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睡眠を測れなかった朝に、充電切れだったのか、指からセンサーが浮いたのか、スマホとの接続が切れたのかを調べる。健康管理を始めたいだけなのに、復旧作業が増えるとリングを外したくなります。
b.ring G1Sは、測定項目を派手に増やした新型ではありません。旧b.ring G1を使い続けやすくするため、接続、防水、センサー、充電、耐久性を見直した第2世代です。
結論からいうと、初めて買うなら、基本的にはb.ring G1Sがおすすめです。ステンレスモデルの公式価格は8,800円からで、旧型と同じ価格帯に収まりながら、充電時間が約30分短くなり、防水性能や保証期間も強化されています。
旧b.ring G1をすでに使い、睡眠や心拍を問題なく記録できているなら、買い替えを急ぐ必要はありません。主要な測定項目と最長7日の公称バッテリーは共通です。旧型の在庫が大幅に安く、睡眠記録を試すだけならb.ring G1でも始められます。
本記事では、仕様表だけでは見えにくい「記録を続ける手間」に注目し、b.ring G1Sとb.ring G1の違い、睡眠・歩数の精度に対する考え方、サイズ選び、上位モデルを選ぶべき人まで整理します。
b.ring G1SとG1の違いは7つ
メーカーはb.ring G1Sを、b.ring G1から全面的に見直した新世代モデルと説明しています。上位モデルG2の基板設計を取り入れ、スマートフォンとの接続安定性と製品全体の品質・耐久性を高めた点が中心です。
| 比較項目 | b.ring G1S | b.ring G1 |
|---|---|---|
| 世代 | 第2世代 | 初代 |
| 接続 | Bluetooth 5.2。接続安定性を改善 | Bluetooth 5.1 |
| センサー | メーカーが精度向上を案内 | 心拍・血中酸素・活動量などに対応 |
| 防水・防塵 | IP68+5ATM | IP68 |
| 充電時間 | 約90分 | 約2時間 |
| 本体サイズ | 幅8.0×厚さ2.7mm | 幅8.0×厚さ2.8mm |
| 重量 | 約2.9~3.6g | 約2.9~5.0g |
| サイズ | US7~12 | US7~11 |
| 対応環境 | Android 8.0以降、iOS 14以降 | Android 6.0以降、iOS 13以降 |
| バッテリー | 最長7日 | 最長7日 |
| 充電方法 | 専用マグネット式ケーブル | 専用マグネット式ケーブル |
| 主な測定 | 睡眠、心拍、血中酸素、ストレス、歩数、活動量 | おおむね共通 |
| 素材 | ステンレス/チタン | ステンレス/チタン |
| 保証 | 1年 | 6か月 |
注目したい違いは、次の7つです。
- スマートフォンとの接続安定性
- センサー精度
- IP68に加わった5ATM防水
- 約30分短くなった充電時間
- わずかな薄型・軽量化
- US12の追加
- 6か月から1年へ延びた保証
睡眠、心拍、血中酸素、ストレス、歩数といった入口の機能は、両モデルで大きく変わりません。ECG、皮膚温度、心拍変動などが新たに全部使える製品ではない点に注意してください。
新旧が同程度の価格なら、接続・防水・保証が改善されたb.ring G1Sがおすすめです。旧型を選ぶ理由は、在庫処分で価格がはっきり下がった場合に限られます。
一番の進化は、測定項目ではなく「欠測を減らす土台」
1万円前後のスマートリングを比べると、心拍や睡眠などの対応項目に目が向きます。実際に使い始めると困るのは、機能不足より記録の穴です。睡眠ログが週に何度も抜けると、就寝時刻を変えた効果も飲酒との関係も追いにくくなります。
Bluetooth 5.2と新しい基板で接続安定性を改善
b.ring G1SはBluetooth 5.2に対応し、G2由来の基板設計を採用しています。メーカーが強調するのも、測定項目の追加ではなくスマートフォンとの接続安定性です。
Bluetoothの数字が5.1から5.2へ変わっただけで、あらゆるスマホで同期が速くなるとは断定できません。スマホのOS、アプリのバージョン、省電力設定、周囲の電波環境も影響します。それでも、新型で通信まわりを設計から見直した点は、毎朝同期する道具として歓迎できる改良です。
