日立のドラム式洗濯乾燥機「ビッグドラム」の最上位機種が、「BD-STX130P」に新しくなりました。日立の報道発表によると、発売は2026年8月下旬で、洗濯13kg・乾燥7kgの容量はそのままです。
新型では、布傷みを抑える「[衣類長もち]高濃度洗浄」を新しく採用し、乾燥フィルターのいらない「らくメンテ」の糸くずフィルターの形を変えました。脱水時の振動を抑える制御も見直し、ダークグレーの本体色を最上位機種で初めて選べるようにしています。
この記事では、日立の報道発表と、日立の製品ページの仕様表をもとに、BD-STX130Pと旧型の「BD-STX130M」(2025年度モデル)の違いを整理し、どちらを選ぶべきかを考えます。

ドラム式って高いから、旧型が安くなってたらそっちでもいいのかな?

新型で変わったのは、洗い方とお手入れ、それに色なんだ。容量は同じだから、その3つにお金を払う価値があるかで考えるといいよ。
BD-STX130PとBD-STX130Mの違いを一覧で
日立の報道発表で【New】とされている項目と、日立の製品ページの仕様表で数字が違う項目を、表にまとめます。
| 項目 | BD-STX130P(新型) | BD-STX130M(旧型) |
|---|---|---|
| 発売 | 2026年8月下旬(日立の報道発表) | 2025年度モデル |
| 洗濯/乾燥容量 | 13kg/7kg | 13kg/7kg |
| [衣類長もち]高濃度洗浄 | あり(新しく採用) | なし(新型の比較対象) |
| 大容量糸くずフィルター | 捕集部をスリット形状に変更し、先端を開放構造に | 従来の形 |
| 脱水時の振動制御 | 3軸ジャイロセンサーを使った制御を改善 | 3軸ジャイロセンサーによる制御 |
| 本体色 | ダークグレー(H)、ホワイト(W) | ホワイト(W) |
| 洗浄機能(仕様表の表記) | [衣類長もち]高濃度洗浄、AIお洗濯 | ナイアガラ洗浄、AIお洗濯 |
| 目安時間(洗濯・標準コース) | 35分 | 36分 |
| 消費電力量(洗濯~乾燥・省エネコース) | 約670Wh | 約680Wh |
| 質量 | 約92kg | 約93kg |
| 乾燥方式 | らくはや 風アイロン(ヒートポンプ式) | らくはや 風アイロン(ヒートポンプ式) |
| 液体洗剤・柔軟剤 自動投入 | あり | あり |
ひと言でまとめると、BD-STX130Pは「洗い方」「お手入れ」「振動」「色」の4つを見直したモデルです。洗濯と乾燥の容量、ヒートポンプ式の乾燥、自動投入といった基本の部分は、旧型から受け継いでいます。
洗い方とお手入れの違い
新しい[衣類長もち]高濃度洗浄
BD-STX130Pの一番の新機能が「[衣類長もち]高濃度洗浄」です。日立の報道発表によると、高濃度の洗剤液を使う洗浄の制御を進化させ、隠れ汚れまで落とす洗浄力はそのままに、色あせや毛玉などの布傷みを抑えるとしています。
この効果は、日立が2025年度モデルのBD-STX130Mと2026年度モデルのBD-STX130Pを比べたもので、条件は洗濯2kg、標準コースで50回運転したときです。衣類の量や素材、汚れ、洗剤、コースによって効果は変わる、という注意書きも付いています。お気に入りの服を長く着たい人ほど、意味のある違いといえます。
糸くずフィルターがスリット形状に
ビッグドラムの「らくメンテ」は、乾燥フィルターのお手入れをなくした仕組みです。乾燥時のホコリや糸くずは、次の洗濯のときに自動おそうじ機能で洗い流し、「大容量糸くずフィルター」で集めます。
新型では、この大容量糸くずフィルターの捕集部をスリット形状に変え、先端を開放構造にしました。日立は、ホコリや糸くずのお手入れがさらにしやすくなったと説明しています。
脱水時の振動を抑える制御
「3軸ジャイロセンサー」で衣類の片寄りを推定し、脱水時の振動を抑える制御も進化しました。日立の報道発表では、これにより快適な洗濯を実現するとしています。マンションの上の階に住んでいる人や、夜に洗濯することが多い人には、うれしい改良です。
コースと容量の目安
日立の仕様表によると、洗濯コースは標準・すすぎ1回・手造りが13kg、おいそぎが7kg、柔らかが4.5kg、デリケートとおしゃれ着が3kg、毛布が6kg(掛ふとん1.4kg)です。洗濯~乾燥コースは標準・すすぎ1回・省エネ・手造りが7kg、ナイトが4.5kg、毛布が3.6kgです。乾燥コースには、1kgまでのスチームアイロンコースや、0.4kgまでの静止乾燥コースもあります。
温水コースは60℃(2kg)、40℃つけおき(2kg)、40℃消臭(2kg)、40℃(6kg)、30℃(13kg)、15℃温め自動(13kg)の6つです。アプリからは「わがや流AI」や「ダウンジャケット」「洗えるスーツ」などのコースをダウンロードできます。毛布コースで洗うときは、別売の「お洗濯キャップ」(MO-F104、希望小売価格3,300円・税込)が必要です。
予約と槽洗浄の目安
予約は、洗濯が3〜24時間後、洗濯~乾燥と乾燥が5〜24時間後まで設定できます。運転が終わると約8秒後に電源が自動で切れ、電源オフのときの待機時消費電力はゼロです。
洗濯槽クリーナーを使う槽洗浄コースは、らくメンテ搭載機種では3〜4か月に1回程度のお手入れが勧められています。洗濯槽自動おそうじを使っていない場合は、1〜2か月に1回が目安です。

