会議が終わってから、遠い席の発言だけ音が小さいと気づく。
AI要約が優秀でも、元の音声に言葉が残っていなければ議事録は直せません。
iFLYTEKのP1とP1 Proで迷ったら、先に見るべきなのは機能の多さではなく、レコーダーから最も遠い話者までの距離です。
胸元に着けて自分の声や近くの会話を録るなら、約22.5gのP1がおすすめです。広い会議室の中央に置き、離れた席の声まで拾いたいなら、3マイクを積んだP1 Proを選ぶのがおすすめです。
通常価格はP1が19,800円、P1 Proが29,800円。1万円差の中心は、文字起こしAIではなく、録音前の音を拾うマイクと本体操作にあります。
本記事では、携帯性、マイク、収音距離、同時通訳、料金、口コミまで比較します。購入後に「安い方でも十分だった」「遠い声が入らなかった」と後悔しないよう、使う部屋と録音方法から選びましょう。
※本記事には広告リンクが含まれています。価格やAIサービスの利用条件は変わる場合があるため、購入前に商品ページとアプリ内の案内をご確認ください。
P1とP1 Proは人数より「最も遠い席」で選ぶ
結論を使用シーンで分けると、次のとおりです。
| 録音する場面 | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| 自分のボイスメモ | P1 | 胸元や手首に着けたまま録れる |
| 1対1の商談・取材 | P1 | 話者との距離を近く保ちやすい |
| 大学の講義 | 前方席ならP1、後方席ならP1 Pro | 人数より教壇までの距離が効く |
| 4~6人の小会議 | 中央に置けるならP1でも対応しやすい | 全員との距離を縮められる |
| 細長い会議室での商談 | P1 Pro | 遠い席の声を3マイクで拾いやすい |
| セミナー・講演 | P1 Pro | 登壇者の近くへ置けない場面に向く |
| 外国語の会話を音声でも聞きたい | P1 Pro | 翻訳結果の音声再生に対応する |
参加者が多くても、小さなテーブルを囲み、中央へレコーダーを置けるなら距離は縮まります。反対に4人だけでも、話者が部屋の端に分かれると録音条件は厳しくなります。
「10人だからPro」と人数だけで決めると、必要以上に高い機種を買うかもしれません。部屋の対角線と、レコーダーを置ける位置を思い浮かべると判断しやすくなります。
P1とP1 Proの違いを比較
P1とP1 Proは、2026年6月に同時発売された兄弟モデルです。P1 Proが後継機、P1が旧型という関係ではありません。
主な違いを表にまとめました。
| 比較項目 | P1 | P1 Pro |
|---|---|---|
| 公式通常価格 | 19,800円 | 29,800円 |
| 本体重量 | 約22.5g | 55g |
| ディスプレイ | 0.56インチ | 3インチOLEDタッチスクリーン |
| マイク | デュアルマイク | 3マイク(指向性×1、全方位×2) |
| 収音距離の目安 | 最大5m | 最大10m(グローバル公式案内) |
| 録音品質 | 日常の会議・ボイスメモ向け | 96kHz/24bitのハイレゾ録音・再生 |
| 連続録音 | 最大25時間 | 最大20時間 |
| ストレージ | 64GB、約700時間 | 64GB、約700時間 |
| 身につけ方 | クリップ・ペンダント・リストバンド | 手持ち・卓上が中心 |
| 録音操作 | 物理ボタン中心 | 物理ボタン+タッチ操作 |
| 翻訳 | 11言語の相互翻訳 | 11言語の相互翻訳+訳文の音声再生 |
| 向いている場面 | ボイスメモ、近距離の商談、講義 | 広い会議室、講演、複数人の取材 |
収音距離は、静かな室内、声量、机の反響、空調音によって変わります。最大5m・10mは「その距離なら必ず正確に文字になる」という保証ではありません。
録音で失敗できない日は、最大値まで使い切らず、話者へ近づけて置くのが基本です。
1万円差で買うのはAIではなく「欠けにくい元音声」
P1とP1 Proは、11言語のリアルタイム文字起こし、話者識別、AI要約、ToDo抽出、AIへの質問など、記録後の処理がよく似ています。
差が出るのは、AIへ音声を渡す前です。
