新型が5,115mAh、旧型が5,200mAhで、新型が85mAh少なくなっています。急速充電は、新型のほうが速くなりました。
256GBモデルのメモリはいくつですか?
Pixel 11 Pro XLの256GBモデルは12GBです。Pixel 10 Pro XLの256GBモデルは16GBでした。新型で16GBにしたい場合は、512GBか1TBのモデルを選びます。
充電器は付いていますか?
付いていません。付属品は、USB-Cケーブル(1m)とSIM取り出しツールです。急速充電には、45W以上のUSB-C PPS充電器を別に用意してください。
スマホ選びで迷ったら、公式スペックとコスパで100点満点採点したおすすめスマホランキングも参考にしてください。

まとめ
Pixel 11 Pro XLは、Tensor G6、明るい画面、大きくなった望遠のセンサーと120倍の超解像ズーム、速い充電で、Pixel 10 Pro XLから着実に進化しました。6g軽くなったのもうれしい点です。
一方で、電池は5,115mAhに減り、256GBモデルのメモリは12GBになりました。性能と画面、カメラを重視するなら新型、電池の容量や256GB版のメモリを重視するなら旧型も比べて選ぶのがおすすめです。




