※この記事には広告リンクが含まれます。掲載した価格、アプリ特典、販売状況は変わるため、購入前に各販売ページでご確認ください。
撮影先で写真を選び、帰宅後にパソコンで人物を切り抜いてバナーに仕上げる。作業の途中で机に戻らなくて済むなら、14.6インチのタブレットに高いお金を払う理由があります。反対に、外では写真の確認とラフ制作だけなら、新型を待たずに安くなった旧型で間に合うかもしれません。
Galaxy Tab S12 UltraとGalaxy Tab S11 Ultraは、画面の大きさも、薄さも、付属するSペンもほぼ同じです。目立つ新機能はタブレット向けPhotoshopですが、「Photoshopが入る=パソコン版の作業を丸ごと置き換えられる」ではありません。新型には処理性能や冷却、音響面の進化もあるため、単なるアプリの有無だけで決めるのも早計です。
先に結論を言うと、外出先でSペンを使って切り抜き・合成・修正を進めたい人、重い制作データを頻繁に扱う人には新型がおすすめです。イラスト、PDF、動画、資料作成が中心で、現在のS11 Ultraの性能に不満がないなら旧型で十分。約9万円という差は、同じ大画面を買い直す費用ではなく、制作工程をどれだけ移せるかで判断しましょう。
最初に確認したいのは「Photoshopで何を完成させるか」
新型を選ぶ前に、普段の制作を「素材を見る」「ラフを描く」「切り抜きや合成をする」「入稿・納品する」に分けてみてください。最後の二つを外出先で終わらせたい人ほど、S12 Ultraの新しいPhotoshop環境と高速なチップが効いてきます。
Adobeのアプリ名だけで選ぶと、購入後に戸惑います。Samsungが案内するのは、14.6インチ画面とSペンに合わせたタブレット向けPhotoshopです。Samsungの国内発表では、Galaxy Tab S12シリーズにプリインストールされ、Photoshopプレミアムモバイルプランを4か月無料で使えるとしています。WindowsやMacに入れるデスクトップ版Photoshopと同じ環境だとは案内していません。
日常的に使うプラグイン、細かな書き出し設定、デスクトップ版の独自機能が仕事に欠かせないなら、購入前にAdobeのモバイル版機能案内と自分の作業手順を照らし合わせてください。Samsung自身も製品ページで、一部の専門ソフトには引き続きノートPCが必要と説明しています。
写真の切り抜き、レイヤーを使った簡単な合成、Sペンでの修正を移動中に進め、最終確認だけPCで行う。そんな使い方なら新型の狙いが明確です。請求書作成や動画視聴が主でPhotoshopは年に数回、という人はアプリ特典のために上乗せしなくてよいでしょう。
Galaxy Tab S12 UltraとS11 Ultraの違いを比較表で確認
比較するのは、どちらも国内向けWi-Fi・256GB・グレーの構成です。容量や販路が違う製品を混ぜると、価格差も性能差も見誤ります。仕様は新型の公式製品ページ、旧型の公式製品ページ、Samsungの国内発表を基に整理しました。
| 比較項目 | Galaxy Tab S12 Ultra | Galaxy Tab S11 Ultra |
|---|---|---|
| 国内向け型式(256GB・グレー) | SM-X940NZAAXJP | SM-X930NZAAXJP |
| チップ | MediaTek Dimensity 9500 | MediaTek Dimensity 9400+ |
| 発売時のUI | One UI 9 | One UI 8 |
| タブレット向けPhotoshop | プリインストール。プレミアムモバイルプラン4か月無料特典あり | 同じ特典の対象としては案内なし。今後のアプリ提供状況は未確定 |
| 画面 | 14.6インチ、2960×1848、Dynamic AMOLED 2X、最大120Hz | 同左 |
| 大きさ・重さ | 326.3×208.5×5.1mm、約692g | 同左 |
| バッテリー・充電 | 11,600mAh、最大45W充電 | 11,600mAh、最大45W充電 |
| 付属ペン | Sペン付属 | Sペン付属 |
| メモリ・ストレージ | 12GB/256GB | 12GB/256GB |
| 防水・防塵 | IP68 | IP68 |
| Bluetooth | 6.0 | 5.4 |
| 国内発売時期 | 2026年10月7日 | 2025年9月19日 |
| 比較時の価格 | 新型256GBの市場想定売価271,480円 | 2026年に17万円台のセール例あり。現在価格は販売店で変動 |
