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プリンターを買い替えるとき、本体の価格と印刷速度は見比べても、棚に残った予備インクまでは確認しないことがあります。PX-M730F用のインクを買い置きしているなら、ここでいったん立ち止まってください。新型のPX-M731Fには、そのインクを引き継げません。
新型はモノクロ印刷が約21ipmから25ipmへ速くなり、操作画面は2.7型から4.3型に拡大。耐久目安も8万ページから10万ページへ伸びました。一方、FAX、35枚の自動原稿送り装置(ADF)、自動両面印刷、250枚の給紙カセットは旧型にもあります。エプソンの新型仕様と旧型仕様を比べると、仕事の基本部分を買い直す必要はありません。
結論からいうと、毎日まとまった枚数の書類を刷り、複数人が本体でコピーやFAXを操作するならPX-M731Fがおすすめです。逆に、請求書や見積書を数枚ずつ印刷する使い方なら、価格を抑えやすいPX-M730Fで十分。旧型をすでに使っていて困っていない人は、予備インクまで処分して急いで買い替える必要はありません。
ただし、2026年10月4日時点でPX-M731Fは10月29日発売予定です。実機の印刷音やタッチ操作の口コミは、発売後に確認しましょう。買う前に見たいのは、「何枚刷るか」「何回画面に触るか」「どこへ置くか」です。
買い替えなら最初に確認|インクとメンテナンスボックスは別型番
PX-M730Fで使う純正インクはIB09シリーズ、新型のPX-M731FはIB16シリーズです。インクを4色セットで保管していても、本体を新型に替えたあとへ持ち越せません。メンテナンスボックスも旧型のPXMB7から新型のPX4MB10へ変わります。新型の消耗品一覧と旧型の消耗品一覧で確認できます。
「インクは新しく買えばよい」と思えるかもしれません。けれども、事務所の引き出しに未開封の大容量ブラックやカラー4色セットが残っているなら、その購入費も買い替えの支出です。古いインクを使い切るまで旧型を続ける、予備インクを返品できるか調べる、新型へ切り替える。この順に考えると、本体価格だけで決めるより無駄が減ります。
これから初めて買う人にも同じ話が当てはまります。本体だけを安く買えても、使い続ける間にはインクとメンテナンスボックスの購入が必要です。販売ページで本体と消耗品を混同しないよう、注文前に型番を確認してください。PX-M731Fの楽天販売先は検索結果が開き、PX-M730FのAmazon販売先は個別商品ページが開きます。
PX-M731FとPX-M730Fの違いを一覧で比較
| 比較項目 | PX-M731F | PX-M730F | 選ぶときの見方 |
|---|---|---|---|
| 発売 | 2026年10月29日予定 | 2020年10月8日 | 急いで必要なら旧型の在庫を確認 |
| モノクロ連続印刷 | 25ipm | 約21ipm | 大量の帳票を続けて刷るほど新型が有利 |
| カラー連続印刷 | 12ipm | 約11ipm | カラー中心なら速度差は小さい |
| 両面印刷・モノクロ | 16ipm | 約12ipm | 両面の業務資料を頻繁に刷るなら注目 |
| 1枚目のモノクロ印刷 | 5.5秒 | 約6.3秒 | 数枚だけ刷るときの公称差は0.8秒 |
| 操作画面 | 4.3型タッチパネル | 2.7型タッチパネル | 本体からコピー・FAXを操作する回数で判断 |
| 耐久目安 | 10万ページまたは5年 | 8万ページまたは5年 | 先に達した方が製品寿命の目安 |
| A4モノクロ文書の印刷コスト | 約4.4円/面 | 約3.9円/面 | 公式掲載値では新型の方が高い |
| A4カラー文書の印刷コスト | 約11.7円/面 | 約11.6円/面 | 差は小さいが新型の方が安いわけではない |
| インク・メンテナンスボックス | IB16シリーズ・PX4MB10 | IB09シリーズ・PXMB7 | 予備の消耗品は共用できない |
| 収納時の幅×奥行×高さ | 425×388×277mm | 425×379×249mm | 新型は高さが28mm増える |
| 使用時の幅×奥行×高さ | 425×503×277mm | 425×494×249mm | 排紙した状態の奥行も確認 |
| 質量(消耗品を含む公称値) | 約10.5kg | 約8.9kg | 棚の耐荷重や移動のしやすさに差 |
| 共通する主な機能 | FAX、35枚ADF、自動両面印刷、250枚給紙、有線LAN・Wi-Fi | 同左 | 基本機能だけが目的なら旧型も候補 |
