新型が出たと聞いて、まず見るのは性能でしょう。
ところがarrows Alpha2とarrows Alphaのスペックを並べると、手が止まります。
CPUはどちらもDimensity 8350 Extreme。画面は6.4インチの有機EL、解像度2670×1200、リフレッシュレート最大144Hz、ピーク輝度3000nit。数字が一つも動いていません。
防水防塵もIPX6/8/9とIP6Xで同じ。おサイフケータイ、microSDカード、90W急速充電、アクションキー、指先で自律神経の傾向をはかる機能まで、そろって続投です。
つまりarrows Alpha2は、性能を上げた後継機ではありません。
では何のために出たのか。そして、価格だけが上がっているとしたら、買い替える理由はどこにあるのか。
結論から書きます。arrows Alphaを今使っている人は、買い替えなくて構いません。 画面が割れて修理を考えている、または電池がもたなくなった、というきっかけがない限り、乗り換えても日常はほとんど変わらないからです。
一方、これから新しく買う人にとっては、arrows Alpha2のほうが有力です。 背面の素材と画面ガラスが変わり、落としたときの強さが上がっているからです。ただし価格には条件がつきます。詳しくは後述します。
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arrows Alpha2とarrows Alphaの違いを一覧で
| 項目 | arrows Alpha2(M10) | arrows Alpha(M08) |
|---|---|---|
| 発売日 | 2026年8月27日 | 2025年8月28日 |
| CPU | Dimensity 8350 Extreme | Dimensity 8350 Extreme |
| 画面 | 6.4型 有機EL/2670×1200/最大144Hz/3000nit | 同じ |
| 画面ガラス | Gorilla Glass Victus 2 | Gorilla Glass 7i |
| 背面素材 | グラスファイバー | 再生プラスチック |
| メモリ・容量 | 8GB+256GB/12GB+512GB | 12GB+512GB |
| バッテリー | 5,370mAh(シリコンカーボン) | 5,000mAh |
| 充電器の同梱 | なし(別売り) | 90W充電器を同梱 |
| メインカメラ | 5,030万画素/LYTIA 710 | 5,030万画素/LYTIA 700C |
| 動画撮影 | 最大4K/60fps | 最大4K/30fps |
| サイズ | 155×72×8.6mm/約187g | 156×72×8.8mm/約188g |
| カラー | 4色 | 2色 |
| OS | Android 16 | Android 15 |
| SIMフリー価格 | 94,900円(8GB)/118,800円(12GB) | 78,000円前後 |
一覧にすると、変わった箇所がどこに集まっているか見えてきます。
処理性能でも画面でもなく、手に持つ部分と、落としたときの結果です。
変わったのは「割れにくさ」と「撮れる動画」
落として画面が割れる確率が下がった
arrows Alpha2で最も大きい変更は、画面ガラスがGorilla Glass 7iからGorilla Glass Victus 2になったことです。あわせて背面が再生プラスチックからグラスファイバーに変わりました。
FCNTは、1.8メートルの高さからコンクリートへ落とす試験で画面割れをクリアしたと案内しています。arrowsシリーズの中では最高の耐衝撃性・耐落下性だそうです。
数字だけ読むと地味に見えます。ただ、スマホが壊れる原因を思い出してください。水没でも、熱暴走でもありません。ほとんどが落下です。
腰の高さから落とすと、だいたい1メートル前後。胸ポケットから抜けると1.3メートルほど。1.8メートルという数値は、立ったまま耳から離した手がすべった状況まで含みます。
修理費を考えれば、割れにくさは価格差に直結します。arrowsの画面交換は数万円規模になるため、1回割らずに済むだけで差額の大半が返ってきます。
4K撮影が30fpsから60fpsへ
arrows Alphaの動画は4Kなら30fpsまででした。arrows Alpha2は4Kで60fpsまで撮れます。
数字が2倍になっても、風景を撮るだけなら差は分かりにくいでしょう。効いてくるのは動きのある被写体です。
運動会で走る子ども。ドリブルするボール。犬が庭を横切る瞬間。30fpsだと手足の残像がにじみますが、60fpsは輪郭が残ります。撮った動画から静止画を切り出したいときにも、使えるコマが倍あります。
microSDカードが使える機種で4K60fpsに対応しているものは多くありません。4K60fpsは容量を食うので、2TBまでのカードを足せる点と組み合わせると、遠慮なく回せます。
カメラセンサーはLYTIA 710に
メインカメラはソニー製で、LYTIA 700CからLYTIA 710へ変わりました。画素数もセンサーサイズも同じで、暗いところでのノイズが約15%減ったとFCNTは説明しています。