数値上は似ていますが、変わらない部分が多いほど、自分が新機能を使うかが決め手になります。動画を見る、PDFに線を引く、Sペンで絵を描く、キーボードを付けてメールを返す。どちらも対応するため、用途がそこまでなら価格の安いほうを選びやすい比較です。
逆に、高解像度の画像を何枚も開く、複数アプリを並べて動画や画像を編集する、書き出しまでタブレットで進めるなら、チップ更新と冷却の差を見る必要があります。
約9万円の価格差は固定ではない。買う日の「支払総額」で比べる
新型256GBの市場想定売価は271,480円です。国内発売記事にも同額が示されています。旧型256GBは、価格推移で2026年8月に178,509円の記録があり、Amazonセールの掲載例もあります。単純に引くと92,971円差です。
ただし、271,480円は新型の想定売価、178,509円は旧型の特定時点のセール価格。同じ日・同じ店の価格差ではありません。旧型の在庫が減って値上がりする場合も、新型にポイント還元や下取り特典が付く場合もあります。「差額は必ず約9万円」と決めず、購入する日に次の合計を比べてください。
- 本体の税込販売価格と送料
- キーボードカバーやケースなど、必要な周辺機器の価格
- ポイント還元、下取り、クーポンの条件
- Photoshopの無料期間が終わった後も有料機能を使うなら、その費用
仕事用にキーボードも欲しい人は、画面の価格だけで計算しないほうがよいでしょう。Samsungは発売記念キャンペーンで、S12 Ultra対応のBook Cover Keyboard Slimを対象販路で30%引きにすると案内しています。期間は2026年10月7日から11月4日までで、適用条件は販売店ごとに異なります。同じキーボードカバーはS11 Ultraにも対応するとSamsungが明記しています。旧型を選んでも周辺機器の選択肢が急に消えるわけではありません。
旧型のAmazon販売価格が再び17万円台、新型が27万円台という組み合わせなら、差額で別の機材やソフトの利用料を賄えます。写真を撮る機材やペン先、保存先のSSDが足りない人には、旧型で本体費用を抑える選び方も合理的です。反対に、作業時間の短縮や持ち出せる工程が増えるなら、新型の差額を検討できます。
Photoshopの独占提供は「永久にS12 Ultraだけ」という意味ではない
ここは購入判断で特に誤解しやすい点です。Samsungの注記では、タブレット向けPhotoshopは2026年10月7日から少なくとも6か月間、Galaxy Store上で独占提供とされています。独占の対象はストアでの提供で、期間終了後はAdobeが他のアプリストアで公開する可能性もあります。
したがって、「S11 Ultraでは今後ずっと使えない」とは断定できません。発売時点でS12シリーズにプリインストールされ、4か月のプレミアムモバイル特典が付くのは確かな差です。しかし、アプリの将来の対応機種、提供時期、有料機能の範囲は今後変わり得ます。Photoshopだけを理由に約9万円を追加するなら、今すぐタブレット向け版を仕事で使いたいのかまで考えたいところです。
もう一つ、Photoshopが「無料でずっと使える」と受け取らないようにしてください。4か月無料なのはプレミアムモバイルプランの特典です。継続利用時の料金と必要な機能はAdobe側の案内で確認しましょう。ペンで数分の修正を入れる程度か、毎日複数の制作物を編集するのかで、無料期間後の出費に対する受け止め方も変わります。
チップ更新は、動画視聴より重い制作を続ける人に効く
S12 UltraのDimensity 9500について、SamsungはS11 Ultra比でNPU処理が最大61%、CPU性能が19%、GPU性能が17%向上したと発表しています。NPUはAI処理を担う部分です。画像の生成や補助機能、複数アプリを並べる作業ほど、改善が役に立つ可能性があります。
数字はメーカー試験に基づく性能比較で、どんな画像も19%早く編集できるという意味ではありません。PhotoshopやCLIP STUDIO PAINTで扱う画像の大きさ、レイヤー数、保存先、アプリ側の最適化によって体感は変わります。2026年10月2日時点では発売前で、日本語版アプリを使った長期の実測結果もありません。実機を使っていない記事で「処理落ちしない」と言い切るべき段階ではありません。
新型には3Dベイパーチャンバーも採用されました。熱を広げて逃がす部品で、長い編集作業中の性能維持を狙った変更です。カフェで写真を数枚レタッチする程度なら、S11 UltraのDimensity 9400+で不足を感じない人も多いでしょう。長尺動画の編集や、大きなキャンバスと複数アプリを並べた制作が多い人は、新型の処理性能と冷却を候補に入れてください。
