LOGOS Pro600とS1000の違いを比較|停電初日の夜、5.7kgと992Whのどちらを持ち出す?

ポータブル電源

ポータブル電源は、大きいほど安心とは限りません。

停電した夜、照明とスマートフォンを使いたいだけなら、10.5kgの大容量モデルは持て余します。電気毛布と車載冷蔵庫、ノートPCまで一晩動かしたいのに、小型モデルを選べば朝まで電気が残りません。

LOGOS Pro600LOGOS S1000の差は、単なる「小と大」ではなく、持って移動できる備えと、決まった場所で家電を支える備えの違いです。

結論からいうと、キャンプ場まで運び、照明、スマートフォン、小型冷蔵庫を使うなら、約5.7kgのLOGOS Pro600がおすすめです。512Wh・定格600Wなので、一泊の電源を軽くまとめられます。

車中泊で電気毛布やノートPCを長く使う家庭、停電時に複数人分の通信機器と小型家電を守りたい家庭には、992Wh・定格1000WのLOGOS S1000がおすすめです。容量だけでなく、AC出力が3口、USB-Cが2口合計140Wへ増えるため、同時使用にも余裕があります。

価格差はメーカー価格で58,850円です。余分な480Whを買うかではなく、「600Wを超える家電を使うか」「10.5kgを運べるか」で考えると、必要以上に高いモデルを選ばずに済みます。

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最初に決めるのは容量ではなく、停電中も止めたくない家電

スマートフォンの充電回数は分かりやすい数字ですが、100回以上充電する家庭は多くありません。ポータブル電源を選ぶときは、停電後の24時間で何を動かすかを書き出すほうが役立ちます。

たとえば、優先順位は次のように分けられます。

  1. 夜間の照明と家族のスマートフォン
  2. 情報収集に使うWi-Fiルーターやラジオ
  3. 暑さ・寒さをしのぐ扇風機や電気毛布
  4. 薬や食品を保管する小型冷蔵庫
  5. 在宅勤務用ノートPC
  6. 湯沸かしや調理

上から四つまでを同時に長く使うなら、LOGOS S1000の容量が安心につながります。照明と通信を優先し、調理はカセットコンロへ任せるなら、LOGOS Pro600でも備えを作れます。

Pro600とS1000の違いを一覧で比較

比較項目LOGOS Pro600LOGOS S1000
蓄電池容量512Wh992Wh
AC定格出力合計600W合計1000W
重さ約5.7kg約10.5kg
サイズ幅24×奥行18.5×高さ20cm幅36×奥行27×高さ22.5cm
AC出力2口3口
DC出力12V/10A12V/10A
USB-A2口、合計18W2口、合計18W
USB-C1口、18W2口、合計140W
AC充電時間約2.3時間約2.2時間
100Wソーラー充電時間約4.6時間約8.9時間
スマートフォン充電目安約55台約107台
タブレット充電目安約15台約30台
保護等級IP21IP21
バッテリーリン酸鉄リチウムイオンリン酸鉄リチウムイオン
メーカー価格70,950円129,800円

容量はLOGOS S1000が480Wh多く、約1.94倍です。価格は約1.83倍なので、メーカー価格を容量で割ると、1Whあたりの価格はS1000のほうがわずかに安くなります。

容量単価が安くても、使わない電気と約4.8kgの重量を抱えるなら節約にはなりません。容量単価より、必要な家電を動かせる最小モデルを選びましょう。

分岐点は600W。容量が残っていても動かせない家電がある

Whは使える電気の量、Wは一度に出せる電力です。水にたとえるなら、Whはタンクの大きさ、Wは蛇口から出せる勢いにあたります。

LOGOS Pro600は512Whを蓄えられても、AC出力の合計が600Wを超える家電は使えません。LOGOS S1000は992Whあり、合計1000Wまで対応します。

Pro600で使いやすい家電

LOGOS Pro600は、消費電力の小さい機器を組み合わせる用途に向きます。

  • LED照明
  • スマートフォン、タブレット
  • 低~中出力で充電するノートPC
  • Wi-Fiルーター
  • 扇風機
  • 電気毛布
  • ポータブル冷蔵庫
  • カメラやドローンの充電器