15%は、並べて見比べれば分かる程度の差です。夜の居酒屋、間接照明のリビング、日が落ちた公園。撮り直す回数がわずかに減ります。撮れなかった写真が撮れるようになるほどの変化ではありません。
見た目が今風になった
ベゼルが1.5mm以下まで細くなり、四辺がそろったフラットな画面になりました。厚さは8.8mmから8.6mmへ、重さは188gから187gへ。
0.2mmと1gは、持ち比べても分からない差です。印象を変えているのは、ベゼルの細さと背面のグラスファイバーです。
カラーはホワイトとブラックの2色から、インディゴ・ホワイト・レッド・ブルーグリーンの4色に増えました。レッドとブルーグリーンはドコモオンラインショップ限定なので、SIMフリー版で選べる色は購入前に販売ページで確認してください。
減ったものが2つある
新旧比較の記事はたいてい、増えた機能を並べて終わります。arrows Alpha2で見落とせないのは、減っている項目のほうです。
90W充電器が同梱されなくなった
arrows Alphaには、90Wの急速充電器「a02」が箱に入っていました。arrows Alpha2には入りません。
単体で買うと8,800円相当です。本体価格を比べるときは、差額に8,800円を足して考える必要があります。
充電器が別売りになった穴を、FCNTの発売記念キャンペーンが埋めています。購入後に応募した先着2万名へ、90W急速充電器がプレゼントされる内容です。
つまり、キャンペーンは「新しく何かをもらえる」のではなく、同梱されなくなった充電器が戻ってくる仕組みです。応募し忘れると、90Wの速度を出すために別途8,800円を払うことになります。
急速充電はスマホ側だけ対応していても速くなりません。手持ちのPD充電器でも充電はできますが、40分で満充電という数字は出ないと考えてください。
電池寿命の案内が短くなっている
arrows Alpha2は、シリコンカーボンバッテリーを採用して容量が5,000mAhから5,370mAhに増えました。1回のフル充電で2日使える、というのがFCNTの説明です。
電池の寿命についてはこう案内されています。1.5日に1回の頻度で充放電を繰り返すと、1000サイクル、およそ4.1年の時点で初期容量の80%が残る。
一方、arrows Alphaは1250サイクル、約5年で80%という書き方でした。
数字を並べると、新型のほうが短くなっています。
測定条件の書き方も変わっているため、単純に「劣化しやすくなった」と言い切ることはできません。ただ、「4年後も80%」を買い替えの決め手にするのは避けたほうがいいでしょう。旧型の案内のほうが長い以上、乗り換える理由としては成立しないからです。
容量が370mAh増えた点は事実なので、電池持ちを求めるならarrows Alpha2で構いません。長寿命を理由に買い替えるのは筋が違う、という話です。
なお、バッテリーの容量が増えた新型に買い替えるべきか迷う場面は、価格帯を問わず起こります。30万円級の折りたたみでも同じ議論があるので、Galaxy Z Fold8 UltraとGalaxy Z Fold7の比較もあわせてどうぞ。
価格が逆転している
価格の話が、arrows Alpha2でいちばん厄介な部分です。
SIMフリー版の価格を並べます。
- arrows Alpha2 8GB+256GB:94,900円
- arrows Alpha2 12GB+512GB:118,800円
- arrows Alpha 12GB+512GB:78,000円前後
読み直してください。
arrows Alpha2の下位モデルより、arrows Alphaの上位モデルのほうが約17,000円安く、しかもメモリは1.5倍、容量は2倍あります。
12GB+512GB同士で比べると、118,800円と78,000円で4万円以上の開きです。CPUも画面も同じ機種に、4万円。
しかもarrows Alphaのストレージ規格はUFS 4.0と公表されていました。arrows Alpha2は規格が明かされていません。アプリの起動やファイルの読み書きに効く部分なので、購入前に商品ページで確認しておくと安心です。
キャンペーンを入れて計算し直す
ただし、価格差はキャンペーンで縮みます。
FCNTは2つのキャンペーンを重複応募できる形で用意しています。
- 事前エントリーして購入すると、Amazonギフトカード5,000円分
- 購入後に応募すると、先着2万名にAmazonギフトカード5,000円分と90W急速充電器
合計で、ギフトカード1万円分と8,800円相当の充電器です。事前エントリーの締め切りは2026年8月26日23時59分なので、発売日に買うつもりなら前日までに登録を済ませてください。
還元を差し引くと、8GB+256GBモデルは実質76,100円相当まで下がります。arrows Alphaの78,000円前後と、ほぼ並びます。
同じ値段なら、割れにくい画面と4K60fpsと5,370mAhを取るか、メモリと容量を取るか。 判断は二択に絞られます。
8GBと12GB、どちらを選ぶか
arrows Alpha2で新しく増えた8GB+256GBモデルは、価格を抑えるための構成です。24,000円ほど安くなります。
メモリが8GBあれば、LINE、地図、ブラウザ、カメラを行き来する使い方で困ることはありません。仮想メモリを最大16GB足せるため、合計24GB相当として使える点も案内されています。