数値は新型の公式仕様、旧型の公式仕様、各製品の公式製品ページと旧型製品ページを基にしています。ipmは標準的な条件で測った「1分あたりの印刷面数」で、実際の時間は文書の内容、接続方法、印刷設定で変わります。印刷コストはメーカー掲載時点が異なるため、将来のインク購入額を保証する数字ではありません。
印刷速度は何枚刷る人に効く?「25対21」を仕事量に直す
1枚目は0.8秒差。少量印刷だけなら買い替え理由になりにくい
見積書を1枚、請求書を2枚。そんな出し方では、連続印刷速度の25ipmと21ipmをそのまま体感するわけではありません。最初の1枚が出るまでの公称値は、新型のモノクロ5.5秒に対し旧型は約6.3秒。差は0.8秒です。両機の仕様表を読む限り、数枚の文書をたまに刷る人が速度だけのために本体を替える必要は薄いでしょう。
「旧型は遅くて業務に使えない」という説明も正確ではありません。旧型の約21ipmは、FAX・コピーまで一台に任せる小規模事務所にとって十分な候補です。印刷待ちで実際に困っているか、月に何回困るかを先に思い出してください。
連続印刷と両面印刷では新型の差が広がる
配布資料、月末の帳票、商品リストをまとめて刷るなら、モノクロ25ipmの新型が役立ちます。旧型の約21ipmに対し、同じ公称指標で約19%高い速度です。単純に100面を連続で刷る計算なら差は約46秒。ただし、ipmは実際の100枚ジョブの所要時間ではなく、1枚目の処理やデータ転送、画質設定は含めて考えられません。あくまで差の大きさをつかむ目安です。
両面モノクロは16ipm対約12ipmで、片面より差が目立ちます。会議の資料を両面にして配る機会が多いなら、単に「4ipm速い」以上に待ち時間の違いを意識しやすいはずです。反対に、カラーの片面印刷は12ipm対約11ipm。カラーPOPや案内文を数枚作る程度なら、速度を主な購入理由にしなくてよいでしょう。
ここで比べているのは印刷の速さです。原稿をADFへ通すスキャン速度は、公式仕様で両機ともモノクロ12ipm・カラー8ipm。紙の資料をPDF化する工程が遅くて困っているなら、新型へ替えても読み取り速度が上がるとは期待できません。
4.3型の画面が効くのは、パソコンから印刷する人より「本体を触る人」
画面が大きくても、機能が丸ごと新設されたわけではない
PX-M731Fの4.3型画面は、PX-M730Fの2.7型より一回り以上大きい表示です。コピーの倍率を変える、FAXの宛先を確かめる、スキャン先を選ぶ。複合機の前に立って操作する仕事では、画面に載る情報が増えることに意味があります。新型は静電式のカラータッチパネルを採用しています。新型の特長ページで操作画面の設計を確認できます。
ただし、旧型もタッチパネルです。FAXの送信前確認、受信FAXを確認してから印刷する機能、PCからのFAX送受信、スキャンデータのメール・フォルダー転送は旧型の特長ページにも記載されています。「大画面になった=これまでできなかったFAXやスキャンが使える」と考えると、差額の使い道を見誤ります。
在宅でPCから印刷指示を出すだけなら、操作画面を触るのはインク交換や設定変更のときくらいでしょう。その使い方なら2.7型の旧型で足ります。店舗のレジ横で複数人がFAXとコピーを使うなら、操作するたびに見やすい画面の新型が候補です。画面の快適さは実機に触れて判断するのが確実で、発売前に「誤操作がなくなる」とは言い切れません。
FAXは両機とも対応。電話回線の条件は別に確認
どちらもFAX機能を搭載し、スーパーG3による送受信に対応します。旧型から乗り換えればFAXが初めて使える、という比較ではありません。FAXの利用には回線と設定が必要です。とくにオフィスや自宅の電話をIP電話へ切り替えている場合は、エプソンの注意書きと契約している回線の条件を確認してください。複合機の購入だけでFAXが必ず使えるわけではありません。
耐久10万ページは「2万ページ増えた」だけで判断しない
新型の製品寿命は、エプソンの公称値で「10万ページまたは5年」の早い方。旧型は「8万ページまたは5年」です。年に3,000ページ刷る事務所なら5年間で1万5,000ページ。枚数の上限より先に5年の目安に達するため、新型の2万ページ増を使い切る想定にはなりません。
逆に、毎月1,500ページ刷ると5年で9万ページです。旧型の8万ページを超える使い方なので、新型の10万ページという目安が選択理由になります。8万ページを5年で割ると月平均約1,333ページ、10万ページなら約1,667ページ。自分の月間印刷枚数がその近辺にあるかを、印刷履歴や紙の購入量から見積もってください。
