出張前夜、シェーバーをスーツケースへ入れた時点では、どちらも手のひらサイズです。
差が出るのは翌朝。濃いあごヒゲを何度もなぞるのか、強力モードで仕上げるのか。鼻毛トリマーを別に持ってきたのか、旧型の付属品だけで済むのか。新旧の価格差は、本体を眺めても分かりません。
フィリップスのS801/05は、BLDCモーターと強力モードを加え、約125gまで軽くなったコンパクトシェーバー800シリーズです。S793/06は約150gですが、深剃りを担う48枚刃や4方向可動ヘッド、Qi充電は新型と共通。鼻毛トリマーまで付属します。
2026年9月10日に確認できた価格.com掲載価格は、新型が39,120円、旧型が21,890円で、差は17,230円でした。掲載価格の比較
結論を先にまとめます。
新型は「もっと深く剃れる刃」へ変わったわけではありません。同じ深剃り設計へ、より余裕のあるモーターで早く近づくためのモデルです。約1.7万円の差を払うかどうかは、旅行用の予備機として買うのか、出張中も自宅と同じように毎朝使うのかで決めましょう。
本記事には広告リンクを含みます。価格や在庫は変わるため、購入前に販売ページで確認してください。
S801/05とS793/06は「予備機」か「2台目の主力」かで選ぶ
携帯シェーバーを比べるとき、軽さやサイズだけを見ると用途が抜け落ちます。
月に一度の出張へ備える予備機なら、必要なのはバッグへ入れやすく、数日間きちんと剃れることです。新旧共通の約60分運転、48枚刃、4方向可動ヘッドがあれば、S793/06でも条件を満たします。
毎週出張し、ホテルでも自宅と同じ濃さのヒゲを朝から処理するなら、話は変わります。S801/05のBLDCモーターと強力モードを使う回数が増え、剃り直しの手間を減らしやすくなるからです。
| 使い方 | おすすめ | 決め手 |
|---|---|---|
| 月数回の旅行・出張 | S793/06 | 共通の刃と充電性能を安く買える |
| 毎週持ち歩き、毎朝しっかり剃る | S801/05 | 高トルクと強力モードを生かしやすい |
| 夕方の剃り直し | S793/06 | ヒゲの処理量が少なく、旧型で足りやすい |
| 濃いヒゲの主力機として兼用 | S801/05 | 負荷のかかる部分でもモーターに余裕がある |
| 鼻毛まで1セットで整える | S793/06 | 鼻毛トリマーが付属する |
「新型か型落ちか」より、スーツケースの中で担当させる仕事を決めたほうが、購入後の不満を避けられます。
S801/05とS793/06の違いを比較
主な違いは、モーター、運転モード、重量、付属品、カラー、価格です。
| 比較項目 | S801/05 | S793/06 |
|---|---|---|
| シリーズ | コンパクトシェーバー800シリーズ | コンパクトシェーバー700シリーズ |
| モーター | BLDCモーター | 従来モーター |
| トルク | 通常モードでも従来S70x比2倍以上 | ― |
| 運転モード | 通常・強力 | 1モード |
| 回転刃 | 合計48枚 | 合計48枚 |
| 深剃りの目安 | 肌の下0.08mm | 肌の下0.08mm |
| ヘッド | 4方向可動 | 4方向可動 |
| サイズ | 約59×34×88mm | 約59×34×88mm |
| 重量 | 約125g | 約150g |
| 使用時間 | 約60分 | 約60分 |
| ケーブル充電 | 約1時間 | 約1時間 |
| 急速充電 | 約5分で1回分 | 約5分で1回分 |
| Qi充電 | 対応、約2時間 | 対応、約2時間 |
| 防水・丸洗い | 対応 | 対応 |
| 鼻毛トリマー | 付属しない | 付属 |
| 携帯カバー | 付属 | 付属 |