旧b.ring G1で同期エラーがなく、データも欠けていない人には体感差が出にくいでしょう。接続のためにアプリを再起動したり、再ペアリングしたりする機会があるなら、b.ring G1Sへ替える理由になります。
センサー精度向上は「医療レベルになった」の意味ではない
メーカーはb.ring G1Sでセンサー精度を高めたと案内しています。ただし、心拍や睡眠に関する具体的な誤差率、新旧を同条件で比べた検証値までは公表ページで確認できませんでした。
発売直後の購入者レビューには、入眠を実際より1~2時間遅く判定したという報告もあります。個体、装着位置、アプリ更新で結果は変わるため、ひとつの口コミだけで全製品の精度を決めつけることもできません。
b.ring G1Sの数値は、生活の傾向を振り返る目安として使うのが適切です。「昨夜は深睡眠が37分だった」と1分単位で信じるより、就寝時刻をそろえた週と乱れた週でスコアがどう動くかを見ます。体調の診断、睡眠障害の判定、服薬の変更には使えません。
5ATM追加で、水仕事のたびに外す回数を減らせる
b.ring G1SはIP68に加えて5ATMの防水性能を備えます。旧b.ring G1はIP68です。
IP68は防塵と一定条件の浸水への耐性、5ATMは静止状態で水深50m相当の圧力に耐える目安です。「50m潜れる」「どんな水仕事でも故障しない」という意味ではありません。勢いの強い水流、温泉、サウナ、洗剤、海水は別の負担になります。
新型の利点は、スペック上の深さより、手洗いやシャワー、汗をかく日のたびに外す回数を減らしやすい点です。外す回数が減れば、洗面台への置き忘れと測定の中断も減らせます。
水泳中のアクティビティ記録は、G1Sの主要機能として確認できません。5ATMを「水泳記録対応」と読み替えないでください。
日常の水濡れを気にせず睡眠まで着け続けたいなら、b.ring G1Sが向いています。
充電30分短縮は、公称7日より実感しやすい
両モデルとも最長7日と案内されています。実際の駆動時間は、血中酸素やストレスの測定頻度、同期回数、バッテリーの劣化で短くなります。公称日数だけなら新型の優位はありません。
b.ring G1Sは満充電まで約90分、旧b.ring G1は約2時間です。30分の短縮は小さく見えますが、入浴中に充電して就寝前に戻す運用では差が出ます。2時間かかると就寝後も充電したまま忘れやすく、睡眠ログを1晩失うからです。
専用ケーブルを失くすと充電できない
b.ring G1Sもb.ring G1も、付属の専用マグネット式ケーブルで充電します。USB-Cケーブルを本体へ直接挿す製品ではなく、充電ケースも付属しません。
旅行へ持ち出すときは、専用ケーブルを忘れると代用品を現地調達しにくくなります。自宅でも、小さなリングを充電中に置いておくケースがないため、紛失対策が必要です。
おすすめは、普段使うUSB電源の横へ浅いトレーを置き、リングと専用ケーブルの定位置を作る方法です。最長7日だからと残量ぎりぎりまで待たず、入浴中など週2回の短時間充電に決めると欠測を防ぎやすくなります。
充電ケースを持ち歩きたいなら、G1Sではなく上位モデルも検討しましょう。1万円前後に抑える代わりに、充電の道具立ては簡素です。
8,800円からのG1Sで、できること・できないこと
b.ring G1Sのステンレスモデルは8,800円、チタンモデルは11,000円で案内されています。価格差2,200円で測定項目が増えるわけではありません。素材、重さ、肌との相性、見た目で選びます。
睡眠・心拍・血中酸素・ストレス・歩数をまとめて見られる
主な記録は睡眠、心拍数、血中酸素、ストレス、歩数、活動量です。睡眠は覚醒・レム・浅い・深い睡眠に分けて表示し、日々の傾向を振り返れます。
スマートウォッチでは寝るときの画面やバンドが気になる人も、約3g前後のリングなら続けやすい場合があります。通知を見たり地図を表示したりする機器ではないため、入眠前に情報を増やしたくない人にも合います。
歩数は手の動きを拾うため、腕時計やスマホと一致しない場合があります。購入者レビューにも多めに記録された例があります。歩数の絶対値を競うより、同じ指・同じ設定で前週比を見る使い方が現実的です。