文字起こしは、レコーダーが拾った音を材料にします。遠い話者の子音が空調音に埋もれたり、複数人の声が重なったりすると、文脈から補える範囲にも限界があります。
P1 Proは、指向性マイク1基と全方位マイク2基を搭載。正面の話者を狙う録音と、テーブル全体を囲む会話を拾う録音を場面に応じて使い分けられます。
96kHz/24bitのハイレゾ録音も備え、重要な取材や講演をあとで聞き返す用途に向きます。ただし、会議音声ではハイレゾの数字より、マイクの置き場所と話者までの距離のほうが結果を左右します。
P1 Proへかける1万円は、AI要約を豪華にする代金ではありません。文字になる前の発言を欠けにくくするための費用と考えると、必要かどうかを判断しやすくなります。
P1は「録音の準備をなくす」ウェアラブル型
P1の強みは、最大25時間の電池持ちだけではありません。約22.5gの本体を身につけておき、録りたい瞬間に物理ボタンを押せる点にあります。
会議のたびにバッグからレコーダーを出し、机の上で置き場所を探す。小さな手間でも、毎日続くと録音を忘れる原因になります。
P1なら磁気クリップで襟元へ着けたまま、資料をめくったり、パソコンを操作したりできます。自分の声を残すボイスメモ、歩きながらのアイデア記録、1対1の取材と相性が良い設計です。
3WAYでも付属品は同じではない
P1はクリップ、ペンダント、リストバンドの3スタイルに対応します。ただし、標準で付属するのは磁気クリップです。ネックストラップとリストバンドは別売なので、箱を開けた日から3通りで使えるわけではありません。
手首に着けて講義を録りたい人は、アクセサリー代まで含めて比較しましょう。
身につけるほど相手の声から離れる場面もある
ウェアラブル型には見落としやすい弱点があります。
胸元へ着ければ、自分の声には近づきます。向かい側にいる相手や、会議室の端に座る人からは遠ざかります。
自分が説明する時間の長い商談ならP1が便利です。参加者全員の発言を均等に残すなら、胸元ではなくテーブル中央に置くか、P1 Proを使うほうが録音しやすくなります。
P1 Proは「置き場所を選べない会議」で強い
P1 Proは55gあり、P1の約2.4倍です。身につける軽快さでは負けますが、一般的な小型レコーダーとしては持ち運びやすい重さです。
3インチOLEDタッチスクリーンを搭載し、録音状態、文字起こしの進み具合、各種設定を本体で確認できます。録音できているか不安な場面で、スマートフォンを開かず状態を見られるのは助かります。
取材相手の前でスマートフォンを何度も触ると、通知を見ているように受け取られることがあります。P1 Proなら、専用機らしい操作で録音状況を確認できます。
最大10mは余裕として使う
グローバル公式ページでは、P1 Proの収音距離を最大10mと案内しています。日本公式ページは遠距離収音を訴求しているものの、利用環境で収音可能距離が変わるとも明記しています。
10m離れても常に議事録が完成する、と受け取るのは危険です。
広い会議室では、P1 Proを中央へ置き、最も遠い人との距離をできるだけ短くします。10mの余裕は、置き場所を工夫しても残る距離や、小さな声への備えとして使うのがおすすめです。
20時間録音でも通常の会議なら十分
連続録音はP1が最大25時間、P1 Proが最大20時間です。上位モデルのほうが5時間短いため、数字だけ見ると意外に感じます。
1~3時間の会議や講義を録るなら、どちらも一日をカバーできます。毎晩充電できる使い方では、5時間差よりも、収音性能と装着方法を優先しましょう。
2日以上充電できない出張や、朝から夜まで連続して録るなら、P1の25時間が安心です。
同時通訳は両方対応。ただし音声で聞けるのはP1 Pro
P1もP1 Proも、日本語、英語、中国語、韓国語など11言語のリアルタイム文字起こしと相互翻訳に対応します。原文と訳文を残せるため、外国語の商談をあとから確認できます。
違いは、翻訳結果の受け取り方です。
P1は翻訳した文章をアプリ画面で読む使い方が中心です。P1 Proは訳した内容を音声でも聞けます。海外メンバーの発言を耳で追いながら、記録も残したい人にはP1 Proがおすすめです。
翻訳や文字起こしには、専用の「deepting」アプリとネットワーク接続が必要です。通信できない会場で、端末だけを使って文字起こしまで完了する機種として案内されているわけではありません。