| カラー | アクアマリングラデーション | スーパーノバシルバー |
| 発売時期 | 2026年9月 | 2025年7月 |
刃、ヘッド、サイズ、バッテリー、充電方法は変わっていません。新型の追加料金は、BLDCモーター、強力モード、25gの軽量化へ払うものです。
旧型は安いだけではなく、鼻毛トリマー付きという新型にない長所があります。出張の身だしなみセットとして見れば、S793/06のほうが荷物をまとめやすい人もいます。
新型の刃が薄いわけではない。深剃りの到達点は共通
S801/05の製品説明には「薄くなった外刃」「肌の下0.08mmの深剃り」と書かれています。新型だけの改良に見えますが、S793/06にも同じ説明があります。
両モデルとも、外刃の薄さは従来のS99xx系と比べた表現です。800シリーズと700シリーズを比べて、800シリーズの外刃がさらに薄くなったという意味ではありません。新型の公式製品ページと旧型の公式製品ページでは、合計48枚の回転刃、リフト&カット、肌の下0.08mmという深剃り目安が共通しています。
深剃りの数字だけで新型を選ぶ必要はありません。
違うのは、濃い部分で回転を保つ余裕
S801/05が進化したのは、刃を動かす側です。
フィリップスは、通常モードでも従来のS70xと比べてトルクが2倍以上と案内しています。濃いヒゲへ刃を当てたときも回転を保ちやすくする狙いがあり、通常モードに加えて強力モードも選べます。フィリップスの発表
期待できるのは、公式の深剃り到達点を超えることではなく、あご下や口まわりを何度もなぞる回数を減らすことです。
ただし、トルク2倍以上は剃る時間が半分になるという意味ではありません。ヒゲの密度、肌への当て方、回転式への慣れで所要時間は変わります。短時間で剃れるかを断定せず、濃いヒゲに対する余裕が増えたと捉えるのが適切です。
強力モードは「週末に伸ばした月曜」に役立つ
毎朝同じヒゲ量なら、通常モードだけでも足りる場合があります。
強力モードが役立つのは、休日に剃らずヒゲが伸びた翌朝や、出張初日に早朝移動が重なったときです。日によって処理するヒゲ量が変わる人ほど、2モードを使い分けやすくなります。
S793/06は1モードです。ヒゲが薄い人、夕方に伸びた部分だけ整える人なら、モード切り替えがなくても困りにくいでしょう。
約1.7万円差は、1泊分の性能では回収しにくい
調査時点の価格差17,230円は、携帯用シェーバーとして無視できない金額です。
両モデルは約60分使え、約5分の急速充電で1回分を補えます。数日の旅行なら自宅で満充電にしておけば、どちらも充電ケーブルを持たずに済みます。短期出張だけでは、新型のバッテリー面に追加料金を払う理由はありません。
価格差を納得しやすいのは、次の条件が重なる人です。
- 出張や外回りが多く、週に何度も持ち歩く
- ヒゲが濃く、コンパクト機でも朝の主力として使う
- 旧型では同じ場所を何度もなぞりそう
- 鼻毛トリマーはすでに持っている
- バッグの重量を25gでも減らしたい
旅行のときだけ使い、自宅では別の3ヘッドシェーバーを使うなら、S793/06がおすすめです。節約した約1.7万円を替刃や宿泊用品へ回せます。
自宅と出張先でシェーバーを替えず、濃いヒゲへ毎朝使うならS801/05がおすすめです。BLDCモーターと強力モードを日常的に使えるため、新型の差が眠りません。
販売価格は変動します。価格差が5,000円前後まで縮まれば、使用頻度が低くても軽くて高トルクの新型を選びやすくなります。購入時点で両方の価格を見比べてください。
25g軽くなっても、身だしなみセット全体では逆転する
S801/05は約125g、S793/06は約150gです。サイズは同じなので、新型は収納スペースを変えずに25g軽くなりました。