合計600W以内でも、電源を入れた瞬間に大きな電力を使う機器があります。冷蔵庫、ポンプ、モーターを使う家電は、定格消費電力だけでなく起動電力も確認してください。

S1000なら使える家電の幅が広がる

LOGOS S1000は1000Wまで対応するため、複数の小型家電を同時につなぎやすくなります。消費電力が600Wを超える炊飯器や小型調理家電も候補に入ります。

ただし、1000W表記の電気ケトルや電子レンジを「定格出力1000Wだから使える」と即断してはいけません。電子レンジの表示出力と実際の消費電力は異なり、1000Wを超える製品が多くあります。ケトルも定格ぎりぎりでは余裕がありません。

ドライヤー、IH調理器、電気ストーブ、家庭用エアコンなど、1000Wを超える家電は両モデルとも対象外です。購入前に家電の背面や説明書で「消費電力」を確認しましょう。

同時使用は、各機器の消費電力を足して考える

60Wの電気毛布と50Wの冷蔵庫、65WのノートPCなら、合計175Wです。単体では問題なくても、調理家電を加えた瞬間に上限へ近づく場合があります。

ポート数が多いから何台でも使えるわけではありません。AC、USB、DCの各出力上限と、本体全体の上限を取扱説明書で確認してください。

実際に使える時間は、容量÷消費電力より短い

512WhのLOGOS Pro600へ50Wの家電をつないでも、必ず10.24時間使えるわけではありません。直流を家庭用の交流へ変えるときに損失があり、本体自身も電力を使います。

ここでは分かりやすく、AC出力で容量の85%を利用できると仮定します。実際の変換効率、気温、バッテリー状態、家電の動作で変わるため、運転時間を保証する数字ではありません。

家電の消費電力使用例LOGOS Pro600の目安LOGOS S1000の目安
10WLED照明約43.5時間約84.3時間
20WWi-Fiルーターなど約21.7時間約42.1時間
50W小型冷蔵庫の連続消費と仮定約8.7時間約16.8時間
60W電気毛布約7.2時間約14.0時間
100W複数機器の合計約4.3時間約8.4時間
500W調理家電約52分約1時間41分

小型冷蔵庫はコンプレッサーが止まる時間もあるため、実際の平均消費電力は一定ではありません。電気毛布も温度設定によって変わります。表は比較用の単純計算です。

一泊キャンプならPro600で足りる家庭が多い

夕方からLEDランタンを使い、スマートフォンを充電し、就寝中に電気毛布を弱~中設定で使う。そんな一泊なら、LOGOS Pro600の512Whが扱いやすい容量です。

調理をガスバーナーやたき火へ任せれば、電力を暖房と通信へ残せます。キャンプサイトまで運ぶ距離があるほど、5.7kgの軽さが効いてきます。

二人以上の車中泊はS1000の安心が増す

二人分の電気毛布、スマートフォン、照明、車載冷蔵庫を一晩使うと、512Whでは残量を気にしながら過ごす場面が増えます。LOGOS S1000なら約2倍の容量があり、朝のノートPC作業やカメラ充電まで残しやすくなります。

車へ積んだまま使うなら、10.5kgの重さは手持ち移動ほど負担になりません。車内では走行中の転倒や荷崩れを防ぐため、平らな場所へ固定してください。

USB-Cの差は、ノートPCを使う人ほど大きい

LOGOS Pro600のUSB-Cは1口で18Wです。スマートフォンの充電には使えますが、65W以上を求めるノートPCへ十分な電力を送れない場合があります。

LOGOS S1000はUSB-Cを2口備え、2口合計で最大140Wです。対応するノートPCなら、ACアダプターを使わずUSB-Cケーブルで充電できます。ACから変換する機器を減らし、コンセントをほかの家電へ空けられる点も便利です。

