ダイソンから、電動歯ブラシとウォーターフロッサーを一体にした「Dyson CameraJet」が登場しました。ブラシの根元にカメラを積み、歯と歯のすき間を見つけるとジェット水流を当てるという、これまでの電動歯ブラシにはなかった仕組みです。カラーはセラミックウルトラブルー(OC01UBL)とセラミックピンク(OC01PI)の2色です。
この記事では、ダイソン公式の製品ページと価格.comの情報をもとに、CameraJetの特徴と、どんな人が買うべきかを整理します。価格.comのレビューは2件だけなので、口コミは件数を書いたうえで紹介します。筆者による実機での使用はしていません。

カメラ付きの歯ブラシって、本当に役に立つのかな?

ブラッシングしながら歯間に自動でフロスしてくれるのが一番の特徴だよ。ただ、使える歯磨き粉に条件があるから、そこも見ておこう。
結論:フロスが続かない人には魅力、ただし条件を受け入れられる人向け
先に結論を書きます。CameraJetが向いているのは、デンタルフロスや別のジェットウォッシャーを毎日続けられない人です。ブラッシングと歯間のジェット洗浄を1台で同時にできるので、歯みがきの手順をひとつにまとめられます。
一方で、ダイソンはカメラで歯間を見つけるために、無発泡タイプやSLSフリーのジェルタイプの歯磨き粉と、透明な低発泡タイプのマウスウォッシュを組み合わせることをすすめています。いつもの歯磨き粉を変えたくない人や、本体の大きさが気になる人は、慎重に考えたほうがよいでしょう。
CameraJetの主な仕様
| 項目 | Dyson CameraJet(OC01UBL) |
|---|---|
| カメラ | 10万ピクセルのマクロレンズカメラ(毎秒28枚の画像を解析) |
| ジェット | コニカルジェット(円すい型の水流)、最短0.1秒で噴射 |
| タンク | 12.5mlのアンチグラビティタンク |
| 音波振動 | 毎秒245回 |
| クリーニングモード | フロス+ブラッシング/ブラッシングのみ/フロスのみ |
| ブラッシングモード | センシティブ、デイリークリーン、ディープクリーン |
| バッテリー | 10日間分の運転時間 |
| 充電端子 | USB-C(マグネット式充電ケーブル) |
| 防水 | IPX7 |
| 本体質量 | 230g |
| ドック | 重さ538g、高さ315×長さ105×幅50mm |
| 通信 | 2.4GHz対応Wi-Fi(MyDysonアプリ) |
CameraJetの特徴
カメラで歯間を見つけて、ジェットを当てる
CameraJetのいちばんの特徴は、Gap Optical Targetingと呼ぶカメラの仕組みです。10万ピクセルのマクロレンズカメラが毎秒28枚の画像を解析し、AIの機械学習アルゴリズムで歯間を検知します。歯間が見つかると、ダイヤフラムポンプが最短0.1秒でジェット水流を届けます。
ダイソンは、この仕組みについて「的確に歯間を捉えるカメラを搭載した、世界初の歯ブラシ¹。」としています。この「世界初」には注釈があり、「¹ 2026年6月までに全世界で公開されていた、ブラシモードおよびオートジェットモードを搭載した電動歯ブラシの競合製品情報の調査に基づく。」と書かれています。
カメラの視野を広げるターゲットレンズと、カメラの視認性を確保するストロボスコープライトも備えています。カメラは機能が必要なときだけ動き、使っていないときはオフになると説明しています。白いライトが、カメラが有効であることを示します。
円すい型のコニカルジェット
ジェットの水流は円すい型です。製品ページでは、「円すい型のジェット水流が、ブラッシングだけでは落とし切れない歯周ポケットの歯垢も取り除きます¹⁵。」と説明しています。この注釈¹⁵は、実際の使用条件により異なる場合があるという内容です。
ダイソンは、シンガポール国立大学との共同研究で開発した人工歯垢を使って性能試験をしていると紹介しています。針状のジェット水流では歯垢の一部を点で捉えるだけになることがあり、コニカルジェットは歯垢をしっかり洗い流すと説明しています。
ジェットに使う液体は、ドックからタンクに充てんするマウスウォッシュです。タンクは12.5mlのアンチグラビティタンクで、柔軟なシリコンが伸縮し、どの角度でもジェットを噴射できるとしています。
毎秒245回の可変式音波振動
ブラッシングは、パワフルソニックモーターによる音波振動です。製品ページでは「毎秒245回振動し、優れた歯垢除去力を実現します⁷。」としています。注釈⁷は、デイリークリーンモードと手磨きを、人工歯を用いたラボ試験で比べた結果です。
ダイソンは、「可変式音波振動が主要な電動歯ブラシと比較して最大69%多くの歯垢を除去⁴。」ともうたっています。この69%の注釈⁴は、「⁴ブラッシングのみのデイリークリーニングモードで実施したラボ試験の結果に基づく。」というものです。さらに、2026年6月までに全世界で公開されていた、プレミアム価格帯(2026年6月時点で市場売価が200米ドル以上)の主要な競合製品とのラボ試験の結果に基づく比較だと書かれています。69%は、この条件で比べた数字として受け取るのがよいでしょう。
