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洗面所の奥行が足りず、置けるドラム式を探している。そんな家庭には、新型の「薄型10kg」という言葉が魅力的に見えるはずです。ところが、AQW-DM10Bも旧型のAQW-DMS10Aも、排水ホースを含む奥行は598mm。幅595mm、高さ943mmも同じです。新型を待っても、置けなかった洗面所に置けるようになるわけではありません。
違いは洗濯槽の中にあります。旧型は5kgまでの「2度洗い」コース。新型は2kgまでの「オキシ洗い」コースを追加し、スマートフォン連携にも対応しました。2度洗いを使っていた人が新型へ買い替える場合、単純な上位互換ではありません。週末に汚れた衣類をまとめて洗うのか、食べこぼしの付いた服を少量ずつ洗うのかで選ぶべき機種が変わります。
先に答えを出すと、2kg以下の汚れ物を分けて洗い、バケツでのつけ置きを減らしたいなら新型がおすすめです。標準洗濯と乾燥が中心、あるいは5kgまでの2度洗いを使いたいなら、価格が下がった旧型がおすすめです。購入前には機能より先に、防水パン、水栓、扉の開き方向を測りましょう。設置できなければ、どちらの機能も使えません。
「60cm角の防水パンなら置ける」は、購入前の確認が半分残っている
AQUAの新型仕様と旧型仕様では、どちらも本体幅595mm、排水ホース込みの奥行598mm、高さ943mmです。防水パンの設置目安も、内寸幅590mm、内寸奥行540mm、壁までの奥行570mm以上。60cm角の防水パンに対応すると案内されていますが、「外側が60cm角なら必ず置ける」とは読み取れません。パンの内側を測る必要があります。
狭い洗面所で見落としやすいのは、本体の右や左ではなく上と手前です。洗剤自動投入の補充口を開ける余地がなければ、棚の下にぴったり入っても使いづらくなります。前方には衣類を出し入れするためのドアの開き幅が必要です。洗面台や浴室の扉、収納の引き出しとぶつからないか、紙に平面図を描いて確認しましょう。
メーカーの設置確認ページは、水栓までの高さもチェック項目にしています。設置面から水栓までが110cm未満なら、洗濯機を前や横へずらすか、別売の壁ピタ水栓が必要になる場合があります。別売のL型給水ホースを使う条件も示されていますが、配管や水栓の形で判断が変わるため、販売店の設置担当者へ確認するのが確実です。
排水口が本体の真下にあって掃除しにくい場合は、脚上げが必要になることもあります。真下排水で排水口側を壁から8cm以上離す条件も、メーカーの設置資料にあります。本体寸法が同じでも、脚上げ部材や配管工事の費用は住まいごとに違う。新旧の本体価格を比べる前に、設置見積もりをそろえる理由はここにあります。
もう一つは搬入経路です。本体を置く場所だけでなく、玄関、廊下の曲がり角、洗面所の入口を通れるか測ってください。両機種とも約90kgの大型家電です。開梱して向きを変える余裕や、階段の踊り場も販売店に確認しましょう。防水パンに載ることと、家の中へ運び込めることは別です。
AQW-DM10BとAQW-DMS10Aの違いを一覧で比較
表は購入リンクに合わせて、左開き・ホワイトの販売型式を基準にしました。仕様はAQUAの新型ページと旧型ページを参照しています。新型は2026年10月2日時点で発売前のため、実使用による評価は加えていません。
| 比較項目 | 新型 AQW-DM10B | 旧型 AQW-DMS10A |
|---|---|---|
| 本文で扱う型式 | AQW-DM10B-L(W) | AQW-DMS10A-L(W) |
| 発売 | 2026年11月5日予定 | 2025年11月発売 |
| 洗濯・脱水/乾燥容量 | 10kg/5kg | 10kg/5kg |
| 乾燥方式 | ヒートポンプ | ヒートポンプ |
| 本体サイズ | 幅595×奥行598×高さ943mm | 幅595×奥行598×高さ943mm |
| 本体質量 | 約90kg | 約89kg |
| 設置可能防水パンの奥行内寸 | 540mm以上 | 540mm以上 |
| 標準コースの目安時間 | 洗濯約29分/洗濯~乾燥約149分 | 洗濯約29分/洗濯~乾燥約149分 |