「本体容量はPro600で十分、でも仕事用PCを充電できない」が起こる

容量だけなら512Whで足りても、USB-Cが18WではノートPCの消費に充電が追いつかないことがあります。車中泊で仕事をする人、停電中も在宅勤務を続けたい人は、PCが求めるUSB PDの出力を確認してください。

18Wで充電できないPCでも、純正ACアダプターの消費電力が600W以内ならLOGOS Pro600のACコンセントを使える場合があります。ただし、変換ロスが増え、AC口を一つ使います。配線をすっきりさせたいならLOGOS S1000がおすすめです。

軽さは容量と同じ「防災性能」

防災用ポータブル電源は、自宅へ置くだけではありません。浸水や火災の危険があれば、車や上階へ移動する場合があります。

LOGOS Pro600は約5.7kgです。2Lペットボトル3本弱に近い重さで、片手用ハンドルを持って動かしやすい範囲です。

LOGOS S1000は約10.5kg。容量は頼もしいものの、水、食料、防災袋と一緒に階段を運ぶと負担が増します。高齢者や子どもだけで持ち出す想定には向きません。

集合住宅では、避難経路を歩いて試す

玄関の収納から車まで運ぶ、階段で一つ上の階へ上げる、避難所まで移動する。購入前に同じ重さの荷物で歩くと、現実的なサイズが分かります。

停電時も自宅で過ごす前提ならLOGOS S1000、移動を伴う備えならLOGOS Pro600がおすすめです。家族に持てる人が何人いるかも判断材料になります。

充電時間はほぼ同じ。大容量でもS1000が約2.2時間

ACコンセントから満充電までの目安は、LOGOS Pro600が約2.3時間、LOGOS S1000が約2.2時間です。容量が約2倍でも、S1000のほうが長くかかるわけではありません。

キャンプ前夜に充電を忘れても、出発準備の間に蓄えやすい速さです。防災用では使った後だけでなく、定期点検時にも充電しましょう。保管方法と充電頻度は取扱説明書に従ってください。

100WソーラーパネルではPro600が約4.6時間、S1000が約8.9時間

別売りのエレキャン・パワーソーラーパネル(100W)を使った充電目安は、LOGOS Pro600が約4.6時間、LOGOS S1000が約8.9時間です。

ソーラー充電時間は、良好な日射条件での目安です。曇り、季節、パネルの角度、影、気温で発電量が落ちます。S1000を一日で満充電に戻せない日もあるため、災害時は残量を使い切る前から充電を始めましょう。

ソーラーパネルは29,480円なので、本体と合わせたメーカー価格は次のとおりです。

停電が長引く備えではソーラーパネルが助けになります。一泊キャンプで毎回AC充電できるなら、最初からセットで買わなくても大丈夫です。

リン酸鉄でも、水と高温には注意が必要

両モデルはリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを採用しています。熱安定性と長寿命を重視したポータブル電源で広く使われる方式です。

「リン酸鉄だから雑に扱っても安全」ではありません。両モデルの保護等級はIP21で、使用環境温度は0~40℃です。

IP21は雨の中で使える防水性能ではない

IP21は、防滴をうたう屋外機器のような高い防水性能ではありません。雨、結露、水たまり、濡れた地面を避け、テントや車内の乾いた場所へ置きます。

出力中は吸排気口をふさがず、熱がこもらないよう周囲へ空間を取ってください。密閉した車内へ放置すると、夏は使用環境温度を超えるおそれがあります。

電気毛布は低温やけどにも注意する

車中泊や停電時に電気毛布を使う場合は、就寝中の温度設定を上げすぎないようにします。乳幼児、高齢者、ペットなど、自分で温度を変えにくい家族へ使うときは、とくに注意が必要です。

ポータブル電源が長時間動くことと、家電を無人で安全に使えることは別です。接続する家電の注意事項にも従いましょう。

LOGOS Pro600がおすすめな人

LOGOS Pro600がおすすめなのは、次のような人です。

  • 一泊のキャンプやソロ・二人のアウトドアが中心
  • 照明、通信、電気毛布、小型冷蔵庫へ使いたい
  • 600Wを超える家電は使わない
  • 駐車場からサイトまで手で運ぶ
  • 集合住宅で、停電時に本体を移動する可能性がある
  • 予算を7万円前後に抑えたい