洗い方とフィルターと振動、どれも毎日使うところだね。

そうなんだ。どれも派手な機能じゃないけど、毎日の洗濯で積み重なっていく部分だよ。
BD-STX130Pの仕様・色・買い方
おもな数字(日立の製品ページ)
日立の製品ページの仕様表から、BD-STX130Pのおもな数字をまとめます。
| 項目 | BD-STX130P |
|---|---|
| 外形寸法(幅×奥行×高さ) | 630×720×1,065mm(本体幅600mm) |
| 質量 | 約92kg |
| 設置できる防水パン | 内寸奥行540mm以上 |
| 運転音(洗濯/脱水/乾燥) | 34dB/37dB/49dB |
| 目安時間(洗濯/洗濯~乾燥・標準コース) | 35分/約93分 |
| 標準使用水量(洗濯/洗濯~乾燥) | 94L/65L |
| 消費電力(洗濯/乾燥) | 180W/1,240W |
| 消費電力量(洗濯/洗濯~乾燥・標準コース) | 85Wh/約1,150Wh |
| 洗濯~乾燥(省エネコース) | 約200分・約670Wh |
| 排水ホースの長さ(左出し/右出し) | 56cm/91cm |
| 梱包寸法・梱包質量 | 幅665×奥行765×高さ1,110mm・約99kg |
| お湯取機能 | なし |
本体幅は600mmですが、給水ホース取付部や排水ホースを含む外形寸法の幅は630mmです。設置できる防水パンは内寸奥行540mm以上とされているので、置き場所の防水パンの大きさは先に測っておきましょう。お湯取機能(ふろ水ポンプ)は付いていない点にも注意が必要です。
乾燥とそのほかの機能
乾燥は、ヒートポンプ式の「らくはや 風アイロン」です。販売店の商品ページでは、高速風と大風量でシワを伸ばし、手前から衣類に直接風を当てることで袖まできれいに仕上げると説明されています。衣類温度約65℃の低温乾燥で、ふんわりやさしく仕上げるとも書かれています。
そのほか、目的に合わせた水温で洗う「[温水]高濃度洗浄」、洗い方や時間を自動で調整する「AIお洗濯」、液体洗剤・柔軟剤の自動投入、大きな画面の「ワイドカラー液晶タッチパネル」、シワとりと消臭の「スチームアイロン」コースを備えています。洗濯槽・乾燥経路・ドアパッキンを洗う「らくメンテ洗浄」コース(槽洗浄4時間)もあります。
ダークグレーが最上位機種に
新型では、最上位機種のBD-STX130Pにダークグレー(H)が加わり、ホワイト(W)との2色になりました。日立の報道発表によると、ダークグレーは2025年度モデルのBD-SX130Mで好評だった色です。全体の色調をそろえたデザインで、グレーの空間にもホワイト基調の空間にもなじむとしています。
アプリでの使用状況の診断
BD-STX130Pは、日立の家事サポートアプリ「ハピネスアップ」と連携した「My家電診断」に対応しています。使っている状況に応じた気づきや改善の提案を、アプリで確かめられます。ハピネスアップを使うには、日立家電メンバーズクラブへの登録が必要です。
新型の販売価格
BD-STX130Pの本体希望小売価格はオープン価格です(旧型も同じ)。Amazon.co.jpでは、左開き・ホワイトのBD-STX130PL Wが355,440円、そのほかの色と開きの組み合わせが385,000円で表示されていました。どれもAmazon.co.jp以外のショップの販売です。楽天市場のコジマでは、右開き・ホワイトのBD-STX130PR-Wが389,089円(標準設置無料)でした。
旧型は在庫と値段を見比べて
旧型のBD-STX130Mは、Amazon.co.jpに左開き・ホワイトのBD-STX130ML Wの販売ページがありましたが、価格は表示されていませんでした。旧型は在庫が減るにつれて、色や開きの向きを選びにくくなります。新型との価格差がはっきりしているときは、その差で衣類長もち洗浄やフィルターの改良をあきらめられるかを考えてみてください。
