冷蔵庫の最上段から、賞味期限の切れた小瓶が出てくる。
収納が足りないのではなく、背が高すぎて奥まで見えていなかった――そんな家庭に合うのが、高さ169.8cmの三菱CXシリーズです。
MR-CX33NとMR-CX33Mは、どちらも容量330L、幅60cm、奥行65.6cm、高さ169.8cm。三菱電機の公式仕様を比べても、冷蔵室・野菜室・冷凍室の容量は変わりません。
新型で増えた主な機能は、野菜へ冷気を直接当てず乾燥を抑える「うるおいキープ野菜室」です。年間消費電力量も325kWhから322kWhへ減りましたが、電気代の差は年100円に届かない程度です。
先に結論をまとめます。
- 葉物野菜をまとめ買いし、乾燥させて捨てることが多いならMR-CX33N
- 野菜は数日で使い切る、新旧の価格差が3万円を超えるならMR-CX33M
- 最上段へ手を伸ばしにくい人には、新旧どちらを選んでもロータイプの利点がある
発売直後は、新型と型落ちの価格差が約7万円になる販売例もあります。差額が大きい時期は、多くの家庭でMR-CX33Mがおすすめです。新機能の名前ではなく、野菜を捨てる頻度と購入日の価格差で決めましょう。
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169.8cmの低さは、容量表に載らない「使える収納」を増やす
330Lクラスで見落としやすいのが、定格内容積と実際に使い切れる容量の違いです。
背の高い冷蔵庫では、最上段の奥へ置いた食品が視界から消えやすくなります。見えない食品は、使い忘れや二重買いの原因になります。330Lあっても、手が届かない棚は毎日の収納として役立ちません。
MR-CX33NとMR-CX33Mは、高さを169.8cmに抑えたロータイプです。身長が低めの人、子どもも冷蔵室を使う家庭、冷蔵庫の上を圧迫感なく見せたいキッチンに向いています。
口コミでも、背の低い家族が最上段へ手を伸ばしやすい、子どもでも食品を取りやすいといった評価が見られます。新旧共通の長所なので、うるおいキープ野菜室が不要でもシリーズ自体を候補から外す必要はありません。
ただし、本体上面が169.8cmにあるため、電子レンジを上へ載せる高さではありません。耐熱トップテーブルを備えた小型冷蔵庫とは用途が異なります。冷蔵庫上を収納に使う場合も、放熱スペースとメーカーの設置条件を優先してください。
結論:価格差3万円超なら型落ち、2万円以内なら野菜の買い方で決める
MR-CX33Nの新機能は、野菜をよく買う家庭には魅力があります。それでも、発売直後に見られる約7万円差を、野菜室と省エネだけで埋めるのは難しいでしょう。
おすすめの目安は次のとおりです。
| 新旧の価格差 | おすすめ | 判断の理由 |
|---|---|---|
| 1万円以内 | MR-CX33N | 長く使うなら鮮度保持と省エネを追加しやすい |
| 1万~3万円 | 野菜の買い方で判断 | 葉物のまとめ買いが多ければ新型、少なければ旧型 |
| 3万円超 | MR-CX33M | 共通機能が多く、型落ちの安さが上回る |
冷蔵庫は販売時期によって値動きが大きい家電です。新型の価格が下がったり、型落ち在庫が減って値上がりしたりすると結論も変わります。購入前に両方の販売価格、設置料、リサイクル回収料を同じ条件で比べてください。
MR-CX33NとMR-CX33Mの違いを一覧比較
新旧の仕様を表で整理します。
| 比較項目 | MR-CX33N | MR-CX33M |
|---|---|---|
| 発売時期 | 2026年9月 | 2025年5月 |
| 定格内容積 | 330L | 330L |
| 外形寸法 | 幅600×奥行656×高さ1,698mm | 同じ |
| 質量 | 63kg | 63kg |
| 冷蔵室 | 180L〈食品収納目安142L〉 | 同じ |
| フレッシュゾーン | 17L | 同じ |
| 野菜室 | 70L〈食品収納目安41L〉 | 同じ |
| 冷凍室 | 80L〈食品収納目安53L〉 | 同じ |
| うるおいキープ野菜室 | あり | なし |
| 年間消費電力量 | 322kWh/年 | 325kWh/年 |
| 省エネ基準達成率 | 106% | 105% |
| 運転音 | 約17dB | 約17dB |
| 氷点下ストッカーD A.I. | あり | あり |
| 自動製氷 | あり | あり |
| カラー | ホワイト、マットサンドブラック | マットリネンホワイト、マットアンバーグレー |
| 右開き・左開き | 両方あり | 両方あり |
表を見ると、冷蔵庫の骨格は同じです。容量も寸法も、肉や魚を保存する機能も変わりません。
新型を高くても選ぶ理由は、野菜の乾燥を抑えたいか、黒に近いカラーを選びたいかに絞られます。
新型で変わったのは「野菜室」「省エネ」「色」