毎日通勤バッグへ入れるなら、25gでも積み重なる負担を減らせます。スーツケースへ月に一度入れる程度なら、体感より価格差を優先してよいでしょう。
荷物全体で見ると、旧型には別の強みがあります。
旧型は鼻毛トリマーまで本体を共用できる
S793/06には、ヘッドを付け替えて使う鼻毛トリマーが付属します。S801/05の付属品は保護キャップ、携帯カバー、充電ケーブル、クリーニングブラシで、鼻毛トリマーは含まれません。
ヒゲだけ剃る人なら、25g軽い新型が有利です。出張先で鼻毛や耳毛も整えたい人は、旧型なら別のトリマー本体を追加せずに済みます。
本体重量は新型が軽くても、別売りトリマーを合わせた荷物は新型側が重くなる可能性があります。「25g軽い」という数字より、洗面ポーチへ入れる道具をすべて並べて比べましょう。
充電時間とQi対応は同じ。専用ケーブルの弱点も残る
両モデルとも、ケーブルなら約1時間、Qi充電パッドなら約2時間で満充電になります。連続使用は約60分です。
1回3分で剃ると仮定すれば、計算上は約20回使えます。実際の使用時間はヒゲの濃さやモードで変わりますが、1週間程度の出張なら充電器を置いていける可能性があります。
注意したいのは、USB-Cケーブルを本体へ直接挿す方式ではない点です。付属ケーブルを紛失すると困るというS793/06の口コミがあり、充電方法は新型でも大きく変わっていません。
Qi対応は、専用ケーブルを忘れたときの予備経路になります。ただし、Qi充電パッドはどちらにも付属しません。旅行のためにパッドまで持ち歩くと荷物が増えるため、短期出張では満充電で出発するほうが身軽です。
口コミは静音性より「剃る役割」を読んで判断する
S793/06には、コンパクトさ、静かな動作音、肌への当たり、丸洗いの手軽さを評価する口コミが集まっています。1週間充電せず使えた、バッグへ入れやすい、夕方の剃り直しに便利といった声もあります。フィリップス公式に掲載されたレビュー
気になる口コミは、濃いヒゲでは時間がかかる、スワイプ操作で電源を切りにくい、USB-C端子を直接挿せないという内容です。2つの円形ヘッドは一般的な3ヘッド機より接触面積が狭いため、頬から首まで一気に剃る主力機として使うと時間がかかる場合があります。
静音性の評判だけで「パワー不足」と判断する必要はありません。回転式は往復式と動作音が異なり、音の大きさと剃り味は比例しないからです。見るべきなのは、投稿者が薄いヒゲの剃り直しに使ったのか、濃いヒゲを朝から全面的に剃ったのかです。
新型ページの星評価には旧型レビューが混ざっている
S801/05の公式ページには星評価やレビューが表示されていますが、本文を読むとS793/06に対する投稿が含まれています。
旧型の口コミは、共通する刃、サイズ、スワイプ操作、充電方法を判断する材料にはなります。BLDCモーターや強力モードの評価として、そのまま読み替えることはできません。
新型は発売直後で、実購入者による長期使用の口コミがまだ多くありません。現時点では、モーターの耐久性や強力モードを使った実際の所要時間を断定せず、公式に確認できる仕様差を基準に選びましょう。
コンパクトシェーバーを主力にしてよい人、避けたい人
2ヘッドのコンパクト機は、ポーチへ収まりやすい代わりに、3ヘッド機より一度に剃れる面積が狭くなります。
口まわりやあご下を狙って剃る、夕方に伸びた部分を整える、数日の旅行で使うなら取り回しのよさが勝ります。頬から首までヒゲが濃く、毎朝広い範囲を剃る人は、S801/05の高トルクでも3ヘッド機の処理面積を得られるわけではありません。
自宅用の主力まで探している人は、フィリップスX9002/30とS9987/59の比較も確認してください。携帯性より、広い範囲の深剃りや肌への追従を優先できます。
