講義を聞きながらイヤホンをつまめば、先生の声を録音できる。Nothingの新機能「Audio Snapshot」を見て、そんな使い方を思い浮かべていませんか。
購入前に押さえたいのは、Audio Snapshotが周囲の音を録る機能ではない点です。スマートフォンで再生中の音声を切り取り、あとから聞き返したり文字に起こしたりするための機能なので、対面授業や会場の生音を録るICレコーダーとは役割が異なります。
結論からいうと、講義動画や語学教材の要点を残したい人、通話・オンライン会議を記録したい人にはEar (3a)がおすすめです。音楽とノイズキャンセリングが目的で、旧モデルが5,000円以上安ければEar (a)で十分です。
音質やANCだけを見ると、15,800円の新型が誰にとっても圧勝するわけではありません。録音できる音・できない音、両モデルの音質差、電池持ち、価格差を順番に比べます。
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Audio Snapshotで残せる音・残せない音
新旧を比べる前に、Ear (3a)を選ぶ最大の理由であるAudio Snapshotの守備範囲を整理しましょう。
| 残したい音 | Audio Snapshot・通話録音 | 向いている機器 |
|---|---|---|
| スマホで再生している講義動画 | 保存できる | Ear (3a) |
| ポッドキャストや語学教材 | 保存できる | Ear (3a) |
| スマホで視聴中の配信・ライブ映像 | 保存できる。ただし権利や利用規約に注意 | Ear (3a) |
| スマホ通話、Zoom、Google Meetなど | 対応地域・条件を満たせば録音できる | Ear (3a) |
| 教室で話している先生の声 | Audio Snapshotでは録れない | ICレコーダー |
| 対面会議で離れた席にいる人の声 | Audio Snapshotでは録れない | 会議用レコーダー |
| ライブ会場の生音 | Audio Snapshotでは録れない | 録音可能な機器。会場ルールの確認が必要 |
Audio Snapshotは「音声のスクリーンショット」
Ear (3a)には32MBの内部メモリーがあり、両方のイヤホンを同時につまむと、スマートフォンで再生中のメディアを最大約1分保存できます。設定によっては操作前の約30秒も含められるため、「今の説明をもう一度聞きたい」と思ったあとから残せるのが利点です。
保存した音声はNothing Xアプリへ同期し、再生、編集、共有、文字起こしに利用できます。講義動画を止めてメモアプリを開く代わりに、耳元の操作だけで復習箇所を残せるわけです。
活用しやすいのは、次のような場面です。
- オンライン講座で試験に出そうな説明を残す
- 語学教材の聞き取れなかった例文を復習する
- ポッドキャストで紹介された本や店名をあとで確認する
- 動画編集で使いたい発言の候補を仮保存する
保存できるのはスマートフォン側から流れている音であり、イヤホンのマイクが拾った周囲の会話ではありません。対面授業や取材の録音を目的に買うと、用途が合わず後悔します。
通話録音はオンライン会議にも使える
Ear (3a)は、携帯電話の通話だけでなく、Bluetoothの通話モードを使うWhatsApp、Zoom、Google Meetなどの音声も記録できます。公式発表では通話やオンライン会議を約2時間保存でき、同期後は再生や編集、文字起こしに対応します。
録音操作はAudio Snapshotと同じで、左右を同時につまみます。専用ボタンを探さずに始められる反面、装着を直すときに左右を同時に触る人は、意図しない操作を避けるためNothing Xアプリの設定を確認しておきましょう。
通話録音は地域によって利用できない場合があります。録音開始時に参加者へ音声通知が流れる場合もあり、相手へ無断で使う機能ではありません。購入前に対応地域を確認し、仕事では会社の規程、相手の同意、会議サービスの利用条件も守ってください。
Ear (3a)とEar (a)の違いを比較
両モデルの違いを一覧にまとめました。再生時間はANCのオン・オフで分けて見ると、宣伝文句の「最大42時間」だけでは分からない差が見えてきます。
| 比較項目 | Ear (3a) | Ear (a) |