うるおいキープ野菜室は、葉物の乾燥を抑えたい家庭向け
MR-CX33Nは、野菜へ冷気を直接吹き付けない間接冷却を採用しています。冷気によって水分が奪われるのを抑え、野菜の鮮度を保ちやすくする仕組みです。
違いが出やすいのは、ほうれん草、小松菜、レタス、かいわれ大根など、水分が抜けると食感を損ないやすい野菜です。週末にまとめ買いし、週の後半まで使う家庭ほど恩恵を受けやすくなります。
根菜や丸ごとのキャベツを中心に買う家庭、購入後2~3日で使い切る家庭では、新機能の差を感じる場面が減ります。MR-CX33Mにも70Lの真ん中野菜室があり、収納量や出し入れの高さは同じです。
うるおいキープ野菜室があっても、切った野菜を裸のまま長く保存できるわけではありません。カットした野菜や乾燥しやすい食材には、保存容器や袋、ラップを併用しましょう。
年間3kWhの差は、電気代より環境負荷を抑える改良
年間消費電力量は、MR-CX33Nが322kWh、MR-CX33Mが325kWhです。
電力料金の目安単価を31円/kWhとして計算すると、差は年間約93円。10年使っても単純計算で約930円です。契約プランや使用状況で電気代は変わりますが、省エネだけを理由に高い新型を選ぶ差ではありません。
「新型だから電気代が大幅に安い」と考えると、購入後の期待とずれます。省エネ性能は新型がわずかに上、家計への影響は小さいと捉えるのが正確です。
新型はマットサンドブラックを選べる
MR-CX33Nはホワイトとマットサンドブラック、MR-CX33Mはマットリネンホワイトとマットアンバーグレーです。
白系でも色名と質感が変わり、濃色はグレー系から黒系へ移りました。黒いキッチン家電でそろえたい人には、新型のマットサンドブラックが購入理由になります。
冷蔵庫は10年前後使うことも多く、毎日目に入ります。価格差が小さければ、扉の色を妥協しない方が満足しやすいでしょう。写真は画面によって色味が変わるため、できれば店頭で実物を確認してください。
約7万円差を野菜ロスで取り戻せるか計算する
新型の鮮度保持を、何となく「食費の節約になりそう」で終わらせると判断を誤ります。野菜をいくら捨てているかで考えてみましょう。
価格差7万円を10年間で埋めるには、電気代の差を除いても、毎月約575円分の廃棄を減らす必要があります。
| 野菜を捨てる金額 | 10年間の合計 | 新型を選ぶ判断 |
|---|---|---|
| 月100円 | 約1.2万円 | 価格差7万円なら旧型がおすすめ |
| 月300円 | 約3.6万円 | 価格差が3万円前後まで縮めば検討 |
| 月600円 | 約7.2万円 | 乾燥が主因なら新型を検討しやすい |
計算は、保存性能によって廃棄をすべて防げると仮定した上限です。冷蔵庫の奥へ入れたまま忘れる、予定が変わって料理しない、買いすぎるといった理由までは解決できません。
野菜室で傷ませた食材を1か月だけメモすると、自分に合うモデルが見えてきます。「しなびた」が多ければMR-CX33N、「忘れていた」が多ければMR-CX33Mを選び、収納方法や買い物の量を見直す方が効きます。
肉・魚・冷凍食品の使い勝手は旧型でも変わらない
野菜室以外の食品保存は、新旧でほぼ共通です。
冷蔵室下部には、ワイドチルドと氷点下ストッカーD A.I.を備えます。氷点下ストッカーは約-3~0℃で肉や魚を凍らせずに保存し、解凍の手間を減らせるスペースです。保存できる日数は食材や投入時の状態によって変わります。
冷凍室は80L、食品収納スペースの目安は53L。引き出しを大きく開けて奥まで確認しやすい点や、急速冷凍、霜取り前に庫内を冷やすプレクール運転も共通です。
自動製氷、製氷皿おそうじモード、取り外して洗える給水パイプも両方にあります。肉や魚のまとめ買い、自動製氷、静音性を重視しているなら、型落ちを選んでも主要機能は失いません。
330Lは2人なら余裕、3人では冷凍ストック量を確認
容量の内訳は、冷蔵室180L、野菜室70L、冷凍室80Lです。
2人暮らしなら、自炊と週末のまとめ買いを両立しやすい容量です。3人家族でも、買い物が週2回以上で、冷凍食品をため込みすぎなければ候補に入ります。
次の使い方では、330Lが足りなくなる可能性があります。
- 週末に1週間分を一度に買う
- 冷凍弁当や作り置きを多く保存する
- ふるさと納税の返礼品をまとめて受け取る
- 飲料や調味料のストックが多い
- 成長期の子どもがいる3人世帯
冷蔵庫の高さを抑えたいからといって、必要容量まで削ると、食品を詰め込んで見失いやすくなります。330Lでは足りない家庭は、同じ幅60cmで容量365LのCX37系も候補です。さらに大容量と高度な保存機能が必要なら、三菱MR-MZ60MとMR-MZ60Kの違いも参考になります。
搬入前に確認したいのは、幅60cmより奥行きと扉の向き