| 標準コースの消費電力量 | 洗濯55Wh/洗濯~乾燥1,065Wh | 洗濯55Wh/洗濯~乾燥1,065Wh |
| 標準使用水量 | 洗濯約77L/洗濯~乾燥約48L | 洗濯約77L/洗濯~乾燥約48L |
| オキシ洗い | 洗濯・洗濯~乾燥とも2kgまで | 専用コースなし |
| 2度洗い | 公式のコース一覧に記載なし | 洗濯・洗濯~乾燥とも5kgまで |
| Haismartアプリ | 対応 | 公式製品ページに対応記載なし |
| お湯洗い・洗剤自動投入 | あり | あり |
| オゾンエアウォッシュ | 非搭載 | 非搭載 |
| メーカー公表価格 | オープン価格 | オープン価格 |
数字だけ見ると、毎日使う標準コースはほぼ同じです。新型の薄さに上乗せして払う構図でもありません。違いは汚れ物専用のコースとアプリ、発売時期、実売価格です。旧型の「2度洗い」が新型のコース一覧にない点は、汚れ落ちを気にする家庭ほど見落としたくありません。
10kg洗えても、一度に乾かせるのは5kg
「10kg」は洗濯・脱水の上限です。洗濯から乾燥まで一度に任せるなら5kgまで。シーツやタオルをまとめて10kg近く洗った日は、乾燥前に一部を取り出すか、洗濯を分ける必要があります。両機種に共通する制限なので、新型へ替えても解消しません。
毎日の洗濯物を量ったことがなければ、いつも通りの一山を体重計で測ってみてください。2~4人世帯でも、雨の日にタオルと衣類をまとめれば5kgを超える可能性があります。購入後の満足度は洗濯10kgより、乾燥5kgに収まる日が週に何日あるかで決まりやすいでしょう。
汚れ物の単位が選択を変える:新型のオキシ2kg、旧型の2度洗い5kg
新型のオキシ洗いは、約40℃の温水で指定の酸素系漂白剤「オキシクリーン」と洗濯洗剤を組み合わせる専用コースです。AQUAの発表は、バケツやお湯、ゴム手袋の準備と後片付けを減らせると説明しています。使えるのは粉末・界面活性剤不使用・酸素系の製品に限られ、液体タイプや界面活性剤入りは使用できません。
食べこぼしが付いた子ども服や靴下を、その日のうちに数枚だけ分けて洗うなら、2kgの専用コースが役立ちます。洗濯から乾燥までオキシ洗いを選べますが、上限は同じく2kgです。色柄物やデリケート素材は洗濯表示を確認し、漂白剤を使える衣類だけにしてください。メーカーの汚れ落ち試験は、家庭のどんな染みでも落ちる保証ではありません。
旧型にオキシ洗いという名前のコースはありません。ただし、洗浄力を高める選択肢がゼロではなく、「2度洗い」が5kgまで使えます。汗の付いた体操服、部活の練習着、作業着をある程度まとめて洗うなら、5kgまで一度に扱えるほうが都合のよい家庭もあります。専用の漂白剤を用意しなくてよい点も、運用の違いです。
オキシ洗い2kgと2度洗い5kgは、汚れの落ち方を直接比べた数値ではありません。 コースの目的、洗剤、温度、衣類の量が異なります。「新型のほうが必ず洗浄力が高い」「旧型なら漂白剤は使えない」とは断定できません。どちらもお湯洗いモードと泡フルウォッシュを備えるため、日常の標準洗濯だけで優劣を決める材料にもなりません。
購入前に、汚れ物の山を二つに分けて考えてください。一つは「今日、部分的に汚れた数枚」。もう一つは「週末にまとめて洗う汗や皮脂の付いた衣類」。前者をよく洗うなら新型、後者を5kgほどまとめて扱うなら旧型の2度洗いが合います。家族の人数より、汚れ物をどの単位で洗っているかが答えになります。
10kgの洗濯物に、2kgの専用コースをどう組み込むか
家族4人分の洗濯物が1日に6kg出るとします。うち食べこぼしや泥が付いた服が1kgなら、新型では汚れた1kgをオキシ洗いに分け、残り5kgを標準コースで洗う流れです。6kgすべてを一度に専用コースへ入れることはできません。オキシ洗いを選ぶ日は洗濯回数が増えるため、少量の汚れ物を別に洗う習慣があるかどうかが、購入後の使い勝手を左右します。
反対に、週末に汗を吸った衣類が4kgたまる家庭なら、旧型の2度洗いにまとめて任せやすいでしょう。ただし、2度洗いの上限5kgと標準洗濯の上限10kgを混同しないでください。専用コースを使う日だけは洗える量が変わります。シーツやタオルも一緒に入れたいときは、取扱説明書にあるコース別容量を見て洗濯物を分ける必要があります。