|---|---|---|
| 日本公式価格 | 15,800円 | 販売時期やセールで変動 |
| ドライバー | 12mmダイナミックドライバー | 11mmダイナミックドライバー |
| ハイレゾ再生 | LDAC対応、最大24bit/96kHz | LDAC対応 |
| 空間オーディオ | 静的空間オーディオに対応 | 非対応 |
| ANC | 最大45dB。対応する周波数帯を拡大 | 最大45dB |
| Audio Snapshot | 対応 | 非対応 |
| 通話・オンライン会議の録音 | 対応地域・条件で利用可能 | 非対応 |
| 内部メモリー | 32MB | なし |
| イヤホン単体の再生時間(ANCオフ) | 最大10時間 | 最大9.5時間 |
| ケース込みの再生時間(ANCオフ) | 最大42時間 | 最大42.5時間 |
| イヤホン単体の再生時間(ANCオン) | 最大6時間 | 最大5.5時間 |
| ケース込みの再生時間(ANCオン) | 最大25時間 | 最大24.5時間 |
| イヤーチップ | XS・S・M・L | S・M・L |
| 防じん・防水 | イヤホン、ケースともにIP54 | イヤホンIP54、ケースIPX2 |
| Bluetooth | 6.0 | 5.3 |
| カラー | ブラック、ホワイト、イエロー、ピンク | ブラック、ホワイト、イエロー |
新型で変わったのは、録音だけではありません。12mmドライバー、ANCが働く周波数帯、4サイズのイヤーチップ、ケースの防じん・防水性能も見直されています。
ただし、バッテリーはほぼ横並びです。新型の「最大42時間」を見て電池持ちが伸びたように感じても、ANCオフのケース込みでは旧モデルが0.5時間長くなっています。
12mm化で変わるのは、数字より低音の出方
Ear (3a)は12mmのPMI振動板を採用し、前世代より低音出力を最大5dB高めたと案内されています。キックドラムの沈み込みやベースの厚みを楽しみたい人には、新型を選ぶ理由になります。
Ear (a)は11mmのPMI+TPU振動板です。ドライバーが1mm小さいから音質で劣る、と単純には決められません。イヤホンの音は振動板の素材、筐体、音の調整、耳への密着具合でも変わるためです。
両モデルともLDACに対応しており、対応するAndroid端末なら高音質コーデックを使えます。iPhoneはLDACに対応していないため、Ear (3a)へ替えてもLDACの恩恵は得られません。iPhoneユーザーはドライバーの違いやイコライザー、装着感を重視して選ぶほうが納得しやすいでしょう。
8バンドEQは「好きな音へ詰める人」に効く
Ear (3a)はNothing Xアプリの8バンド・アドバンスドイコライザーに対応し、音の調整内容をプロファイルとして共有できます。低音を増やすだけでなく、ボーカルが埋もれる帯域を抑えたり、刺さりやすい高音を整えたりできる点が魅力です。
音質設定を触らずプリセットだけで聞く人にとって、細かなEQは決定打になりません。最初から好みの音で鳴るなら、安くなったEar (a)を選んでも満足しやすいです。
Ear (3a)は静的空間オーディオにも対応します。音を左右の耳の近くだけで鳴らすのではなく、前後や広がりを感じやすい空間へ整えるため、映画やライブ映像の臨場感を重視する人に向いています。頭の動きに合わせて音源の位置が変わるヘッドトラッキング方式ではないので、機能名だけで過度に期待しないようにしましょう。
ノイキャンは同じ45dBでも、通勤中の聞こえ方が違う
最大45dBというANCの数値は両モデルで同じです。Ear (3a)は最大値を引き上げるのではなく、ANCが働く範囲を前世代より17.1%広げ、とくに400~2,000Hzへの対応を強めています。
電車の走行音や空調の低い音だけでなく、人の話し声や車内アナウンスが混じる帯域にも手を入れた改良です。通勤電車やカフェでボーカル、ラジオ、講義動画を聞く人ほど、最大dBより周波数帯の広がりを実感しやすくなります。
静かな自宅や図書館で使う時間が長いなら、Ear (a)の最大45dB ANCでも不足しにくいでしょう。新型の価格差は、騒がしい場所で毎日使って初めて回収しやすくなります。
ノイズキャンセリングを強くしても音漏れは減らない