機密会議やオフライン運用が前提なら、価格だけでP1かP1 Proを選ばず、社内規程とデータの扱いを先に確認しましょう。
文字起こし料金は「本体を買えば永久無料」と考えない
AIボイスレコーダーで見落としやすいのが、本体購入後の利用枠です。
日本の公式販売ページでは、P1 Proの購入特典として300分の文字起こし時間を案内しています。グローバル公式ページでは、P1向けアプリ特典に毎月300分の文字起こしが記載されています。
ただし、日本向けの無料枠、更新時期、Pro会員の月額料金、超過後に使える機能は、販売ページだけでは判断しにくい状態です。海外向け条件が国内アカウントへそのまま当てはまるとは限りません。
購入前に確認したいのは、次の項目です。
週1回、60分の会議を録るなら月240分です。毎月300分使える条件なら収まりやすいものの、週2回なら月480分となり、追加プランが必要になる可能性があります。
端末の1万円差より、数年分のサービス料が大きくなるケースもあります。本体価格だけで比べず、月に何分文字へ変えるかを一度計算しておきましょう。
P1とP1 Proに共通する便利な機能
録音性能と本体の使い方には差がありますが、録音後の作業を減らす機能は共通しています。
- 11言語のリアルタイム文字起こし
- 話者識別
- 全文要約、キーワード抽出
- 話者ごとの発言整理
- ToDoの自動抽出
- 録音内容に質問できるAIアシスタント
- スマートフォン、タブレット、パソコンの連携
- 64GBストレージ
- Wi-Fi高速転送
- USB Type-C充電
会議後に音声を最初から聞き直し、発言者を確認しながら議事録を打つ作業を減らせる点は共通です。
ただし、AI要約は完成原稿ではありません。固有名詞、金額、日付、否定表現、担当者名は元音声と照合し、人が最終確認する必要があります。
P1とP1 Proの口コミ・評判
発売から日が浅いため、日本国内の購入者口コミはまだ十分にそろっていません。星の平均だけで結論を出すより、公開されている実機レビューと公式仕様から、使い方に合うかを見たほうが判断しやすい段階です。
P1で評価されている点
P1は、約22.5gの軽さと、クリップで身につけられる手軽さが注目されています。録音ボタンが独立しているため、スマートフォンを取り出さず記録を始められる点も好評です。
海外の実機レビューでは、AI要約に言語を指定すると、読みやすく整理できたとの評価があります。小さな本体より、録音後にアプリで情報を使い回せる点が価値になっています。
気になる意見は、スマートフォンの録音アプリでも似た作業ができるため、専用機を追加する必要があるかという疑問です。
録音頻度が月1回ほどならスマートフォンで足りる場合があります。毎日のように会議や取材があり、録音開始の速さ、電池消費の分離、身につけやすさを重視する人ほどP1の良さを生かせます。
P1 Proで評価されている点
P1 Proは、3マイクによる遠距離収音、画面の見やすさ、物理ボタンとタッチ操作を併用できる点が評価されています。録音中に重要な箇所へマークを付けられるため、1時間の会議から決定事項を探す時間も短縮できます。
気になるのは、55gでウェアラブルなP1ほど気軽に身につけられないことと、AI処理の中心がアプリ側にあることです。
専用機だけですべてが終わると思って買うと、アプリ連携や通信の手間が引っかかります。録音は本体、整理と共有はアプリやパソコン、と役割を分けて使う製品です。
文字起こし精度の口コミは録音環境とセットで見る
「精度が高い」「誤変換があった」という感想だけでは、P1とP1 Proの実力を比べられません。
口コミを見るときは、話者との距離、人数、空調音、専門用語、方言、声の重なりまで確認しましょう。静かな1対1の取材と、反響の大きい会議室では条件が違います。
製品選びの目的は、精度の数字を競うことではありません。自分が使う部屋で、聞き直せる音声を残せるかどうかです。
P1がおすすめな人
P1がおすすめなのは、次のような人です。
- ボイスメモや1対1の会話を録ることが多い
- 小さな会議室で、レコーダーを話者の近くへ置ける
- 講義を前方の席で録音する
- 端末を胸元や手首に着けて持ち歩きたい
- 25時間の連続録音を重視する
- 初めてAIボイスレコーダーを試したい