AIレポートとカロリーAIは、入力を減らすために使う
b.ringアプリは、睡眠・心拍・ストレスなどをまとめたAI健康レポートや、食事の写真から料理名と栄養量を推定するカロリーAIを案内しています。
食材を1品ずつ検索するより記録を始めやすい反面、料理の量、調味料、隠れた油までは写真だけで正確に分かりません。カロリーAIは厳密な栄養計算ではなく、食事記録を空欄にしないための下書きとして使い、明らかな違いだけ直すと続けやすくなります。
AIの助言も診断ではありません。数字の意味を読む補助にはなりますが、体調不良や異常値が続く場合は医療機関へ相談してください。
HRVと皮膚温度は測れない
b.ring G1Sは、心拍変動(HRV)と皮膚温度に対応していません。HRVは心拍の間隔の揺らぎを表し、疲労や回復傾向を見る上位モデルで使われる指標です。皮膚温度も深部体温や医療用体温計の値とは異なりますが、平常時からの変化を追う材料になります。
睡眠時間、心拍、歩数を知りたい入門用途なら、G1Sで十分です。回復度をHRVから詳しく見たいならG2、皮膚温度も記録したいならProが候補になります。
高価格帯を含め、睡眠時無呼吸の兆候や電池持ちまで比較したい人は、RingConn Gen 3とGen 2の違いも参考にしてください。ECGを重視する場合は、Circular Ring 2とCircular Ring Slimの比較も選択肢の整理に役立ちます。
初めて睡眠・心拍・歩数を記録し、自分がスマートリングを毎日使えるか試すならb.ring G1Sがおすすめです。
サイズ選びを外すと、精度比較は始まらない
スマートリングは、センサーが指の腹側へ触れて初めて測定できます。緩いリングが回転してセンサーが浮けば、新型でも睡眠や心拍の記録が欠けます。きつすぎると、就寝中のむくみで痛みが出ます。
b.ring G1SはUS7~12、旧b.ring G1はUS7~11です。US12が加わったため、旧型でサイズが足りなかった人も選びやすくなりました。US表記は日本の指輪号数と一致しません。
サイズキットは1日ではなく数日試す
公式はサイズキットで事前に確認する方法を案内しています。候補のレプリカリングを、人差し指・中指・薬指へ着けて試します。
朝に入っただけで決めず、起床直後、入浴後、運動後、就寝中まで確認してください。夏場、飲酒した夜、塩分の多い食事の翌朝は指がむくみやすくなります。手を振って抜けず、握ったときに強く食い込まず、軽く回せる程度が目安です。
公式サイトでは、サイズキットで事前確認後に合わなかった場合、1回のサイズ交換を案内しています。販売店ごとに条件が異なる可能性があるため、開封前に交換期限と送料を確認しましょう。
ステンレスとチタンはサイズ確定後に選ぶ
ステンレスは8,800円から、チタンは11,000円です。まず価格を抑えたいならステンレス、軽さや金属との相性を優先するならチタンを検討します。どちらも金属アレルギーを起こさない保証はありません。赤みやかゆみが出たら外し、症状が続く場合は医療機関へ相談してください。
家事、工具、ダンベルなど硬い物を握る場面ではリングが隣の指や物へ当たります。素材にかかわらず、傷や挟み込みを避けるため外したほうが安全です。
b.ring G1Sがおすすめな人
b.ring G1Sがおすすめなのは、次のような人です。
- 1万円前後でスマートリングを初めて試したい
- 腕時計を着けて眠るのが苦手
- 睡眠、心拍、血中酸素、ストレス、歩数をひとつのアプリで見たい
- 手洗いやシャワーのたびに外す回数を減らしたい
- 約90分の充電と1年保証を重視する
- US12を選びたい
上位機のようなECG、HRV、皮膚温度を求めず、毎日の生活リズムを見直す入口にしたい人へ向いています。新旧の価格差が小さい限り、接続・防水・保証を改良したb.ring G1Sを選びましょう。
b.ring G1で十分な人
旧b.ring G1で十分なのは、次の条件に当てはまる人です。
- すでに所有しており、同期や睡眠記録に困っていない
- 手洗い以外の水場では外せる
- 約2時間の充電でも就寝前に戻せる
- US7~11で適切なサイズが見つかる
- 保証期間が短くても納得できるほど安い旧在庫を見つけた
