自宅では外部モニターにつなぐ。
オフィスでは有線LANやSDカードを使う。
カフェでは小さなUSB-Cハブだけ持ち歩きたい。
この3つを別々の機器でこなすと、机の上にもバッグの中にもアダプターが増えていきます。
そんなハイブリッドワーカーに向いているのが、Anker Nano ドッキングステーションのA83C3111です。
据え置きドックとして使えるだけでなく、前面のUSB-Cハブ部分を外して持ち運べるのが大きな特徴です。
一方、Anker 675 USB-C ドッキングステーションのA83775Z1は、モニタースタンド一体型の据え置きドックです。
机をすっきり見せる力は強いですが、外出用ハブとしては使えません。
結論からいうと、自宅・オフィス・カフェを行き来するならA83C3111がおすすめです。
反対に、1つの作業机をしっかり整えて、モニター台・ドック・ワイヤレス充電をまとめたいならA83775Z1が向いています。
この記事では、A83C3111とA83775Z1の違いを、在宅勤務・外部モニター・持ち運びやすさ・デスク整理の目線で比較します。
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まず分けたいのは「持ち出すか、机に固定するか」
A83C3111とA83775Z1は、どちらもAnkerのUSB-Cドッキングステーションです。
ただ、使い方は大きく違います。
A83C3111は、13-in-1ドッキングステーションに着脱式6-in-1 USB-Cハブを組み合わせたモデルです。
自宅では据え置きドックとして使い、外出時はハブ部分だけを外して持ち出せます。
一方のA83775Z1は、12-in-1ドッキングステーションとモニタースタンドを一体化したモデルです。
机に置いたまま、モニターの高さを上げ、ケーブルを隠し、スマホもワイヤレス充電できます。
つまり、比較の軸はポート数だけではありません。
「毎日移動する人」か「同じ机を快適にしたい人」かで選び方が変わります。
結論:外でも使うならA83C3111、固定デスクならA83775Z1
先に、おすすめを用途別に整理します。
| 使い方 | おすすめ |
|---|---|
| 自宅・オフィス・カフェを行き来する | A83C3111 |
| 外出用USB-Cハブを別で持ちたくない | A83C3111 |
| 外部モニターを最大3台まで使いたい | A83C3111 |
| ドッキングステーションを小さく置きたい | A83C3111 |
| 机の上にモニター台も欲しい | A83775Z1 |
| ワイヤレス充電パッドもまとめたい | A83775Z1 |
| ケーブルを見えにくくして固定デスクを作りたい | A83775Z1 |
| モニターを目線に近づけて姿勢を整えたい | A83775Z1 |
A83C3111は、据え置きドックと持ち運びハブを1台で兼ねられるのが魅力です。
外出用に別のUSB-Cハブを買っている人なら、荷物をひとつ減らしやすいです。
A83775Z1は、持ち運びではなくデスク完成度を上げる製品です。
ノートPCを据え置き化し、モニター・キーボード・マウス・スマホ充電まで机に固定したい人に合います。
A83C3111とA83775Z1の違いを比較
主な違いを表にまとめました。
| 比較項目 | A83C3111 | A83775Z1 |
|---|---|---|
| 製品名 | Anker Nano ドッキングステーション | Anker 675 USB-C ドッキングステーション |
| 位置づけ | 13-in-1、着脱式USB-Cハブ搭載 | 12-in-1、モニタースタンド一体型 |
| 型番 | A83C3111 | A83775Z1 |
| 発売月 | 2026年1月 | 2023年3月 |
| 公式価格の目安 | 1万円台 | 3万円台 |
| サイズ | 約140 × 95 × 40mm | 約540 × 220 × 90mm |
| 重さ | 約408g | 約1660g |
| 持ち運び | ハブ部分を外して持ち運び可能 | 据え置き前提 |
| 最大画面出力 | ドック時 最大3画面、ハブ時 1画面 | 最大1画面 |
| 映像端子 | HDMI×2、DisplayPort×1 | HDMI×1 |
| USB-C | 本体+着脱ハブに複数搭載 | USB-C×2、アップストリーム×1 |
| USB-A | 合計3ポート | 合計3ポート |
| 有線LAN | 1Gbps | 1Gbps |
| SD / microSD | 対応 | 対応 |
| オーディオ | 3.5mmジャック | 3.5mmジャック |
| ノートPC給電 | ドック時 最大100W、ハブ単体時 最大85W | 最大100W |
| ワイヤレス充電 | 非対応 | 最大10W対応 |
| モニタースタンド | 非対応 | 約10kgまで対応 |
| 向いている人 | 移動が多いハイブリッドワーカー | 固定デスクを整えたい人 |
スペックだけを見ると、A83C3111は新しく、画面出力数も多く、持ち運びにも強いです。
ただし、A83775Z1にはモニタースタンドとワイヤレス充電という、A83C3111にはない価値があります。