録音機器は、持っていても使わなければ意味がありません。会議室を移動するたびに机へ置くより、身につけたまま忘れず録りたい人にはP1がおすすめです。
P1 Proがおすすめな人
P1 Proがおすすめなのは、次のような人です。
- 広い会議室で複数人の発言を残したい
- セミナーや講義で登壇者の近くへ置けない
- 取材音声を96kHz/24bitで残したい
- 本体画面で録音状況を確認したい
- 翻訳結果を文章だけでなく音声でも聞きたい
- 一度きりの商談や取材で録音失敗を避けたい
遠い席の重要発言が抜けると、会議をやり直すことはできません。録音相手との距離を縮められない仕事では、1万円高くてもP1 Proを選ぶのがおすすめです。
買う前に机の上で試したい3つの確認
機種を決める前に、普段使う会議室で次の確認をしてみてください。
1. レコーダーを置ける場所を決める
会議室の中央に置けるなら、全員との距離を縮められます。来客側へ機器を置けない、演台から離れた席に座る、といった制約があるならP1 Proが向いています。
2. 最も遠い話者まで歩数を数える
参加人数ではなく、一番遠い席までの距離を測ります。最大収音距離の近くになるなら余裕がありません。空調や反響も考え、上位モデルを選ぶか、置き場所を変えましょう。
3. 月の文字起こし時間を合計する
会議時間ではなく、文字へ変換する録音だけを合計します。音声を保管するだけの会議を分ければ、無料枠内で収まる可能性があります。
本体を選ぶ前に運用を決めると、必要以上の端末代と月額料金を避けやすくなります。
よくある質問
P1とP1 Proはどちらが新型ですか?
P1とP1 Proは同時に発売された同一シリーズです。P1が旧型、P1 Proが新型という関係ではありません。
軽さと装着性を優先したP1、遠距離収音と本体操作を強化したP1 Proに分かれています。
P1でも会議を録音できますか?
P1でも会議録音は可能です。公式では最大5mの収音を案内しています。
小さな会議室でテーブル中央へ置けるなら対応しやすいでしょう。離れた席の声や、登壇者まで距離がある講演にはP1 Proがおすすめです。
P1 Proは10m先の声を必ず文字起こしできますか?
最大10mは使用環境に左右されます。周囲の騒音、声量、部屋の反響、話者の向きによって録音状態は変わります。
P1 Proでも、できるだけ話者に近づけて置き、重要な録音の前にはテストしてください。
文字起こしは無料ですか?
無料の文字起こし枠は案内されていますが、国内向けの付与条件やPro会員料金は変更される可能性があります。本体を買えば無期限・無制限で使えるとは限りません。
P1またはP1 Proを購入する前に、商品ページとdeeptingアプリで無料時間、更新条件、追加プランを確認しましょう。
スマートフォンだけでも文字起こしできますか?
スマートフォンの録音・文字起こしアプリでも代用できる場面はあります。
専用機の利点は、スマートフォンの電池や通知から録音を切り離し、物理ボタンですぐ始められる点です。録音頻度が低く、近距離の会話だけなら、まずスマートフォンで試す方法もあります。
録音するときに相手の許可は必要ですか?
商談、取材、講義では、録音の可否を相手や主催者へ確認するのが無難です。社内会議でも、会社の情報管理規程に従ってください。
文字起こしやAI要約で音声をクラウドへ送る場合は、社内規程上、機密情報や個人情報を扱えるサービスかも確認が必要です。
まとめ
P1とP1 Proの選択は、価格や参加人数だけでは決まりません。
| 重視すること | おすすめ |
|---|---|
| 身につけて毎日録る | P1 |
| 1対1の商談・ボイスメモ | P1 |
| 25時間の連続録音 | P1 |
| 広い会議室の複数人録音 | P1 Pro |
| 遠い登壇者の講義・セミナー | P1 Pro |
| 画面操作・ハイレゾ・訳文の音声再生 | P1 Pro |
話者の近くへレコーダーを置けるなら、軽くて安いP1がおすすめです。置き場所を選べず、遠い席の発言まで残したいなら、3マイクのP1 Proがおすすめです。
AIが議事録を作る前に、必要な声をきちんと拾えるか。
普段使う会議室を思い浮かべ、最も遠い話者までの距離で選んでください。



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