本体幅は60cmですが、設置場所が60cmぴったりでは入りません。放熱や壁際で扉を開くための余裕が必要です。公式仕様でも、設置条件によって10mm程度の余裕を持たせるよう案内しています。
奥行きは65.6cm、脚カバーを含む据付必要奥行寸法は66cmです。キッチンボードの奥行きが浅い家では、冷蔵庫だけ前へ出て通路を狭める場合があります。
購入前に確認したい場所は次のとおりです。
- 玄関、廊下、曲がり角、階段、エレベーター
- 設置場所の幅・奥行き・高さ
- 扉と引き出しを開いたときの通路幅
- コンセントの位置
- 右開きと左開きのどちらが調理動線に合うか
左側に壁があるなら、右開きが使いやすいとは限りません。調理台から冷蔵庫へ向かう方向も含め、扉を開けた状態を紙やメジャーで再現すると失敗を減らせます。
口コミは新型の少なさを旧型で補い、追加機能だけ分けて考える
MR-CX33Nは発売直後のため、購入者口コミがまだ十分にそろっていません。旧型の評価を新型利用者の感想として扱うのは避けましょう。
MR-CX33Mでは、約17dBの静かさ、最上段へ手が届きやすい高さ、真ん中野菜室、大きく引き出せる冷凍室を評価する声が見られます。3人家族で高さがちょうどよい、製氷用の給水部分を洗いやすいといった感想もあります。
気になる声は、冷凍食品を大量に入れると80Lでは足りない、ドアポケットや庫内を使いやすくするため仕切りが欲しいといった内容です。容量と庫内レイアウトは新型も同じなので、同じ注意点が当てはまります。
新型の口コミで今後確認したいのは、うるおいキープ野菜室の実力です。葉物を何日保存したか、保存袋を使ったか、野菜を詰め込みすぎていないかまで読むと、自宅での効果を想像しやすくなります。
MR-CX33Nがおすすめな人
MR-CX33Nがおすすめなのは、次のような人です。
- 葉物野菜を週末にまとめ買いする
- 野菜がしなびて捨てることが月に何度もある
- 価格差が2万円程度まで縮まっている
- マットサンドブラックを選びたい
- 同じ冷蔵庫を長く使う予定
新型の魅力は、330Lの収納を増やすことではなく、70Lの野菜室に入れた食品を使い切りやすくする点です。乾燥による廃棄が多い家庭なら、少し高くても選ぶメリットがあります。
MR-CX33Mがおすすめな人
MR-CX33Mがおすすめなのは、次のような人です。
- 野菜は買ってから数日で使い切る
- 葉物より根菜や冷凍野菜をよく使う
- 新旧の価格差が3万円を超えている
- 氷点下ストッカー、自動製氷、静音性を重視する
- マットアンバーグレーの色が好み
型落ちでも、容量、寸法、運転音、肉や魚の保存機能は新型と共通です。発売直後の約7万円差が続くなら、MR-CX33Mを選ぶのがおすすめです。
よくある質問
MR-CX33NとMR-CX33Mの一番大きな違いは何ですか?
新型のMR-CX33Nに、うるおいキープ野菜室が追加された点です。間接冷却で野菜へ冷気を直接当てず、乾燥を抑えます。容量や本体サイズは変わりません。
MR-CX33Nの電気代はどれくらい安くなりますか?
年間消費電力量は3kWh少なくなっています。31円/kWhで計算すると、年間の差は約93円です。契約する電力会社や使い方で変わりますが、本体価格差を電気代だけで取り戻すのは難しいでしょう。
うるおいキープ野菜室なら保存袋やラップは不要ですか?
保存方法が不要になる機能ではありません。切った野菜、乾燥しやすい野菜、ニオイが移りやすい食品には保存容器や袋、ラップを使ってください。
3人家族でも330Lで足りますか?
買い物が週2回以上で、冷凍食品や作り置きが多すぎなければ使えます。週末のまとめ買い、冷凍弁当、返礼品の保存が多い家庭は、365L以上も検討してください。
左開きモデルはありますか?
新旧とも左開きモデルがあります。型番には左開きを表す「L」が入ります。壁の位置だけでなく、調理台から食品を出し入れする方向も考えて選びましょう。
まとめ:低さは共通。新型を買うかは「しなびた野菜」の金額で決める
MR-CX33NとMR-CX33Mは、330Lの容量、幅60cm、高さ169.8cm、各室の収納量が同じです。最上段へ手を伸ばしやすく、真ん中の野菜室を立った姿勢で使いやすい長所は、型落ちにもあります。
新型の違いは、うるおいキープ野菜室、年間3kWhの省エネ、カラーです。葉物野菜を乾燥させて捨てることが多く、価格差が2万円程度まで縮まればMR-CX33Nがおすすめです。
野菜を早めに使い切り、価格差が3万円を超えているならMR-CX33Mを選びましょう。とくに約7万円差がある時期は、型落ちの基本性能と安さが勝ります。
まず冷蔵庫の最上段を見て、次に1か月分の野菜の廃棄を思い出してみてください。必要なのが「手の届く高さ」だけなら旧型、「乾燥を抑える保存」まで必要なら新型です。最後に販売価格と設置費を比べ、条件に合う1台を選びましょう。


