日立の冷蔵庫「まんなか冷凍 HWSタイプ」に、新型の「R-HWS47Y」が加わりました。本体幅60cmのスリムな本体に470Lの容量を収めた、シングルドアのハイグレードモデルです。日立の製品ページでは、2026年8月時点の新発売の商品として紹介されています。
一方、旧型の「R-HWS47X」は、日立の報道発表によると2025年9月中旬に発売されたモデルです。新型が出たことで、旧型は値下がりした価格で売られています。
この記事では、日立の取扱説明書と製品ページ、報道発表をもとに、R-HWS47YとR-HWS47Xの違いを確かめます。先に結論を書くと、容量・寸法・質量・消費電力といったおもな仕様は同じで、機能の一覧もほぼ共通です。中身がほぼ同じなら、あとは価格差で選ぶのが合理的です。

新しいほうが出たなら、何か便利になってるんじゃないの?

それが、取扱説明書の仕様表を並べてみると、数字はまったく同じなんだ。だから「どっちがいいか」より「いくら違うか」で考えるのがおすすめだよ。
R-HWS47YとR-HWS47Xの違いを一覧で
日立の取扱説明書の「仕様」のページから、2機種の数字を表にまとめます。取扱説明書には、右開きのR-HWS47Y・R-HWS47Xと、左開きのR-HWS47YL・R-HWS47XLがまとめて載っています。
| 項目 | R-HWS47Y(新型) | R-HWS47X(旧型) |
|---|---|---|
| 発売 | 2026年8月時点で日立の製品ページに新発売(NEW)として掲載 | 2025年9月中旬(日立の報道発表) |
| 種類 | 冷凍冷蔵庫 | 冷凍冷蔵庫 |
| 全定格内容積 | 470L | 470L |
| 冷蔵室(うち特鮮氷温ルーム) | 243L(食品収納スペースの目安188L、特鮮氷温ルーム13L) | 243L(同じ) |
| 製氷室 | 22L | 22L |
| 冷凍室上段/下段 | 23L/95L | 23L/95L |
| 野菜室 | 87L | 87L |
| 外形寸法(幅×奥行×高さ) | 600×701×1,833mm | 600×701×1,833mm |
| 定格消費電力(電動機/電熱装置) | 95W/155W | 95W/155W |
| 質量 | 93kg | 93kg |
| ドアの開き | 右開き(R-HWS47Y)、左開き(R-HWS47YL) | 右開き(R-HWS47X)、左開き(R-HWS47XL) |
| 色 | ライトゴールド(N)、ブラストモーブグレー(H) | ライトゴールド(N)、ブラストモーブグレー(H) |
| 本体希望小売価格 | オープン価格 | オープン価格 |
容量の内訳から寸法、質量、定格消費電力まで、仕様表の数字は一つも変わっていません。色も、ライトゴールドとブラストモーブグレーの2色で同じです。年間消費電力量は、どちらの取扱説明書でも「冷蔵室ドア内側の品質表示ラベル」に表示するとされているため、この記事の表には載せていません。
機能と使い勝手の違い
機能の一覧はほぼ共通
日立の製品ページでは、R-HWS47Yの搭載機能として「特鮮氷温ルーム」「まるごとチルド」「まんなか3段大容量冷凍」「急冷凍・霜ブロック」「新鮮スリープ野菜室」「インテリアに調和するデザイン」「冷蔵室の使いやすさ」「しっかり省エネ」「クイック冷却」「トリプルパワー脱臭」が並んでいます。
R-HWS47Xの製品ページにも、「まるごとチルド」「新鮮スリープ野菜室」「特鮮氷温ルーム」「急冷凍」「冷蔵室の使いやすさ」「しっかり省エネ」「クイック冷却」「トリプルパワー脱臭」が並んでいます。旧型では、冷凍室の機能が「ひろin(イン)冷凍プラス」という名前でまとめられており、新型では「まんなか3段大容量冷凍」「急冷凍・霜ブロック」と名前が分かれています。名前の付け方は違いますが、冷凍室を3段ケースで整理し、霜つきを抑えるという中身は同じです。