洗濯機の「10kg」が家族の全洗濯物を一度に洗える目安なら、専用コースの「2kg・5kg」は汚れ物の仕分け方を決める数字です。洗濯前に汚れた服を分けるのが苦にならない家庭と、一回でまとめて終わらせたい家庭では、同じ機能でも価値が変わります。
乾燥と電気代は、価格差を回収する根拠にならない
新旧ともヒートポンプ乾燥を採用しています。標準の洗濯~乾燥5kgでは消費電力量1,065Wh、標準使用水量約48L、目安時間約149分。洗濯のみは55Wh、約77L、約29分です。少なくともメーカーが同じ条件で公表する標準コース値に、省エネや時短の差はありません。
1kWhあたり31円で計算すると、標準の洗濯~乾燥1回の電気代は約33円です。新型の製品ページも約33円、同じ条件の水道代約12.6円と案内しています。電気・水道料金の契約、衣類の量、洗う水温、部屋の温度で実費は変わります。標準コースの試算を、オキシ洗いを含む全コースへ当てはめることはできません。
たとえば今の機種から買い替えて電気代を下げたいとしても、新型と旧型の差額を電気代だけで取り戻す見込みは立てられません。差額を生むのは専用コースと操作の便利さです。長く使う家電だからこそ、「毎日回す標準コースは同じ」と確認したうえで、追加機能を何回使うか考えましょう。
お手入れも、旧型が手動だらけというわけではありません。両機種の公式ページには、乾燥フィルター、洗濯槽、ドアパッキンの自動おそうじや、排水フィルター洗浄コースが載っています。自動おそうじがあっても、洗剤タンクの補充や排水まわりの点検まで不要にはなりません。掃除の回数と手順は使用状況で変わるため、購入後は取扱説明書に従ってください。
Haismartは、帰宅時間が不規則な家庭ほど使い道がある
AQW-DM10BはHaismartアプリに対応します。公式のアプリ案内によると、外出先からの操作・予約、運転状況の通知、設定変更、取扱説明書の確認などができます。洗剤や柔軟剤の残量通知も、本体の前で気づいて買い忘れる流れを減らせそうです。
ただ、アプリで洗濯物を入れることはできません。出勤前に衣類をセットしておき、帰宅予定に合わせて予約を調整する使い方が現実的です。乾燥まで使う場合は、帰宅後に干すのではなく、乾いた衣類を取り出して片付ける段取りになります。通信環境と初期設定が必要で、スマホが使えないと洗濯できない機種という意味でもありません。
旧型の公式ページにはHaismart対応の記載がありません。ほぼ毎日決まった時刻に洗うなら、本体の予約操作で足りる家庭もあるでしょう。夜勤や残業で帰宅時刻が揺れ、完了通知を見て家事の順番を変えたいなら、新型の連携が役立ちます。アプリを使う頻度を、購入後の最初の一週間ではなく、平常の一か月で考えてみてください。
なお、同じ新型「まっ直ぐドラム」でも12kgモデルだけのオゾンエアウォッシュを、10kgの新型に混同しないよう注意が必要です。AQW-DM10Bと旧型のAQW-DMS10Aのどちらにも、同機能は掲載されていません。水洗いしにくいコートのケアまで任せたいなら、12kg機との比較が必要です。
価格を見る前に、取り付けまで含む見積もりをそろえる
2026年10月2日時点で、左開きホワイトのAQW-DM10B-L(W)は楽天ビックの予約ページで272,800円。旧型のAQW-DMS10A-L(W)は価格.comに13万円台後半からの掲載があり、AQUA公式ストアでは217,000円の掲載例があります。旧型は販売店間でも金額差が大きく、一つの最安値だけで「差額は○万円」と固定できません。
表示価格に、標準設置、階段上げ、既存機のリサイクル・収集運搬、延長保証が含まれるかも異なります。購入先を比べるときは、同じ開き方向・色、同じ配送先、同じ設置条件で「支払総額」を並べてください。価格比較サイトの最安ショップで、搬入できる地域や設置サービスを確認しないまま注文すると、安さの意味が変わります。