512Whは、何でも動かす容量ではありません。調理をガスへ分け、電気を照明、通信、温度管理へ残せる人に向いています。

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LOGOS S1000がおすすめな人

LOGOS S1000がおすすめなのは、次のような人です。

  • 家族の停電対策として自宅へ常備したい
  • 二人以上の車中泊で電気毛布を使う
  • ポータブル冷蔵庫と通信機器を長時間動かしたい
  • 消費電力600~1000Wの家電を使う
  • AC機器を3台つなぎたい
  • USB-C対応ノートPCを高出力で充電したい
  • 10.5kgでも車や家の中で運べる

容量だけでなく、1000W出力とUSB-C合計140Wが必要なら、LOGOS S1000を選ぶのがおすすめです。

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よくある質問

Pro600で電子レンジは使えますか?

おすすめしません。電子レンジの「あたため出力」が600Wでも、本体の消費電力は600Wを超える場合があります。LOGOS Pro600のAC出力上限は合計600Wです。家電の仕様欄にある消費電力を確認してください。

S1000で電気ケトルは使えますか?

消費電力が1000W以内なら仕様上は候補に入りますが、上限ぎりぎりの連続使用には余裕がありません。1000Wを超えるケトルは使えません。型番ごとの消費電力と取扱説明書を確認し、ほかのAC家電を同時に使わないようにしましょう。

エアコンやドライヤーは動かせますか?

一般的なドライヤーや家庭用エアコンは1000Wを超える場合が多く、両モデルには向きません。起動時に大きな電力を使う機器もあります。暑さ対策には、消費電力の小さい扇風機を組み合わせる方法があります。

Pro600で電気毛布は何時間使えますか?

60Wが続き、変換効率を85%と仮定すると約7.2時間です。温度設定や自動制御で消費電力は変わります。朝まで余裕を持たせたい場合は、弱めの設定にし、ほかの機器の使用量も加えて計算してください。

S1000は約2倍長く使えますか?

容量は512Whから992Whへ約1.94倍になります。同じ機器を同じ条件で使えば、運転時間もおおむね約1.9倍が目安です。変換効率、気温、本体の状態によって差が出ます。

充電しながら家電を使えますか?

販売ページにはEPS機能の記載がありますが、接続できる機器、切り替え時間、パススルー充電の制限は取扱説明書で確認が必要です。医療機器や、停止すると重大な影響が出る機器の無停電電源として自己判断で使わないでください。

雨の日のキャンプでも使えますか?

保護等級はIP21です。雨ざらしや濡れた地面での使用は避け、乾燥したテント内や車内へ置きます。テント内でも結露や飲み物の転倒に注意してください。

まとめ|Pro600は持ち運ぶ電源、S1000は家電を止めない電源

LOGOS Pro600LOGOS S1000は、どちらもリン酸鉄リチウムイオンバッテリーと約2時間台のAC急速充電を採用しています。選択を分けるのは、容量、出力、重さ、USB-Cです。

LOGOS Pro600は512Wh・600Wで約5.7kg。一泊キャンプや、照明、通信、電気毛布を中心にした防災用におすすめです。使う家電を絞れば、7万円前後で持ち運びやすい備えを作れます。

LOGOS S1000は992Wh・1000Wで約10.5kg。家族の停電対策、二人以上の車中泊、小型冷蔵庫と電気毛布の長時間使用に向いています。USB-Cが2口合計140Wなので、ノートPCを使う人にもおすすめです。

迷ったら、停電後24時間で止めたくない家電の消費電力と使用時間を書き出してください。合計が512Wh以内でも、600Wを超える家電や高出力USB-Cが必要ならS1000です。600W以内で、持ち出す可能性があるならPro600を選びましょう。

価格や在庫は変わります。購入前に各販売ページで最新情報を確認してください。

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