買う前に見ておきたいこと
- 開きの向き:型式の「L」は左開き、「R」は右開き。洗面所のドアや壁の位置に合わせる
- 防水パン:内寸奥行540mm以上が目安
- 搬入経路:外形寸法は幅630×奥行720×高さ1,065mm、質量は約92kg。梱包した状態は幅665×奥行765×高さ1,110mm・約99kg
- 排水口の位置:排水ホースは左右付け換えができ、長さは左出し56cm・右出し91cm
- 設置と引き取り:販売店ごとに標準設置や古い洗濯機の回収の条件が違う
日立の製品ページでは、結露による水滴が出ることがあるため、床を守るために洗濯機用トレーや防水パンを使うよう勧めています。また、かさ上げタイプの防水パンなどで洗濯機の底部にすき間ができる場合は、すき間から手や足を入れないよう注意書きがあります。
BD-STX130Pのよくある質問
容量は旧型と同じ?
同じです。日立の報道発表では、BD-STX130Pは洗濯13kg・乾燥7kgで、旧型のBD-STX130Mも洗濯13kg・乾燥7kgです。
乾燥フィルターの掃除はいる?
いりません。ビッグドラムの「らくメンテ」は乾燥フィルターをなくした仕組みで、ホコリや糸くずは大容量糸くずフィルターで集めます。新型は、そのフィルターの形がスリット形状になりました。
ダークグレーは旧型にもある?
日立の報道発表では、ダークグレーは2025年度モデルのBD-SX130Mで採用されていた色で、最上位機種のBD-STX130Pには今回新しく採用したと説明されています。
結局、おすすめはどっち?
かでくらの見立てでは、新型の改良は「服を長持ちさせる」「お手入れをらくにする」という、毎日の洗濯で効いてくる内容です。価格差が小さいなら、新型のBD-STX130Pを選ぶほうが満足しやすいでしょう。旧型が大きく値下がりしていて、容量と乾燥方式が同じことを重視するなら、BD-STX130Mも十分に選べます。
BD-STX130Pがおすすめな人
- お気に入りの服の色あせや毛玉を抑えて、長く着たい人
- 糸くずフィルターのお手入れを少しでもらくにしたい人
- 脱水の振動が気になる住まいの人
- ダークグレーの最上位機種がほしい人
新型のBD-STX130Pは、容量や大きさは旧型と同じまま、洗い方とお手入れ、振動、色を見直したモデルです。毎日の洗濯で服の傷みやフィルター掃除の手間を減らしたい人ほど、価格差に見合う違いを感じやすいでしょう。
BD-STX130Mがおすすめな人
- 洗濯13kg・乾燥7kgのビッグドラムを、できるだけ安く買いたい人
- 衣類長もち洗浄やフィルターの改良にこだわらない人
- 欲しい色と開きの向きの在庫が見つかった人
旧型のBD-STX130Mは、日立の製品ページで色はホワイト(W)です。仕様表の大きさや容量、乾燥方式は新型と同じなので、ホワイトでよく、値下がりした価格で買えるなら十分な選択肢です。
洗濯機選びで迷ったら、36製品を公式スペックとコスパで100点満点採点したランキングも参考にしてください。

BD-STX130PとBD-STX130Mのまとめ|服を長く着たいなら新型を
日立のBD-STX130Pは、旧型のBD-STX130Mと同じ洗濯13kg・乾燥7kgの容量を保ちながら、「[衣類長もち]高濃度洗浄」、スリット形状の大容量糸くずフィルター、改良した脱水の振動制御、ダークグレーの追加という4つの変更を加えた最上位機種です。衣類の傷みとお手入れの手間を減らしたいなら新型、容量と基本の機能だけで十分なら値下がりした旧型が候補になります。

服を大事に着たいなら新型、とにかく安くなら旧型ってことだね。

そうだね。旧型は在庫次第だから、色と開きの向きが合うかを先に見ておくといいよ。