回転式と往復式の携帯モデルで迷うなら、ラムダッシュ パームインES-PV3A-KとES-PV6A-Kの比較も参考になります。フィリップスは円を描くように動かす回転式、ラムダッシュは直線的に動かす往復式なので、普段使っている剃り方との相性も判断材料です。
S801/05がおすすめな人
S801/05がおすすめなのは、次のような人です。
- 毎週のように出張し、携帯用でも剃る速さを妥協したくない
- あご下や口まわりのヒゲが濃い
- 休日明けは強力モードを使いたい
- 自宅と出張先の両方で主力として使う
- 25gでも通勤バッグを軽くしたい
- 鼻毛トリマーは別に持っている
新型のBLDCモーターを使う機会が多い人ほど、約1.7万円の差を朝の剃り直し削減へつなげやすくなります。旅行用品ではなく、毎日使う小型シェーバーを探しているならS801/05を選びましょう。
S793/06がおすすめな人
S793/06がおすすめなのは、次のような人です。
- 自宅には別の主力シェーバーがある
- 月数回の旅行や夕方の剃り直しに使う
- 約1.7万円を節約したい
- 48枚刃、4方向可動ヘッド、Qi充電があれば足りる
- 鼻毛トリマーもまとめて携帯したい
- 実際の口コミが多いモデルを選びたい
刃の薄さ、深剃り目安、充電性能は新型と共通です。強力モードを使う場面が少ないなら、S793/06で十分です。
S801/05とS793/06についてよくある質問
S801/05のほうが深剃りできますか?
公式の深剃り目安は、どちらも肌の下0.08mmです。合計48枚の回転刃とリフト&カットも共通します。S801/05の利点は、BLDCモーターと強力モードにより、濃いヒゲを処理するときの余裕が増えた点です。
新型は外刃が薄くなりましたか?
新旧とも「従来S99xx系より薄くなった外刃」を採用しています。S793/06からS801/05になって、さらに外刃が薄くなったとは案内されていません。
どちらもUSB-Cで充電できますか?
本体へ一般的なUSB-Cケーブルを直接挿す方式ではありません。付属の専用充電ケーブルか、Qi対応充電パッドを使います。Qi充電パッドとUSB電源アダプターは付属しません。
充電しながら剃れますか?
安全上、充電中は使用できません。急いでいるときは、約5分の急速充電で1回分を補えます。
お風呂剃りや丸洗いはできますか?
どちらもウェットシェービングと本体丸洗いに対応します。フォームやジェルを使ったシェービングも可能です。使用後は刃を洗い、開いた状態で十分に乾かしてください。
替刃は共通ですか?
S793/06は国内向け交換刃としてSH92が案内されています。S801/05の取扱説明書にはSH92、SH93と記載があります。販売時の正式な対応型番を確認してから購入してください。交換目安は約2年ですが、使用頻度やヒゲの濃さで変わります。
まとめ|出張用の予備機ならS793/06、毎朝使うならS801/05
S801/05とS793/06の深剃りを支える刃は共通です。合計48枚の回転刃、肌の下0.08mmの深剃り目安、4方向可動ヘッド、約60分運転、Qi充電は旧型でも手に入ります。
新型で増えたのは、通常モードで従来S70x比2倍以上のトルクを持つBLDCモーターと強力モードです。重量も約150gから約125gへ減りました。
現時点で約1.7万円ある価格差を払うなら、出張先でも濃いヒゲを毎朝剃り、自宅との兼用まで考える人にS801/05がおすすめです。
月数回の旅行用、夕方の剃り直し用なら、S793/06で十分です。安く買えるうえ、鼻毛トリマーまで1つの本体で使えます。
スーツケースへ入れる回数ではなく、旅先で剃るヒゲの量で選んでください。販売ページで現在の価格差を確かめ、5,000円前後まで縮まっていれば新型、1万円以上開いていれば用途が限定される旧型を基準にすると決めやすくなります。