机の上で使う時間が長い人ほど、A83775Z1の「置くだけでデスクが整う」強みは活きます。
A83C3111は外すと6-in-1ハブになる
A83C3111最大の特徴は、前面のUSB-Cハブ部分を取り外せることです。
自宅では本体に装着して13-in-1ドックとして使い、外出時はハブだけをバッグに入れられます。
外したハブでは、次のような使い方ができます。
- HDMIで外部モニターへ出力する
- USB-C機器をつなぐ
- USB-A機器をつなぐ
- SDカードを読み込む
- microSDカードを読み込む
- USB-C充電器からパススルー給電する
つまり、外出用に別のUSB-Cハブを持つ必要が少なくなります。
カフェやコワーキングスペースで作業するとき、外部モニター、SDカード、USBメモリを使う人には便利です。
A83775Z1は本体が約1.66kgあり、幅も約54cmあるため、持ち運び用ではありません。
この差は、スペック表よりも日々の行動に効きます。
「今日はハブを持ってくるのを忘れた」が多い人ほど、A83C3111の着脱式ハブは助かります。
A83775Z1は机を整える力が強い
A83775Z1は、普通のドッキングステーションではありません。
モニタースタンドの中にドック機能を入れた製品です。
モニターを上に置けば、画面の高さを上げながら、下のスペースにキーボードやマウスを収納できます。
さらに、天板の右側にはワイヤレス充電パッドを搭載しています。
スマホやイヤホンを置くだけで充電できるので、デスク上の充電ケーブルを減らしやすいです。
A83775Z1が向いているのは、次のような人です。
- 同じ机で毎日作業する
- モニターの高さを上げたい
- ケーブルを見えにくくしたい
- スマホのワイヤレス充電もまとめたい
- 外出用ハブは別で持っている
- ドックを持ち歩く予定がない
注意点は、モニタースタンドの高さを調整できないことです。
置くモニターや椅子の高さによっては、別のモニターアームやスタンドのほうが合う場合もあります。
外部モニター重視ならA83C3111が有利
外部モニターの自由度では、A83C3111が有利です。
A83C3111はHDMI×2とDisplayPort×1を搭載し、ドッキングステーションとして使うと最大3画面出力に対応します。
ハブ単体では1画面出力です。
自宅では2〜3画面、外出先では1画面という使い分けができます。
一方、A83775Z1はHDMI×1で、最大4K/60Hzの1画面出力です。
外部モニターを1台だけ使うなら十分ですが、2画面以上を使いたい人には物足りません。
ただし、A83C3111にも注意点があります。
USB-CポートやUSB-Aポートは映像出力に対応していません。
また、macOSでは複数のディスプレイにそれぞれ異なる画面を表示できない制限があります。
MacBookでマルチディスプレイを組みたい人は、Mac側の仕様とドック側の表示制限を購入前に確認しましょう。
給電と充電まわりは使い方で選ぶ
ノートPCへの給電は、どちらも最大100Wクラスです。
A83C3111は、ドッキングステーションとして使う場合は最大100W出力、着脱式ハブ単体では最大85W出力です。
A83775Z1も、USB-Cアップストリームポートから最大100WでノートPCへ給電できます。
給電だけなら大きな差はありません。
違いは、周辺機器への充電です。
A83775Z1はUSB-Cポート2つで合計45Wの出力に対応し、ワイヤレス充電パッドも搭載しています。
スマホ、イヤホン、タブレットを机で充電したい人にはA83775Z1が便利です。
一方、A83C3111は持ち運びやすさを優先した設計です。
外出先ではUSB-C充電器と組み合わせて、ノートPCへ給電しながらHDMIやSDカードを使えるのが強みです。
USB-Aの速度は用途を分けて考えたい
A83C3111はUSB-Aポートを合計3つ備えています。
ただし、ドッキングステーション本体側のUSB-Aは480Mbps表記で、キーボードやマウス向きです。
高速な外付けSSDや大容量データ転送には、10Gbps対応のUSB-Cや5Gbps対応の着脱ハブ側ポートを使うほうが合います。
A83775Z1はUSB-A 3.2 Gen2を3つ搭載し、最大10Gbpsのデータ転送に対応します。
USB-Aの高速機器をよく使うなら、A83775Z1のほうが扱いやすいです。
たとえば、次のような人です。
- USB-A接続の外付けSSDを使う
- USBメモリで大きなファイルを動かす
- USBオーディオやWebカメラを常時つなぐ
- デスク上のUSB-A機器をまとめたい
逆に、USB-Aはマウスやキーボード中心で、高速転送はUSB-Cで行うなら、A83C3111でも困りにくいです。
A83C3111がおすすめな人
A83C3111がおすすめなのは、次のような人です。
- 自宅・オフィス・カフェを行き来する
- 外出用USB-Cハブを別で買いたくない
- 持ち物を減らしたい
- 外部モニターを2〜3台使いたい
- HDMIとDisplayPortの両方を使いたい
- ドック本体を小さく置きたい
- 価格を抑えてドックとハブをまとめたい
- SD / microSDカードを外でも読みたい