ANCは外から耳へ入る騒音を抑える機能で、イヤホンから外へ漏れる音を消す機能ではありません。電車内の音漏れを防ぐには、音量を上げすぎず、イヤーチップを耳へ密着させるほうが効果的です。
Ear (3a)はXSを加えた4サイズのイヤーチップが付属します。従来のSサイズでも大きくて浮いていた人は、XSで隙間を減らせる可能性があります。密閉できれば低音が抜けにくくなり、同じ曲を低い音量で聞きやすくなるため、結果として音漏れも抑えやすくなります。
耳の形には個人差があります。装着後はNothing Xアプリのフィット確認を使い、首を振っても緩まないか、左右で低音の量が違わないかを確かめてください。
最大42時間は進化ではない。充電回数で買い替えない
バッテリー差は、Ear (3a)を選ぶ理由としては弱めです。
ANCオフのイヤホン単体は10時間で、Ear (a)より30分延びました。ケース込みでは42時間対42.5時間となり、旧モデルのほうが30分長く使えます。ANCオンも単体6時間対5.5時間、ケース込み25時間対24.5時間なので、差はどちらも30分です。
片道1時間の通勤で使うなら、両モデルとも平日を乗り切れる計算です。実際の再生時間は音量、コーデック、通話、気温、バッテリーの劣化で短くなりますが、新旧の差より使い方の影響が大きくなります。
電池切れが不安なら、42時間と42.5時間を比べるより、週に1回ケースを充電する習慣を作るほうが確実です。
通話品質は録音データの聞き返しやすさにも関わる
Ear (3a)は左右それぞれに3基のマイクを備え、AIによるノイズ低減を使って通話中の声を拾います。オンライン会議を録音できても、入力音声が騒音に埋もれていれば、あとで聞き返したり文字に起こしたりする作業が増えます。
自宅のオンライン会議では扇風機やキーボード、外出先では風や交通音が入りやすいため、録音機能だけでなくマイク処理まで含めて新型を選ぶのがおすすめです。
Ear (a)も片側3マイクとClear Voice Technologyを備えており、通話そのものが苦手なモデルではありません。会議を保存しない人や、静かな部屋で短い通話をする人なら、旧モデルでも用途を満たせます。
Ear (3a)の口コミはまだ「長期評価」ではない
Ear (3a)は2026年7月7日に発売されたばかりで、バッテリー劣化、長時間装着したときの痛み、夏場の不具合まで判断できる口コミはまだそろっていません。発売直後のレビューは音の第一印象や機能確認には役立ちますが、半年後の安定性までは分からない点に注意が必要です。
初期の評価で注目したいのは、低音の厚み、Audio Snapshotの使い勝手、イヤーチップの選択肢が増えた点です。反対に、Audio Snapshotを周囲の録音だと思っていた人には用途のズレが生まれます。口コミの星だけを見るのではなく、「何を録ろうとしたのか」まで読んで判断しましょう。
Ear (a)は販売期間が長く、装着感、ANC、バッテリー、アプリの使い勝手について購入者の声を確認しやすいのが利点です。個別の不具合報告を全体へ当てはめず、同じ症状が複数の販売店や時期をまたいで続いているかを見ると、口コミに振り回されにくくなります。
価格差は3,000円と5,000円で判断を変える
Ear (3a)の日本公式価格は15,800円です。Ear (a)は在庫やセールによって販売価格が変わるため、定価だけで決めず、購入する日の差額を見てください。
価格差が3,000円以内なら、録音機能を使わない人でもEar (3a)がおすすめです。12mmドライバー、広い周波数帯へ効くANC、XSを含むイヤーチップ、ケースのIP54まで含めると、長く使う新型へ3,000円を足すメリットがあります。
価格差が5,000円以上あり、用途が音楽や動画視聴だけならEar (a)がおすすめです。LDACと最大45dB ANCを備え、ケース込みの再生時間もほぼ変わりません。録音しない人がAudio Snapshotのために予算を増やす必要はありません。
3,000~5,000円の間では、使う場所で決めましょう。混雑した電車やカフェで毎日使うなら新型、自宅や静かな場所が中心なら旧モデルがおすすめです。
Ear (3a)がおすすめな人
Ear (3a)がおすすめなのは、次のような人です。
- 講義動画や語学教材の要点を耳元の操作で残したい
- 通話やオンライン会議を聞き返し、文字起こしにも使いたい