One UI 9は新型の利点。ただし旧型の将来を発売時点だけで決めない
S12 Ultraは公式製品ページでOne UI 9を案内しています。ホーム画面のカスタマイズや複数ウィンドウを使った作業が新型の訴求点です。S11 UltraはOne UI 8世代で発売されました。
旧型も公式サポート案内で最大7世代分のAndroid OSアップグレードが示されています。ただし、One UI 9の配信時期や、新型と同じ機能がすべて使えるかを発売時点で決めつけることはできません。「今すぐ最新の操作環境が必要か」「アップデートを待てるか」で考えるのが安全です。
画面・ペン・大きさは買い替え理由になりにくい
両機種とも14.6インチの有機EL、2960×1848の解像度、最大120Hz表示です。S11 Ultraも公式ページでピーク輝度1,600nits、高輝度モード1,000nitsと説明され、新型も同じ数値を掲げます。新型には周囲の明るさに合わせて表示を調整するシームレスビジョンブースターの改善がありますが、「新型だけ画面が明るい」と単純に比べるのは正確ではありません。
どちらも約326.3×208.5×5.1mm、約692g。Sペンも付属し、防水・防塵はIP68です。11,600mAhの電池容量と最大45W充電も共通します。見た目や持ったときの重さがほぼ同じなら、旧型ユーザーが「もっと薄い」「もっと軽い」を期待して買い替える必要はありません。14.6インチの大画面は制作に向く反面、片手で長時間持つ用途にはどちらも大きすぎます。
Samsungは新型の動画再生時間を最長23時間としています。旧型も最長23時間を案内していますが、公称値は測定条件と利用設定に左右されます。同じ電池容量だから実使用時間も必ず同じとも、チップが新しいから新型のほうが長持ちするとも言えません。外出先で充電を減らしたい人は、発売後の同条件での実測を確認してから判断しましょう。
音響と接続には小さくない更新もある
SamsungはS12シリーズで4チャンネルの空間オーディオを採用し、従来モデルの2倍のチャンネル数と説明しています。映像の編集や動画視聴で内蔵スピーカーをよく使うなら、新型を店頭で聴く理由があります。ただし、音の好みは仕様表では決まりません。普段からイヤホンや外部スピーカーを使うなら優先度は下がります。
Bluetoothは新型6.0、旧型5.4です。数字だけを見て、Sペンの書き心地やワイヤレスイヤホンの音が劇的に変わるとは考えないほうがよいでしょう。購入の中心はあくまでアプリ環境、重い作業での処理、支払総額です。
「ノートPCの代わり」にする前に、アプリと周辺機器を試す
両機種のDeXは、複数のウィンドウを並べて作業したい人に便利です。S11 Ultraも外部モニターや複数ワークスペースを使った運用を公式に案内しています。S12 Ultraだけが急に「PC代わり」になったわけではありません。
ただし、タブレットがPCの代わりになるかは、画面サイズではなく使うソフトと納品形式で決まります。普段の作業で、Windows/Mac専用ソフト、プリンターの専用ドライバー、会社指定のVPN、細かなファイル管理が欠かせないなら、S12 Ultraを選んでもPCは残る可能性があります。逆に、ブラウザ、メール、オンライン会議、手書きメモ、対応する編集アプリが仕事の中心なら、両機種とも持ち歩くPCの出番を減らせます。
キーボードを付ければ本体価格だけでは済みません。前述の純正Book Cover Keyboard Slimは両機種で互換性があり、発売記念の割引は期間と販路に条件があります。大画面のタブレットをPCに近い姿で使いたい人は、キーボード装着時の重さ、机に置く奥行き、ペンの収納方法まで店頭で確認すると後悔しにくくなります。
ペン付きAndroidタブレットとPCの役割分担から考えたい人は、かでくらのキーボード付きAndroidタブレットをPC代わりにできるか検討した記事も参考になります。価格帯は異なりますが、「画面とキーボードがあっても、使えるアプリはPCと同じではない」という確認点は共通です。
Galaxy Tab S12 Ultraがおすすめな人
発売後、外出先でタブレット向けPhotoshopを使い始めたい人には、Galaxy Tab S12 Ultraがおすすめです。Sペンでの選択・修正、レイヤーを使った合成などを14.6インチ画面で進め、作業場所を変えても制作を止めたくない人に向いています。プレミアムモバイルプラン4か月無料の条件を確認し、必要な機能が揃うなら新型の利点を使い切れます。