A83C3111は、作業場所が変わる人に向いたドッキングステーションです。
据え置きドックと持ち運びハブを別々に買っていた人ほど、1台にまとめるメリットを感じやすいです。
A83775Z1がおすすめな人
A83775Z1がおすすめなのは、次のような人です。
- ほぼ同じ机で作業する
- モニター台が欲しい
- ケーブルを見えにくくしたい
- スマホをワイヤレス充電したい
- 外部モニターは1台で十分
- USB-Aの高速ポートを多く使いたい
- デスク上の見た目を整えたい
- 持ち運びやすさは重視しない
A83775Z1は、移動用ではなく固定デスク用です。
モニター台、ドック、ワイヤレス充電パッドを別々に置くより、机の上をまとめやすいです。
在宅勤務用の作業机をしっかり作りたい人には、A83775Z1が合います。
口コミを見るなら「何が減ったか」を確認する
A83C3111のレビューでは、USB-C1本で電源・外部モニター・LAN・周辺機器をまとめられる点や、着脱式ハブで外出時にも使える点が評価されています。
一方で、背面USB-Aの出力や速度、macOSでの複数画面表示制限は確認しておきたいポイントです。
A83775Z1のレビューでは、デスク周りがすっきりする、モニターの高さがちょうど良い、音声出力やワイヤレス充電も便利といった声があります。
ただし、持ち運びには向かず、モニタースタンドの高さを変えられない点は人を選びます。
口コミを見るときは、単に「便利」「不便」ではなく、次の点を確認しましょう。
- ケーブルが何本減ったか
- 外出時にハブを持ち出しているか
- Macで何画面使っているか
- USB-A機器は低速で足りているか
- モニター台の高さが合っているか
- スマホ充電までまとめたいか
自分の使い方に近いレビューほど参考になります。
購入前に確認したい注意点
A83C3111を選ぶ前に、次の点は確認しておきましょう。
- PCのUSB-CポートがDisplayPort Alt Modeに対応しているか
- 複数画面出力を使う場合、OS側の制限に問題がないか
- macOSで異なる画面を複数表示したい場合、制限を理解しているか
- 高速なUSB-A転送が必要か
- 着脱式ハブ単体では給電が最大85Wで足りるか
- ハブを外したときに本体側で使えないポートがあることを理解しているか
A83775Z1を選ぶ前に、次の点も見ておきましょう。
- モニターを置くスペースがあるか
- 約54cm幅のスタンドを置けるか
- モニターの重さが約10kg以内か
- スタンドの高さ調整が不要か
- 外部モニター1台で足りるか
- 外出用ハブを別途用意するか
どちらもUSB-C接続のドックなので、Thunderboltドックのような高帯域を前提にした製品ではありません。
高解像度マルチモニターや高速ストレージを重視する人は、Thunderbolt対応ドックも比較しておくと安心です。
よくある質問
A83C3111はハブだけで使えますか?
はい、着脱式USB-Cハブとして使えます。
外した状態では6-in-1ハブとして、HDMI、USB-C、USB-A、SD / microSDカード、パススルー給電を使えます。
ただし、ドッキングステーションに取り付けた状態では使えないハブ側ポートもあるため、用途ごとのポート構成は確認しておきましょう。
A83C3111はMacBookで3画面使えますか?
macOSでは複数のディスプレイにそれぞれ異なる画面を表示できない制限があります。
MacBookでマルチディスプレイを組む場合は、Mac本体の仕様とA83C3111の注意書きを確認してください。
A83775Z1は持ち運べますか?
持ち運びには向きません。
A83775Z1は約1.66kg、約54cm幅のモニタースタンド一体型ドックなので、基本は固定デスク用です。
どちらも100W充電できますか?
ノートPCへの給電は、どちらも最大100Wクラスです。
ただし、A83C3111の着脱式ハブ単体では最大85W出力です。
100W充電を使うには、PC側、ケーブル、充電器側の対応も確認しましょう。
まとめ:移動するならA83C3111、机を作るならA83775Z1
最後に、選び方をまとめます。
| おすすめ | こんな人に合う |
|---|---|
| A83C3111 | 自宅・オフィス・カフェを行き来し、据え置きドックと外出用ハブを1台で済ませたい人 |
| A83775Z1 | 固定デスクで、モニター台・ドック・ワイヤレス充電・ケーブル整理をまとめたい人 |
A83C3111は、ハイブリッドワーカー向けのドッキングステーションです。
自宅では13-in-1ドック、外出先では6-in-1 USB-Cハブとして使えるので、持ち物を減らしやすいです。
一方、A83775Z1は、机に置いて完成するドッキングステーションです。
モニターの高さ、ケーブル整理、ワイヤレス充電までまとめたい人に向いています。
外でも使うならA83C3111。
机を整えるならA83775Z1。
この基準で選ぶと、自分の働き方に合うAnkerドッキングステーションを選びやすいです。


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