取扱説明書の目次もほぼ同じ
2機種の取扱説明書を見比べると、目次の項目とページ構成はほぼ同じです。「まるごとチルド」の使いかた、ポケットや棚の高さの変えかた、製氷の止めかた、急冷凍やクイック冷却の使いかたなど、操作の説明が同じ順番で載っています。
目に付いた違いは、冷凍室下段のページの書き方です。新型の取扱説明書では、冷凍室下段の図と収納食品の表に「霜ブロック」の表示があり、「霜の発生や食品のパサつきを抑えて保存します」と書かれています。旧型の取扱説明書の同じページにはこの表示がありません。ただし、旧型も日立の報道発表で「霜ブロック」(冷凍室下段1・2段目)を採用したと説明されているので、機能の有無の違いではなく、説明の書き方の違いと考えられます。
冷凍室は3段ケースで整理
どちらも、冷蔵庫の真ん中に冷凍室がある「まんなか冷凍」のレイアウトです。冷凍室下段は3段ケースで、上から薄物ケース(急冷凍スペース、アルミトレイ付き)、小物ケース、大物ケースに分かれています。取扱説明書では、薄物ケースは肉・魚やごはんをすばやく冷凍するとき、小物ケースはフリージングパックや冷凍食品、大物ケースは冷凍専用ペットボトルなどのたて収納に使う、という目安が示されています。
日立の報道発表によると、霜ブロックの効果は、同等性能とされる2025年度の別機種R-HXCC62Xで試験したものです。合いびき肉を28日間冷凍保存したとき、霜ブロックの段の質量減少率は1.8%、通常冷凍の段は4.7%だったとされています。効果は使用状況や食品の状態によって変わる、という注意書きも付いています。
冷蔵室と野菜室の鮮度保持
冷蔵室は、全段をチルド温度で使える「まるごとチルド」に対応しています。日立の報道発表では、チルド温度は約2℃(周囲温度約32℃、庫内が安定したときの目安)で、ドアポケットは含まれません。出荷時は「まるごとチルド」の設定になっていて、この設定では消費電力量が約5%増えるとされています。
冷蔵室の中には、凍らせない約−1℃で肉や魚を保存する「特鮮氷温ルーム」があります。野菜室の下段は、野菜を眠らせるように保存する「新鮮スリープ野菜室」です。どちらも新型・旧型の両方の製品ページに載っている機能です。
自動製氷と給水タンクの手入れ
製氷室には自動製氷機があり、冷蔵室の給水タンクに水を入れておくと氷ができます。新型・旧型の取扱説明書とも、氷の収納量は氷をならした状態で約140個、1回(12個)の製氷時間は通常の「製氷」で約110〜140分、「急速製氷」で約80分です(周囲温度約30℃などの条件での目安)。
取扱説明書では、水道水での製氷を勧めています。ミネラルウォーターや井戸水、浄水器の水、湯冷ましなど塩素を含まない水で製氷する場合は、ぬめりや雑菌を抑えるため、給水タンクをこまめに洗うよう書かれています。給水タンクは週に1回、特鮮氷温ルームは月に1回のお手入れが目安とされています。給水タンクや小物ケースなど樹脂製の部品は、食器洗い乾燥機や熱湯で洗わないよう書かれています。
給水タンクの中の浄水フィルターは、交換の目安が約3〜4年です。交換用の自動製氷用浄水フィルターは「RJK-30」で、取扱説明書の部品の一覧では1,980円(税込)です。2機種で同じ部品を使います。
節電モードとドアアラーム
操作パネルの「節電」を押すと、各室の冷却を弱める運転に切り替わる「節電モード」になります。購入時は「切」です。節電モード中は、アイスクリームがやわらかくなるなど冷えが弱く感じられたり、凍結や製氷の時間が長くなったりすることがあります。
冷蔵室ドアを30秒以上開けたままにすると、ドアアラームが鳴り、冷蔵室のLED庫内灯が暗くなって知らせます。取扱説明書の「省エネのための上手な使いかた」では、ドアの開閉を少なくする、食品を詰め込みすぎない(奥の壁が見える程度にすき間をあける)、熱いものは冷ましてから入れる、周囲にすき間をあけて設置する、の4点が挙げられています。