二層のブラシヘッドとRFID
ブラシヘッドは、二層の毛を持つデュアルブリスルブラシヘッドです。歯と歯ぐきのキワに沿ってやさしく磨き、表面の着色を浮かせると説明しています。ブラシの硬さは、毛先の丸いソフトからミディアムで、さらにやわらかいソフトタイプのブラシヘッドも用意されています。
ブラシヘッドにはRFIDが入っていて、摩耗をモニターし、交換時期を知らせます。CameraJetはダイソン純正のブラシヘッドでのみ正常に作動すると、製品ページに書かれています。替えブラシの費用も、長く使うときのコストとして考えておきましょう。
押し付けすぎを知らせるセンサーと、アプリの映像
本体のセンサーが、押し付けすぎや誤った使い方をリアルタイムで知らせます。シリコンの防振ダンパーが振動を吸収し、使うときの快適さを高めるとしています。
2.4GHzのWi-FiでMyDysonアプリにつなぐと、歯みがき中のライブ映像を見たり、口の中をチェックしたりできます。クリーニングガイド、カバー範囲のマップ表示、過去のクリーニングをまとめたレポートも見られます。画像は保存も共有もされず、ダイソンや第三者がアクセスすることはないと説明しています。アプリの機能は国や地域によって異なる場合がある、という注意書きもあります。
ボタンひとつで給水できる充電ドック
付属の充電ドックは、保管、給水、充電の1台3役です。ボタンひとつでドックからタンクにマウスウォッシュを充てんできます。持ち運び用の充電ドックケースも付属し、旅行のときは手荷物に入れられるスリープモードがあると紹介しています。
バッテリーは満充電で最大10日間です。これは、1日1回のブラッシングのみの使用と、ブラシ+オートジェットモードをセンシティブモードで1日1回使った場合の運転時間だと説明しています。製品ページでは、1回の充電で約14回のクリーニングができるとも紹介しています。IPX7の防水で、シャワー中でも使えます。
臨床試験の数字は条件をよく読む
製品ページの冒頭には、「歯垢を除去し、その蓄積を防ぐことで、歯ぐきの状態を評価する臨床指標で13倍高い結果を示しました²。」という一文もあります。この注釈²は、「² 71名の被験者を対象に、ダイソン社製の歯磨き粉・マウスリンス(いずれも2026年9月時点で日本未発売)と併用し、1日2回・4週間使用した臨床試験結果に基づく。」というものです。
比べた相手は、ダイソン社製の歯磨き粉を使った手磨きです。この数字は日本未発売のDyson製歯磨き粉・洗口液を併用した試験条件での結果です。着色汚れの除去についての注釈³も、ディープクリーンモードと手磨きを、人工歯を用いたラボ試験で比べたものです。
付属品
製品ページの同梱物は、本体、給水機能付き充電ドック、マグネット式充電ケーブル(USB-C)、リチウムイオンバッテリー、デュアルブリスルブラシヘッド2本セット(レギュラータイプ)、充電ドックケース、アンチグラビティタンク、充電ドックのリザーバーキャップとベースプレートです。充電ドックの色はスチールバイオレットです。
製品ページの特徴の一覧には「交換可能なバッテリー」とも書かれています。長く使ううちにバッテリーが弱ったときに、本体ごと買い替えずにすむ作りです。
使う前に知っておきたいこと
歯磨き粉とマウスウォッシュに条件がある
CameraJetは、カメラで歯間を見つけてジェットを当てる仕組みのため、泡が多いとカメラの視界がさえぎられます。製品ページのよくある質問では、「泡立ちすぎる場合は、その都度吐き出してカメラの視界を確保するようにしてください。」と案内しています。
使い方の手順も、ドックからタンクにマウスウォッシュを充てんし、無発泡タイプの歯磨き粉をつけ、モードを選んで電源を入れ、水平に持って磨く、という流れです。ふだん泡立つ歯磨き粉を使っている人は、歯磨き粉を替える必要があります。

使ったあとのお手入れ
使ったあとは毎回、ブラシヘッドとタンクを外して洗い、ノズルから液体が出なくなるまでジェットボタンを長押しします。その後、本体をすすいで自然に乾かします。普通の電動歯ブラシより、お手入れの手順は少し多めです。
返品と保証の条件
ダイソン公式サイトで購入した場合、オーラルケア製品は2年間のメーカー保証の対象です。一方で、電動歯ブラシとその関連製品は、衛生管理と品質保証の観点から、30日間全額返金保証の対象外です。お客様都合の返品は、製品到着後30日以内の未開封・未使用品に限られます。
価格.comの口コミ2件
価格.comのOC01UBLのページには、レビューが2件あります。2件ではいずれも満足度は2で、使い始めてしばらくして電源が入らなくなったと書かれています。どちらも、交換品や補修部品の在庫がなく、入荷を待っているという内容でした。2件だけの口コミなので、故障の多さを判断する材料にはなりません。