旧型が15万円前後、新型が27万円台という条件なら差額は10万円を超えます。数年使う間、2kgのオキシ洗いとアプリ操作をどれほど使うか。機能を一度試したいだけなら、差額は大きすぎるかもしれません。反対に、毎週つけ置きのバケツを洗い、外出先から運転を調整したいなら、新型を待つ理由があります。価格が動いたら、結論もその時点の総額で見直してください。
差額を家事の回数に置き換えると、判断しやすくなります。仮に設置費込みの差額が10万円で、6年間、週1回オキシ洗いを使うなら、利用回数は約312回。差額を単純に割ると1回あたり約320円です。週2回なら約160円。これは電気代でも節約額でもなく、新型に追加で払う金額を利用頻度で割っただけの目安です。実際にはアプリも使えますし、漂白剤代と運転に使う水・電気、洗濯回数が増える負担もあります。
つけ置きの準備と後片付けを毎週のようにしているなら、1回あたりの差額を見て納得できるか考えてください。汚れ物を分けて洗うのが月1回なら、6年で約72回。差額10万円の場合、1回あたり約1,390円になります。専用コースをほとんど使わない家庭では、旧型を選んで余った予算を設置費や保証へ回すほうが実利を得やすいでしょう。購入時の価格差が変わったら計算し直してください。
新型がおすすめな人
防水パンの寸法を確認済みで、洗濯のたびに少量の食べこぼしや色素汚れを別処理している。使える漂白剤を確認し、オキシ洗いの2kg上限も受け入れられる。さらに帰宅時刻に合わせてアプリを使うなら、AQW-DM10Bがおすすめです。11月5日の発売予定日と、実際の配送・設置日を確認して予約しましょう。
旧型がおすすめな人
奥行598mmの薄型ドラムを早く導入したい。毎日の標準洗濯と5kgまでの乾燥を使えればよく、スマホ連携は必要ない。まとめ洗いでは5kgまでの2度洗いが役立つ。こうした家庭には、設置費込みの総額を確認したうえでAQW-DMS10Aがおすすめです。新型と標準コースの時間・消費電力量が同じなので、型落ちを選ぶだけで毎月の電気代が増えるわけではありません。
予算をさらに下げ、そもそもヒートポンプ乾燥まで必要か迷うなら、かでくらのTCLの10kg洗濯乾燥機と洗濯専用機を比べた記事も参考になります。AQUAの2機種とは乾燥方式や容量が異なるので、価格だけではなく、干す手間と乾燥時の電気代を分けて比べてください。
よくある質問
旧型のほうが奥行が深いですか?
いいえ。新旧とも排水ホースを含めて奥行598mmです。幅595mm、高さ943mmも同じ。設置の可否は本体寸法だけでは決められず、防水パンの内寸、水栓、壁との距離、扉を開く空間、搬入経路を確認してください。
オキシ洗いで5kgの汚れ物を一度に洗えますか?
新型のオキシ洗いコースは2kgまでです。旧型の2度洗いコースは5kgまでですが、両コースの洗い方は異なります。5kgの衣類を一度にオキシ洗いできると考えて新型を買わないようにしましょう。
10kgモデルにオゾンエアウォッシュはありますか?
新旧どちらの10kg機にも、公式製品ページではオゾンエアウォッシュが掲載されていません。機能が必要なら12kgモデルなど別の機種を確認してください。同じ「まっ直ぐドラム」でも、搭載機能は容量ごとに異なります。
リンク先でどの商品を選べばいいですか?
本文は左開き・ホワイトのAQW-DM10B-L(W)とAQW-DMS10A-L(W)を想定しています。楽天のリンクは検索結果へ進むため、右開きやブラックなど別型式が混ざることがあります。型式の末尾と設置条件を確認してから購入してください。
まとめ:薄さで迷う比較ではなく、洗う量と価格で決める比較
新旧とも奥行598mmの薄型、洗濯10kg・乾燥5kg、ヒートポンプ乾燥です。標準コースの時間と消費電力量も変わりません。新型の発売まで待てば洗面所に収まる、電気代が下がる、と期待して選ぶ必要はありません。
少量の染み汚れを別洗いし、つけ置きの準備を減らしたい。外出先から洗濯の状態も確認したい。そんな家庭にはAQW-DM10Bがおすすめです。汚れ物を5kg近くまとめて2度洗いしたい、アプリは使わず予算を抑えたいならAQW-DMS10Aで十分です。
どちらを選ぶ場合も、購入画面で左開き・ホワイトの型式と、搬入・設置・引き取りを含む支払総額を見比べてください。狭い洗面所では、数万円の差より「予定日にきちんと設置できるか」を先に確定させると、買い直しを防げます。