新品を同価格で比べるなら、旧型を積極的に選ぶ理由はありません。値下げ幅は、30分の充電短縮だけでなく、5ATM、接続設計、US12、保証6か月分を手放しても納得できるかで判断します。
旧型が新型より数百円安いだけならb.ring G1S、睡眠記録を短期間試す目的で旧型が大幅に安いならb.ring G1が候補です。
買う前に知っておきたい注意点
公称7日は設定や使い方で短くなる
最長7日は、すべての測定を高頻度にした状態で必ず7日使える保証ではありません。血中酸素やストレスの測定頻度を上げると、電池消費も増えます。旧b.ring G1のレビューでは、設定を見直すとバッテリー持ちが改善した例もあります。
購入直後に電池が短いと感じたら、測定頻度、アプリとファームウェアの更新、リングの接続状態を確認してください。数日で極端に減る状態が続くなら、保証期間内に販売店または日本語サポートへ相談しましょう。
スマホなしではグラフを確認できない
リング本体に画面はありません。記録の確認や設定変更にはiPhoneまたはAndroidスマートフォンと専用アプリが必要です。G1Sの公式仕様はAndroid 8.0以降、iOS 14以降を案内しています。
リング内の保存期間にも上限があります。長期間同期せずに使うより、朝または数日に1度アプリを開く習慣が必要です。
医療機器ではない
b.ring G1Sとb.ring G1は、診断や治療に使う医療機器ではありません。血中酸素や心拍の数値が医療機関の測定結果と異なる場合もあります。
胸の痛み、息苦しさ、強い眠気などの症状があるときは、リングの表示が正常でも医療機関へ相談してください。睡眠スコアを良くするために無理な運動や食事制限をするのではなく、生活を振り返る記録として使います。
よくある質問
b.ring G1SとG1で測定項目は増えましたか?
主要な測定項目に大差はありません。睡眠、心拍、血中酸素、ストレス、歩数、活動量が中心です。G1Sの進化は、接続安定性、センサー、防水、充電、耐久性など、記録を続ける土台にあります。
b.ring G1Sはサブスク料金がかかりますか?
公式サイトは月額料金なしと案内しています。アプリの提供内容や利用条件は将来変更される可能性があるため、購入時の規約も確認してください。
b.ring G1Sはお風呂やプールで使えますか?
IP68+5ATMに対応し、公式サポートでは手洗い、シャワー、プールで使えると案内しています。高温の湯、サウナ、温泉成分、海水、強い水流まで保証する意味ではありません。長く使いたい場合は負担の大きい環境で外しましょう。
睡眠時間が実際とずれる場合はどうすればよいですか?
センサーが指の腹側へ当たっているか、サイズが緩すぎないか、アプリとファームウェアが最新かを確認します。改善しない場合は、実際の就寝・起床時刻とアプリ画面を添えてサポートへ相談してください。
AppleヘルスケアやGoogle Fitと連携できますか?
旧G1を含むシリーズで連携対応が案内されています。OSやアプリのバージョンによって設定画面が変わるため、購入後は公式ガイドに沿って権限を許可してください。
振動アラームや通知は使えますか?
G1SとG1に振動機能はありません。公式サイトでは、振動通知・アラームをb.raceのシリーズ初機能として案内しています。音を出さずに起きたい用途なら、G1Sではなく振動対応モデルを検討してください。
まとめ
b.ring G1Sとb.ring G1は、測れる項目より、測定を続けるための基本性能に差があります。新型は接続設計、センサー、防水、充電、耐久性を見直し、US12と1年保証も加わりました。公称バッテリーと主要な健康記録は共通です。
選び方をまとめます。
- 今から初めて買う:G1S
- 旧G1を不満なく使用中:買い替えを急がない
- 旧型が大幅に安く、短期間試したい:G1も候補
- HRVが必要:G2
- 皮膚温度や充電ドックも欲しい:Pro
- 振動通知が必要:b.raceなど対応モデル
1万円前後のリングに求めたいのは、医療検査の代わりになる精密さではありません。寝る前に着け、朝に同期し、先週との違いを見られる習慣です。価格差がほとんどない現状では、記録を止めにくくする改良と長い保証を選べるb.ring G1Sがおすすめです。