2件ではいずれも、本体が大きいことにふれています。また、泡立つ歯磨き粉ではカメラがうまく働かないことも、2件ともに書かれていました。一方で、1件は自動のジェット洗浄はとても便利だと評価しています。もう1件は、電動歯ブラシとジェットフロッサーの複合商品は初めて見たと書いています。
製品ページのよくある質問には、開梱直後から電源が入らない場合の手順として、30分間の充電、アプリでのソフトウェアアップデート、電源ボタンの9秒間の長押しなどが案内されています。それでも改善しないときは、ダイソンお客様相談室に問い合わせるよう書かれています。
価格
ダイソン公式ストアの価格は79,800円(税込)です。価格.comの最安価格は79,780円でした。価格.comのニュースによると、ダイソン公式ストアと主要な通販サイトでは2026年9月1日から、全国の家電量販店と一部の百貨店では9月2日から販売されています。
CameraJetを買うべき人
- デンタルフロスやジェットウォッシャーが毎日続かない人
- ブラッシングと歯間の洗浄を、1台でまとめて済ませたい人
- 無発泡タイプの歯磨き粉に替えても気にならない人
- アプリで歯みがきの様子を確かめながら、磨き方を見直したい人
- 洗面所に充電ドックを置くスペースがある人
CameraJetの強みは、歯みがきと歯間の洗浄を同時に、自動でこなせることです。フロスを習慣にできなかった人にとっては、手順を増やさずに歯間のケアを始められる道具になります。
CameraJetが向かない人
- いつも使っている泡立つ歯磨き粉を変えたくない人
- コンパクトな電動歯ブラシがほしい人
- 使ったあとのお手入れを、できるだけ少なくしたい人
- 歯列矯正中で、ブラッシングのみのモードで使うことになる人
歯列矯正中の人について、製品ページでは、ブラッシングのみのモードで使い、その後に手動のフロスで歯間をきれいにするよう案内しています。矯正治療中の人は、矯正歯科医の指示に従ってください。

1台にまとめるか、2台に分けるか
歯間のケアを電動でしたい人には、大きく2つの方法があります。ひとつは、CameraJetのように歯ブラシとジェットが一体になった製品を使う方法です。もうひとつは、ふだんの電動歯ブラシとは別に、ジェットウォッシャーを置いて使う方法です。
一体型のよいところは、歯みがきの時間の中で歯間の洗浄まで終わることです。CameraJetの場合は、カメラが歯間を見つけてジェットを当てるので、自分でノズルの向きを合わせる手間もかかりません。一方で、2台に分ける方法なら、今使っている電動歯ブラシや歯磨き粉をそのまま使えます。ジェットを当てる場所や時間も、自分で決められます。
フロスをしなければと思いながら続かない人は一体型、歯磨き粉や今の電動歯ブラシは変えたくない人は2台に分ける方法が合っています。
歯科専門家の意見を取り入れて開発
製品ページのよくある質問によると、ダイソンはCameraJetの開発中、製品の設計や、すすめられる口腔衛生の習慣を支えるために、歯科専門家や口腔衛生の研究者に助言を求めたと説明しています。
ほかの歯間ケアと迷っている人へ
歯ブラシとフロスを1台にまとめた製品としては、NEOS II UltraとNEOS IIの違いを比較でも詳しく紹介しています。電動歯ブラシとは別に、ジェットウォッシャーを置いて使う方法もあります。持ち運びやすいジェットウォッシャーについては、EW-DJ42とEW-DJ41の違いを比較をご覧ください。
よくある質問
3つのクリーニングモードはどう違いますか?
オートジェットとブラシを同時に使うモード、オートジェットのみのモード、ブラシのみのモードの3つです。ブラシの強さは、センシティブ、デイリークリーン、ディープクリーンの3段階から選べます。アプリでクリーニングモードとブラッシングの強さを調整し、自分のルーティンに合わせることもできます。
歯ぐきが敏感でも使えますか?
ダイソンは、歯や歯ぐきが敏感な人のために、ブラシを毛先の丸いソフトからミディアムの硬さにしていると説明しています。さらにやわらかいソフトタイプのブラシヘッドも用意されています。歯周病の人や、歯科治療を続けている人は、使う前に歯科の専門家に相談するよう案内されています。
アプリがないと使えませんか?
製品ページでは、最適な体験のためにMyDysonアプリへの接続をすすめています。ライブ映像やレポートなどの機能を使うには、Wi-Fiによるインターネット接続とアプリが必要です。
まとめ:歯間ケアを自動にしたい人のための、条件つきの1本
Dyson CameraJetは、カメラで歯間を見つけてコニカルジェットを当てる、フロッサー付きの電動歯ブラシです。毎秒245回の音波振動、二層のブラシヘッド、RFIDによる交換時期のお知らせ、アプリのライブ映像など、ダイソンらしい技術が詰まっています。
一方で、無発泡タイプの歯磨き粉を使う必要があり、本体も大きめです。価格.comの口コミ2件ではいずれも故障の報告がありました。フロスが続かない悩みを解決したい人で、これらの条件を受け入れられる人には、試す価値のある1本です。