Photoshopを使わなくても、大きな画像や動画を扱う機会が多く、S11 Ultraからの処理性能向上や冷却強化が必要な人なら候補になります。クリエイティブ用途だけでなく、内蔵スピーカーを頻繁に使う人も店頭で比較してみてください。ただし、処理速度のメーカー公称値をそのまま自分のアプリの時短へ置き換えず、可能なら普段のデータに近い素材で実機を試しましょう。
Galaxy Tab S11 Ultraがおすすめな人
イラスト、PDFへの書き込み、資料作成、動画視聴、Web会議が中心なら、Galaxy Tab S11 Ultraがおすすめです。大画面有機EL、Sペン、DeX、IP68、11,600mAhは旧型にもあります。タブレット向けPhotoshopを今すぐ使わないなら、セールで安いS11 Ultraを探すほうが予算を他の機材へ回せます。
すでにS11 Ultraを持っている人も、動作や電池に不満がなく、制作アプリが足りているなら買い替えを急ぐ必要はありません。「新型のOne UI 9」や「Photoshop独占」という言葉だけで約9万円を払うと、使い方が変わらないまま同じ大画面を手にする可能性があります。
旧型の在庫と出品者は購入前に確認してください。Samsungの国内ページでは販売終了と表示される場合があり、ECでは新品、整備済み品、海外版、容量違いが混ざることもあります。国内向け256GBのSM-X930NZAAXJPを狙うなら、型式と保証条件まで見てから注文するのが安全です。
よくある質問
S12 UltraのPhotoshopはパソコン版と同じですか?
同じとは案内されていません。Samsungが搭載するのはタブレット向けのモバイル版です。Sペンや大画面を使って画像を編集できますが、デスクトップ版固有の機能や業務フローをすべて置き換えられるとは限りません。仕事で必須の機能をAdobeの案内で確かめてください。
S11 UltraではPhotoshopを永久に使えませんか?
永久に使えないとは断定できません。Samsungの発表は、タブレット向けPhotoshopを少なくとも6か月間Galaxy Storeで独占提供し、その後はAdobeが他のアプリストアで公開する可能性がある、という内容です。将来のS11 Ultra対応は現時点で確認できません。現時点で確実にプリインストールされる機種が必要ならS12 Ultraを選んでください。
Sペンやキーボードは別売りですか?
両機種ともSペンは付属します。キーボードカバーは別売りです。Samsungは同じBook Cover Keyboard SlimがS12 UltraとS11 Ultraの両方に対応すると案内しています。本体と同時に購入する場合は、キーボード代も予算に入れましょう。
旧型のセール価格との差は、いつでも約9万円ですか?
いいえ。約9万円は、新型の256GB市場想定売価271,480円と、旧型が178,509円だった時期を比べた例です。セール終了や在庫状況で変わります。容量・国内向け型式・出品者をそろえ、購入する日の支払総額で比較してください。
iPad Proとも比べたほうがいいですか?
普段の制作アプリがiPadOS版に最適化されているなら比較する価値があります。ただし、Galaxy Tab S12 UltraとiPad Proは画面サイズ、OS、ペンの同梱条件、周辺機器、アプリの使い方が異なります。「どちらのチップが速いか」より、現在の制作データをどのアプリで編集し、どう納品するかで選んでください。
まとめ|新型は画面を買い直す機種ではなく、持ち出せる作業を増やす機種
Galaxy Tab S12 Ultraは、タブレット向けPhotoshopを発売時から使えることに加え、Dimensity 9500、冷却機構、音響が進化しました。画像・動画の重い作業を大画面の外出先環境へ移したい人におすすめです。ただし、Photoshopはモバイル版で、4か月の有料特典終了後の費用とPC版との機能差を確認する必要があります。
Galaxy Tab S11 Ultraも、14.6インチの有機EL、Sペン、5.1mm・約692gの薄型ボディ、11,600mAhの電池を備えます。すでに使うアプリが揃い、旧型を安く購入できるならS11 Ultraで十分です。
購入前には「タブレットで完了させたい作業」を一つ書き出し、そのアプリが使えるか、旧型では困るかを確認してください。新型の追加機能が毎週の作業に入るならGalaxy Tab S12 Ultra、大画面とSペンが目的ならGalaxy Tab S11 Ultraの販売条件を見比べて選びましょう。