- 電車やカフェで人の声が混じる騒音を抑えたい
- 低音の厚みや8バンドEQを楽しみたい
- Sサイズのイヤーチップでも大きく、XSを試したい
- イヤホンだけでなくケースの防じん・防水性能も重視する
録音機能は使い方が合えば、聞き直す場所を探す手間や、会議中にメモを取り続ける負担を減らせます。スマートフォン内の音声を残す機会が週に何度もあるなら、Ear (3a)を選ぶのがおすすめです。
Ear (a)がおすすめな人
Ear (a)がおすすめなのは、次のような人です。
- 音楽、動画、通勤中のANCが主な用途
- Audio Snapshotや通話録音を使わない
- 旧モデルが新型より5,000円以上安い
- LDAC対応イヤホンをできるだけ安く買いたい
- 42時間前後の電池持ちがあれば困らない
- 長く販売され、口コミを確認しやすいモデルを選びたい
録音を使わない場合、旧モデルでもLDAC、最大45dB ANC、片側3マイク、最大42.5時間の再生に対応しています。セール価格の差が大きいほど、Ear (a)のコストパフォーマンスが際立ちます。
よくある質問
Ear (3a)で対面授業や会議を録音できますか?
Audio Snapshotでは録音できません。Ear (3a)が保存するのはスマートフォンで再生中のメディアです。対面授業や会議室の会話を録るなら、周囲の音を収音できるICレコーダーや会議用レコーダーを使ってください。
Audio Snapshotは何秒保存できますか?
Ear (3a)は再生中のメディアを最大約1分保存できます。設定により、操作する前の約30秒を含めることも可能です。利用条件はNothing Xアプリと最新の公式案内で確認してください。
通話録音は相手に分かりますか?
録音時に参加者へ音声通知が流れる場合があります。地域によって機能を使えない場合もあります。相手へ録音目的を伝え、法令、社内規程、通話サービスの利用条件を守ってください。
文字起こしはずっと無料ですか?
文字起こしにはプランや利用上限が設けられる場合があります。クラウドを使う高精度な文字起こしは通信環境も必要です。本体を買えば無制限で永久に無料と考えず、日本向けの無料枠、試用期間、終了後の料金をNothing Xアプリで確認しましょう。
Ear (3a)とEar (a)はどちらもiPhoneで使えますか?
どちらもiPhoneへBluetooth接続できます。ただしiPhoneはLDACに対応していません。LDACを使いたい場合は、対応するAndroid端末などが必要です。
音漏れしにくいのはどちらですか?
Ear (3a)はXSを含む4サイズのイヤーチップから選べるため、Sサイズでも大きかった人は密閉しやすくなる可能性があります。音漏れは音量と装着状態に左右されるので、どちらを選んでも耳に合うチップを使い、大音量を避けてください。
Ear (a)から買い替える価値はありますか?
スマホ内の音声やオンライン会議を保存したい人、より広い帯域へ効くANCが必要な人、XSサイズのイヤーチップが欲しい人にはEar (3a)への買い替えがおすすめです。音楽再生が中心でEar (a)に不満がなければ、バッテリー差は30分程度なので急いで替える必要はありません。
まとめ|残したい音がスマホの中にあるならEar (3a)
Ear (3a)とEar (a)の違いは、12mmドライバーやANCの改良だけではありません。購入判断を分けるのは、Audio Snapshotと通話録音を日常で使うかどうかです。
- スマホで再生中の講義、語学教材、ポッドキャストを残すならEar (3a)
- 通話やオンライン会議の記録を復習や議事録作成に使うならEar (3a)
- 音楽とANCが目的で、旧モデルが5,000円以上安いならEar (a)
- 対面授業や会場の生音を録るなら、どちらでもなくICレコーダー
バッテリーは新旧でほとんど変わりません。最大42時間という数字より、録りたい音の出どころ、通勤中の騒音、購入時の価格差を見れば、自分に合うモデルを決められます。
販売価格はセールや在庫で変動します。両方の価格を同じ日に確認し、差額が3,000円以内なら新型、5,000円以上なら用途に録音が必要かを最後の判断材料にしてください。



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