使い方の説明まで同じなら、旧型を買っても損した気分にはならなそうだね。

そうなんだ。少なくとも日立の公式資料を並べた限りでは、新型にしかない機能は見つからなかったよ。
価格差と買い方
新旧の差は約7万円
Amazon.co.jpの販売ページでは、R-HWS47Yはライトゴールド・ブラストモーブグレーとも245,273円で、販売はAmazon.co.jpでした。R-HWS47Xは、ライトゴールドが178,383円、ブラストモーブグレーが173,383円で、販売はAmazon.co.jp以外のショップでした。差はおよそ6万7千円〜7万2千円です。
仕様が同じ冷蔵庫で7万円近い差があれば、旧型を選ぶ理由としては十分です。浮いたお金で、ほかの家電や食品のストック用の容器をそろえることもできます。価格は販売店や時期で変わるので、買う前にもう一度見比べてください。
旧型を買うときの注意
旧型は、新型の発売から時間がたつほど在庫が減っていきます。色や開きの向き(右開き・左開き)によっては、希望の組み合わせが手に入りにくくなることもあります。キッチンの間取りでドアの開く向きが決まっている場合は、型式の末尾が「L」(左開き)かどうかまで見て選びましょう。
Amazon.co.jpで旧型を買う場合、販売しているのはAmazon.co.jp以外のショップでした。大型の冷蔵庫は、配送の方法、設置や古い冷蔵庫の引き取りの有無、保証の扱いがショップごとに違います。注文の前に、販売ページの説明をよく読んでおくと安心です。
設置前に測っておく場所
R-HWS47Y・R-HWS47Xは、幅600mm、奥行701mm、高さ1,833mmです。取扱説明書では、放熱のために上部に5cm以上、左右に0.5cm以上のすき間をあけるよう案内されています。振動音や背面の結露が気になるときは、壁から2cm以上離すことも勧められています。
質量は93kgあるので、床が丈夫で水平な場所に置く必要があります。じゅうたんや畳、フローリングなどが変形・変色するおそれがある場合は、1cm厚以上の板を敷くよう書かれています。搬入経路の幅や、ドアを開けたときに前のスペースが足りるかも、あわせて測っておきましょう。
届いてから使いはじめるまで
取扱説明書では、設置後すぐに電源プラグを差し込んでも問題ないとされています。ただし、周囲の温度や食品の量によっては、庫内が十分に冷えるまでに24時間以上かかることがあります。アイスクリームや傷みやすい食品は、庫内が冷えてから入れましょう。自動製氷を初めて使うときは「製氷おそうじ」をしてから使うよう案内されていて、製氷は庫内が十分に冷えてから始まります。
設置したあとは、左右の調節脚を回して冷蔵室ドアが平行になるように調整します。回す量は、ドアの下がり1mmにつき1回転が目安です。床材や食品の重みで、数日後(5日程度)にドアが下がることもあるので、そのときはもう一度調整します。
R-HWS47Yのよくある質問
新型と旧型で容量は違う?
違いません。取扱説明書の仕様表では、どちらも全定格内容積470Lで、冷蔵室243L、製氷室22L、冷凍室上段23L、冷凍室下段95L、野菜室87Lです。
左開きのモデルはある?
あります。左開きは、新型がR-HWS47YL、旧型がR-HWS47XLです。取扱説明書には、右開きと左開きがまとめて載っています。
電気代は違う?
定格消費電力は、どちらも電動機95W・電熱装置155Wで同じです。年間消費電力量は、取扱説明書では冷蔵室ドア内側の品質表示ラベルに表示するとされています。まるごとチルドの設定では消費電力量が約5%増える点は、2機種に共通です。
アプリやスマホ連携はある?
日立の製品ページと取扱説明書には、スマホ連携の機能は載っていません。操作は本体の操作パネルで行います。
結局、おすすめはどっち?
かでくらの見立てでは、価格差がいまの水準で続く限り、選ぶならR-HWS47Xです。容量、寸法、消費電力、機能の一覧がほぼ同じなので、7万円近い差を払って新型にする理由は見当たりません。旧型の在庫がなくなったり、価格差が小さくなったりしたときは、R-HWS47Yを選べば問題ありません。
R-HWS47Xがおすすめな人
- できるだけ安く、幅60cm・470Lの冷蔵庫を買いたい人
- 欲しい色と開きの向きの在庫が残っている人
- ショップの配送・設置の条件を自分で確かめられる人
旧型のR-HWS47Xは、新型と仕様表の数字が同じなので、安く買えるうちは一番お得な選択です。在庫は色と開きの向きごとに減っていくので、欲しい組み合わせがあるかを先に見ておきましょう。
R-HWS47Yがおすすめな人
- Amazon.co.jpの販売など、販売元を選んで買いたい人
- 旧型で欲しい色や開きの向きが見つからない人
- できるだけ新しい型式を選びたい人
新型のR-HWS47Yは、Amazon.co.jpが販売していて、色と開きの向きも選びやすいモデルです。旧型との価格差が小さくなったときや、旧型の在庫がなくなったときは、迷わずこちらを選べます。
R-HWS47YとR-HWS47Xのまとめ|中身は同じなので安い旧型が狙い目
日立のR-HWS47YとR-HWS47Xは、取扱説明書の仕様表で容量470L、幅600mm、質量93kg、定格消費電力95W/155Wがすべて同じで、色も機能の一覧もほぼ共通です。新型の取扱説明書に霜ブロックの表示が加わったことを除けば、違いは見当たりません。選ぶ基準は価格差で、差が大きいうちは旧型のR-HWS47Xがお得です。

同じ冷蔵庫なら、安いほうでいいってことだね。

そうだね。在庫があるうちは旧型、なくなったら新型。色と開きの向きだけは忘れずに見てね。