耐久枚数は「そこまで故障しない保証」ではありません。エプソンは用紙、電源の入れ切り、印刷環境などで変わる参考値としています。寿命近くまで毎月大量に刷るなら、インク代や保守の条件を含め、より大容量向けの機種とも比べたほうがよいでしょう。公式仕様の注記には、両機とも年数と印刷枚数の考え方が示されています。
インク代は新型の方が安い?公式値はむしろ逆
エプソンが掲載するA4文書の印刷コストは、新型がモノクロ約4.4円・カラー約11.7円、旧型がモノクロ約3.9円・カラー約11.6円です。少なくとも掲載値では、新型に替えると1枚あたりの費用が下がるわけではありません。新型の製品ページと旧型の製品ページで確認できます。
仮にモノクロ文書を月500面印刷するなら、公称単価の差0.5円を掛けた金額は月250円、年3,000円です。月50面なら月25円。数字だけを見れば小さくても、数年使う仕事用の機械では本体価格に加わります。ただし、この試算は各モデルの公表単価をそのまま掛けたものです。旧型の掲載価格条件は2026年7月1日、新型は10月1日時点で、将来のインク価格や実際の印刷内容まで一致させた比較ではありません。
印刷コストはインクの公称値で、用紙代は含まれません。ヘッドの保護やメンテナンスでもインクを使うため、少量をたまに刷る人の実支出が「印刷面数×公称単価」だけで決まるわけでもありません。1枚単価の差を大きく宣伝するより、自分の印刷量と交換用インクの売値を一緒に見るのが実用的です。エプソンの算出条件も確認しておくと、カタログの「約○円」を過信せずに済みます。
純正の大容量ブラックは新型IB16KBが約1,200ページ、旧型IB09KBが約1,100ページの公称枚数です。カラーの大容量カートリッジにも型番と枚数の違いがあります。「大容量の数字が大きいから安い」とは限らず、購入時のカートリッジ価格を対応枚数と合わせて比較してください。新型・旧型の消耗品表に各色の対応型番が載っています。
設置スペース|幅は同じでも、高さは28mm増える
「新型も幅42.5cmだから同じ棚に置ける」と決めるのは早計です。収納時の幅は両機とも425mmですが、奥行は旧型379mmから新型388mm、高さは249mmから277mmになります。増えた高さ28mmは、棚板の下へ収めるときに効きます。使用時の奥行は旧型494mm、新型503mmです。
本体が棚に入っても、原稿台のふたやADFを開けられなければ、コピーとスキャンのたびに本体を引き出すことになります。背面の配線、前面の排紙、インク交換の手の入れ方も測っておきましょう。必要な余白は設置方法によって変わるため、置き場所の寸法だけでなく、実際の操作スペースを確認する必要があります。
重量は消耗品を含む公称値で約8.9kgから約10.5kgへ増加。棚の耐荷重が気になる場合や、使うときだけ別の場所へ動かす場合は、旧型の軽さも利点です。新型の大きな画面が欲しくても、設置棚に入らないなら購入してからの調整は難しくなります。寸法は両機の公式仕様で最終確認してください。
共通機能も確認|「自動両面印刷」と「両面スキャン」は別
両機ともA4カラーのプリント・コピー・スキャン・FAXを一台でこなせます。普通紙の給紙カセットは最大250枚、ADFへ載せられる原稿は最大35枚。有線LANとWi-Fi、USB接続にも対応します。ビジネス文書向けの全色顔料インクを採用し、両面印刷もできます。基本機能が必要なだけなら、旧型を選んでも大きく用途を狭めません。
注意したいのは、自動両面印刷に対応していても、ADFで両面原稿を一度に読み取れるわけではない点です。公式仕様では両機とも「自動両面読み取り」の対応を確認できません。両面の契約書を大量に電子化する仕事なら、裏面を読み直す手間が残ります。買い替えの動機がスキャン作業の短縮なら、速度だけでPX-M731Fを選ばず、両面同時スキャン対応機も比較してください。
FAXを使わず、コピーもほとんどしないなら、複合機の機能を持て余すかもしれません。反対に、請求書の印刷とFAX、紙の受領書のスキャンを一か所で済ませたいなら、両機は候補になります。仕事の流れから必要な機能を決めると、スペック表にある機能を一つずつ買うような選び方を避けられます。
価格と発売日|急ぎの交換か、10月29日まで待てるか
PX-M731Fは2026年10月29日発売予定。エプソン直販ページの表示価格は、10月1日時点で税込25,190円です。PX-M730Fの直販ページには、7月1日時点で税込19,800円と掲載されています。比較時点が異なるため、ここから「現在の価格差」を確定することはできません。購入する日は、同じ販売店または同じ条件の複数店で、本体、送料、保証、ポイントを見比べましょう。新型・旧型の公式ページに表示時点が明記されています。