引っかかるのは容量のほうです。
4K60fpsで撮ると、1分でおよそ400MB前後を消費します。10分回せば4GB。256GBだと、写真とアプリを入れた残りで数時間分しか撮れません。
microSDカードが最大2TBまで使えるので、動画をカードに逃がす前提なら256GBでも回せます。カードの抜き差しや書き込み速度を気にしたくないなら、512GBを選んでおくほうが後悔は少ないでしょう。
メモリを1段階上げるべきか迷ったときの考え方は、moto g37jとmoto g66j 5Gの比較でも扱っています。価格帯は違いますが、判断の材料は共通です。
OSサポートの差は1年
arrows Alpha2はAndroid 16で出荷され、OSのバージョンアップに最大3回対応、セキュリティ更新は5年間です。単純に足すとAndroid 19まで、更新は2031年まで届きます。
arrows AlphaはAndroid 15で出荷されました。同じく3回のバージョンアップとセキュリティ5年なので、Android 18まで、2030年までとなります。
差は1年です。
3年で買い替える人には関係のない差でしょう。5年、6年と使い倒すつもりなら、1年分の更新は選ぶ理由になります。
こんな人はarrows Alpha2
- スマホを落とす自信がある。過去に画面を割ったことがある
- 子どもの試合や発表会を4K60fpsで残したい
- 現金値引きよりポイント還元のほうが使いやすい
- 6年使うつもりで、セキュリティ更新の期限を長く取りたい
- ホワイトとブラック以外の色がほしい
当てはまるなら、arrows Alpha2です。発売日に買うつもりなら、前日までに事前エントリーだけ済ませておいてください。
こんな人はarrows Alpha
- とにかく安く、12GB+512GBのハイエンドを手に入れたい
- 動画は撮ってもフルHDまで。4Kは使わない
- 充電器を新しく用意したくない。箱から出してすぐ90Wで充電したい
- キャンペーンの応募や事前エントリーが面倒
当てはまるなら、値下がりしたarrows Alphaで十分です。ただし在庫は減っていく一方なので、決めたら早めに動くほうが安全でしょう。
こんな人はどちらでもない
arrows Alphaを今使っていて、画面も割れておらず、電池も夕方までもっている。
不満が出ていないなら、買い替える必要はありません。同じCPU、同じ画面に10万円前後を払っても、翌朝の景色は変わらないからです。
そもそも10万円級のハイエンドが要らない、という結論もあります。親に渡す1台、子どもの初スマホ、電話とLINEが中心の用途なら、arrowsの下位シリーズで十分足ります。判断材料はarrows We3とarrows We2の比較にまとめてあります。
買う前に確認しておきたいこと
取扱店を確認する。 SIMフリー版はAmazonと楽天市場のほか、ビックカメラ、ヨドバシカメラ、エディオン、コジマ、ジョーシン、ソフマップ、カメラのキタムラで扱われます。AmazonとMonotaROはEC限定です。IIJmio、mineo、LIBMO、H.I.S. Mobileでも販売されます。
キャンペーンの期限を守る。 事前エントリーは8月26日23時59分まで。購入後の応募は8月27日10時から11月30日23時59分までで、先着2万名です。応募はarrows Alpha2に入っている「arrowsポータル」からLa Member’sアプリを起動して行います。
カラーの取扱を確認する。 レッドとブルーグリーンはドコモオンラインショップ限定です。SIMフリー版で選べる色は販売ページで確かめてください。
旧型の在庫と価格を見る。 arrows Alphaは値動きが大きい機種です。楽天のセール時には実質6万円台まで落ちた実績があります。急いでいないなら、セールの時期をまたいで比べる手もあります。
まとめ
arrows Alpha2は、性能を上げた後継機ではありません。CPUも画面も、arrows Alphaと同じものが載っています。
変わったのは、落としたときに割れにくくなった点、4K60fpsが撮れるようになった点、暗所のノイズが減った点、そして見た目です。
減ったのは、同梱されていた90W充電器と、電池寿命の公称値です。
価格は、arrows Alpha2の8GBモデル94,900円に対し、arrows Alphaの12GBモデルが78,000円前後。メモリと容量だけ見れば旧型が上を行きます。キャンペーンの1万円分と充電器を計算に入れて、ようやく並ぶ関係です。
arrows Alpha2を選ぶなら、割れにくさと動画のために、約1万9千円分の還元を使うことになります。 逆に、メモリと容量を優先し、箱から出してすぐ90Wで充電したいなら、値下がりしたarrows Alphaが答えです。
どちらを選んでも、Dimensity 8350 Extremeと144Hzの画面は変わりません。迷っている時間で、価格の変動を見ておくほうが得をします。
arrows Alpha2をAmazonで見る arrows Alphaを楽天市場で見る
※価格とキャンペーンの内容は変わることがあります。購入前に商品ページで最新の情報を確認してください。