いま使っている複合機が故障し、明日の請求書を刷れないなら、発売日を待つ負担は価格差以上です。PX-M730Fの在庫と納期を先に確認する方が仕事を止めずに済みます。現行機が使えており、発売後に実機を触って選べるなら、新型の画面や騒音を確かめてから決める余地があります。
型落ちは安いとは限りません。在庫が減ると販売価格が上がったり、本体以外の消耗品が検索結果に混ざったりします。旧型の個別商品ページでも、販売者、商品の状態、配送予定、インクの付属条件を注文画面で確認してください。新型の楽天リンクでは、検索結果に旧型や交換インクが混ざる可能性があるため、商品名がPX-M731Fの本体かを確かめましょう。
PX-M731Fがおすすめな人
月に1,300枚前後の書類を刷る、月末に両面資料の出力が集中する、複数人が本体でコピーやFAXを頻繁に操作する。こうした仕事があり、設置場所の高さに余裕があるならPX-M731Fがおすすめです。予備のIB09インクが多く残っていないかも確認してください。印刷速度、4.3型画面、10万ページの耐久目安を生かしやすくなります。
新型を選ぶときも、発売前の予約価格だけで決めないでください。10月29日以降に出る使用者の評価、操作画面の見やすさ、交換インクの実売価格を確かめると、仕事場に合うか判断しやすくなります。
PX-M730Fがおすすめな人
請求書や案内文を数枚ずつ刷り、FAXとコピーは必要でも、大量印刷はしない。PCやスマートフォンからの操作が中心で、本体画面を触るのはときどき。この使い方なら、必要な機能をそろえて本体代を抑えやすいPX-M730Fがおすすめです。
狭い棚へ置きたい人にも、旧型の高さ249mmは魅力です。予備のIB09インクが残る既存ユーザーなら、その在庫を使える点も含めて検討できます。旧型を新規購入する場合は、発売から時間がたっているため、新品・中古の別、保証と本体の状態を確認してください。
よくある質問
PX-M731Fの口コミ・評判はもうありますか?
2026年10月4日時点では発売前で、一般購入者の実使用レビューを評価できる時期ではありません。印刷速度、操作画面、耐久枚数はメーカー公表の仕様です。実際の印刷音、文字の仕上がり、タッチ操作の反応は発売後のレビューや店頭で確認してください。「使ってみたら速かった」といった体験談は本記事では述べていません。
PX-M730Fの予備インクは新型でも使えますか?
使えません。旧型はIB09シリーズ、新型はIB16シリーズです。メンテナンスボックスもPXMB7とPX4MB10で異なります。買い置きが多いほど、乗り換え時の未使用分をどう扱うか決めてから本体を注文してください。
新型なら両面の原稿を自動でスキャンできますか?
できません。両機は自動両面印刷には対応しますが、ADFによる自動両面読み取りには対応していません。ADFは最大35枚の片面原稿を続けて読み取る用途に使えます。両面原稿の電子化を頻繁にするなら、読み取り側の機能を備えた別機種が必要です。
月に何枚刷るなら新型の耐久枚数が役立ちますか?
8万ページを5年で使い切るペースは、月平均約1,333ページです。その近辺またはそれ以上を刷るなら、新型の10万ページという目安を比較する意味があります。ただし耐久枚数は故障しないことの保証ではなく、機械の使い方にも左右されます。大量印刷ではインク代と保守も一緒に見てください。
印刷コストが高めでも新型を選ぶ理由はありますか?
あります。印刷が集中する時間帯に待ちを減らしたい、複数人がFAXやコピーを操作する、旧型の8万ページという耐久目安を超えそうな場合です。反対に印刷枚数が少なく、本体画面もあまり触らないなら、掲載コストと購入価格の両面から旧型を選ぶ方が合理的です。
まとめ|新型は「速さと画面」、旧型は「必要十分な仕事道具」
PX-M731Fは、モノクロ25ipm、4.3型タッチパネル、10万ページの耐久目安が強みです。ただし、インクはIB16へ変わり、本体の高さは28mm増加。公式掲載のA4モノクロ文書の印刷コストも、旧型より低くはありません。
PX-M730FにはFAX、ADF、自動両面印刷、250枚給紙があり、少量印刷が中心なら十分です。買い替え前に「1カ月の印刷枚数」「本体画面を触る回数」「未使用のIB09インク」「棚の高さ」を確認すれば、必要な進化にだけお金を使えます。
大量の帳票と本体操作の多さが悩みなら新型の発売を待ち、今すぐ業務用の一台が必要で印刷量も控えめなら旧型の在庫を確認しましょう。


